「家がゴミ屋敷状態だけど、子供に影響はあるのかな」
そんな不安を抱えている方は少なくありません。
実際、ゴミ屋敷に暮らす子供には、以下のような深刻な悪影響が及ぶ可能性があります。
- 健康を損なうリスク
- 学校や近所でのいじめ
- 将来、自分の家庭でも同じ環境を再現してしまうこと
過去のことを責めても仕方ありません。
ただ、今の環境をどうしていくかは、子供の未来を守る大きな分かれ道になります。
この記事では、ゴミ屋敷が子供に与える影響やリスクを解説しながら、片付けの第一歩として親ができる対処法についてお伝えします。
こんな方におすすめ!
- ゴミが増えて子供への影響が気になっている
- 片付けたいけど、どこから始めればいいかわからない
- 家族や近所に指摘されて不安を感じている
- 子供のために今の環境を変えたいと思っている
▶経歴
・公益社団法人日本ペストコントロール協会ペストコントロール技能師
・YouTube「特殊清掃CH|すーさん」登録者5.3万人
・IICRC認定テクニシャン(CCT)
・Goldmorr認定テクニシャン
・JRES認定テクニシャン
・3,000件以上の孤独死案件に携わる
▶メディア出演
・「ABEMA 変わる報道番組 #アベプラ【公式】」ABEMA
・「日刊SPA!」定期連載中
・bizSPA!フレッシュ
・「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」BSスカパー
・「Channel恐怖」Amazon prime video
1.ゴミ屋敷で一番苦しんでいるのは“子供”です
実は、ゴミ屋敷のいちばんの被害者は子供です。
たとえば、衣服に染みついたゴミの臭いでからかわれたり、「家が汚い」と学校でいじめの対象になったりしているかもしれません。
家庭の事情で仕方なくそうなっているとしても、子供本人にとっては選べない環境であり、心身に深刻な影響を与える要因となりえます。
厚生労働省が公表している「子ども虐待の援助に関する基本事項」では、”極端に不潔な環境の中で生活させること”も心理的虐待・ネグレクトに該当すると明記されています。
つまり、ゴミ屋敷のような住環境は、法的にも子供の健全な成長を妨げる重大な問題として扱われる可能性があるのです。
もちろん、ゴミ屋敷にはそれぞれの事情や背景があり、一概に責めることはできません。
けれども今の状態を変えたいと思うなら、できることは必ずあります。
とくに子供の健やかな発育には、生活環境が大きく関係することがわかっています。
この記事ではまず、ゴミ屋敷が子供にどのような悪影響を与えるのかを明らかにし、解決に向けた第一歩を一緒に考えていきます。
2.ゴミ屋敷が子供に与える3つの深刻な悪影響
ゴミ屋敷で生活を続けると、子供の心と体にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。
ここでは特に注意したい3つのリスクを紹介します。
- 健康を損なうリスクが高まる
- 学校や地域でいじめに遭う可能性がある
- 将来自分も“ゴミ屋敷”をつくってしまうリスク
それぞれ順番に解説していきます。
(1)健康を損なうリスクが高まる
ゴミ屋敷のように衛生状態が悪い環境で暮らすと、子供の健康に深刻なリスクが及びます。
まず、室内に蓄積したホコリやカビを長期間吸い込むことで、咳や発熱などを伴う夏型過敏性肺炎(※1)といった病気を引き起こす可能性があります。
この疾患は一見夏風邪のような症状を見せるため、見過ごされがちですが、進行すると肺機能に重大な影響を与えます。
また、生ゴミや古くなった食品に繁殖したカビも危険です。
特定のカビが出すマイコトキシン(カビ毒)には発がん性があることが分かっており、小児の免疫力では重篤な健康被害につながる可能性も否定できません(※2)。
さらに、ゴミ屋敷に発生しやすいダニや害虫によって、皮膚炎やアレルギー反応を引き起こすリスクも高まります。
皮膚がかぶれたり、かゆみが慢性化するなど、見た目にも生活にも影響を与えるのです。
こうした環境での暮らしは、喘息・アトピー・化学物質過敏症などの発症リスクも高めるとされており、保健所や自治体も予防的な啓発活動や相談対応を強化しています。
このように病気のリスクがあることは、ゴミ屋敷の大きな問題点としても考えられるでしょう。
以下の記事ではゴミ屋敷の原因は病気にあることについて解説しているので、関連が気になる方はこちらもご覧ください。
※1快適で健康的な住宅に関する検討会議報告書について|厚生労働省
※2カビ毒って何?|東邦微生物病研究所
(2)学校や地域でいじめに遭う可能性がある
ゴミ屋敷に住んでいることで、子供が学校や地域でいじめを受けるリスクは非常に高まります。
たとえば、衣服に染みついた臭い、虫刺されの跡、髪や持ち物に付着するゴミのホコリなど、本人にはどうにもできない“見た目の違い”が、からかいや差別の原因になりやすいのです。
現代はSNSの発達により、こうした状況が写真に撮られ、ネット上に拡散されるリスクもあります。
一度晒されてしまえば、いじめは学校だけでなく、インターネット上でも継続・拡大する可能性があります。
子供は自分の家の状況を恥ずかしくて誰にも相談できず、次第に自信を失い、「自分はダメな人間だ」という強い自己否定感を抱くようになることもあります。
さらに、家がゴミ屋敷だと友達を呼ぶこともできず、人間関係を築く機会すら奪われるのです。
こうした悪循環は、不登校・引きこもり・うつ症状など、深刻な二次被害を引き起こす恐れもあるため、ゴミ屋敷の問題は「親だけの悩み」ではなく、子供の未来を左右する社会問題として向き合う必要があります。
(3)将来自分も“ゴミ屋敷”をつくってしまうリスク
ゴミ屋敷に子供が長く住んでいると、その環境が“当たり前”だと感じたまま大人になる可能性があります。
実際に私たちの元には、「小さい頃にゴミ屋敷で育った影響で、自分の部屋も汚部屋になってしまったのではないか」と悩む若い世代からの相談が寄せられています。
これは、片付けや衛生管理の習慣が育たないまま社会に出てしまった結果とも言えます。
ゴミを定期的に出す、水回りを清潔に保つ、モノを整理整頓する。
こうした行動はすべて「親の背中を見て覚えるもの」であり、家庭での環境がそのまま無意識の基準になります。
つまり、実家がゴミ屋敷だと、子供も将来同じような環境を再現してしまう“負の連鎖”に陥る可能性があるのです。
子供の将来を考えるなら、今この瞬間からでも遅くはありません。
家庭内の環境を見直し、「片付けが日常である」価値観を育てることが、その子の人生を大きく変える第一歩になります。
3.子供を守るために今すぐ始めたい片付けの決断
ここまで読み進めていただいたあなたなら、ゴミ屋敷が子供に与える影響が、想像以上に深刻であることを理解されたはずです。
目に見える問題だけではありません。健康、学校生活、心の安定、そして将来の暮らし方まで今の住環境が、子供の人生に“静かに・確実に”影を落としているかもしれないのです。
「うちは大丈夫だと思っていた」
「まだ小さいからわからないだろう」
そんな風に感じていたかもしれません。でも、子供は何も言わなくても、すべてを“感じ取って”います。片付けとは、ただ部屋をきれいにする行為ではありません。
それは、子供の未来に“安心できる基準”を手渡すということです。
そして、「自分には、整った環境で生きる価値がある」と教える行為でもあるのです。
まだ間に合います。今この瞬間から、部屋の中の風景を少しずつ変えていけば、子供の心もきっと変わり始めます。
まずはひとつ、片付けの第一歩を踏み出してみてください。
あなたの決断が、子供の未来を守る最初の一手になるはずです。
4.ゴミ屋敷を片付けるための第一歩はここから
ここまでの内容を読んで、少しでもゴミ屋敷を脱却したいと思った人は、何か一つでいいので掃除をしましょう。
ゴミを捨てる、掃除機をかける、お風呂掃除をしてみるなど、何でもよいです。
「少し片付けたくらいでは綺麗にはならないよ…」と思うかもしれませんが、少しずつ片付けることで確実にゴミ屋敷脱却に向けて進歩できます。
徐々に綺麗になっていく家を見ることで、さらに掃除のモチベーションも高くなることでしょう。
詳しい掃除の方法を知りたい人は、以下の記事もご覧ください。
関連:[これ以上はまずい!ゴミ屋敷5つのレベルと片付けの正しい手順]
しかしこれまで何度も家を片付けようと思って、その度に挫折してきた人も多いはず。
どうしても自分では片付けられないと思ったら、業者に依頼するのも一つの方法です。
「他の人にゴミ屋敷を見られたくないなぁ…。」
「自分一人で片付けられないなんて、情けない。」
そう思うかもしれないですが、自分の恥ずかしさよりも、子どものことを思うなら方法を選ばずに行動するべきです。
5.自力で限界を感じたら、特殊清掃のプロに相談を
自分でゴミ屋敷を清掃するときと比較して、業者に依頼するメリットとデメリットを理解しておきましょう。
特殊清掃に依頼するメリットは以下の3つです。
- スピードが早い(自分でやると2、3日かかる)
- プロが隅々まで完璧に清掃してくれる
- 近所の目を気にすることなく、深夜に清掃業務を依頼できる
逆にデメリットは、費用面での負担が大きいことです。
自分で清掃するのと比べると、やはり高くついてしまいます。
前述したメリットと天秤にかけて、自分のゴミ屋敷をどうしたいか判断すると良いでしょう。
予算に不安があっても、見積もりは無料で出してくれるので1度は連絡してみることをオススメします。
6.実際に片付けを業者に任せた事例を3つ紹介
実際の事例を見ながら、どんな風に清掃してくれるのか紹介します。
紹介するのは、ブルークリーンが実際にご依頼いただいた事例です。
- 東京都1DCマンション
- 東京都3DKマンション
以下で詳しく解説していきます。
(1)東京都1DKマンションの事例
東京都1DKマンションのゴミ屋敷の清掃事例です。
このゴミ屋敷清掃の依頼主は、予算に限りがあるというのを事前に相談いただき、生ゴミの仕分けと自治体の臨時ごみ収集の手配、その他のごみのお片付けや室内清掃の提案をしました。
また、少しでも経費負担を少なくする為に、自治体に収集の依頼ができるものはなるべく運んでもらうことに。
作業は問題なく完了し、予算を抑えつつ清掃をすることができました。
このように、ブルークリーンでは自治体とも連携をしつつ様々なケースに柔軟に対応できるような体制を整えていますので初心者の人でも安心してご依頼いただけます。
作業人数は4名、作業時間は5時間で198,000円の費用です。
(2)東京都3DKマンションの事例
東京都町田市3DKマンションのゴミ屋敷の清掃事例です。
ブルークリーンでは、なるべく費用を抑えたいという希望を叶え、片付けのみの提案をしました。
そして、業者が現地に行くと、部屋には膨大な量の不要物があり、急ぎで片付けてほしいという要望もあり、丸一日で作業が終わるように段取りを組んで作業。
作業員は一般廃棄物業者と一緒に入り室内・廊下・玄関に人員を配置して仕分けと搬出の連携を迅速に行い、無事に清掃を完了しました。
作業人数は8名、作業時間は8時間で640,000円の費用です。
7.子供への影響が深刻になる前に、ゴミ屋敷対策はブルークリーンへ
ゴミ屋敷の掃除を依頼するなら、ブルークリーンにご相談ください。
ブルークリーンは3,000件以上の実績を誇る清掃業者で、ゴミ屋敷や特殊清掃のご依頼を承っております。
作業前には下の画像のように細かい見積もりをお出しするため、何にどれだけ料金がかかっているのかが明確です。
また即日対応・立ち会いなしなどさまざまなご要望にも対応可能です。
「子供のために、早くゴミ屋敷をなんとかしてほしい!」と思っている人は、まずはLINEやメールから無料で相談してみてはいかがでしょうか。
8.子供の未来を守るために、ゴミ屋敷は今すぐ対処を
ゴミ屋敷は、子供にとって“何ひとつ良いことがない環境”です。
健康を脅かし、学校生活に影を落とし、将来にわたって「自分も片付けられない大人」になってしまうリスクすらあります。
それがゴミ屋敷の本当の怖さです。
ですが、今ここであなたが行動すれば、子供の未来は必ず変えることができます。
片付けは、親としての責任であると同時に、愛情をカタチにできる最も具体的な行動です。
「自分だけじゃどうにもできない」と感じたら、どうかひとりで抱え込まないでください。
片付けや清掃のプロに相談することで、驚くほどスムーズに状況を改善できることもあります。
あなたの“決意ある一歩”が、子供にとって一生の安心になるかもしれません。