遺品回収とは?知っておくべきリスクや相場・業者の選び方も紹介

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遺品の整理や処理の方法にお悩みですね。

最近では故人の家の物を片付けるのに、業者の遺品回収サービスや遺品整理サービスを利用する人も少なくありません。

しかし業者に遺品回収してもらうのには3つのリスクがあり、遺品回収を利用するのが良い人はかなり限られています

そこで今回は業者に遺品回収を頼むリスクと、遺品回収と混同されやすい遺品整理について見ていきましょう。

故人の物を納得できる方法で片付けられる業者に依頼して、気持ちの整理もつけてみてください。

監修者 鈴木亮太(すーさん)

ブルークリーン株式会社

カスタマーサービス部所属

▶経歴
・公益社団法人日本ペストコントロール協会ペストコントロール技能師
・3,000件以上の孤独死案件に携わる

▶メディア出演
・「ABEMA 変わる報道番組 #アベプラ【公式】」ABEMA
・「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」BSスカパー
日刊SPA!
bizSPA!フレッシュ
・「Channel恐怖」Aamzon prime video

1.遺品回収とは?遺品整理とは違う点に注意!

遺品回収とは?遺品整理とは違う点に注意!

遺品回収とは、遺品を回収してもらってまとめて処分することです。

故人の様々な遺品の処理は、自治体のルールに従って行わなければなりません。

例えば、家電や家具は粗大ゴミとして自治体に回収してもらうので、手続きや準備が必要です。

そのようなとき、遺品回収の業者に依頼すれば、遺品を一括で処分してもらえます

遺品の処理を考えている人の中には、遺品回収を遺品整理と混同している人も多いです。

遺品整理では、遺品を必要な物と不必要な物で仕分けしてから、不必要な物だけを処理してもらいます。

遺品回収と遺品整理の違いは、必要な物を残すことができるかどうかです。

故人の持ち物を整理したいと思ったとき、ほとんどのケースでは遺品整理を選ぶ方が良いでしょう。

2.遺品回収を選ぶ前に知っておきたい3つのリスク

遺品回収を選ぶ前に知っておきたい3つのリスク

遺品回収のリスクを知らないまま業者に依頼すると、後悔してしまうかもしれません。

遺品回収を選ぶ前には、3つのリスクを知っておくべきです。

3つのリスク全てが気にならない人以外は、遺品回収を選ぶべきではありません。

遺品回収の3つのリスク

  1. 思い出の品もまとめて処理されてなくなる
  2. 価値のある物も処理されるので売れない
  3. 掃除はやってもらえないケースが多い

それぞれのリスクについて、順番に見ていきましょう。

リスク1.思い出の品もまとめて処理されてなくなる

遺品回収は、故人の思い出の品もまとめて処理されてなくなることに注意が必要です。

遺品整理と違って、遺品回収は基本的に遺品の仕分け作業を行いません。

ですので、残しておきたい物がなければ全て処理を依頼できます。

そうなると、形見分けや相続のときに遺族の間で揉めることも多いです。

もしも思い出の品や価値のある物を残したいなら、遺品回収を依頼する前に全ての遺品を自分で仕分けしておくと良いでしょう。

遺品整理であれば、重要な物は仕分けをしてもらえるので自分で整理できないときも安心して利用できます。

リスク2.価値のある物も処理されるので売れない

遺品回収は、価値のある物もまとめて処理されてしまって売れない可能性があることにも注意しなければなりません。

もしも高価な物が遺品に含まれているなら、捨ててしまうのは非常にもったいないです。

あなたがパッと見ただけでは価値がわからない物でも、実は高額な値段がつくことは珍しくありません

例えば、以下のような物は高額になりやすいとされています。

  • 時計
  • アクセサリー
  • 家具
  • 家電
  • 着物
  • ゴルフ用品
  • お酒
  • 人形
  • 美術品

遺品整理の場合は、買い取りまで行ってもらえるケースが一般的となっています。

ですので、価値のありそうな遺品があるなら、遺品整理を選ぶのが良いでしょう。

リスク3.掃除はやってもらえないケースが多い

遺品回収は、故人の部屋の掃除はやってもらえないケースが多いです。

そもそも、遺品回収業者には、掃除のサービスを行っているところがほとんどありません。

特に、故人の発見が遅れた部屋をキレイにする特殊清掃は、豊富な知識と経験がない遺品回収業者には難しいです。

もし、掃除もセットで行ってもらおうと思っているなら、遺品回収と特殊清掃の両方を行っている業者を探す必要があります。

一方で、遺品整理を行う業者は、特殊清掃も兼業していることがほとんどです。

したがって、故人の部屋を清掃から片付けまでお願いしたいなら、遺品整理をお願いしましょう。

3.全て捨てたい人は遺品回収!何か残したい人は遺品整理を依頼しよう!

全て捨てたい人は遺品回収!何か残したい人は遺品整理を依頼しよう!

遺品回収を選んでも問題ないのは、遺品全てを処理して何も残したくない人だけです。

もし、大切な物だけは残しておきたいという気持ちがあるなら、遺品回収ではなく遺品整理を依頼しましょう。

遺品回収だと、故人の持っていた株券や証券のような重要書類も処理してしまう可能性があります。

既に遺品の仕分けは完了しているというわけでなければ、遺品回収を選ぶと後悔してしまうはずです。

また、遺族で遺品の仕分けをしたつもりでも、不用品と感じた物の中に残した方が良い遺品が混ざっていることもよくあります

したがって、遺品回収と遺品整理のどちらを依頼するのかは慎重に考えてください。

悩むのであれば、遺品整理を選ぶことをおすすめします。

4.遺品買取は不用品回収業者に依頼!相場や選び方は?

遺品回収は不用品回収業者に依頼!相場や選び方は?

遺品回収は、不用品買取業者に依頼します。

不用品回収業者は、一般的な不用品回収と遺品回収を区別していないことが多いです。

そのため、遺品回収では、荷物量が増えて費用も高くなりやすいとされています。

軽トラック1台で運べる量の遺品なら3万円程度が相場ですが、家具や家電も含めると軽トラックでは運べないケースも多いです。

したがって、遺品整理では2トントラックを利用することになる可能性が高いので注意しておきましょう。

不用品回収業者に遺品回収を依頼する際の費用の相場は以下のようになっています。

遺品の量 費用の目安
軽トラック 10,000円〜30,000円
2トントラック 30,000円〜60,000円

また、料金以外にも不用品回収業者を選ぶ際にはポイントがあるので、確認しておきます。

優良な不用品回収業者の選び方

優良な不用品回収業者の選び方として、許認可があって実績が豊富なことが挙げられます。

実は、無許可で違法な経営をしている不用品回収業者も存在しているので、依頼の際には注意しなければなりません。

不用品回収業者に必要な許可は、「一般廃棄物収集運搬業許可」です。

したがって、「一般廃棄物収集運搬業許可」を持っている業者か、「一般廃棄物収集運搬業許可」のある業者と連携している業者を選びましょう。

ただし、一般廃棄物収集運搬業許可は新規での取得ができません。

そのため、産業廃棄物収集運搬業許可を持っているケースでも対応できます。(※)

そして、実績が豊富であれば近隣住民に迷惑をかけることなくスムーズに遺品回収をしてもらいやすいです。

トラブルを避けるために、いくら料金が安くても許認可や実績のない業者は選ばないようにしてください。

自社排出扱いとして適切な処理場で廃棄物を処分し、マニフェスト管理等を厳格に行っている業者が大半です。

5.処理に少しでも悩むなら遺品整理を検討するべき!

遺品整理のメリット

遺品回収と遺品整理のどちらを選ぶのか、少しでも悩むなら遺品整理を検討してみましょう。

遺品整理には遺品回収にない以下のようなメリットがあります。

  • 故人の思い出の品を残せる
  • トラブルなく形見分けができる
  • 価値のある物はそのまま売れる
  • 不用品も遺品として丁寧に扱ってもらえる
  • 遺品の供養や特殊清掃も頼める

遺族や故人の気持ちに配慮して遺品を整理してもらえるのは、非常に嬉しいメリットです。

また、遺族が心の整理ができていない時期でも、丁寧に必要な物と不必要な物を仕分けしてもらえます。

ですので、トラブルなく形見分けができて、相続問題の防止にもなるのです。

ここからは遺品整理業者の相場と選び方を見ておきましょう。

(1)遺品整理業者の相場

遺品整理業者に依頼するときの費用は、部屋の間取りによって異なります

具体的には、以下の通りです。

部屋の間取り 費用の相場
1R・1K 40,000円〜80,000円
1DK 50,000円〜150,000円
1LDK 80,000円〜200,000円
2DK 100,000円〜250,000円
2LDK 120,000円〜300,000円
3DK以上 150,000円〜400,000円

業者によって処分にかかる正確な費用は変わってくるので、依頼前には必ず見積もりをお願いしましょう。

実際に故人の部屋に訪問してもらい現場を見た上で見積もりをお願いすれば、正確な見積もりを出してもらえます。

業者に見積もりを出してもらう際には、サービス内容も明確に教えてもらえば予想外の追加料金に悩まされることもなくなります。

遺品の買い取りまで行っている業者なら、遺品の買取価格を支払い額から差し引いてもらえるケースもあるので、見積り金額よりも必要なお金は少なくなりやすいです。

また、以下の記事では遺品整理の費用について詳しく解説しているので、併せてチェックしてみてください。

遺品整理の費用相場は?安くする方法と業者に依頼するメリット

(2)遺品整理業者の選び方

遺品整理業者を選ぶ際には、電話対応や見積もりの際の担当者の言動をチェックするのが良いです。

遺族への対応が丁寧な業者は、遺品の扱いも丁寧に行ってくれる可能性は高いと言えます。

そして、遺品整理を安心してお願いするためには、事前に要望を伝えることも大切です。

細かな要望にも親身になって対応してくれる業者に遺品整理をお願いすれば、後悔することはなくなります。

低料金のところに依頼したいとお考えかもしれませんが、遺品の買い取りを行っている業者なら予想よりも費用が抑えられるケースは多いです。

料金だけで遺品整理業者を選ぶのは避けて、安心して遺品を扱ってもらえる業者を選んでください

6.トラブル無く遺品処理をしたいなら心つむぐ遺品整理へご相談ください

心つむぐ遺品整理

トラブル無く遺品処理をしたいのであれば、ぜひ心つむぐ遺品整理にお声がけください。

心つむぐ遺品整理は、365日24時間で対応しており、経験豊富なスタッフが電話やLINE、メールで相談いただいた内容から適切なプランと料金で提案します

遺品の買い取りやお焚き上げも行っており、ペットの遺骨まで供養することが可能です。

さらに、遺品整理と同時に清掃まで対応できますので、複数の業者に依頼・説明する手間も一切ありません。

忙しくて立会いできないや自分で遺品整理する時間がない人でも、ご依頼可能ですのでまずはお気軽にお問い合わせください。

遺品を残したいなら遺品整理を業者に依頼しましょう

遺品回収は、すべての遺品を回収してもらうもので、不用品回収業者に依頼します。

遺品回収は遺品の仕分けを行わない点に注意が必要です。

もしも大切な遺品は残しておきたいと考えるなら、遺品整理サービスを頼まなければなりません

遺品回収を頼む場合は事前にリスクを知った上で、遺品整理と比較してから依頼しましょう。