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ゴミ屋敷住民の心理はどうなっている?片付けられない理由と対処法を解説
カテゴリー:ゴミ屋敷
「近くのゴミ屋敷住民はなぜゴミを溜めるの?」
「あんなにたくさんのゴミ、どうして住んでいる人は気にならないの?」
近所のゴミ屋敷を解決するため、住民の心理を知りたいと考えている人は多いです。
この記事では、ゴミ屋敷に住む人の心理と、ゴミ屋敷の解消方法を解説していきます。
ゴミ屋敷に住む人の心理・気持ちを理解し、その人に合った解決策を導き出しましょう。
1.ゴミ屋敷住民の心理とは?
ゴミ屋敷に住む住民がどんな心理で暮らしているのか、気になっている人は多いはずです。
ゴミ屋敷に住んでいる人は、綺麗好きの人なら考えられないような不衛生な環境でも全く気にならないのでしょうか。
ここからは、ゴミ屋敷に住む人のよくある心理を6つ解説していきます。
ゴミ屋敷に住む人の心理を理解し、どうすれば片付けに前向きになってもらえるか考えましょう。
- もったいない気持ちで捨てられない
- ものを買ってくるのが好き
- 孤独感をもので埋めている
- ストレスが強く片付ける気力がない
- 汚いものを触るのが嫌
- 人の手を借りたくない
それぞれ詳しくチェックしていきましょう。
心理1.もったいない気持ちで捨てられない
ものを捨てるのはもったいないことだ、と考えている人は、不要なものを捨てられずゴミ屋敷を作りがちです。
特に、幼少期に貧しい暮らしをしていた人は、どんなものもなるべく捨てず活用しようと努力します。
その考え方が大人になってからも変わらず、ものが十分あるのに捨てられない人もいるのです。
こうしたもったいない精神を持っている人は、好き好んでゴミ屋敷を作っている訳ではありません。
持っているものを上手く活用する方法や、保管する方法を提案できれば一気に片付けが進む可能性もあります。
心理2.ものを買ってくるのが好き
ショッピングが趣味で、どれだけ不要なものを捨てても新しくものを買ってきてしまうという人もいます。
家がどれだけ広くても、許容量を超えるほどのものを購入すれば、ゴミ屋敷化はまぬがれません。
例えば、収入があり頻繁にショッピングができる人は、買い物が原因でゴミ屋敷を作ってしまいがちです。
また、ショッピングばかりしている人の中には、買い物依存症になり買い物をしていないと落ち着かない、という人もいます。
買い物依存症の原因として大きいのは、慢性的なストレスです。
買い物の多さが原因でゴミ屋敷化している人は、まず病院などを受診し買い物依存症を治療することを目指しましょう。
心理3.孤独感をもので埋めている
孤独感が強くなると、ゴミで寂しさを埋めようとする心理が働きます。
孤独な気持ちが大きくなると、人の代わりに自分の周りをもので埋めて充足感を得ようとします。
例えば一人暮らしの人、家族や友人と親しくない人は、孤独感を溜め込んでしまいがちです。
特に、親しい人との死別など大きな喪失感を経験した人は、これ以上何も失いたくないという気持ちからゴミを溜めるケースも少なくありません。
孤独感が原因となっている場合は、地域で住民に積極的に話しかけ、周りの人の存在を意識してもらいましょう。
心理4.ストレスが強く片付ける気力がない
強いストレスがきっかけで、過度な無気力状態に陥っている人はゴミを片付ける気力を持てません。
自分の身の回りのことに一切興味がなくなってしまうのは、セルフネグレクトという心の病気です。
セルフネグレクトが重度になると、片付けることはもちろん仕事をしたり、遊んだり、食事を取ることもしなくなります。
放置しておくと命の危険もありますが、セルフネグレクトの症状が出始めると治療さえ放棄されるケースも少なくありません。
セルフネグレクトの症状かも、と感じたらその人の家族と連絡を取り医療機関を受診してもらったほうが良いでしょう。
心理5.汚いものを触るのが嫌
片付けが極端に嫌いな人は、どれだけ家が汚れていても放置してしまいます。
例えば、以下のような人だと片付けに苦手意識を持っていることが多いです。
- 汚いものを触ることが嫌だ
- 掃除がとにかく嫌いだ
- ものを整理するのが苦痛だ
一人暮らしの場合、代わりに掃除をしてくれる人もいないのでゴミはどんどん溜まっていきます。
そして溜まったゴミを見てさらに片付けの気力を失い、ゴミを放置するという毎日が繰り返されゴミ屋敷ができるのです。
とにかく片付けをするのを嫌がる人は、本人や家族と相談し、清掃業者に依頼することを考えましょう。
心理6.人の手を借りたくない
人に迷惑をかけたくない、という真面目なタイプの人がゴミ屋敷を作るケースは少なくありません。
人の手をわずらわせるのが嫌な人、全て自分でやらなければ申し訳ないと考える真面目な人は、業者に依頼できずゴミを溜めてしまうのです。
このタイプの人は、時間と体力さえあればしっかり自分で掃除ができます。
しかし、仕事などで十分な時間が取れない場合、ゴミがどんどん溜まっていきゴミ屋敷につながってしまうのです。
人の手を借りるのに罪悪感を感じている人は一度しっかりと話し合い、業者に依頼するなど前向きなアクションを勧めることが必要になります。
ゴミ屋敷ができてしまう原因は人それぞれです。
近所に住むゴミ屋敷の住民がどんな気持ちでゴミを溜めているのか聞き、心理に合った対処を行いましょう。
次は、ゴミ屋敷住民を作る女性の心理にスポットを当て、詳しく紹介していきます。
2.ゴミ屋敷に住む女性の心理・特徴
ゴミ屋敷に住んでいるのは、実は男性よりも女性の人が多いです。
正確なデータは出ていませんが業者などへのアンケートによるとゴミ屋敷住民のうち、5〜7割は女性とも言われています。
女性の中で特に多いのが、看護師など生活が不規則になりがちな職業の人です。
また、仕事が忙しく高収入な女性もついつい買い物をしてしまいやすく、ゴミ屋敷を作ってしまいがちだとされています。
女性がゴミ屋敷を作る原因になりがちなのは、以下のような心理です。
- 買い物がやめられない
- 孤独感が強い
- 仕事が忙しくストレスが解消できない
女性は綺麗好きな人が多いというイメージがありますが、ストレスが溜まり、時間もない状態では片付けが難しくなります。
ゴミ屋敷状態になっている自分の家を恥ずかしく思っている女性も多いので、話を聞く時は相手を否定しないことを意識しましょう。
3.ゴミ屋敷に住む高齢者の心理・特徴
ゴミ屋敷に住む住民の中には、高齢者もいます。
高齢者の場合、幼少期にものが無い時代を経験したためもったいない精神からゴミを捨てられなくなっているケースが多いです。
こうしたタイプの人は、ものを捨てることに対して大きな抵抗感を持っています。
そのため、どれだけ説得しても片付けに前向きになってくれないこともあるでしょう。
他に、心理ではありませんが認知能力の低下、体力の低下がゴミ屋敷の原因となっている可能性もあります。
高齢者の場合、認知症など病気の可能性も高いので周辺の住民だけで説得を行うのは難しいです。
自治体に相談し、適切な医師やカウンセラーと話してもらうことが、解決の近道でしょう。
4.ゴミ屋敷につながる心理状態を変える方法
ゴミ屋敷に住んでいる人が、自力で今の心理状態を変えるのは非常に難しいです。
一人暮らしの場合、指摘をする人が誰もいない状態に陥りがちなので住民の気持ちを変えるのはさらに厳しいでしょう。
しかし住民の家族や、他の近隣住民などと連携して、心理状態を変えるきっかけを与えることは可能です。
ゴミ屋敷の住民に怒りをぶつけるのではなく、以下のような方法で相手を理解し、ゴミを捨てることの大切さを感じてもらいましょう。
- 自治体と協力して住民の話を聞く
- キレイな部屋に住んでもらう
- ゴミを捨てる場所を明確にする
それぞれ詳しく確認していきましょう。
方法1.自治体と協力して住民の話を聞く
ゴミ屋敷に住む人の心理を知るため、まずは住民の話を冷静に聞ける場を設けることが大切です。
住民と直接話せそうな状態であれば、最近の事情を聞いたり、悩みを聞くこともできるでしょう。
しかし住民が話し合いを拒否する場合や、話を直接聞く時間がない場合は、自治体に相談してください。
ゴミ屋敷条例のない自治体であっても、市民からの相談を受けてゴミ屋敷の住民と話すことはできます。
一緒に立ち会うことも場合によっては可能なので、自治体の人の力を借りて今後どう対処すべきか一緒に話し合いましょう。
方法2.キレイな部屋に住んでもらう
ゴミ屋敷の住民やその家族とある程度話ができそうな場合、しばらく綺麗な部屋で過ごしてもらうのが効果的です。
ホテルなど清潔で整った空間にいてもらえれば、ゴミのない暮らしの快適さを感じてくれるでしょう。
また、ゴミ屋敷の住民が家族の場合は、整頓された自分の家に招待するのもおすすめです。
ゴミ屋敷の住民は、ゴミだらけの生活に慣れていしまい片付けをしようという気力を失っている可能性があります。
ゴミのない生活を体験してもらい、今の自分の家を客観的に見るきっかけを与えましょう。
方法3.ゴミを捨てる場所を明確にする
ゴミ屋敷に慣れてしまうと、ゴミを捨てる習慣がなくなってしまいます。
そのため、ゴミを捨てられず不要なものをそこら中に放置してしまいがちです。
片付けに賛成していない住民が相手でも、ゴミ捨て場を決めれば明らかに不要なものを捨てるようになる可能性は高いでしょう。
ゴミを捨てる場所がすぐわかるよう、大きなゴミ箱を置くのが効果的です。
部屋のわかりやすい場所にゴミ箱を置けば、自然と必要なもの、不要なものを判断する能力が養われます。
ゴミを出す習慣が付けば、部屋の中のものは自然と減っていくでしょう。
5.ゴミ屋敷の清掃は清掃業者へ
ゴミ屋敷の住民が片付けに賛成なら、片付けを清掃業者に依頼できることを伝えてあげましょう。
住民が片付けに前向きになったと言っても、長年溜めたゴミを完璧に片付けるのは非常に難しいです。
片付けの途中で挫折してしまう可能性もあるので、片付けはゴミ屋敷の清掃を行う業者に任せましょう。
関東圏でゴミ屋敷の片付けをしたい人におすすめなのが、ブルークリーンです。
ブルークリーンはゴミ屋敷の清掃実績を数多く持ち、最短即日対応も受け付けています。
全く片付けができていない状態での丸投げもOKですので、片付けが苦手な人も安心です。
ゴミを片付けて、ゴミ屋敷に住む住民も、近隣住民も健康な暮らしを送れるようにしましょう。
まとめ
ゴミ屋敷に住む人の心理を知れば、その人に適した解決策を探せる可能性が高くなります。
住民と家族でない場合、直接住民に対してできることは少ないです。
しかし各自治体にはゴミ屋敷問題などに関して相談できる窓口があるので、住民との話し合いが上手く行かない場合はまず相談してください。
そして、自治体の職員などと連携しつつ住民との話し合いを進め、原因となっている心理を探ってみましょう。