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ためこみ症が片付けられない原因?症状と治療方法、相談先を丁寧に解説

カテゴリー:ゴミ屋敷

「家族がゴミを捨ててくれない」

「どう説得しても片付けに応じてくれない」

片付けを拒否され、どうやって汚部屋やゴミ屋敷を整理すれば良いか悩んでいる人は少なくないでしょう。

汚部屋やゴミ屋敷に住む人がどうやって説得してもゴミを手放さない…。

この記事では、ためこみ症の症状やリスク、治療法例について解説していきます。

ためこみ症について理解し、その人に適した方法で清潔な部屋を取り戻すきっかけにしてみてください。

1.生活に支障をきたす「ためこみ症」とは

生活に支障をきたす「ためこみ症」とは

ためこみ症とは、ホーディング障害とも呼ばれ、大量の物を収集してしまう精神疾患の1つです。(注1)

誤解されやすい点ですが、ためこみ症の人は自分の趣味のものだけを秩序に沿って集める収集家とは異なります。

収集家(コレクター)は特定のものだけを自分のルールに沿って集めますが、ためこみ症の人はどんなものも無秩序に集めてしまいます。

そして、所有物を捨てることや手放すことが困難となり、ゴミ屋敷の原因となってしまうのです。(注1)

2014年3月時点で、程度には個人差がありますが人口の約2~6%がためこみ症だと推定されています。(注2)

ためこみ症の多くは青年期に始まり、適切な治療がなければ収集が止まらず、結果として居住空間に生活できないほどの物品が溜まることでゴミ屋敷化すると考えられるわけです。

2.ためこみ症の人の具体的な症状

ためこみ症の人の具体的な症状

ためこみ症という病気を、この記事で始めて見たという人も多いですよね。

例えば、以下のような症状が例として見られています。

汚部屋やゴミ屋敷の問題を病気という観点から考えてみてください。

ためこみ症の症状

  1. ものを捨てることが大きな苦痛になる
  2. ものへの執着心を制御できない
  3. 家がもので溢れている

それぞれの症状を詳しく確認しましょう。

症状1.ものを捨てることが大きな苦痛になる

ためこみ症の人は、ものを捨てることが非常に大きな苦痛になるとされています。(注3)

例えば、集めたものは不要なものと本人が認識しておらず、大切なものなので捨てられないという拒否が見られるケースがあります。(注4)

ためこみ症の人はどれだけ価値が無いと思えるものであっても、ものを取っておかなければいけない、という意識に囚われています。

ためこみ症の人と話す時は、「ものを捨てるのが辛いんだ」ということを理解しておきましょう。

症状2.ものへの執着心を制御できない

ためこみ症の人は、実際のものの価値に関わらず、どうしても収集物に強い執着心を持ってしまいます。(注4)

執着する対象は不規則であり、弁当の空き箱や使い古した服、汚れたコップなどに執着するなど、他の人から「それはゴミだよ」と指摘されるものも含まれるでしょう。

ためこみ症の人は、価値のあるものを保存しておくことではなく、ものを溜めておくことを目的としていることが考えられているためです。(注1)

症状3.家がもので溢れている

ためこみ症と診断される人の大きな特徴として、集めたものが無秩序に散らばり生活に支障が出ていることが挙げられます。

軽度のためこみ症であれば、家のスペースが狭まることもなく通常の生活が可能です。

しかし、中度、重度になってくるとものをかなり多く溜め込むことからキッチンやトイレといった本来の使用目的がある生活空間が使えなくなるレベルまで蓄積します。(注2)

次は、ここまでご紹介したためこみ症を放置するリスクについて解説していきます。

3.ためこみ症を放置するリスクとは?

ためこみ症を放置するリスクとは?

ためこみ症の症状から考えると、部屋が到底片付けられない状態になることは容易に推測できます。

そのため、ためこみ症には以下のようなリスクが考えられます。

ためこみ症を放置するリスク

  1. ゴミ屋敷になる恐れがある
  2. 生活が困難になる恐れがある
  3. 周囲から孤立してしまう

リスクを1つずつ確認していきましょう。

リスク1.ゴミ屋敷になる恐れがある

ためこみ症がこのまま続けば、家にあるものはさらに増え、最終的にはゴミ屋敷と化してしまいます。(注5)

ゴミ屋敷になると、悪臭やネズミ・昆虫などの発生により近隣の住民に被害が及ぶ可能性も捨てきれません。

しかし、清潔な部屋を保つには日不要なものを捨てる必要がありますが、ためこみ症の方はものを捨てることができないという悪循環が想定できるわけです。(注3)

無秩序に収集し、捨てられなくなれば生活空間はもので溢れ、一般的なゴミ屋敷と呼ばれる状態になることが1つ目のリスクです。

リスク2.生活が困難になる恐れがある

ためこみ症により、家がゴミ屋敷になると生活スペースをものが埋め尽くしてしまうため生活が困難になる可能性があります。(注2)

家の中を移動するにも必ずゴミを踏まなければいけなくなり、キッチンやリビングもまともに使うことができませんよね。

また、家の中にゴミが大量にあると、少しの火気でも大規模な火災のリスクも上がることは容易に想定できるはずです。

生活域をゴミが埋め尽くしてしまうことは、生活を営むうえでも大きなリスクとなります。

リスク3.周囲から孤立してしまう

周囲から孤立してしまう、という状態が考えられるのもリスクの1つです。

ゴミ屋敷ともなると、悪臭や害虫などで周辺の人に悪影響を及ぼすことが想定できます。(注6)

また、蓄積されたものによって部屋の掃除ができずに、来客を呼べる状態とも言いにくいでしょう。

そのため、友人や家族を招きにくく、孤立しやすい状況となりやすいです。

そしてこのままためこみ症が悪化すれば、家はさらに荒れてしまい誰も家に来ることができなくなります。

ここまでご紹介した3つのリスクがありますが、治療はできるのでしょうか。

次の項目で見ていきましょう。

4.ためこみ症を治療するには?

ためこみ症を治療するには?

ためこみ症を治療するには、専門の医師による適切な治療が必要です。

しかし、疾患としてはまだまだ未知数であり、必ず治るという治療法は確率されていません。(注1)

ですが、以下のような試みは行われています。

ためこみ症の治療方法の例

  1. 特定の抗うつ薬
  2. 認知行動療法

参考として見ていきましょう。

例1.特定の抗うつ薬

ためこみ症に対しては、抗うつ薬が役立つことがあるとされています。(注3)

具体的な薬の内容については、症状に合わせて医師が判断してくれるはずです。

また、薬の量や飲み方に関しても、医師の判断を仰ぎましょう。

例として、うつ病の診断を受けた方が処方される抗うつ薬は、10日から2周間前後で効果が見えてくるとされています。(注7)

治療法2.認知行動療法

ためこみ症には、認知行動療法が選ばれるケースもあります。(注3)

認知行動療法とは、うつ病を含む心の病に対して、有効性が医学研究によって立証された心理療法のこと。(注8)

認知行動療法については、医師が症状に合わせ、個別に治療方法を考えていくのが一般的です。

では、治療法が確立していないためこみ症は、どこへ相談したら良いのかも一緒に見ておきましょう。

5.ためこみ症について相談できる場所

ためこみ症については、精神科や心療内科で相談しましょう。

精神疾患として2013年に定義されたためです。(注1)

ためこみ症の症状や、部屋の状況は一人ひとり違います。

現状を医師にしっかりと話し、症状にあった治療方法を一緒に探していくことが必要です。

診察は、ためこみ症の疑いがある本人が行くのが良いでしょう。

しかし、本人が精神科に行くのが難しい場合、家族が受診することも可能です。

汚部屋、ゴミ屋敷に住む家族の様子に思い当たる点が多い場合は、相談に行ってください。

6.部屋の片付けが困難なときには業者へ相談

ためこみ症の症状が収まってきたら、家の片付けについても考えていきましょう

ためこみ症と診断される人の多くは、生活スペースに支障が出るほどものを溜め込んでしまっていることは本記事でお話しました。

しかし、ゴミの量が多いと片付けにかなり時間がかかる上、不用品の処分について一から確認するのも大変です。

全部親族と本人だけで片付けようと無理をするのではなく、汚部屋、ゴミ屋敷の清掃を行う業者を頼りましょう。

ブルーグリーン

ブルークリーンではゴミの搬出、部屋の清掃だけでなく部屋のお片付けも行っています。

まだ使える不用品なら買取の上、見積額から値引きできるので片付けにかける値段を抑えることも可能です。

受付は電話の他、メールやLINEで24時間365日受け付けています。

どうやって片付けを進めようかお悩みの人は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

まとめ

ためこみ症は、不要なものにまで執着し、ものを捨てることに大きな苦痛を感じてしまいます。

精神科、心療内科で医師へ相談しましょう。

そして、治療によりものへの執着が軽くなった後は、部屋の片付けをして健康的な生活を送れるようにすることが大切です。

ぜひ、この記事を参考にためこみ症について考えてみるのはいかがでしょうか。

当記事はゴミ屋敷の人が必ずためこみ症と断定するものではありません。

出典元:
注1)強迫的ホーディング|Wikipedia
注2)ためこみ症|MSDマニュアルプロフェッショナル版
注3)ためこみ症|MDマニュアル家庭版
注4)荒廃した住居の住人に対する精神保健福祉的介入のあり方
東京都立中部総合精神保健福祉センター副所長 菅原 誠

注5)ごみ屋敷|Wikipedia
注6)自治体による「ごみ屋敷」対策-福祉と法務からのアプローチ-|公益財団法人 日本都市センター
注7)うつ病ネット|産業医科大学名誉教授 中村純
注8)認知行動療法|e-ヘルスネット

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