「ゴミ屋敷が火事になりやすいって本当?」
「もし火事になったらどうなるの?」
ゴミ屋敷の火災事例は増加しているため、家にゴミが溜まっている方は特に不安を感じることが多いでしょう。
しかしなぜ、ゴミ屋敷で火事が起きやすくなるのでしょうか。
この記事では、ゴミ屋敷で起こる火事の原因と火事を防ぐ方法を解説します。
火事を未然に防ぎ、自分と周りの人達を守りましょう。
▶経歴
・公益社団法人日本ペストコントロール協会ペストコントロール技能師
・3,000件以上の孤独死案件に携わる
▶メディア出演
・「ABEMA 変わる報道番組 #アベプラ【公式】」ABEMA
・「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」BSスカパー
・日刊SPA!
・bizSPA!フレッシュ
・「Channel恐怖」Aamzon prime video
1.ゴミ屋敷は火事になりやすい!
ゴミ屋敷には、数多くゴミが置かれているため、ほんの少しの火種で炎が燃え広がってしまう危険が高いです。
また、外にまでゴミが出ている場合、放火のターゲットにされる危険も高いです。
そのためゴミが外に出ていれば、どれだけ気を付けていても火事のリスクを防ぎきれないケースもあるのです。
実際に、ゴミ屋敷で火災が発生した事例は複数あり、周辺の家の一部にまで燃え広がってしまったこともあります。
ゴミが原因で火災を起こしたくないのであれば、速やかに外のゴミを片付けることが必要です。
以下の記事では、ゴミ屋敷のレベルに応じた片付け方法と対処方法も解説しています。
是非チェックして、自分の家がゴミ屋敷ではないか客観的に見てみるのも良いでしょう。
2.ゴミ屋敷で火事が起こってしまう原因
ゴミ屋敷の場合、ほんの少しの油断で火が一気に燃え広がることも少なくありません。
また放火リスクが非常に高くなるので、外にゴミを出している人は特に注意が必要です。
ゴミ屋敷で火事が起こってしまう詳しい原因は、以下の通りです。
- タバコの火の不始末
- ストーブからの出火
- トラッキング火災
- 他人からの放火
それぞれの原因を知り、自分の家の状況を見直してみましょう。
原因1.タバコの火の不始末
消防署によると、火災の原因として2018年で3,414件ものタバコの火の不始末が起きています。
ゴミ屋敷の場合、タバコの火を消し忘れて放置すると、ゴミに引火しあっという間に燃え広がってしまいます。
お酒を飲んで眠くなっているとき、タバコの火を必ず消してから眠れる、と自信を持って答えられる人は少ないはずです。
また、ゴミで覆い尽くされている部屋ではタバコがゴミの隙間に落ちてしまい、引火していることに気づきにくいケースも。
気づかぬうちにタバコの火が燃え広がり、消火できない事態になることは簡単に想像できるでしょう。
外にゴミを置いている場合、ポイ捨てされたタバコから引火し火災が起こる可能性もあるので、ゴミを早急に処理する必要があります。
原因2.ストーブからの出火
火が燃え広がりにくい製品なども登場してきましたが、ストーブからの出火は未だに多くあります。
例えば、電気ストーブなら想像以上に高温で加熱されています。
そのため、つけっぱなしにした電気ストーブに寝具類やカーテンが触れてしまうと、そこから火が発生し火事の原因になるのです。
ゴミ屋敷は、ストーブ付近のゴミに火が燃え移り広がりやすいので、就寝時などはストーブを消すといった対策が必要があります。
原因3.トラッキング火災
コンセントの間に溜まったホコリ等が原因で火災が起こる「トラッキング火災」も、ゴミ屋敷火災で多い事例です。
ゴミ屋敷ではホコリがかなり溜まっており、普段からトラッキング現象が起こる危険性が高くあります。
さらに、ゴミ屋敷ではコンセント自体がゴミに埋まっている家も多いので、火事の発見が遅れることもあるでしょう。
そのためゴミ屋敷ではトラッキング火災の予防が難しく、気がついた時にはすでにコンセントからゴミに引火していた、という事態も考えられます。
原因4.他人からの放火
実はタバコの不始末とほぼ同じくらい多い出火原因が、放火です。
放火での火災はニュースでも取り上げられることがあり、決して他人事とは言えません。
ゴミが外にまで出ているゴミ屋敷は、マッチやライターなどで簡単に引火させることができるため放火のターゲットになりやすいです。
自宅内でどれだけ気を付けていても、外のゴミに放火されれば火事を防ぐすべがありません。
ゴミ屋敷の火災を防ぐには、せめて外のゴミだけでも処分する必要があるでしょう。
ゴミ屋敷に住む人の不注意が原因で出火することもありますが、個人の家が放火を完全に防ぐのは難しいと言えます。
そのため、ゴミ屋敷に住む人は常に「自分の家は火災リスクが高いんだ」と考えておかなければいけないでしょう。
次は、実際にゴミ屋敷で火事が起こった事例を解説します。
具体的な火事の原因を知り、ゴミ屋敷火災のリスクを改めて確認しましょう。
3.ゴミ屋敷で火事が起こった事例
ここからは、ゴミ屋敷で実際に火事が起こった事例について解説します。
ゴミ屋敷で起こる火事は、他人事ではありません。
それぞれの事例の概要を知り、ゴミ屋敷にどんなリスクが潜んでいるか確認しましょう。
ここから紹介するのは、以下3つの事例です。
- 愛知県豊田市の事例
- 福島県いわき市の事例
- 福島県郡山市の事例
それぞれの内容を確認し、ゴミ屋敷の危険性を理解しましょう。
事例1.愛知県豊田市の事例
2015年、愛知県豊田市のゴミ屋敷から出火し、周辺の住居を合わせて2棟がほぼ全焼しました。
ゴミ屋敷に住む人、周辺の住民は無事に逃げることができましたが、周辺の家にまで延焼したということで大きく報道されました。
出火の原因は、ゴミ屋敷の住民が付けた蚊取り線香だったとされています。
賠償責任については報道で明らかになっていませんが、蚊取り線香に関連して火の不始末があれば責任を負う可能性はあるでしょう。
事例2.福島県いわき市の事例
2017年、福島県いわき市にあるゴミ屋敷から出火し、木造2階建ての住宅が1棟全焼しました。
ゴミ屋敷の住民は出火当時外出しており、詳しい出火原因については消防署が調べているとのことです。
もともとこの事件で出火したゴミ屋敷は、国道6号線にまでゴミを溢れさせていることで大きな問題となっていました。
付近の住民は何度も行政に相談していたとのことですが、出火を防ぎきれず今回の事例につながってしまったようです。
事例3.福島県郡山市の事例
2016年、福島県郡山市のゴミ屋敷から出火し、建物1棟が全焼しました。
そして消火後に、住民と見られる男性が死亡しているのが発見されています。
出火の原因は明らかになっていませんが、出火したのはもともと地元では有名なゴミ屋敷でだったようです。
そのため行政は、半年ほど前に条例に基づきゴミの強制撤去を行っていました。
しかし強制撤去の後も住民は再びゴミを溜め続け、今回の火災に至ってしまいました。
以上が、ゴミ屋敷での代表的な火災事例です。
ゴミ屋敷の火災は全国各地で起こっており、周辺住宅への延焼、住民の死亡例もあります。
ゴミ屋敷となっている家はいつ火災が起きてもおかしくないので、一日でも早い対処が必要です。
次は、もし自宅で火災が起こった場合の危険と、賠償責任について解説していきます。
4.もし自宅で火事が起こったらどうなる?
先程の事例から分かる通り、ゴミ屋敷は火が燃え広がりやすいため全焼の危険が高く、最悪の場合命を落とす可能性もあります。
また、近所に延焼した場合、原因によっては損害賠償責任が発生する可能性もあるでしょう。
ゴミ屋敷で火事が起こった場合のリスクは、大きく3つです。
- 命を失ってしまう
- 家財道具を失ってしまう
- 損害賠償責任を負うことになる
基本的には、ゴミ屋敷に住んでいる人であっても法律上、火災に賠償責任は発生しません。
しかし、タバコの火の不始末、庭での焚き火など火事の原因が明らかにゴミ屋敷の住民にある場合は、周辺住民への賠償が必要です。
ゴミ屋敷に住んでいる方は、これまで火災リスクを放置していたとも考えられるので、ちょっとした火の不始末であっても賠償責任が発生すると考えられます。
自分の命や財産を失わないためにも、ゴミ屋敷の火災はなんとしてでも予防しなければいけませんね。
5.ゴミ屋敷での火事を予防する方法
通常の家でも火災のリスクとは常に向き合い、気をつけていかなければいけません。
しかしゴミ屋敷になると火事のリスクが非常に高くなるので、少しでも早い対処をしましょう。
ゴミが原因で起こる火事を予防する方法は、以下の通りです。
- コンセント周辺だけでも物を置かない
- ストーブをつけっぱなしにしない
- 外にゴミを置かない
それぞれの方法について、しっかりと確認していきましょう。
方法1.コンセント周辺だけでも物を置かない
火事の原因となるトラッキング現象を防ぐには、コンセント周りのホコリを取り、周りにものを置かないことが大切です。
部屋全体の掃除が難しい場合でも、コンセント周りだけはホコリを落とすよう心がけ、周辺のものは別のところにどけておきましょう。
また、使っていない家電製品のコンセントは抜いておくことが大切です。
夏になっているにも関わらずストーブのコンセントをまだ抜いていない人は、すぐにコンセントを外して水気のない場所に置いてください。
方法2.ストーブをつけっぱなしにしない
ストーブを寝る時につけっぱなしにすることで、火災につながるケースは多いです。
寒い日であっても布団を増やすなどして対処し、ストーブを寝具やゴミのそばでつけっぱなしにするのはやめましょう。
特にゴミ屋敷では、一旦寝具などに火が付くと一気に火が燃え広がり逃げ遅れることもあります。
どうしても寒い場合は電気ストーブを寝具からなるべく離す、すぐ逃げられるよう寝る場所を玄関に近づけるなどの対策が必要です。
方法3.外にゴミを置かない
放火を防ぐためには、外にゴミを置かないことが最も大切です。
せめて外にあるものは捨て、放火犯のターゲットになるのを防ぎましょう。
また、どうしても外にゴミが溢れてしまう場合はとりあえず、外にあるゴミだけでも家の中に入れましょう。
しかし、コンセントやストーブ、外周りのゴミを片付けただけでは根本的な解決にはなりません。
ゴミ屋敷は一度出火すれば火が燃え移りやすく、被害も大きくなります。
やはり火災のリスクを下げるためには、家全体のゴミを減らす必要があるでしょう。
そこで活用してほしいのは、最短即日で対応可能な清掃業者です。
次は、自力で掃除するのが困難なゴミ屋敷の清掃を依頼するのにベストな業者3つをご紹介していきます。
命と財産を守るため、少しでも早くゴミを片付けましょう。
6.ゴミ屋敷の片付けにぴったりの業者ブルークリーン
ゴミ屋敷のリスクを理解できても、大量に溜まったゴミを一人で片付けるのは非常に難しいことです。
そのため、自力では無理、と感じたら早めにゴミ屋敷の清掃を行っている専門業者への依頼を検討しましょう。
ブルークリーンは、遺品整理やゴミ屋敷の清掃、ハウスクリーニングなどを行っています。
鍵を預けていただければ立ち会いなしのお見積りもできるので、お忙しい方にもぴったりです。
必要なものとそうでないものを一つひとつご依頼された方にお聞きしながら、有資格者が丁寧に作業いたします。
ゴミ屋敷にお悩みの方は、スピード感と確かな実績を持つブルークリーンにお任せください。
ご相談は、LINEまたはメールで24時間365日、即日対応で可能です。
会社名 | ブルークリーン |
---|---|
住所 | 〒144-0034 東京都大田区西糀谷4-9-20グランレイム糀谷1F |
対応エリア | 東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県 |
TEL | 0120-194-902 |
公式サイト | https://b-clean.jp/ |
まとめ
ゴミ屋敷が火事の原因になった事例は複数あります。
もし、火災が発生すると自分の命が危険にさらされるだけでなく、近所の人に迷惑をかけることになりかねません。
さらに、近所の家にまで火が燃え移れば、逃げ遅れた近隣住民が命を落とす可能性もあるでしょう。
火事を防ぐためのゴミ屋敷の清掃は、専門業者に依頼して迅速に片付けるほうが無難です。
清掃中の転倒や事故などを防ぐためにも、見積もりを出してもらいましょう。