ゴミ屋敷の片付け費用、どのくらいかかるか気になりませんか?
ゴミ屋敷の片付けにかかる費用は、間取りやゴミの総量、さらにはゴミの種類やゴミの重量によって大きく異なります。
例えば、1Kのお部屋でも、ゴミの山が床から天井まで積み上がっている場合と、床が見える程度の状態では、作業量や必要な人手が異なるため、費用に大きな差が出ます。
また、ゴミの内容によっても必要な作業は大きく変わります。
生ゴミや汚物の処理には特別な手順が必要で、専門の車両や適切な廃棄方法が求められることもありますし、単にゴミを撤去するだけではなく、「通帳を探してほしい」や「数年前に買ったアクセサリーを見つけてほしい」といった特定の品物の捜索依頼を受けるケースも少なくありません。
こうした依頼では、作業の目的に応じた柔軟な対応力が求められるため、ゴミ屋敷の片付け費用は一律ではなく、現場ごとの状況に応じて大きく変動します。
費用の目安がわかりづらいのも無理はないですよね。
こんな方におすすめ!
- 「ゴミ屋敷の片付け費用っていくら?」と悩んでいる方
- 親の家や空き家の片付けを考えている方
- 信頼出来る業者選びに迷っている方
- これからゴミ屋敷の清掃を検討している方
- 相見積もりをするための相場を知りたい方
この記事では、ブルークリーンの専門チームが現場経験に基づいて徹底監修し、特殊清掃のプロである「すーさん」が内容をチェックしています。
実際の作業データや最新の業界基準を反映した情報をもとに、2025年版のゴミ屋敷片付け費用の相場を詳しく解説。
また、信頼できる業者選びのポイントや、依頼の流れについてもわかりやすくご紹介しています。
「自分の家だといくらかかる?」と気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。
現場のプロ視点から、あなたの疑問にお答えします。
▶経歴
・公益社団法人日本ペストコントロール協会ペストコントロール技能師
・YouTube「特殊清掃CH|すーさん」登録者5.3万人
・IICRC認定テクニシャン(CCT)
・Goldmorr認定テクニシャン
・JRES認定テクニシャン
・3,000件以上の孤独死案件に携わる
▶メディア出演
・「ABEMA 変わる報道番組 #アベプラ【公式】」ABEMA
・「日刊SPA!」定期連載中
・bizSPA!フレッシュ
・「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」BSスカパー
・「Channel恐怖」Amazon prime video
1.ゴミ屋敷片付けの費用相場【2025年最新版】
ゴミ屋敷の片付け費用の相場は約8万円〜150万円と、ケースによって大きく幅があります。
この費用差の理由は、部屋の間取りやゴミの量、作業人数に加えて、昨今の円安の影響で廃棄物処理費用や資材コストが上昇していることにもあります。
例えば、1Kの部屋で、弁当の容器やペットボトルといった軽いゴミが散らばっている程度なら8万円前後で済むことが多いですが、複数の部屋にわたって天井までゴミが積み上がっているような重度のゴミ屋敷では、100万円を超えるケースも珍しくありません。
間取り | 作業人数 | 作業時間 | 相場 |
1K〜1R | 1〜3名 | 3〜9h | 80,000~380,000円 |
1DK~3LDK | 3〜9名 | 5〜18h | 170,000~740,000円 |
4LDK | 6〜12名 | 10〜45h | 300,000~950,000円 |
5LDK~ | 8~16名 | 20~60h | 680,000~1,500,000円 |
また、ゴミの種類によっても費用が大きく変動します。
生ゴミや汚物 | 衛生管理のため特別な処理が必要 |
危険物やリサイクル品 | 処分方法によって別途料金が必要 |
金庫などの重量物 | 重さによって料金が異なる |
マットレスなどの寝具 | 処分方法によって別途料金が必要 |
ゴミ屋敷片付けの費用は、部屋の広さやゴミの量だけでなく、ゴミの種類や作業の難易度によっても変動します。
これらの他に、運搬に使用するトラックの種類や台数も費用を左右する重要な要素です。
トラックのサイズや積載量によってコストが異なる業者もいるため、適切なトラックを選ぶことが費用を抑えるポイントにもなります。
次は、使用するトラックごとの料金目安について詳しく見ていきましょう。
使用するトラックの種類ごとの料金
ゴミ屋敷片付けの費用は、使用するトラックの種類や台数によっても大きく変動することがあります。
多くの清掃業者では、トラックのサイズごとに料金を設定しており、予想外の追加費用が発生することも珍しくありません。
例えば、軽トラックで対応できる程度のゴミ屋敷であれば比較的安価に済む傾向がありますが、2トントラックやそれ以上の大型車両が必要となる場合、費用は大きく跳ね上がることがあります。
また、積載量を超える場合は、複数台のトラックが必要となり、その分の追加車両料金も加算されることになります。
以下は、一般的な業者が提示しているトラック別の料金目安です。
トラックの種類 | 積載量の目安 | 料金相場 | 特徴 |
軽トラック | 約1.5立方メートル | 30,000~45,000円 | 1Kや1Rの軽度なゴミ屋敷向き。 |
1トントラック | 約3立方メートル | 50,000~70,000円 | 中規模の片付けに適したサイズ。 |
2トントラック | 約5立方メートル | 70,000~110,000円 | 大量のゴミ搬出に最適。 |
4トントラック以上 | 10立方メートル以上 | 150,000円~ | 大規模なゴミ屋敷や複数部屋にまたがる場合に使用されることが多い。 |
トラック選びで費用を抑えるコツと注意点
このように、トラックのサイズごとに料金設定をしている業者の場合、一見すると費用を抑えられるように見えます。
しかし、料金体系の違いや見積もりの条件によっては、思わぬ追加費用が発生することも少なくありません。
たとえば、「積載量に応じた料金設定」と言いながらも、実際には搬出作業費用や仕分け費用が別途請求されたり、ゴミの量や種類によって追加料金が発生するケースもあります。
最終的な支払い額が想定以上に膨らむことを防ぐためにも、以下のポイントに注意し、納得したうえで依頼することが大切です。
トラックの料金基準 | 多くの業者では、トラックの料金を「積載したゴミの量」に基づいて設定しています。 |
---|---|
含まれる作業内容の確認 | トラック料金に「搬出費用」や「仕分け・選定費用」が含まれているかは業者によって異なります。これらが別料金となるケースも多いです |
追加料金に注意 | 見積もり時の金額が安く見えても、当日に「想定よりゴミが多い」「特殊なゴミが含まれている」などの理由で追加料金が発生することがあります。 |
実際には、搬出作業費用や仕分け・選定費用が別途請求されることがあり、これに関連したトラブルも少なくありません。
見積書に記載されていない追加料金が事前の説明なしに請求され、最終的な請求額が大幅に膨らむケースがあります。このような状況は費用トラブルの原因となり、深刻な問題として指摘されています。
国民生活センター(参考:不用品回収サービスのトラブル|国民生活センター)でも注意喚起されているので、確認してみましょう。
こうした予想外の出費を避けるためには、事前に現地見積もりを依頼し、ゴミの量や種類を正確に業者へ伝えることが重要です。
また、見積書の内訳をしっかり確認し、搬出費用や処分費用、オプション料金などが含まれているかどうかをチェックしましょう。
さらに、複数の業者から相見積もりを取ることで、価格やサービス内容を比較でき、適正な費用で依頼できる可能性が高まります。
これらの工夫を取り入れることで無駄な出費を抑えることが可能ですが、実は費用が高くなる原因はこれだけではありません。
次では、ゴミ屋敷片付けの料金が高くなってしまう主な理由と、コストをさらに抑えるための具体的なコツについて詳しく解説していきます。
2.ゴミ屋敷片付けの料金が高くなる要因と費用を抑えるコツ
ゴミ屋敷の片付け費用は、一見「ゴミの量」だけで決まるように思われがちですが、実際にはさまざまな要因が影響します。
ゴミの種類や作業環境、オプション作業の有無など、意外と見落としがちな要素も費用に直結することがあります。
ここでは、料金が高くなる主な要因と、無駄な出費を抑えるための具体的なコツについて、わかりやすく解説していきます。
ゴミ屋敷片付けの費用が高くなる4つの要因
ゴミ屋敷の片付け費用は、単純に「ゴミの量」だけで決まるわけではありません。
作業の難易度や現場の状況、依頼内容によって大きく変動します。
例えば、悪臭の強い生ゴミや危険物の処理、重たい家具や大型家電の搬出などは、追加費用が発生しやすいポイントです。
次に解説する要因を把握しておくことで、予想外の出費を防ぐことができ、無駄なコストを抑えることにも繋がります。
①処理するゴミの量
「ゴミの量」は、ゴミ屋敷片付け費用に最も大きく影響する要素です。
部屋の広さに関わらず、床から天井まで積み上がったゴミの量が多ければ、その分、作業に必要な人員や作業時間が増加します。
また、ゴミの量が多い場合には複数台のトラックが必要になることもあり、その分費用がかさみます。
コスト増加の要因は以下の通りです。
- ゴミの分別・仕分け作業の負担増
- 複数回のトラック搬出が必要になる場合
- 作業員の追加や作業時間の延長
事前に「これは必要」「これは廃棄」といった選別を自分で行うことで、全体のゴミの量を減らし、コストを抑えることができます。
②ゴミの種類と性質
ゴミの種類によっても片付け費用は大きく変わります。
生活ゴミや紙類といった処理が容易なものなら費用は比較的安く済みますが、以下のようなゴミは特別な処分費用が発生することがあります。
費用が高くなるゴミの例は次の通りです。
生ゴミ・汚物 | 強い臭いや害虫の発生源となり、衛生管理の観点から特別な処理が必要です。 |
---|---|
大型家具・家電 | 運搬や処分に手間がかかり、リサイクル費用などが別途発生する場合があります。 |
危険物・特殊廃棄物 | ガスボンベ、薬品などは通常のゴミ処理場では処分できず、専門業者への委託が必要です。 |
事前にゴミの種類を整理しておくことで、業者が適切な処分計画を立てやすくなり、結果として費用削減につながることがあります。
③作業環境の難易度
ごみの量や種類にばかり注目しがちですが、実は作業環境によっても費用が大きく変わることがあります。
意外と見落とされがちなポイントですが、現場の状況次第では追加費用が発生するケースも少なくありません。
具体的に、費用が上がる作業環境の例を見ていきましょう。
作業環境 | 費用が上がる理由 |
---|---|
狭い通路や階段のみの物件 | 大型の家具や大量のゴミを運び出す際に、作業効率が低下し時間と手間がかかります。 |
エレベーターなしの高層階 | 搬出作業が困難となり、作業員の増員や作業時間の延長が必要になる場合があります。 |
衛生状態が悪い現場 | 害虫駆除や除菌作業が必要な場合、専門の機材や薬剤の使用が求められ、追加費用が発生します。 |
駐車スペースが遠い現場 | 作業車両を建物の近くに停められない場合、搬出作業に時間がかかり、追加人員や費用が必要となることがあります。 |
近隣への配慮が必要な環境 | 住宅街やマンションなど、騒音や匂いに特別な配慮が必要な場合、作業時間を制限したり、追加の設備(消臭機など)の使用で費用が増えることがあります。 |
このような環境では作業時間が長引きやすく、その分コストもかさむ傾向にあります。
予期せぬ追加費用を防ぐためにも、事前に業者へ現地確認を依頼し、作業環境をしっかり把握してもらうことが大切です。
④オプション作業の追加費用
ゴミの片付けに加えて、以下のようなオプション作業を追加すると、全体の費用が増加することがあります。
特にゴミ屋敷の場合、基本の片付け作業だけでは対応できないケースも多く、こうした追加作業を検討する必要があります。
よくあるオプション作業例は次の通りです。
消臭・除菌作業 | ゴミ屋敷特有の強い臭いや菌の繁殖を防ぐために、オゾン発生器や専用薬剤を使用して徹底的に除去します。 |
---|---|
ハウスクリーニング | ゴミ撤去後の床や壁、キッチンや浴室などの頑固な汚れを落とし、衛生的な空間に戻します。 |
リフォーム作業 | 壁紙や床材の張り替え、畳の交換など、ダメージを受けた内装の修復作業。大規模なゴミ屋敷では必要になることが多いです。 |
貴重品・重要書類の捜索 | ゴミの中から通帳や印鑑、貴重なアクセサリーなどを探し出す作業で、特に遺品整理などでは依頼されることが多いです。 |
オプション作業を依頼する場合は、事前に見積書に詳細な内訳を明記してもらうことが重要です。
これにより、作業後に「聞いていなかった追加費用」が発生するリスクを避けられます。
また、作業内容や必要性についても業者としっかり相談し、不要なオプションを避けることで費用を抑えることができます。
費用を抑えるための5つのコツ
ゴミ屋敷片付けの費用をできるだけ抑えるためには、「事前準備」と「業者選びの工夫」が重要なポイントです。
ただ業者に任せるだけでは、想定以上の費用がかかってしまうことも珍しくありません。
しかし、少しの工夫や準備を加えるだけで、無駄な出費を防ぎ、総費用を大幅に抑えることが可能です。
例えば、自分で簡単に片付けられる部分を先に処理したり、複数の業者に相見積もりを依頼するだけでも数万円単位でコストを削減できるケースもあります。
また、業者ごとに料金体系やサービス内容が異なるため、正確な見積もりと信頼できる業者選びも不可欠です。
以下の5つの実践的なコツを意識することで、無駄な費用を避けつつ、質の高い片付けサービスをお得に利用することができます。
①事前に自分で片付けられるものは処理する
自分で片付けられるものは、事前にできるだけ処分しておくことが費用を抑える大きなポイントです。
ペットボトルや空き缶、紙類、衣類など、簡単に捨てられるゴミや資源ごみを自分で片付けるだけでも、業者の作業量が減り、その分の費用を抑えることができます。
特に燃えるゴミや資源ゴミは、自治体の回収サービスを利用すれば無料で処分できることが多く、業者に頼むよりも大幅な節約につながります。
収集日に合わせて少しずつゴミを出せば、作業当日に処分する量も減り、結果としてコストダウンが可能です。
また、自分で片付けを進めることで、処分したいものと残したいものの整理もしやすくなります。
事前にある程度の整理ができていれば、業者との打ち合わせもスムーズに進み、無駄な作業や費用を避けられるでしょう。
このように、無理のない範囲で少しずつでも片付けを進めることが、費用を抑えるための効果的な方法です。
②相見積もりを取る
相見積もりは、ゴミ屋敷片付けの費用を抑えるために非常に効果的な方法です。
同じ作業内容でも業者によって料金設定やサービス内容が大きく異なることがあるため、複数の見積もりを比較することで最適な業者を選ぶことができます。
適正な相場感を把握できるのはもちろん、業者同士の競争意識も働くため、より良い条件を引き出せる可能性も高まります。
特に、見積もりの内訳を詳しく比較することで、「基本料金」「作業費用」「処分費用」「オプション作業」など、各業者がどのように価格を設定しているかが分かりやすくなります。
その結果、過剰な料金設定をしている業者や、逆にコストパフォーマンスに優れた業者を見つけることができるでしょう。
ただし、相見積もりを取りすぎると、かえって混乱してしまうことがあります。
多くの情報が入りすぎると判断が難しくなるため、3社程度に絞って見積もりを依頼するのがおすすめです。
また、見積書に記載されていない追加料金が発生しないかも確認しておきましょう。
適切な相見積もりを活用すれば、無駄な出費を避けつつ、自分に最適な業者を見つけることができます。
③買取サービスを活用する
家具や家電、趣味のコレクションなど、まだ使用できるものがあれば、業者の買取サービスを積極的に活用しましょう。
多くのゴミ片付け業者は、不用品回収だけでなく買取にも強みを持っているため、思わぬ掘り出し物が高価で買い取られることもあります。
買取金額を片付け費用に充てることで、実質的な負担を大幅に軽減できるのが大きなメリットです。
例えば、状態の良い家電製品や人気ブランドの家具、趣味のコレクション(フィギュアやゲーム機など)は、高価買取が期待できるアイテムです。
また、限定品や希少価値のある商品はプレミア価格がつく場合もあります。
さらに、買取サービスを行っている業者を選ぶことで、片付けと不用品処分を同時に依頼できるため、別々の業者に頼む手間も省けて効率的です。
業者によっては買取額をそのまま作業費用から差し引いてくれるところもあるので、見積もり時に確認すると良いでしょう。
④作業内容を明確に伝える
ゴミ屋敷の片付けを依頼する際、作業内容を明確に伝えることは、無駄な作業や予期せぬ追加料金を防ぐために重要です。
依頼内容が曖昧なままだと、業者はより良いサービスを提供しようと過剰な準備を行い、その結果、費用が膨らむことがあります。
これは多くの清掃業界に限らず、どの業界でも共通して見られる現象です。
例えば、ゴミの量や種類を事前に詳しく伝えない場合、業者は余裕を持った準備をしようとし、必要以上に大きなトラックや多人数の作業員を手配することがあります。
また、「この部屋だけ片付けたい」「この家具は処分しないでほしい」などの具体的な指示を出さないと、不要な場所まで作業が進み、その分コストが増加してしまうことがあります。
特別な作業を希望する場合も、事前にしっかりと伝えることが大切です。
例えば「貴重品の捜索」や「消臭作業」などは、作業時間や手間が増えるため、費用に影響します。こうした要望を事前に伝えておくことで、見積もりの正確性が上がり、後からの追加料金を避けられます。
見積もりの際には、作業内容が細かく記載されているかを必ず確認しましょう。
内訳が曖昧な場合、作業後に「これは含まれていなかった」として追加料金を請求されるリスクがあります。
不明点があれば事前に業者に確認し、納得した上で依頼を進めることが大切です。
依頼者自身が細かな指示を出し、作業をコントロールすることで、余計なトラブルや追加費用を避けることができるでしょう。
⑤作業日程に余裕を持つ
ゴミ屋敷の片付けを依頼する際は、作業日程に余裕を持つことが費用を抑える大きなポイントです。
業者にはそれぞれスケジュールの都合があるため、事前にしっかり相談しておくことが重要です。
よくあるケースとして、急遽退去が決まったり、家に人を迎える予定ができた場合など、直前の依頼になってしまうことがあります。
しかし、急ぎの依頼は業者にとっても負担が大きく、結果的に費用が高くなりがちです。
というのも、既に埋まっているスケジュールの中で対応するためには、作業員の増員や特別な手配が必要になることが多く、その分コストが上がってしまうからです。
これは「緊急料金」として明記されるわけではなくても、結果的に高額になることがあります。
特に引っ越しシーズン(3月〜4月)や年末年始前といった繁忙期には、多くの依頼が集中するため、希望の日程で作業してもらえないこともあります。
このような時期には、できるだけ早めに相談しておくと安心です。
逆に、依頼が落ち着いている時期を狙えば、思いのほか割安で対応してもらえることもあります。
大切なのは、業者にしっかりと状況を伝えることです。
余裕を持って依頼するのが理想ですが、急ぎの場合でも事情を正直に伝えれば、最善のスケジュールやコストを提案してくれることがあります。
業者も計画的に作業を進めたいと考えているので、無理のない日程で進めることで、スムーズな作業と費用の節約の両方を実現できます。
ゴミ屋敷片付けの費用を抑えるための具体的なコツをお伝えしてきましたが、実際に業者へ依頼するとなると、「本当にプロに頼むべきなのか?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
自力で片付ける場合と比べて、業者に依頼することで費用はかかりますが、その分、時間や労力を大幅に削減できるという大きなメリットがあります。
しかし、業者選びを間違えると、思わぬトラブルや追加費用が発生することも少なくありません。
ここからは、ゴミ屋敷片付けを業者に依頼するメリット・デメリットを詳しく解説し、「どのようなケースで業者に頼むべきか」についても具体的にお伝えしていきます。
費用や注意点も含めて、依頼前に知っておきたいポイントをしっかり押さえておきましょう!
関連:一軒家のゴミ屋敷の片付けにかかる費用とは?安く抑える方法も解説
3.ゴミ屋敷片付けを業者に依頼するメリット・デメリット【費用対効果】
ゴミ屋敷片付けを業者に依頼する際、「本当にその費用に見合った効果があるのか?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
自分で片付ければ費用は抑えられますが、時間や労力、そして精神的な負担を考えると、必ずしも最善の選択とは限りません。
業者に依頼することで、短時間での片付けや専門的な清掃が可能ですが、その分コストがかかるのも事実です。
この章では、「費用対効果」の視点から、ゴミ屋敷片付けを業者に依頼するメリットとデメリットを整理し、あなたにとって最適な選択肢を見つけるためのヒントをお届けします。
ゴミ屋敷片付けを業者に依頼するメリット
ゴミ屋敷片付けを専門業者に依頼することで、時間や手間を大幅に削減できるだけでなく、自力では難しい部分まで徹底的に清掃できます。
以下の4つのメリットから、その価値を確認してみましょう。
①短時間で徹底的な片付けが可能
専門業者は、現場経験豊富なスタッフと専用機材を駆使して作業を進めるため、自力では数日から1週間以上かかるようなゴミ屋敷でも、わずか数時間〜1日で見違えるほど片付けることが可能です。
例えば、天井まで積み上がったゴミや重度の汚染物がある現場でも、プロならではの効率的な作業手順でスムーズに処理できます。
特に、退去期限が差し迫っている場合や、家族や友人が家に訪れる予定がある場合など、時間に余裕がないシーンでは、プロのスピード対応が頼りになります。
急な依頼にも柔軟に対応できる業者であれば、「明日までに片付けたい!」といった緊急案件でも対応可能なことがあります。
②衛生的な環境にリセットできる
ゴミ屋敷は、見た目以上に深刻な健康リスクを抱えており、期間放置されたゴミは、カビや細菌の温床と悪臭の原因にもなります。
また、ゴキブリやハエ、ネズミなどの害虫が繁殖しやすく、感染症やアレルギーの原因になる可能性もあります。
専門業者に依頼すれば、単にゴミを撤去するだけでなく、消臭・除菌作業まで一貫して行うため、目に見えない汚染源までしっかり対処することが可能です。
業者のプロフェッショナルな消臭・除菌サービスを活用することで、安心して過ごせるクリーンな空間へと生まれ変わることが出来ます。
参考:カビ取りは業者に依頼するのが確実!優良なカビ取り業者の選び方3選
③精神的な負担を軽減できる
ゴミ屋敷の片付けは精神的にも大きな負担です。
特に孤独死現場やペット多頭飼育崩壊のようなケースが併発している部屋では、感情的なストレスが大きくなります。
業者に依頼することで、そうした負担を軽減できるだけでなく、プロならではの配慮ある対応を受けられます。
④買取サービスで費用を抑えられることも
業者の中には、家具や家電、趣味のコレクションなどを買い取ってくれるサービスもあります。
買取金額を片付け費用に充てることで、実質的な出費を抑えられる可能性があり、特にブランド家具や状態の良い家電製品は高価買取が期待できます。
参考:実家の片付け品で売れる物ってなに?高値で売るコツを紹介します!
ゴミ屋敷片付けを業者に依頼するデメリット
ゴミ屋敷片付けを業者に依頼するのは多くのメリットがありますが、いくつか注意すべきポイントもあります。
デメリットを理解したうえで、納得できる選択をしましょう。
①費用がかかる
最大のデメリットはやはり「費用の高さ」です。
ゴミの量や作業内容、現場規模にもよりますが、数万円〜数十万円の費用がかかることもあります。
特に消臭やリフォームなどのオプション作業が必要な場合、追加費用が発生するため、事前に見積りをしっかり確認しましょう。
②悪徳業者に注意が必要
ゴミ屋敷片付け業界には、不透明な料金設定や十分な説明の無い追加料金の請求を行う悪徳業者が存在します。
特に相場よりも極端に安い見積もりを提示する業者は要注意です。
契約前には、内訳が明確な見積書を提出してもらい、口コミや評判を確認しましょう。
ゴミ屋敷片付けは業者依頼が最適なケースとは?
すべてのゴミ屋敷が業者依頼に適しているわけではありませんが、以下のようなケースではプロへの依頼を強くおすすめします。
- 短期間で片付けが必要な場合(退去日直前など)
- 大量のゴミや粗大ゴミがある場合
- 消臭や害虫駆除などの専門作業が必要な場合
- 精神的・身体的な負担が大きい場合
- 仕事が忙しく自身で作業できない場合
ゴミ屋敷片付けを業者に依頼するかどうかは、費用だけでなく「時間」「精神的負担」「衛生面」などを考慮した総合的な判断が必要です。
自力で片付けられる場合でも、「これは大変そう…」と感じたら、一度無料見積りを依頼してみるのも良い選択です。
費用対効果をしっかり考え、自分にとって最適な方法を見つけましょう。
ただし、業者選びには注意が必要です。
ゴミ屋敷片付け業界には、相場を大きく上回る高額請求や作業後の追加料金請求など、悪質な業者も少なくありません。
せっかく業者に依頼しても、トラブルに巻き込まれてしまっては本末転倒です。
信頼できる業者を選ぶためには、事前のリサーチや見積もり内容の確認が欠かせません。
しかし、実際に見積もりを依頼しようとすると、「どのタイミングで何を伝えればいいの?」と迷うことも多いのではないでしょうか。
ここからは、ゴミ屋敷片付けの見積もり依頼から作業完了までの流れをわかりやすく解説します。
スムーズに依頼を進めるためのポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
参考:不用品・粗大ごみ回収サービスを提供する事業者に関する注意喚起|消費者庁
4.ゴミ屋敷片付けの見積もり依頼から作業完了までの流れ
ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼するのは初めてで、不安を感じている方も多いのではないでしょうか?「どのタイミングで見積もりを依頼すればいい?」「作業当日は何を準備すればいい?」と疑問に思うのは当然です。
スムーズな片付けを実現するためには、見積もり依頼から作業完了までの流れを事前に把握しておくことが大切です。
そうすることで、無駄な手間やトラブルを防ぎ、安心して業者に作業を任せられます。
ここでは、ゴミ屋敷片付けの見積もり依頼から作業完了までの具体的な流れをステップごとに詳しく解説します。
初めて依頼する方でもわかりやすいよう、各段階でのポイントや注意点もまとめました。
ステップ1 – 業者選びと見積もり依頼
ゴミ屋敷片付けをスムーズに進めるためには、信頼できる業者選びが重要です。
この最初のステップで、自分に合った業者を見つけることが、後の作業を円滑に進める鍵となります。
- 複数の業者に相見積もりを依頼する。
- ゴミの量や間取り、希望する作業内容(例:消臭作業、貴重品捜索など)を詳しく伝える。
- 「無料見積もり」を活用する。
- 口コミや実績もチェックする。
- 問い合わせ時の電話対応が丁寧かどうか確認する。
- 会社概要に所在地・連絡先・許認可情報など必要な情報が掲載されているかを確認する。
- 現地調査時に納得できる説明をしてくれるかどうか見極める。
ステップ2 – 現地調査と詳細見積もり
正確な料金を算出し、作業内容に納得したうえで依頼するための重要なステップ。
現地調査では、ゴミの量や作業環境を直接確認し、詳細な見積もりを作成します。
この段階でしっかりと確認することで、後からの追加料金やトラブルを防ぐことができます。
信頼できる業者かどうかを見極める大切なタイミングでもあります。
- スタッフが現地を訪れ、ゴミの量や状態、作業環境を丁寧に確認する。
- 名刺や会社案内を提示し、信頼できる業者であることを示してくれる。
- 細かい部分までしっかり確認し、見落としがないよう徹底してくれる。
- スタッフは制服を着用しており、清潔感のある対応を心掛けている。
- 見積書には作業内容や費用の内訳が明確に記載されており、不明点もその場で説明してくれる。
- トラックの台数や必要なスタッフ数、作業時間などの詳細な説明を受けることができる。
ステップ3 – 作業日程の調整と契約
スケジュールを確定し、正式に業者へ依頼するための大切なステップです。
この段階で作業日程や契約内容をしっかり確認し、不明点を解消しておくことで、後々のトラブルを防ぐことができます。
作業日程の調整や契約内容の確認は慎重に進めましょう。
- 希望する作業日程を業者と調整する(繁忙期は早めの依頼が安心)。
- 見積もり内容に納得できたら正式な契約書を交わす。
- キャンセル料や追加料金の発生条件を事前に確認し、不明点があれば必ず質問する。
- 作業当日の流れや注意点についても事前に確認しておくと安心。
ステップ4 – 作業当日(片付け作業の流れ)
いよいよ片付け作業当日です。
この日は業者が現地に到着し、計画通りに作業が進められます。
依頼内容に沿って片付けを行い、必要なオプション作業も実施されます。
作業完了後には最終確認を行い、問題がないかをしっかりチェックしましょう。
- 作業スタッフが指定の時間に到着し、片付け作業を開始。
- 依頼内容に基づき、貴重品の捜索や不用品の買取査定もこのタイミングで実施。
- 必要に応じて、消臭・除菌作業や簡易清掃を追加で依頼することも可能。
- 作業完了後、依頼者が現地確認を行い、問題がなければ作業終了。
- 最終確認時には、見積もり通りに作業が行われたか、追加料金の有無なども確認する。
ステップ5 – 最終確認と支払い
作業が完了したら、最終確認と料金の支払いを行います。
片付け後の状態をしっかり確認し、不備や問題がないかをチェックしましょう。
ここで全てが完了となるため、支払い方法やアフターサービスの内容についても確認しておくことが大切です。
- 作業完了後、片付け後の状態を確認し、不備や見落としがないかチェックする。
- 最終的な金額を確認し、現金・クレジットカード・銀行振込など、指定された方法で支払いを行う。(一部業者では、作業前の前払いが必要な場合もあります)
- 領収書や作業報告書を必ず受け取り、後日トラブルを防ぐためにも保管しておく。
- 必要に応じて、アフターサービス(消臭の再実施や追加清掃など)の内容や利用方法について説明を受ける。
業者に依頼する際の2つの注意点
業者の中には信頼できる業者とそうではない業者がいます。
正しく見極めなければ悪徳業者に引っかかってしまう可能性があるため、注意が必要です。
信頼できる業者を見極めるために、注意するべき点は以下の2つです。
- 見積もりの内訳が細かく出ているか
- 実績があるか
以下で詳細に確認していきます。
注意点1.見積の内訳が細かく出ているか
見積もりの内訳が明確でない業者には注意が必要です。
見積もりの内訳が曖昧だと、清掃後に色々な理由をつけて高額請求される可能性があります。
特に見積もり内容について詳細を聞いても回答がぼやけている場合は、悪徳業者である可能性が高いので注意が必要です。
見積の内訳を聞いたあとで、気になる項目があれば確認するようにしてください。
注意点2.実績があるか
業者のホームページなどを見て、実績が明確に載っていない業者も悪徳業者である可能性があります。
清掃業者の多くが実績や利用者からの評価を公開しています。
そのなかでも実績を明確に載せていない業者は、利用者からの不満や訴えがあり載せられないケースやそもそも実績がない可能性があるため、注意が必要です。
業者へ依頼する場合は、必ずホームページなどを見て実績があるかどうかを確認してください。
ここまで、ゴミ屋敷片付けの見積もり依頼から作業完了までの流れと業者に依頼する際の注意点をご紹介してきました。
スムーズな片付けを実現するためには、事前の準備や業者とのしっかりとしたコミュニケーションが重要です。
それでも、「どの業者に依頼すればいいのか」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
この後は、私たちが自信を持って提供しているサービス内容と、実際に手掛けたゴミ屋敷片付けの施工事例をご紹介します。
どんな状況でも対応できる強みを、ぜひご確認ください。
参考:【これが『レベル5』のゴミ屋敷です】ゴミ屋敷の片付け方法と対処方法も解説
5.ブルークリーンの強みとゴミ屋敷片付けの施工事例を紹介
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施工事例:家財整理と買取を同時に行った事例
こちらは、ブルークリーンが行った、家財整理と買取を同時に行いました。
現地の見積もりをして、お客様に提案した作業内容は以下の通りです。
- 仕分け作業
- 残置物の撤去
- 生ごみの中身出し
- 指定設備の取外し
- 仕上げ清掃
- 雑貨や家財道具の買取
作業当日は仕分け作業と貴重品の捜索を行い、並行して住宅設備の取り外しから着手。
また、部屋には買取可能な雑貨や家財道具があったため、買取をさせて頂きました。
その結果。当初の料金から安く抑えられたため、お客様も満足していただけました。
間取り | 1DK |
作業時間 | 7時間 |
作業人数 | 5名 |
作業費用 | 293,000円 |
他にも詳しい事例をご覧になりたい方は、豊富な施工事例をまとめたこちらのケーススタディ(施工事例|ブルークリーン株式会社)をご覧ください。
6.ゴミ屋敷片付けのよくある質問(FAQ)と回答
最後に、ゴミ屋敷の片付け費用に関してよくある質問をまとめました。
Q1.ゴミ屋敷の片付けに費用はどれくらいかかる?
費用は間取りや作業人数によって変わります。
例えば、1K〜1Rで作業人数が1〜2名、作業時間が1〜3時間であれば、30,000~80,000円ほどです。
Q2.ゴミ屋敷の清掃を業者に依頼するべき?
はい。
自力で掃除しても費用や時間がかかること、ゴミ屋敷に住むことで健康上のリスクがあるからです。
Q3.業者にゴミ屋敷の片付けを安く頼む方法はありますか?
業者にゴミ屋敷の片付けを頼む場合、以下の方法で安くすることができます。
- 自分で出来る限り片付けを進めておく
- 複数の業者と相見積もりを取る
- 買い取りも同時に行う
Q4. 立ち会いなしでも作業をお願いできますか?
多くの業者で立ち会いなしの作業が可能です。
鍵の預かりや事前打ち合わせをしっかり行えば、当日の立ち会いなしでも作業を進めてもらえます。
Q5. 作業当日に追加料金が発生することはありますか?
基本的には見積もり通りの料金で進められますが、例外もあります。
事前の現地調査で確認できなかった問題(大量のゴミの増加、特殊な廃棄物の発見など)が発生した場合、追加料金がかかることがあります。
そのため、見積もり時には細かな内訳を確認し、不明点は必ず事前に業者へ確認しましょう。
Q6. 不用品の買取サービスも利用できますか?
多くの業者が買取サービスを提供しています。
家電製品、家具、趣味のコレクション品(フィギュア・ブランド品など)など、再販可能なものは片付け費用と相殺できる場合があります。
Q7. 急ぎの対応も可能ですか?
業者によっては即日対応も可能です。
退去期限が迫っている、近隣からの苦情があるなど、急ぎで片付けが必要な場合でも対応してくれる業者が多いです。
このFAQで解決しない疑問があれば、気になる業者に直接相談してみましょう。
多くの業者が無料見積もりや相談サービスを提供しているので、不安を解消したうえで依頼できます。
7.ゴミ屋敷片付けの費用相場や依頼の流れのまとめ
ゴミ屋敷の片付けは、自力で行うことも可能ですが、時間・労力・衛生面の負担を考えると、専門業者への依頼が安心で確実です。
費用相場は状況によって大きく異なるため、まずは無料見積もりを活用し、自分に合ったプランを見つけましょう。
信頼できる業者を選び、スムーズで負担の少ない片付けを実現してください。
もし、具体的な金額を知りたければ、『【悪徳業者に騙されない】特殊清掃料金の相場目安と事例7選で徹底解説!』で過去の事例と金額を掲載しているので、確認してみてください!
▶経歴
・公益社団法人日本ペストコントロール協会ペストコントロール技能師
・YouTube「特殊清掃CH|すーさん」登録者5.3万人
・IICRC認定テクニシャン(CCT)
・Goldmorr認定テクニシャン
・JRES認定テクニシャン
・3,000件以上の孤独死案件に携わる
▶メディア出演
・「ABEMA 変わる報道番組 #アベプラ【公式】」ABEMA
・「日刊SPA!」定期連載中
・bizSPA!フレッシュ
・「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」BSスカパー
・「Channel恐怖」Amazon prime video