遺留品を“ただ処分する”のは危険?後悔しない整理と正しい手順

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「遺留品をどう処分すればいいのか分からない…」

そんな戸惑いを抱えていませんか?

遺留品の処分は、人生の中で何度も経験することではありません。

多くの場合、突然その必要性に直面し、「何から始めればいいのか」「どうすれば失礼がないのか」と不安を感じてしまうものです。

特に、感情が揺れるタイミングでは、正しい判断や行動が難しくなりがちです。

適切な知識がないまま進めてしまうと、大切な物を誤って処分してしまったり、法律上のトラブルに発展してしまうことさえあります。

この記事では、遺留品を適切に、そして心を込めて整理するための「2つの方法」と、最初の一歩となる実践的な手順を分かりやすく解説します。

読み終えたとき、あなたは「何をどうすればいいか」が明確になり、行動に移す自信を持てるはずです。

それでは、後悔のない片付けの第一歩を、今ここから始めましょう。

こんな方におすすめです

  • 遺留品の処分に悩んでいるご遺族の方
  • 故人の住まいを片付ける必要がある管理者・オーナー様
  • 忙しくて自分で整理する時間が取れない方
  • 遺品整理・特殊清掃業者の利用を検討している方
  • トラブルなく法的・倫理的に配慮した処分を行いたい方

監修者 鈴木亮太(すーさん)

ブルークリーン株式会社

取締役 環境復旧対策部部長

▶経歴
・YouTube「特殊清掃ch|すーさん」登録者5.3万人
・ペストコントロール技能師(日本ペストコントロール協会)
・IICRC認定テクニシャン(CCMT/OCT)
・Goldmorr認定テクニシャン(カビ除去スペシャリスト)
・JRES認定テクニシャン(火災水害復旧対策訓練修了)
・横浜市栄区自治体研修(「ごみ屋敷の解消と再発防止に向けた寄り添い支援」
・これまで4,000件以上の現場(孤独死・火災・水害・ゴミ屋敷・遺品整理など)に携わる

▶メディア出演
・「ABEMA 変わる報道番組 #アベプラ【公式】」ABEMA
・「日刊SPA!」定期連載中
・「bizSPA!フレッシュ
・「スタジオパーソル」単独取材
・「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」BSスカパー
・「Channel恐怖」Amazon prime video

1.遺留品の処分、どこから始める?基本の考え方と整理方法

遺留品処分

遺留品処分の仕方には2種類あります。

  1. 自分で遺留品を処分をする場合
  2. 遺留品処分を業者に委託する場合

まずは以下で「自分で遺留品を処分をする場合」を解説していきます。

2.自分で遺留品を処分するときの3ステップ|手順と準備を徹底解説

遺留品処分2

自分自身で遺留品を処分したいと考えたとき、やみくもに手をつけてしまうと、感情的にも体力的にも負担が大きくなってしまいます

大切なのは、正しい手順に沿って、計画的に進めること。そうすることで、後悔のない形で片付けを終えることができます。

ここでは、実際に遺留品を自分で整理・処分する際の3つのステップを紹介します。

  • ステップ1.必要な道具を準備する
  • ステップ2.遺留品を仕分ける
  • ステップ3.実際に処分する

それぞれの工程で「やるべきこと」と「注意点」をわかりやすく解説しますので、初めての方でも安心して取り組めます。

それでは順番に見ていきましょう。

ステップ1.必要な道具を準備する

遺留品処分3

遺留品の処分作業に入る前に、道具や服装を整えましょう。

<道具>

  • ゴミ袋
  • ハサミ、もしくはカッター
  • ダンボー
  • ガムテープ
  • ロープ
  • マジックペン
  • ペンチ
  • ドライバー
  • 台車
  • 運搬用の車(軽トラ、ワゴン車など)

<服装>

  • 作業着、汚れても良い服
  • マスク
  • 軍手
  • スリッパ

それぞれの工程で「やるべきこと」と「注意点」をわかりやすく解説しますので、初めての方でも安心して取り組めます。

それでは順番に見ていきましょう。

ステップ2.遺留品を仕分ける

遺留品処分4

遺留品の整理は、以下の3つに仕分けながら進めていくと効率的です。

  1. 貴重品など残すもの
  2. リサイクルできるもの
  3. 処分するもの

何も考えずに整理しても、最終的にごちゃごちゃになる可能性が高いです。

この3つの基準で物を仕分けながら処分するものを明確にしていきましょう。

具体的な仕分ける方法を見ていきます。

貴重品など残すもの

遺留品処分5

貴重品や相続の際に必要な書類は、見つけ次第、ダンボールに入れて保管しましょう。

<残すもの例>

  • パスポート
  • 年金手帳
  • 通帳
  • クレジットカード
  • 土地の権利書
  • 健康保険証
  • 有価証券
  • 宝石、骨董品などの価値のあるもの

遺留品を整理しているときに、大事な書類や価値のあるものを間違って処分してしまうケースが多いです。

処分する作業をする前に、先に残すべきものを仕分けるほうが良いでしょう。

リサイクルできるもの

遺留品処分6

貴重品以外は全て処分してもよいのかというと、そうでもありません。

リサイクルショップで買い取ってくれる遺留品も多く存在します。

例えば下記のようなものが該当します。

<リサイクルできるもの例>

  • 家電(冷蔵庫、テレビ、洗濯機など)
  • 家具(ベッド、タンス、机など)
  • 衣類
  • 金属類(銅、アルミなど)

リサイクルショップで買取ができるのは、製造から5年以内の家電、高級家具、ブランドの衣類などです。

価値ある銅やアルミなどの金属類は、専門の事業者に依頼すれば買取や引取をしてくれます。

処分するもの

遺留品処分7

貴重品など残すもの、リサイクルできるもの、以外は処分するものとなります。

処分するものはしっかり分別する必要があります。

各自治体によって分別法は異なりますが、一般的な分別は以下の通りです。

<分別の例>

  • 燃えるゴミ(紙、ほこり、革製品、生ゴミなど)
  • 燃えないゴミ(金属類、電球、スプレー缶など)
  • 粗大ゴミ(大型家具、家電、布団など)
  • 処理困難なゴミ(消火器、金庫など)

各市町村のホームページで細かい分類はチェックしておきましょう。

ステップ3.実際に処分する

遺留品処分8

「リサイクルできるもの」に該当する商品は、リサイクルショップに行って買い取ってもらいましょう。

モノによっては高く買い取ってもらえるかもしれません。

リサイクルショップによっては出張買取サービスもあるので、それを利用するのも良いですね。

また、「処分するもの」に関しては、前述した通りしっかり分別する必要があります。

各自治体によって分別法は異なるので、細かい分類はホームページでチェックした上でゴミ処理場に持って行きましょう。

価値ある銅やアルミなどの金属類に関しては、専門の事業者に依頼すれば買取や引取をしてくれます。

【関連記事】【保存版】遺品整理のコツ6選!失敗しないための手順と業者選びのポイント

3.遺留品の処分は意外と大変?よくあるつまずきと注意点

遺留品処分9

ここまで「自分で遺留品を処分をする場合」を解説してきましたが、失敗例も多くあるので3つ紹介します!

<失敗例3選>

  • 価値あるものを捨ててしまう
  • 大きいものを処分するときに壊してしまう
  • 面倒で処分しないままになってしまう

順番に見ていきましょう。

失敗例1.価値あるものを捨ててしまう

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価値あるものを捨てるのは非常にもったいないです。

多くの遺留品を整理していると、間違えて価値ある貴金属などを捨ててしまったりするケースがあります。

時計、ネックレス、ブローチなどのアクセサリーや時計などの貴金属は、3万~20万円程度の高価買取の対象になる場合もあります。

素人目ではその物の価値に気づかないことも多いです。

価値があり、高値で買取してもらえるものを捨ててしまうのは本当にもったいないことです。

時計、ネックレス、ブローチなどのアクセサリーや時計などの貴金属はしっかりとっておきましょう。

失敗例2.大きいものを処分するときに壊してしまう

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大きいものを1人で運ぼうとして失敗する例も多く見られます。

具体的には、テレビや冷蔵庫、タンスなどの大きな遺留品は持ち運ぶのはかなり大変で、運搬するとき壁にぶつけて壊してしまったり、落として怪我をしてしまったりします。

特に階段での怪我の事例は多いので、注意しましょう。

階段や狭い道を通るのであれば、あらかじめ運搬するもののサイズを測っておいたほうが良いかもしれません。

もし大きなものを処分する際には、複数人で注意深く丁寧に運びましょう。

失敗例3.面倒で処分しないままになってしまう

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遺留品の整理をしようと思っても、量が多すぎて憂鬱になってしまい、処分せず放置したままになる失敗例もあります。

確かに、たくさんの遺留品の中から価値あるものを選別するには手間もかかりますし、運搬も大変です。

しかし、面倒くさいことを後回しにしていると、いつまでも多くの遺留品が部屋のスペースを圧迫してしまい非常にストレスです。

仕分けをしてから、少なくとも3日以内には処分しましょう。

【関連記事】遺品整理業者の選び方と作業の流れを完全解説|失敗しないためのポイントとは?【2025年最新版】

4.遺留品の処分に迷ったら、専門業者に頼るという選択肢も

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ここまで読んでいただいた方で、「遺留品処分はやっぱり面倒くさい、難しい」と感じたら業者に依頼するのも一つの方法です。

自力でするのが難しい遺留品の選別や不要品の処理、価値ある遺留品の売却まで全て任せることができて、すごく楽になります。

とくに業者に頼むメリットは以下の3つです。

  • 大きな家財もまとめて処分してくれる
  • その場で買取査定をしてくれる
  • 遺品の供養までやってくれる

以下でそれぞれ解説していきます。

メリット1.大きな家財もまとめて処分してくれる

遺品業者は大きな家財も全て回収してくれます。

自力で処分する場合は手続きをして、家具や家電などを特定の場所に運ばなければいけません

失敗例にも上げましたが、家具や家電を運搬する際に壊してしまったり 、落として怪我をしてしまうリスクがあります。

業者に頼めば、家まで来てくれてそれら全てをまとめて処分してくれます。

メリット2.その場で買取査定をしてくれる

業者に依頼するとその場で買取査定を行ってくれます。

処分する際に、まだ使えるものや値がつくものはプロがその場で値付けをして買い取ってくれるため、価値あるものとそうじゃないものを選別する手間が省けます。

時計、ネックレス、ブローチなどのアクセサリーや時計などは、ものによっては3万~20万円程度の高価買取の対象になる場合もあります。

素人目ではなかなか気づけないものが多いので、プロが買取査定してくれるのは大きなメリットです。

メリット3.遺品の供養までやってくれる

遺品整理業者の中には遺品供養まで行ってくれるところもあります。

思い出の品や形見などを供養してもらえるサービスもあるため、気になる人はぜひ依頼してみましょう。

日時を指定するだけで、その時間に来てくれるため、自分で供養するより遥かに簡単です。

不用品が多い場合、自力でやる時間とお金を考えたら、最初から業者に依頼する方がコスパは良いです。

5.遺留品の片付けはプロに任せるのが安心|信頼の実績ならブルークリーンへ

遺品整理は信頼できる専門業者ブルークリーンにお任せください

遺品整理業者をお探しなら、ぜひブルークリーンにご相談ください。

ブルークリーンは、特殊清掃や遺品整理の実績が4,000件以上ある会社です

ブルークリーンの遺品整理の特徴を以下にまとめました。

  • 遺品の仕分けから、不用品の回収、清掃までワンストップで対応可能
  • 見積もり、相談は無料
  • 見積書は作業内容まで分かりやすく明記
  • 即日対応可能

ブルークリーンの遺品整理では、無料で見積もりをおこない、見積もりの内容に納得していただいてからの着手を徹底しています。

以下の画像は過去にお出しした見積もりで、作業内容や諸費用、必要な人員を確認いただけるため、安心してご依頼いただくことが可能です。

見積書データ

また、Youtube「すーさんTV」や公式サイトの実績ページで、作業風景から実際の事例までを公開しています

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6.遺留品の処分に関するよくある疑問とその答え

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遺留品処分についてよくある質問2つに回答します。

  • 遺留品処分っていつ行うのが最適っですか?
  • 遺留品処分を業者に頼むと料金はどれくらいかかりますか?

以下で順番に答えていきます。

遺留品処分っていつ行うのが最適ですか?

遺留品処分16

遺品整理を始める時期は、一般的に四十九日法要を目安にといわれていますが、特に決まりはありません。

故人の住まいが賃貸物件で退去日がある場合は、それまでに遺品整理を行う必要がありますが、基本は気持ちの整理が出来次第始めていくのが良いと思います。

遺留品処分を業者に頼むと料金はどれくらいかかりますか?

遺留品処分17

遺品整理の相場は20万円です。

遺品整理の値段は間取りの大きさによって変わってきます。

以下の表を参考にしてみてください。

間取り 1K〜1R 1DK〜3LDK 4LDK
作業人数 2〜5名 3〜7名 5〜8名
作業時間 2〜8h 5h 12〜20h
相場 10万~40万円 15万~50万円 25万~70万円

遺品整理は以下の2つの要素によって値段が変わってきます。

  • 荷物の量
  • オプションサービス

また、以下の記事では遺品整理の費用について詳しく解説しているので、併せてチェックしてみてください。

遺品整理の費用相場は?料金を安くする方法と業者に処分を依頼するメリット

7.遺留品処分は“判断”がすべて|後悔しないために知っておくべきこと

遺留品の処分は、単なるモノの整理ではなく、“故人の想い”と“遺された人の決断”が交差する、非常に繊細なプロセスです。

だからこそ、「あとで後悔しないようにしたい」「気持ちの整理が追いつかない」と感じるのは、ごく自然なことです。

処分に踏み切れない理由の多くは、「本当にこれでいいのか?」という判断への不安にあります。

しかし、ひとつひとつ丁寧に向き合い、必要な知識と正しい手順さえあれば、誰にでも“納得できる選択”は可能です。

本記事で紹介した方法や注意点は、実際に多くの遺品整理の現場に立ち会ってきた専門家の視点をもとに構成しています

とはいえ、状況や心理的な負荷は人それぞれ。

「どうしても手が止まってしまう」「家族と意見が合わない」そんなときは、一人で抱え込まず、遺品整理の専門業者に一度相談してみてください。

客観的な視点と第三者のサポートが加わるだけで、判断が驚くほどスムーズになることもあります。

大切なのは、“正解”ではなく、“あなた自身が納得できるかどうか”

遺留品と向き合う時間が、過去を整理し、未来へと一歩踏み出すきっかけになりますように。

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