煤汚れの落とし方|火事・ボヤの後の掃除方法や注意点をプロが解説

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火事・ボヤ後の煤汚れの落とし方・正しい掃除手順・やってはいけないNG行動・業者依頼すべきケースをプロが解説したアイキャッチ画像

「火事やボヤのあと、壁や天井についた黒い煤汚れが落ちない…」

「自分で掃除しても大丈夫なの?」

煤汚れは見た目以上に頑固で、誤った方法で掃除をすると、かえって汚れが広がったり、臭いが残ったりすることもあります。また、火災後の室内には有害物質が残っている可能性もあり、安全面にも注意が必要です。

そこで本記事では、煤汚れの基本的な性質をふまえたうえで、自分でできる落とし方や適切な掃除手順をわかりやすく解説します。

あわせて、やってはいけないNG行動や、業者に依頼すべきケースについても紹介しますので、被害を最小限に抑えたい方はぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること
  • 煤汚れの正しい落とし方
  • やってはいけない煤汚れの掃除方法
  • 煤汚れの掃除を業者に依頼すべきケースとメリット

火事後の煤汚れの落とし方|必要な道具と場所別の掃除方法

火事後の煤汚れの落とし方|必要な道具と場所別の掃除方法

火事やボヤのあとに残る煤汚れは、見た目以上に頑固で、通常の掃除ではなかなか落ちないことが多いです。

とはいえ、正しい手順と道具を揃えれば、ある程度は自分で除去することも可能です。

まずは、以下のような道具を準備しておきましょう。

用意しておきたい道具
  • ゴム手袋/マスク(防塵マスク推奨)
  • 雑巾・マイクロファイバークロス
  • バケツ
  • 掃除機(できればHEPAフィルター付き)
  • 重曹
  • 中性洗剤またはアルカリ性洗剤
  • 消毒用エタノール
  • メラミンスポンジ
  • モップ(伸縮タイプだと便利)
  • 脚立

また、煤汚れの落とし方の基本は「上から下へ」が鉄則です。天井→壁→床の順に進めることで、効率よく汚れを落とせます

ここからは、場所ごとの具体的な煤汚れの落とし方を見ていきましょう。

(1)天井の煤汚れの落とし方

天井は、火事の際に煤が溜まりやすい場所です。

いきなり水拭きをすると汚れが広がってしまうため、「乾いた状態で落とす→湿らせて拭く」という順番を意識しましょう。

具体的な手順は、以下のとおりです。

天井の煤汚れの落とし方
  1. 掃除機やモップで、表面の煤を軽く取り除く
  2. 乾いた布でやさしく拭き取り、残った煤を除去する
  3. 重曹水(ぬるま湯500ml+重曹小さじ1)を含ませた雑巾で拭く
  4. 仕上げに乾いた布で水分を拭き取る

天井掃除では、力を入れてこするよりも「なでるように動かす」ことが重要です。

強くこすると煤が繊維の奥に入り込み、かえって落ちにくくなるため注意しましょう。

また、脚立を使用する際は必ず安定した場所に設置し、無理な姿勢で作業しないことが大切です。

照明器具などの凹凸部分は汚れが溜まりやすいため、可能であれば取り外して個別に掃除するとよいでしょう。

(2)壁の煤汚れの落とし方

壁紙(クロス)は傷つきやすく、掃除方法を誤ると色落ちや劣化につながることがあります。

そのため、天井と同様にまずは乾いた状態で煤を除去してから、湿らせた布で丁寧に拭き取るのが基本です。

壁の煤汚れの落とし方
  1. 掃除機または乾拭きで、表面の煤を落とす
  2. 重曹水または中性洗剤を含ませた布でやさしく拭く
  3. 落ちにくい汚れはメラミンスポンジで軽くこする
  4. 水拭きのあと、乾拭きで仕上げる

壁の掃除では、「こする」のではなく「叩くように拭く」イメージで作業すると、汚れが広がりにくくなります。

メラミンスポンジは効果的ですが、素材によっては表面を削ってしまうため、必ず目立たない場所で試してから使うようにしましょう。

なお、広範囲に煤が染み込んでいる場合は、無理に落とそうとするよりもクロスの張り替えを検討した方が結果的に効率的なケースもあります。

消臭目的でアンモニアやエタノールを使う場合は、必ず換気をしながら行うことも忘れないようにしてください。

(3)床の煤汚れの落とし方

床は最も汚れが溜まりやすいため、最後にまとめて掃除するのが効率的です。上から落ちてきた煤を含めて、しっかり除去していきましょう。

具体的な掃除手順は、以下のとおりです。

床の煤汚れの落とし方
  1. 掃除機で煤やホコリを丁寧に吸い取る
  2. 重曹水または中性洗剤で全体を水拭きする
  3. 頑固な汚れはメラミンスポンジで部分的に落とす
  4. 最後に水拭きと乾拭きで仕上げる

床掃除では、洗剤成分や水分が残らないようにしっかり拭き上げることが重要です。特にフローリングは水分に弱いため、濡れた状態を放置すると劣化や変色の原因になります。また、畳やカーペットは煤が内部まで入り込みやすく、完全に除去するのが難しい場合もあります。そのため、汚れがひどい場合や焦げ跡が残っている場合は、張り替えや専門業者への依頼も検討するとよいでしょう。

煤汚れの落とし方を実践する時の注意点|やってはいけない掃除方法とは

煤汚れの落とし方を実践する時の注意点|やってはいけない掃除方法とは

火事やボヤのあとに残る煤汚れは、通常の汚れとは性質が異なります。
そのため、自己流で掃除をすると「汚れが広がる」「臭いが取れない」「壁紙や床を傷める」といったトラブルにつながることも少なくありません。

特に注意したいのは、以下の3つです。

  • 水や中性洗剤で拭き取ろうとしない
  • ゴシゴシこすって煤を広げない
  • 壁紙や床材を傷めないようにする

ここからは、それぞれの注意点について詳しく解説します。

注意点1.水や中性洗剤で拭き取ろうとしない

煤汚れは、一般的なホコリ汚れとは異なり、水に溶けにくい「不溶性汚れ」に分類されます。

そのため、いきなり水拭きをすると、煤が伸びて黒く広がり、かえって落ちにくくなることがあります。

特に、火災で発生した煤には油分や化学物質が含まれているケースも多く、水だけでは十分に除去できません

そのため、掃除の際は以下のようなアイテムを活用すると効果的です。

おすすめの掃除アイテム
  • 重曹
  • アルカリ性洗剤
  • クレンザー
  • 消毒用エタノール

これらは、煤に含まれる油分や粒子汚れを分解しやすくする働きがあります。

なお、各アイテムはいきなり広範囲に使用するのではなく、まずは目立たない場所で試してから使用するようにしましょう。

注意点2.ゴシゴシこすって煤を広げない

煤は非常に細かい粒子状の汚れです。

そのため、強くこすると周囲に飛び散り、汚れの範囲が広がってしまうことがあります。

特に、乾いた状態のまま雑巾で強くこすると、壁や天井に煤を塗り広げるような状態になりやすいため注意が必要です。

掃除をする際は、以下の流れを意識しましょう。

煤を広げにくくする掃除手順
  1. 乾いたブラシや掃除機で表面の煤を除去する
  2. 乾拭きで残った煤を軽く取り除く
  3. 洗剤を含ませた布で、一方向にゆっくり拭く
  4. 汚れた布面はこまめに交換する

「何度も往復して拭く」のではなく、一方向に動かしながら少しずつ汚れを取ることがポイントです。

また、掃除中は窓を開けて換気を行い、マスクやゴム手袋を着用して作業するようにしましょう。

注意点3.壁紙や床材を傷めないようにする

煤汚れは頑固なため、つい力を入れて掃除したくなりますが、強くこすると建材を傷める原因になります。

たとえば、壁紙(クロス)は摩擦によって表面が剥がれたり、色落ちしたりすることがあります。フローリングも、強い洗剤やメラミンスポンジの使いすぎによって表面加工が傷つくケースがあります。

そのため、無理に削り落とそうとするのではなく、先に洗剤をなじませてから優しく拭き取ることが重要です。

建材を傷めにくい掃除の流れ
  1. 重曹水や専用洗剤を汚れ部分になじませる
  2. 数分置いて煤を浮かせる
  3. 柔らかい布で軽く拭き取る
  4. 必要に応じて乾拭きで仕上げる

特にメラミンスポンジは研磨力が強いため、クロスや光沢のある床材では慎重に使用してください。

なお、煤が深く染み込んでいる場合や、臭いが強く残っている場合は、自力で完全に除去するのが難しいケースもあります。

その場合は、無理に掃除を続けるよりも、火災復旧や特殊清掃の専門業者へ相談した方が安全です。

火事による家の煤汚れを自分で落とし切るのは難しい!

火事による家の煤汚れを自分で落とし切るのは難しい!

火事やボヤで発生する煤は、単なる黒いホコリではなく、油分や化学物質を含んだ非常に頑固な汚れです。

特に、壁・天井・床まで広範囲に煤が付着している場合は、家庭用の洗剤や掃除道具だけで完全に除去するのは簡単ではありません。

また、無理にこすると壁紙や床材を傷めたり、煤が広がってしまったりすることもあります。

さらに、煤は粒子が非常に細かく、掃除中に空気中へ舞いやすいため、適切なマスクや保護具なしで作業すると健康被害につながるおそれもあります。

特に、焦げ臭さが強い場合や、煤が建材の奥まで浸透している場合は、自力での対応に限界があるケースも少なくありません。

そのため、大規模な煤汚れについては、火災復旧や特殊清掃の専門業者へ早めに相談することをおすすめします。

煤汚れの除去は業者に依頼するのがおすすめな理由

煤汚れの除去は業者に依頼するのがおすすめな理由

火事やボヤのあとに残る煤汚れは、自力で掃除しようとしても完全に落としきれないケースが少なくありません。

特に、壁や天井まで煤が広がっている場合は、専門業者へ依頼した方が安全かつ効率的です。

専門業者へ依頼する主なメリットとして、以下が挙げられます。

  • 煤や灰による健康被害のリスクを抑えられる
  • 短期間で完璧に清掃してもらえる
  • 消臭や廃棄物処理までまとめて対応してもらえる

ここからは、それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。

メリット1.煤や灰による健康被害のリスクを抑えられる

煤汚れを自分で落とそうとすると、空気中に煤や灰が舞い上がり、それが肺に入ることで健康を害する可能性があります。

しかし、プロの業者に清掃を依頼すれば、そのリスクを回避できます

専門業者は、適切な保護具を身に着け、清掃作業を進めることで、清掃中に煤や灰が空気中に舞い上がることを防ぐためです。

業者が使用する吸引機器は、自宅の掃除機よりもはるかに強力で、煤や灰を吸引してしまう力があります。

これにより、清掃作業中に微細な煤や灰が舞い上がり、吸い込むリスクが大幅に減ります。

煤汚れの除去は専門業者に任せることで、健康被害のリスクを避けることが可能です。

メリット2.短期間で完璧に落としてくれる

煤汚れの清掃は、専門的な知識と技術が必要なため、自分で行うと時間がかかります。

しかし、専門業者に依頼すれば、短期間で完全に落としてくれます

これは専門業者が、効率的な清掃方法や高性能な清掃機器を知っているからです。

たとえば、スチームクリーナーなどの専門機器を使用して煤を落とすことで、手作業では難しい部分も綺麗にできます。

煤汚れを短期間で完全に落とすためには、プロの手を借りることが最も効果的です。

メリット3.消臭や廃棄物処理までまとめて対応してもらえる

火災による煤汚れだけでなく、その後の作業も一手に引き受けてくれるのが、専門業者の大きな強みです

火災後の煤汚れ清掃では、除去だけでなく、消臭やコーティング作業、さらには廃棄物の適切な処理も重要な作業となります。

これらの作業は一般の人にとっては難しいものが多く、専門的な知識と機材が必要となります。

たとえば、煤の臭いを取るためには専用の薬剤が必要であり、その後の壁や床の保護のためのコーティング作業も専門的なスキルが必要となるなどです。

火災後の煤汚れ清掃を含む全体的なリカバリー作業は、プロの業者に依頼することが最適な選択と言えるでしょう。

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煤汚れの落とし方に精通した業者を見極めるポイント

煤汚れの落とし方に精通した業者を見極めるポイント

煤汚れを完全に解消するためには、業者選びのポイントを理解することが欠かせません。

そこで以下では、業者選びのための3つのポイントをまとめました。

  • 過去の実績や口コミを見る
  • 見積もり時のスタッフの対応を観察する
  • 必要な資格の有無を確認する

それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。

ポイント1.過去の実績や口コミを見る

特殊清掃業者を選ぶ際の最初のポイントは、過去の実績や口コミを確認することです。

実際の作業を見ていないと、業者のスキルや誠実さはわかりません。

だからこそ、他の顧客がどのように評価しているかを確認することが重要です。

たとえば、インターネットで業者名と一緒に「口コミ」や「評価」を検索してみましょう。

多くの良好なレビューが見つかれば、その業者は信頼できると考えられます

ポイント2.見積もり時のスタッフの対応を観察する

次のポイントは、見積もり時のスタッフの対応を観察することです。

スタッフの対応は業者の品質や信頼性を反映しています。

  • 見積もりを依頼した時、スタッフは適切に説明を行い、納得のいく解答をしてくれるか?
  • 親切・丁寧に対応してくれるか?

これらの観点から業者を評価してください。

ポイント3.必要な資格の有無を確認する

最後のポイントは、業者が必要な資格を保有しているかを確認することです。

たとえば、一般廃棄物処理業の許可」や「産業廃棄物処分業の許可などです。

これらの資格は、業者が適切な手順で清掃作業を行い、安全に廃棄物を処理できることを示しています。

清掃業者に依頼する前に、その業者が適切な資格を持っているかを確認しましょう。

煤汚れの除去を依頼するならブルークリーンにお任せください!

青い作業服を着用したブルークリーンスタッフが、ハンドライトで火災現場の壁面・配線の被害状況を実際に調査・確認している様子

あなたの大切な住まいの煤汚れ除去、プロフェッショナルなサービスを求めるなら、私たちブルークリーンへお任せください。

何十年にもわたる経験と専門知識を持ち、さまざまな場面での清掃に対応

スピーディかつ丁寧な作業で、各種清掃に対応するための最新の機材を保有し、「困った」を解決へと導きます。

ここからは、ブルークリーンの具体的な事例を紹介いたします。

  • 火災による煤の除去と脱臭
  • 孤独死により蛆が発生した部屋の特殊清掃

それぞれの事例を参考にして、私たちがどのようにして煤汚れの問題を解決するか、具体的なイメージをつかんでいただければと思います。

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事例.火災による煤の除去と脱臭を行った事例

火災による煤の除去と脱臭を行った事例

3DKの間取りを持つ住宅で火災が発生し、煤と強い煙臭が部屋全体を覆いつくしてしまいました。

私たちブルークリーンのチームは、4名で30時間をかけて、煤汚れと煙臭を徹底的に除去しました。

全体の作業費用は418,000円でした。

間取り 3DK
作業時間 30時間
作業人数 4名
作業費用 418,000円
事例 火災による二次被害を受けた部屋、煤の除去と脱臭について解説【埼玉県さいたま市】

火事後の煤汚れはすぐに掃除することが重要

火事やボヤのあとに発生した煤汚れは、「落ち着いてから掃除しよう」と放置せず、できるだけ早く対応することが重要です。

なぜなら、煤には人体や建材に悪影響を及ぼす有害物質が含まれている可能性があり、時間が経つほど被害が拡大しやすくなるからです。

特に注意したいのが、「六価クロム」などの有害物質です。六価クロムは強い毒性を持つ化学物質で、国際がん研究機関(IARC)でも発がん性が指摘されています。

火災によって燃えた建材や金属、塗料などから発生するケースがあり、長時間放置すると健康被害や建物設備の劣化につながる可能性があります。

また、煤を放置すると、金属部分にサビが発生しやすくなる点にも注意が必要です。サビが進行すると、以下のような問題につながることがあります。

  • エアコンや家電が故障する
  • ドアノブや配管などの金属部分が腐食する
  • サビ除去や補修作業が追加で必要になる
  • 家具や設備を買い替えなければならなくなる

特に家電製品や精密機器は、一度内部まで煤やサビが入り込むと、清掃だけでは元に戻せないケースも少なくありません。

さらに、煤汚れは時間が経つほど壁紙や床材の奥に浸透し、臭いも取れにくくなります。

結果として、クロスの張り替えや床材交換など、大規模な原状回復工事が必要になるケースもあります。

そのため、火災後は「あとでまとめて掃除する」のではなく、できるだけ早い段階で対応を始めることが大切です。

自分で掃除できる範囲は早めに対処し、被害が広範囲に及んでいる場合や臭いが強い場合は、火災復旧・特殊清掃の専門業者へ早めに相談するとよいでしょう。

まとめ|煤汚れの落とし方を理解して綺麗な家を取り戻そう!

家が煤で汚れてしまうと、そこからの清掃は困難な作業となります。

しかし、適切な知識と道具があれば、確実に煤汚れを落とすことが可能です。

大切な住まいを煤汚れから取り戻すために、知識を活用し、自力で取り組むことも大切ですが、場合によってはプロの手を借りることが最良の選択となることもあります

火災による煤汚れ除去や、特殊な状況下での清掃など、重度の汚れにはプロの力を借りることを強く推奨します。

清掃に関するお悩みがある方は、ぜひブルークリーンにお問い合わせください。

記事監修・解説

鈴木 亮太(すーさん)

ブルークリーン株式会社 取締役 / 環境復旧対策部部長

🏆 現場施工4,400件超 / ABEMA・日刊SPA! 出演

▼ 保有資格・専門技術(IICRC/CDC準拠)

  • 国際ライセンス:IICRC認定技術者(CCMT/OCT)
  • 専門技術:カビ除去(Goldmorr認定)/ ペストコントロール技能師
  • 災害支援:災害復旧技術者(JRES認定)
  • 自治体講師:横浜市栄区「ごみ屋敷解消と再発防止支援」

▼ メディア出演・活動実績