「特殊清掃って、きつそうだけど…その分、年収は高いんじゃない?」
そんなイメージを持つ方も多いかもしれません。けれど、実際の数字を知ると少し驚くかもしれません。
結論からお伝えすると、特殊清掃員の平均年収はおよそ300万〜400万円、月給は20万〜30万円です。
この金額を「思ったより低い」と感じる方もいるでしょう。しかしこの仕事には、数字では測れない“報酬”があります。
たしかに、始めは高年収とは言えないかもしれません。
けれど、勤続年数や専門技術の蓄積、現場対応力の向上に応じて、確かな昇給も見込める世界です。
この記事では、特殊清掃員のリアルな年収事情や待遇、ボーナスの有無、全国平均との比較をもとに、「この仕事を選んだとき、どんな未来が待っているのか?」を具体的に描き出します。
転職を考えている方も、未経験から挑戦してみたい方も、自分にとって“納得できる働き方”かどうかを、ここで一緒に見極めていきましょう!
こんな方におすすめです
- 特殊清掃の仕事に興味があるけど、収入面が不安な方
- 未経験から特殊清掃に転職・副業を考えている方
- 「人の役に立つ仕事がしたい」けど、待遇も妥協したくない方
- 今の職場の年収や待遇に不満があり、異業種への転職を検討中の方
- 特殊清掃業界に家族や知人が関心を持っている方
▶経歴
・公益社団法人日本ペストコントロール協会ペストコントロール技能師
・YouTube「特殊清掃CH|すーさん」登録者5.3万人
・IICRC認定テクニシャン(CCT)
・Goldmorr認定テクニシャン
・JRES認定テクニシャン
・3,000件以上の孤独死案件に携わる
▶メディア出演
・「ABEMA 変わる報道番組 #アベプラ【公式】」ABEMA
・「日刊SPA!」定期連載中
・bizSPA!フレッシュ
・「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」BSスカパー
・「Channel恐怖」Amazon prime video
1.特殊清掃員の平均年収は?全国水準との比較で見えてくる現実
特殊清掃員の平均年収や平均給与は、他の職種と比べてどれくらい違うのか気になりますよね。
特殊清掃の仕事では、バイトの時給が平均より高めです。
一方、正社員の月給はほかの職業の平均と同程度となっています。
平均年収も同程度か少し低い程度ですが、勤続年数によって全国の平均年収を超えることも。
バイトと正社員に分けて、特殊清掃員の年収について詳しく見ていきましょう。
①アルバイトの時給・年収はどれくらい?
特殊清掃のバイトの平均時給は1,300円〜1,600円で、週5勤務で働いたときの平均年収は200万〜300万円です。
たとえば、時給1,300円で1日8時間、週5日働くと月給208,000円になります。
2025年7月時点で全国のバイトの平均時給は約1100円なので、特殊清掃のバイトは時給が高いと言えます。
特殊清掃のバイトについて詳しく知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
②正社員の月収・年収は安定している?
特殊清掃の正社員の平均月給は手取り20万〜30万円程度で、年収は280万〜420万円が平均になります。
たとえば月給25万円を12ヶ月、さらに賞与として月給2ヶ月分(50万円)が支給される場合、年収は約350万円となります。
令和5年時点での全国平均年収は458万円です。
特殊清掃の正社員はこれよりやや低めの水準に位置しますが、業務の専門性やリスク対応の対価として支給される手当によって、実際の待遇が上乗せされるケースも多く見られます。
(参考:令和5年分 民間給与実態統計調査|国税庁)
さらに、勤続年数や交通費・残業代によっては全国の平均年収を超えることもあります。
また、1年目から年収300万円を超えることも多いので、初年度から稼げる職業です。
特殊清掃の正社員について詳しく知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
2.「特殊清掃は給料が安い」は本当か?噂と現実のギャップ
「えっ、手取り20〜30万円?思ったより少ない…」
そんな声を耳にすることがあります。確かに、特殊清掃の月給は一見すると高収入には見えにくいかもしれません。
しかし、それだけでこの仕事の“価値”を判断するのは早計です。
特殊清掃の給与水準は、社会構造とともに変動してきた歴史があります。
2000年代初頭、日本が本格的な高齢化社会へ突入し、孤独死が顕在化し始めた頃には、対応できる人材が限られていたため、月給40〜60万円といった高額報酬が支払われていました。
その後、需要の増加に合わせて新規業者が一斉に参入し、供給が飽和。競争激化によって、現在の平均月給は20万〜30万円前後に落ち着いたという経緯があります。
では、今後の給与水準はどうなるのか?
その答えは、「再び上昇に転じる可能性が高い」です。
その背景には、少子高齢化の加速による孤独死・事故死の増加と、若年層の現場離れによる人材不足があります。
しかし、それだけではありません。
注目すべきは、AIや自動化が進んでも、この仕事は“人間にしかできない領域”だという点です。
- 故人やご遺族の心情に寄り添いながら、現場に向き合う“感情知能”
- 状況ごとに異なる汚染・臭気・構造の複雑さに応じた“判断力”
- 想定外に対応できる“直感的な臨機応変さ”
これらは、いずれも現在のAIでは対応不可能なヒューマンスキルです。
つまり、テクノロジーが発達しても、特殊清掃という仕事は代替されにくく、むしろ“人の手と心が必要とされる希少職”として価値を高めていくと考えられるのです。
すでに現場では、経験者や高難度対応ができる人材に高額報酬が支払われるケースも増えています。
「必要とされるのに、担い手が少ない」
この構図が続く限り、特殊清掃という仕事の市場価値は、今後さらに高まっていくでしょう。
3.ボーナス・各種手当はある?待遇の「見えにくい部分」を解説
「特殊清掃員のボーナスや待遇はどうなっているのだろう?」と、年収以外のことも気になりますよね。
ボーナスは、年1回支給される特殊清掃業者が多い傾向です。
なかにはボーナスが支給されない会社もありますが、ある程度の規模で業績の安定している特殊清掃業者であればボーナスが支給されます。
特殊清掃の会社における標準的な福利厚生や休暇は、下記の表を参考にしてください。
休暇 | 手当 | 福利厚生 |
---|---|---|
・有給休暇 ・リフレッシュ休暇 ・年末年始休暇 ・特別休暇 |
・時間外勤務手当 ・休日勤務手当 ・深夜勤務手当 ・役職手当 ・管理職手当 ・通勤交通費 |
・社会保険 ・各種慶弔制度 ・健康診断 |
このように、ハードできつい印象がある特殊清掃ですが、充実した環境で働けます。
実際にブルークリーンが特殊清掃をした現場の事例も下記で紹介しているので、こちらも併せてご覧ください。
特殊清掃とは?現場事例・費用・最適な業者選びのポイント【2025年最新】特殊清掃とは?現場の事例や費用・業者の選び方を解説
4.ブルークリーンで働くという選択肢!安心創造業としてのキャリアへ
特殊清掃という仕事は、どの会社で働くかによって、年収・待遇・将来性すべてが変わります。
だからこそ、「どんな仕事をするか」以上に、「どんな組織で働くか」が重要です。
私たちブルークリーンは、孤独死や災害、事故といった“誰かの人生の最後”に関わる現場で、ただ汚れを清掃するのではなく、ご遺族の心や社会の不安に向き合う“安心創造業”として活動しています。
現在、ブルークリーンでは以下の職種を募集しています。
職種 | 仕事内容 |
---|---|
バイオリカバリーエンジニア | “安心”をつくる最前線。人の命に向き合う現場で、社会に必要とされる仕事です。 |
営業アシスタント | チームの司令塔。現場と顧客をつなぎ、社内の流れをコントロールするキーパーソン。 |
オフィス事務 | 静かに強く支える縁の下の力持ち。柔軟な働き方で、バックオフィスから全社を支援します。 |
勤務時間は8:30〜17:30、完全週休2日制(シフト制)で、福利厚生は充実しており、学歴不問・年4回の昇給機会があり、経験を積めば年収600万円超も現実的です。
ですが、私たちが大切にしているのは「制度」よりも「人」です。
- 家庭と両立しながら活躍するママ・パパ世代
- 現場経験からステップアップした女性管理職
- 上場企業水準のガバナンスで“声が届く”組織へ
ブルークリーンは、人生ごと受け止められる職場でありたいと本気で考えています。
「人の役に立つ仕事がしたい」
「手に職をつけて長く働きたい」
「誰かの“安心”を支えるプロフェッショナルになりたい」
そんな想いを持つあなたと、私たちは出会いたいと思っています!
5.まとめと特殊清掃の年収は「安いかどうか」より、“何を得るか”で決まる
特殊清掃の平均年収は、およそ300万〜400万円前後です。
全国の平均年収と比較して「同程度」あるいは「やや低め」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、それはあくまで“数字だけを見た話”です。
この仕事には、他の職業では得られない報酬があります。
たとえば、誰かの最期を丁寧に受け止め、ご遺族に「ありがとう」と言われる瞬間です。
見えない不安を解消し、人の心に“安心”を届けるという実感。そして、AIにも置き換えられない、「人にしかできない仕事」としての誇り。
ブルークリーンでは、そんな使命を胸に働く仲間に対して、昇給年4回・福利厚生・柔軟な働き方・明確なキャリアステップなど、数字にもきちんと応える環境を整えています。
実際に、高卒で入社し2年目で年収400万円を超えるスタッフも在籍しています。
「年収が高いからやる」のではなく、「やるべき仕事だからこそ、年収でも評価される」それがブルークリーンの考え方です。
あなたの人生経験すべてが、ここでは“強み”になります。
もし少しでもこの仕事に心が動いたなら、まずは一歩踏み出してみてください。
6.よくある質問とその答え!特殊清掃の年収や待遇に関するQ&A
特殊清掃の仕事に興味はあっても、「年収は?」「危険手当はある?」など、気になることは多いはずです。
ここでは、応募前によく寄せられる質問に、ブルークリーンの視点からお答えします。
Q1. 未経験でも本当に採用されますか?
特殊清掃の世界では、多くの人が未経験からのスタートです。業務の性質上、技術よりも「人としての覚悟」や「やる気」が重視されます。
Q2. 特殊清掃の仕事って、実際どれくらい危険なんですか?
血液・体液・感染リスクなど、一定の衛生的リスクが伴います。
だからこそ、業界では作業手順や安全管理を徹底する体制が求められています。ブルークリーンでは、すべての現場に“危険があることを前提”とした行動規範を設け、安全を最優先にしています。
Q3. 危険な現場や夜間作業には、手当がつきますか?
夜間作業には、労働基準法に基づいた深夜手当が支給されます。その他、現場内容や難易度に応じて手当を支給する企業もあります。
Q4. 年収はどのくらいからスタートして、どこまで上がりますか?
経験や保有資格に応じてスタート月給は変動しますが、一般的には23万円〜30万円程度からのスタートが多いです。スキルアップや現場対応力によって、昇給や高収入も十分に目指せます。
Q5. 女性でも現場で活躍できますか?
もちろんです。特殊清掃の現場では、丁寧な対応や気配りが求められる場面も多く、女性ならではの視点が大きな力になります。女性の管理職として活躍している例もあります。
Q6. 将来的に管理職や別のポジションにキャリアアップできますか?
はい。特殊清掃の現場経験を積んだ後、営業、総務、経理、教育担当など、社内でのキャリアチェンジを実現している人も多数います。
Q7. 勤務時間や休日はどんな感じですか?
法令に準じて勤務時間・休日を設定している企業が一般的です。ブルークリーンでは、完全週休2日制(シフト制)を採用しています。
Q8. 家庭や子育てとの両立は可能ですか?
勤務時間や働き方に柔軟性のある企業も増えており、家庭との両立は十分に可能です。ブルークリーンでも、子育て中の社員が多数活躍しています。
Q9. 勤務地はどこになりますか?転勤はありますか?
勤務地は基本的に通勤可能な範囲となっており、全国展開していない企業では転勤がないケースが一般的です。ブルークリーンも転勤はありません。
Q10. どんな人が向いている仕事ですか?
誰かの役に立ちたい、社会貢献をしたいという気持ちを持っている人が向いています。
「ありがとう」と言われる仕事に、やりがいを感じる方にはぴったりです。