「久しぶりに帰省したら、実家がゴミ屋敷になっていた」
「年老いた両親がゴミをうまく捨てられず、家じゅうに散乱している」
こうした現実に直面するケースは決して珍しくありません。
実家がゴミ屋敷になっているだけでも大きなショックですが、さらにカビの臭いや湿気を感じると、どこから手をつければいいのか分からず途方に暮れてしまう方も多いでしょう。
ゴミ屋敷に発生するカビを放置すると、気管支喘息やアレルギーなどの健康被害を引き起こす恐れがあり、早めの除去が欠かせません。
しかし、遠方に住んでいる場合や仕事で忙しい場合、家族だけでゴミ屋敷のカビ除去を行うのは難しいのが実情です。
そんなときは、専門の清掃業者に依頼することで、安全かつ確実に環境を改善できます。
この記事では、ゴミ屋敷でカビが発生しやすい原因、具体的な除去方法、そして再びカビを発生させないための予防策について詳しく解説します。
実家の環境を整え、ご家族が健康で安心して暮らせる住まいを取り戻すための参考にしてください。
ゴミ屋敷のカビ除去は“専門資格者”にお任せください
実家やご自宅がゴミ屋敷化し、さらにカビまで発生してしまうと、どこから手を付ければいいか分からず不安になる方も多いはずです。
放置してしまうと、体調を崩す原因になったり、住環境に悪影響を及ぼす可能性があるため、早めの対応が望まれます。
ブルークリーンでは、Gold Morr認定のカビ除去スペシャリストが監修しており、専門的な知見に基づいた安全で確実なカビ除去を行います。
人手や時間が確保できないときでも、安心してお任せいただけます。
『無料で最短即日の見積もり対応』
『LINEからのご相談も可能』
ゴミ屋敷のカビ除去でお困りなら、ぜひお気軽にブルークリーンへご相談ください。
▶経歴
・YouTube「特殊清掃ch|すーさん」登録者5.3万人
・ペストコントロール技能師(日本ペストコントロール協会)
・IICRC認定テクニシャン(CCMT/OCT)
・Goldmorr認定テクニシャン(カビ除去スペシャリスト)
・JRES認定テクニシャン(火災水害復旧対策訓練修了)
・横浜市栄区自治体研修(「ごみ屋敷の解消と再発防止に向けた寄り添い支援」)
・これまで4,000件以上の現場(孤独死・火災・水害・ゴミ屋敷・遺品整理など)に携わる
▶メディア出演
・「ABEMA 変わる報道番組 #アベプラ【公式】」ABEMA
・「日刊SPA!」定期連載中
・「bizSPA!フレッシュ」
・「スタジオパーソル」単独取材
・「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」BSスカパー
・「Channel恐怖」Amazon prime video
1.なぜゴミ屋敷はカビの温床になるのか?知らないと後悔する真の理由
カビは、植物の種のように「胞子(分生子)」と呼ばれる微細な粒子を空気中に放出しています。
この胞子は髪の毛の数百分の一ほどの大きさしかなく、私たちの目では直接確認できません。
普段から部屋の空気中に漂っているため、特別な環境でなくても常に存在しているのです。
ただし、胞子そのものはすぐにカビになるわけではありません。
「温度」「湿度」「栄養分」という3つの条件が揃うと、空気中に漂うカビの胞子(分生子)は床や壁、そしてゴミに付着して発芽します。
そこから伸びた菌糸が広がることで、わずかな期間でも部屋全体に目に見えるカビとして繁殖してしまうのです。
カビが育つ主な3つの条件は以下のとおりです。
温度 | 25℃前後がもっとも繁殖しやすい |
---|---|
湿度 | 相対湿度70%以上で一気に増殖が進む |
栄養分 | ほこり・食べかす・皮脂・生ごみなどの有機物 |
日本はもともと四季を通じて湿度が高いため、カビが発生しやすい地域特性を持っています。
特にゴミ屋敷のように換気が悪く、ゴミや汚れが溜まりやすい環境では、胞子が「理想的な繁殖条件」を得やすく、短期間で爆発的に増えてしまうのです。
ここでは、ゴミ屋敷にカビが発生しやすい三つの理由を詳しくご説明します。
理由1.閉め切られた環境で「温度」と「湿度」が上がる
ゴミ屋敷では、外にゴミや臭いが漏れないよう、住人が窓やドアを閉め切って生活することが少なくありません。
ところが、この閉め切った状態こそがカビにとって理想的な環境なのです。
換気がされないため室内は高温多湿となり、空気中を漂うカビの胞子(分生子)も外へ排出されません。
付着した胞子は発芽して菌糸を伸ばし、まるで根が地面に広がるように壁や床を覆っていきます。
その結果、短期間でカビが爆発的に繁殖してしまうのです。
さらに厄介なのは、カビが発生するのは壁や床に限らないという点です。
放置されたペットボトルの飲み口や中に残った水分も、唾液や食べかす由来の栄養分を含むため、カビが育つ“培養器”のようになってしまいます。
つまり、ゴミ屋敷の「閉め切り環境」は、部屋全体をカビが支配するスタート地点をつくっているのです。
理由2.生ごみやほこり、皮脂・垢が「栄養分」になる
生ごみやほこり、皮脂・垢といった汚れは、カビにとって絶好の栄養分です。
特にゴミ屋敷では、これらの汚れが至るところに蓄積しており、まさにカビにとって「食べ放題状態」です。
胞子が床や壁、ゴミに付着すると、栄養分を分解・吸収しながら菌糸をどんどん伸ばし、短期間で目に見えるカビへと繁殖していきます。
さらに、温度と湿度の条件がそろえば増殖スピードは一気に加速し、やがて部屋全体を覆い尽くすほどの深刻なカビ被害につながります。
こうなると、見た目の不衛生さだけでなく、健康被害や建材の劣化、異臭といった二次的トラブルも避けられません。
結果として、専門業者によるゴミ屋敷のカビ除去を行わなければ解決できないケースが多くなるのです。
理由3.胞子が常に存在し、発芽条件が揃いやすい
カビの胞子は、私たちの身の回りの空気中に常に漂っており、完全にゼロにすることはできません。
普段は目に見えませんが、温度・湿度・栄養分といった条件がそろうと、休眠状態から目を覚まし、床や壁、ゴミに付着して発芽します。
その後、菌糸を伸ばして増殖し、短期間で目に見えるカビへと成長してしまうのです。
特にゴミ屋敷では、換気不足による湿気や、溜まった生ごみ・ほこり・皮脂などの栄養分が豊富に存在するため、胞子が発芽しやすい「理想的な環境」が常に整っています。
その結果、部屋全体がカビだらけになり、健康被害・建材の腐食・異臭といった二次被害を引き起こしやすくなります。
こうした状態に一度陥ってしまうと、掃除や市販の消毒だけでは根本解決は困難です。
すでに繁殖したカビは壁や床に深く入り込み、素人の力では完全に除去できないため、最終的には専門業者による本格的な「ゴミ屋敷のカビ除去」が欠かせません。
では、そこまで深刻化する前に、自分でできる予防や応急の対処法はあるのでしょうか。
次に、素人でも実践できる「ゴミ屋敷のカビ除去セルフ対策」を4つご紹介します。
参考:糸状菌(カビ)の包括的な生体膜変化の解明|東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部
2.素人でもできる?ゴミ屋敷のカビ除去4つのセルフ対策
自分の実家がゴミ屋敷になり、カビを発見してしまうと誰でもショックを受けてしまうものです。
ただ、不衛生な環境下に大切な家族を置いておくわけにもいかないので、自力でなんとかしようとする人もいるでしょう。
ここからは、ゴミ屋敷のカビ除去を自分でする4つの方法をご紹介します。
方法1.酸素系漂白剤を使う
お風呂やキッチンなどの水回りのカビ取りと聞くと、塩素系漂白剤をイメージしがちですが、酸素系漂白剤も効果があります。
ただ、酸素系漂白剤の場合、塩素系と異なり浸け置く時間が必要です。
そのため酸素系漂白剤を使ってカビ取りをするときは、寝る前や外出前におこないましょう。
- 酸素系漂白剤と重曹を1:1の割合で混ぜ、水を少量ずつ加えながらペーストを作る
- カビが気になる部分に塗り込み、時間を置く
- ペーストを水で流す前に歯ブラシやスポンジで擦る
- ペーストを40℃前後のぬるま湯で流す
酸素系漂白剤は、塩素系と比較すると安全に使用できますが、手指に付着すると肌荒れを起こす恐れがあるので、手袋をしてから作業するのがおすすめです。
方法2.酢と重曹を使う
床や壁のカビには、酢水と重曹を使いましょう。
酸性の酢はカビを含めた菌の増殖を抑え汚れをはがす働きがあり、重曹には汚れを中和・分解する性質があります。
- 酢と水を1:2の割合で混ぜ、酢水を作りスプレー容器に入れる
- 床または壁のカビに酢水を吹きかける
- 重曹をふりかけて、スポンジで擦りカビを落とす
- 床や壁の重曹を拭き取る
頑固なカビには、重曹をふりかけたあとにラップやキッチンペーパーで上から覆い、しばらく浸け置いて拭き取ると良いでしょう。
「重曹をふりかけて床や壁を擦ったら、傷がつかないか心配」と思う人もいるかもしれません。
でもご安心ください、重曹は崩れやすい性質を持っており、擦ったら粒子になるので床や壁に傷はつかないですよ。
方法3.60℃以上の熱湯を使う
カビは高温に弱く、60℃以上の熱湯を数秒かけるだけで死滅します。
実際、熱によってカビの細胞を構成するたんぱく質が変性し、繁殖力を失うためです。
お風呂やキッチンなどでカビ取りを行う前に熱湯をかけておくと、表面に付着したカビが浮き上がり、ブラシでの除去がぐっと楽になります。
目安としては「60℃前後のお湯を5秒間以上」ですが、しつこい黒カビや奥まで根を張ったカビには複数回の処理が有効です。
やかんや電気ケトルで沸かした熱湯を直接かける方法が簡単ですが、広範囲に行う場合はやけど防止のためスプレーボトルに移し替えて霧状に吹きかける方法もあります。
ただし注意点もあります。
熱湯をかけすぎるとゴムパッキンが変形したり、タイルやシンクの表面を痛めることがあります。
また、電気器具や木材部分には絶対にかけないようにしてください。
安全のためにゴム手袋を着用し、周囲への飛び散りにも十分配慮しましょう。
方法4.カビ取り剤を使う
ここまで紹介した熱湯や酸素系漂白、酢と重曹などの方法を試しても落ちない頑固なカビには、市販のカビ取り剤を使うのが有効です。
市販品は塩素系や酸素系など種類がありますが、いずれもカビの細胞を強力に分解し、短時間で除去できる即効性が特長です。
ただし強力である分、取り扱いには注意が必要です。
直接触れると手荒れや皮膚炎を起こすことがあり、また気化した成分を吸い込むと喉や肺を傷める恐れがあります。
使用時は必ずゴム手袋とマスクを着用し、窓や換気扇を回して十分に換気しながら作業しましょう。
塩素系と酸性洗剤を混ぜると有毒ガスが発生するため、併用は絶対に避けてください。
さらに、ゴミ屋敷特有の問題として「散乱したゴミの奥深くにカビが潜んでいる」「カビが壁や床にまで根を張っている」ケースが少なくありません。
この状態では、カビ取り剤を表面に吹きかけるだけでは根本的な改善は難しいでしょう。
まずは片付けをして作業スペースを確保する必要があり、これを一人で進めるのは大きな負担となります。
そのため、身近に手を貸してくれる兄弟や親戚がいれば協力を仰ぎ、それでも対応が難しいと感じたら、早めに専門業者へ相談することをおすすめします。
安全面でも作業効率の面でも、専門業者は適切な薬剤と防護資機材を備えているため、短時間で徹底的なカビ除去が可能です。
3.要注意!ゴミ屋敷で最もカビが潜みやすい“隠れポイント”とは
日本は高温多湿でカビが生えやすいため、カビが発生している場所はおおよそ予測できるかと思います。
けれどもカビの栄養分が豊富なゴミ屋敷では、思いもよらない場所にカビが生えている可能性があるので注意が必要です。
たとえば、エアコンや洗濯機など家電の内部、家具の裏などもくまなくチェックしてください。
これから紹介する3つの場所は、とくにカビが生えやすい場所なので、念入りに清掃しましょう。
(1)浴室やトイレなどの水回り
水回りは、カビの発生条件の1つである水分が豊富にあるので発生しやすい環境です。
その中でも浴室やトイレは密室で風通しが悪く、カビの栄養分も豊富にあるのでカビが発生しやすい場所の1つに挙げられます。
浴室やトイレではぬめりが生じる赤カビと、増殖すると落としにくい黒カビがよく見られるので、チェックしましょう。
(2)窓ガラスや壁
屋内と屋外の気温差によってできる結露は、窓ガラスや壁のカビを発生させます。
一般家庭でも窓ガラスや壁は、カビが発生しやすい場所の1つです。
ただゴミ屋敷の場合、結露によって栄養分となるゴミが付着してしまい、カビの増殖を促してしまうのでとくにご注意ください。
窓ガラスや壁では、頑固な黒カビがよく見られます。
結露は部屋の換気をこまめにし屋内と屋外の温度差を小さくしたり、除湿器を設置し、湿度をコントロールしたりすると抑えられるでしょう。
(3)押し入れやクローゼット
押し入れやクローゼットもカビが繁殖しやすい場所の1つです。
「浴室や窓ガラスと違って、水分は少ないはずなのになぜカビが生えるのか」疑問に思う人もいるでしょう。
まず押し入れやクローゼットは、閉め切ることが多いので、湿度と温度が高くなりカビが生えやすくなります。
また、押し入れやクローゼットに入っている衣類や布団の汚れやほこりはカビの栄養分になり、増殖を促してしまう恐れがあるので注意が必要です。
押し入れやクローゼットでは、木材など自然素材にできやすい白カビ・緑カビがよく見られます。
4.プロに任せるべき理由!ゴミ屋敷のカビ除去を業者に依頼する3大メリット
ゴミ屋敷のカビ除去は自分でもできますが、その前にゴミを片付けなければなりません。
ゴミ屋敷のレベルによっては、1人で片付けることが難しく、途中で挫折してしまう恐れもあります。
また、カビの多くは奥深くまで根を張るのです。
市販品のカビ取り剤や酢水では、カビを完全に取り除くのは難しいケースもあるかもしれません。
ゴミ屋敷のカビ除去をするのが難しいときは、業者に依頼するのも1つの方法です。
メリット1.短時間で確実にカビを除去でき気分がスッキリする
業者に依頼すれば短時間でカビを除去してもらえます。
そもそもゴミ屋敷のカビ除去をする前に、片付けをしなければなりません。
しかしゴミ屋敷のごみの量は、想像していた以上に多く持ち運びが大変です。
ゴミ袋1つに入る量が少なかったとしても、何度も持ち運びしていたら、肩や腰に大きな負担がかかるでしょう。
またごみ分別も自分でしなければならないので、ゴミを集めるだけでも時間がかかり、カビの除去作業までなかなか進まない可能性もあります。
大切な家族のためとはいえ、手間や時間がかかると途中でくじけてしまいそうになりますよね。
業者に依頼すれば経験豊富なプロが作業をするので、短時間でゴミ屋敷の片づけとカビの除去ができます。
ゴミ屋敷問題が解決すれば、部屋がきれいになるのはもちろんのこと、気分もスッキリし、家族との関係も良好になるでしょう。
メリット2.清掃時の怪我やカビによる健康被害を防げて安心できる
カビ除去を業者に任せれば依頼者の安全も防ぐことができます。
ゴミ屋敷を自分で片付けようとすると、ゴミにつまづいて怪我をしたり、カビ臭い部屋の空気を吸って気分が悪くなったりと健康被害が出てしまう恐れがあります。
家族のためとはいえ、ゴミ屋敷の片付けで体調を崩してしまうと、仕事や家庭など日常生活に支障が出てしまうかもしれません。
業者に依頼すれば、怪我や病気のリスクを最小限にゴミ屋敷のカビ除去ができます。
メリット3.ゴミ屋敷やカビの再発防止になり健康的な生活を送れる
ゴミ屋敷のカビ除去を業者に依頼すると、再発防止になり今後も安全で健康的な生活が送れるようになります。
家族ではない他人がゴミ屋敷に入るのは、抵抗を感じる住民もいるはずです。
しかし、第三者が介入することで住民は我が家がゴミ屋敷であることを理解し、生活を改めるきっかけになるため再発防止に役立つでしょう。
もちろんゴミ屋敷の片付けやカビ除去は自分でもできますが、手間と時間がかかります。
またゴミ屋敷を片付ける人の多くは住民ではなく、別の場所に住んでいる家族や親戚でしょう。
なぜならゴミ屋敷の住民は、片付けられないもしくは片付けなくてもよいと思い込んでしまっているからです。
よって片づけをする人は仕事や家事、育児の合間にゴミ屋敷の片づけをするので、片付けやカビの除去に充てられる時間が限られてしまいます。
その結果、片付けが長期化し疲れ切ってしまうため、途中で挫折してしまう可能性が高いです。
また、ゴミ屋敷を家族で片付ければ無料ですが、業者に依頼すると少なからず費用がかかります。
以下はゴミ屋敷の清掃費用の相場です。
間取り | 作業人数 | 作業時間 | 相場 |
1K〜1R | 1〜2名 | 1〜3h | 30,000~80,000円 |
1DK~3LDK | 3〜8名 | 2〜12h | 50,000~500,000円 |
4LDK | 4〜10名 | 6〜15h | 220,000~700,000円 |
このように、数万円や数十万円の費用を支払うことで、もう二度とゴミ屋敷にしてはいけないという意識を高めるきっかけになるでしょう。
以下の記事では、清掃業者の選び方や事例を紹介していますので、こちらも併せてチェックしてみてください。
特殊清掃とは?現場事例・費用・最適な業者選びのポイント【2025年最新】
5.放置は再発の連鎖!ゴミ屋敷のカビを根絶する3つの防止策
家族が安心して暮らすために片付けとカビ除去をしても、時間が経つとまたゴミ屋敷に逆戻りすることは珍しくありません。
大切なのは「片付けて終わり」ではなく、「片付けたあとが本当のスタート」だということです。
再発を防ぐには、住む人の意識を変えていく必要があります。ここでは、家族ができる3つの具体的な対策を紹介します。
対策1.ゴミ屋敷の危険性を理解してもらう
「ゴミ屋敷に住み続けるとどうなるのか」具体的なリスクを説明し、危険性を理解してもらいましょう。
ゴミ屋敷に住み続けた場合に予想されるリスクは次の通りです。
- 埃やカビによる体調不良
- 生ごみの放置による害虫・害獣の発生
- ごみの散乱による転倒・怪我
- コンセントに詰まったほこりが原因の火災発生
害虫や害獣の発生、火災のリスクは近隣住民にも危険が及ぶ恐れがあります。
ゴミ屋敷は自分だけでなく周りの人たちにも迷惑をかけてしまうことを説明すると、危険性を理解してもらいやすくなるのでおすすめです。
以下の記事では、ゴミ屋敷のレベルに応じた片付け方法と対処方法も解説しています。
是非チェックして、自分の家がゴミ屋敷ではないか客観的に見てみるのも良いでしょう。
対策2.定期的にコミュニケーションをとる
ゴミ屋敷の住民の多くは人との関わりを絶ち、孤独感を抱えているので定期的にコミュニケーションがとれる環境をつくりましょう。
なぜなら、孤独感はゴミ屋敷をつくるきっかけになるからです。
孤独感が強くなると、不安や焦りからゴミを周囲に置くことで寂しさを埋めようとする心理が働きます。
その行動がエスカレートしていくとゴミ屋敷になってしまうのです。
大切な家族との死別や慣れ親しんだ土地からの引っ越しなど、孤独を感じる機会は誰でもあることなので、他人事ではありません。
孤独感は1人で癒すことが難しいので、家族が再びゴミ屋敷の住民にならないようにするには、定期的なコミュニケーションが必要です。
家族が定期的に話し相手になるのはもちろんのこと、周囲に協力を求めたり、公的サービスを利用したりするなど、孤立化しないための体制を整えていくとよいでしょう。
対策3.病院の受診を勧める
ゴミ屋敷は住民の怠惰な性格のせいと思われがちですが、心身の不調が関係している可能性があるので、病院の受診を勧めるのもよいでしょう。
ゴミ屋敷の原因と考えられる病気は次の通りです。
- ためこみ症
- うつ病
- セルフネグレクト
- 統合失調症
- 強迫性障害
その他、発達障害や認知症が見つかるケースも考えられます。
まずは病院を受診し、何らかの病気にかかっていないか確認しましょう。
ゴミ屋敷の住民自身が病気であると自覚し、受診するケースは稀なので家族や周囲の人が連れて行くなどの対応が必要です。
以下の記事では、ためこみ症の人が片付けられない原因について詳しく紹介していますので、ゴミ屋敷と病気の関連に興味がある人はこちらもご覧ください。
6.もう一人で悩まない!ゴミ屋敷のカビ除去はブルークリーンが徹底解決
ゴミ屋敷のカビ除去は、自分で行うことも可能ですが、大量のゴミ片付けに追われるうちに、肝心のカビ対策が後回しになってしまうケースも少なくありません。
ところが、カビを放置するとアレルギーや呼吸器疾患のリスクが高まり、ご家族の健康を脅かしてしまいます。
だからこそ、早めかつ確実なカビ除去が不可欠です。
ブルークリーンには、これまで3,000件以上の清掃・除去実績があり、ゴミ屋敷の不用品処分からカビ除去まで一貫して対応できます。
さらに、私たちの大きな強みは、世界40か国以上で採用されている最新カビ除去システム「ゴールドモア(Goldmorr)」の認定資格を、社員の8割以上が取得している点です。
ゴールドモアは、米国EPA(環境保護庁)認証の世界基準技術で、漂白剤のように「表面を白くするだけ」ではなく、カビ菌糸そのものを分解し、再発を防ぐことができます。
人体や環境にも安全で、ご家族が安心して暮らせる空間を取り戻せます。
また、ブルークリーンでは、事前の丁寧な打ち合わせと明確な見積りを徹底。
最短で即日対応も可能なため、遠方のご実家や急ぎの案件でも安心してご依頼いただけます。
LINEや電話での無料相談・無料見積もりもご利用いただけますので、まずはお気軽にご相談ください。
ここからは、弊社で実施したカビ除去の作業事例をご紹介します。
ブルークリーンが実際に行ったカビ除去の施工事例
3LDKのマンションで特殊清掃とハウスクリーニングを行った事例です。
お客様によると、もともとゴミ屋敷だった室内を片付けて綺麗にしたものの、血痕や汚物の汚れがどうしても落ちず困っていたとのことでした。
実際に訪問すると、血痕や汚物だけでなく、キッチンや浴室などの水回りには油汚れや頑固なカビも確認されました。
そこで当社ではまず、スタッフの感染症予防のために空間除菌を徹底したうえで作業を開始しています。
特に問題となっていたカビについては、一般的な塩素系薬剤では表面を漂白するだけで再発の恐れがあります。
そこで、国際的に認められたカビ処理システム「ゴールドモア(Goldmorr)」を導入。
カビ菌糸そのものを分解する技術と、ハンドポリッシャーを組み合わせることで、再発リスクを抑えつつ安全に除去することができました。
結果として、汚れや臭気だけでなく衛生面でも安心できる状態にまで回復させることができました。
7.徹底整理|ゴミ屋敷とカビ除去のポイント総まとめ
遠方にある実家が、気づかないうちにゴミ屋敷化してしまうケースは決して珍しくありません。
配偶者の死や引っ越しなど、誰にでも起こりうる出来事がきっかけで発生することもあります。
ゴミ屋敷となった住環境は、湿気や通気不足からカビが繁殖しやすい状態になり、悪臭や汚れだけでなく、アレルギーや喘息といった健康被害を引き起こす恐れもあります。
そのため、見過ごすことはできません。
大切なご家族を守るためにも、できるだけ早い段階で整理とカビ除去に着手することが重要です。
ただし、大量のゴミの片づけと頑固なカビ除去を自力で行うのは大変で、再発リスクも残ります。
もし自分での対応に限界を感じたら、専門の業者に依頼することが最も確実な解決策です。
専門技術を用いた作業なら、短期間で衛生的に回復させることができ、安心して生活を取り戻せます。
8.Q&A|ゴミ屋敷のカビ除去でよくある質問と解決策
最後によくある質問と回答をまとめました。
実際にご相談いただく中で特に多いものを整理しています。
参考にしていただき、もし当てはまるお悩みがあればブルークリーンまでお気軽にご相談ください。
Q.ゴミ屋敷にあるカビは普通のカビ取りスプレーで落ちますか?
一般的なカビ取りスプレーは、浴室タイルや水回りに発生した浅いカビには一定の効果があります。
しかし、ゴミ屋敷に発生するカビは長期間放置されていることが多く、建材の内部にまで根を伸ばしています。
そのため表面を漂白しても再発する可能性が高いのが実情です。
さらに、広範囲に胞子が飛散しているケースでは、市販スプレーを使うことで胞子を吸い込み、喘息やアレルギーを悪化させるリスクもあります。
こうした場合には、専用薬剤の浸透処理や除菌工程、衛生検査による効果確認といった専門的な対応が必要となります。
Q.ゴミを片付ける前にカビ取りをした方がいい?それとも後がいい?
基本的には「ゴミを片付けた後」に本格的なカビ除去を行う方が効果的です。
ゴミが残っている状態ではカビが付着している箇所に十分に薬剤を浸透させられず、再発のリスクが高まります。
ただし、片付け作業の最中に大量のカビ胞子が舞い上がると健康被害につながる恐れがあります。
そのため、作業に入る前に部屋全体を除菌・抑制処理しておくと、安全性が高まります。
つまり、手順としては
- 作業前に除菌処理で胞子を抑える
- ゴミを撤去する
- 最後に建材や設備に浸透したカビを徹底的に除去する
この流れがもっとも確実で衛生的な方法です。
Q.カビ臭がひどくて住めない部屋でも、本当に元通りになりますか?
適切な手順を踏めば、カビ臭は大幅に改善できます。カビ臭の原因は、表面に見える黒カビだけでなく、壁紙や下地材、床材などに染み込んだカビ由来の微生物や代謝物です。
そのため、単純な消臭スプレーや換気では根本的に解決できません。
専門的には、
- 汚染源となるカビを物理的に除去する
- 材料に浸透したカビや臭気を薬剤処理で分解・中和する
- 必要に応じてオゾンや専用機材で空間全体を消臭・除菌する
といった複数の工程を組み合わせることで、生活に支障のないレベルまで回復させることが可能です。
築年数や建材の状態によっては一部補修が必要になる場合もありますが、専門的に対処すれば「住めないレベル」のカビ臭も十分改善できます。
Q.実家が遠方で立ち会えないけど、カビ除去や片付けを依頼できますか?
はい、遠方に住んでいて立ち会えない場合でも、ゴミ屋敷の片付けやカビ除去を依頼できます。
事前に作業内容や費用を打ち合わせしておけば、専門業者が責任をもって対応し、作業後は写真や報告書で確認できるため安心です。
Q.カビ除去後にまたゴミ屋敷状態になったら意味がないのでは?
カビ除去をしても、再びゴミが溜まれば湿気や汚れが原因でカビは再発しやすくなります。
ただし、専門業者による徹底的な除去と防カビ処理を行うことで、再発リスクを大幅に減らせます。
さらに、換気や掃除の習慣を見直すことで、ゴミ屋敷化とカビの再発を防ぎやすくなります。