遺品整理を始める際に、何を残すべきか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
実際に、どのようなパターンでも遺品整理で必ず残すべきものはあります。
そのため、まずは必要なものをリストアップしてから遺品整理を始めることが大切です。
この記事では、遺品整理で捨ててはいけないものや残しておくものを決める基準などをわかりやすく紹介します。
遺品整理で残すものを明確にすることで、時間に余裕のない人でも遺品整理をスムーズに進められますよ。
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1.遺品整理で必ず残すべきもの
遺品整理の際に、何を残しておくべきなのか判断できない人も多いですよね。
実際に、遺品整理で必ず残すべきものは、以下の7つです。
- 貴重品
- 身分証明書や印鑑
- 契約書や権利書
- 価値のあるもの
- 鍵
- 故人との思い出があるもの
- 判断に困るもの
間違って捨ててしまうと取り返しのつかないものや後悔してしまうものなどがあります。
遺品整理では、捨ててはいけないものも多いのでむやみに捨てないよう気をつけましょう。
(1)貴重品
まずは、亡くなった後の手続きや、資産の把握に必要な貴重品を残しておきましょう。
残しておきたい貴重品は、以下のようになっています。
- 通帳
- 現金
- マイナンバーカード
- キャッシュカード
- クレジットカード
- 健康保険証
- 年金手帳
- 公共料金等の請求書や領収書
このような貴重品は、親族が勝手に持っていってしまい正しい遺産の総額が分からなくなるケースがあります。
全て揃っているか最初に確認し、親族間でトラブルにならないよう気をつけましょう。
(2)身分証明書や印鑑
故人の身分証明書は、保管しておきましょう。
身分証明書や印鑑は死亡後の手続きで必要になる可能性があるからです。
そのため、身分証明書や印鑑は早めに探し出し、余分な費用がかからないうちに契約しているサービスや商品の解約をしましょう。
とくに、故人が賃貸物件に住んでいた場合の解約には、身分証明証や印鑑が必要です。
家賃は大きな負担になるため、大家さんに相談し解約の手続きを進めましょう。
(3)契約書や権利書
契約書や権利書は、故人の資産を示すものであるため大切に保管しましょう。
生前、本人が「自分はこの土地を持っている」と言っていた場合でも、契約書や権利書がなければ法的効力はありません。
一方、いつの時代に書かれたものであっても、契約書や権利書は法的効力を持ちます。
正しく遺産の分配をするため、契約書や権利書は取っておきましょう。
(4)価値のあるもの
貴重品以外に、価値のあるものも値段がつく可能性があるため、残しておきましょう。
残すべき価値のあるものは、以下のとおりです。
- 趣味の品
- 宝石
- 貴金属
- 着物
- 勲章
- ブランド品本
- フィギュア
- 家電
- 絵画
- 美術品
- 年代物の酒
一見価値のないように見える趣味の品でも、思わぬ値段がつくケースは少なくありません。
とくに、切手やテレホンカード、トレーディングカードなどのコレクションは価値がつきやすいので保管しておきましょう。
また、売却価値を上げるためには、袋や箱、紐などの包装に使われていたものを残すことが大切です。
同じ品でも、箱のあるなしで価格が大きく変わることがあります。
(5)鍵
家や倉庫、車の鍵などは必ず保管しましょう。
故人が亡くなったあと、遺産の総額を調べる際にいろいろな場所を探す必要があります。
ただし、鍵がなければ調べられない場所が出てくるかもしれません。
遺産の総額を把握するため、何か分からない鍵もしっかりと残しておきましょう。
何の鍵か調べたい場合やどうしても鍵が見つからない場合は、業者に依頼をすることも可能です。
(6)故人との思い出があるもの
故人との思い出があるものは、捨てたあとに後悔するかもしれないので大切に残しておきましょう。
故人を思い出せるものの例には、以下のようなものがあります。
- 故人がよく着ていた服
- 身につけていたアクセサリー
- 故人の写真
- 故人が大切にしていた品
- 生前に譲ると言われていたもの
こうしたものは形見分けとして、家族や親族に渡されることが多いです。
どうしても保管が難しい場合は、写真を撮りデータとして残すのもよいでしょう。
故人との大切な思い出を忘れないよう、しっかり残しておいてください。
(7)判断に困るもの
捨てるべきか残すべきか判断に迷ったら、残しておきましょう。
一見捨ててよいものに思えても、のちに遺品の価値が判明して親族間でトラブルになるケースは少なくありません。
また、故人との思い出の品は、うっかり捨ててしまうと後悔する可能性もあります。
遺品整理の際は、あらかじめ保留用の箱を用意し、判断に迷うものはあとで考えるようにしましょう。
2.遺品整理で残すものを決める手順
遺品整理の際、「何を残すべきか分からない」「どのような手順から始めればよいのだろう」と頭を抱える人も少なくありません。
どのような手順で何を残すべきなのか知ることで、悩みを解決できますよ。
手順1.遺言書を確認する
まず遺品整理で残すものを調べるため、遺言書を確認しましょう。
遺言書には、遺品として残すべきものや再利用すべきもの、遺品処分の方法などが書かれている可能性があります。
故人の残した希望に沿えるよう、最初に遺言書を確認しましょう。
また、いつでも親族が遺言書を見返せるようにデータとして共有しておくのもおすすめです。
手順2.残すものの基準を決める
次は、残すものの基準を決めましょう。
親族で話し合い、何を残して何を捨てるのか、あらかじめ決めておいてください。
残すものの基準の例としては、以下のようなものがあります。
- 再利用できそうなものは残す
- 売却できるものは残す
- 家に保管できるものは残す
- 捨てるのに抵抗のある品は残す
できる限り明確に基準を決めておくことで、遺品整理はグッと楽になります。
親族が集まったタイミングで、遺品整理について話をしておきましょう。
手順3.実際に遺品を見てみる
次は、基準を元に実際に遺品を確認しましょう。
遺品は想定以上に多いので、あらかじめ決めた基準だけでは判断に迷うものもたくさんあるはずです。
そのようなときは、保留用の箱を用意しておき、判断に迷うものを入れておきましょう。
もし、「遺品の量が多すぎて辛い」と感じるときは業者に依頼することを検討してもよいかもしれません。
手順4.故人のことを思い出し最終決定する
最終的に遺品を残すかどうかは、故人のことを思い出して決めましょう。
なぜなら、捨てたあとに「取っておけばよかったな」と後悔する可能性があるからです。
そのため、買い取ってもらえないものであっても、故人が大切にしていたものは思い出として残したほうがよいと言えます。
また、故人の友人や知人から「何か遺品を譲って欲しい」と連絡がくるケースもあるので、親族間で分けきれなかったものでも保留して残しておきましょう。
3.遺品をもらうときの注意点
亡くなった人の遺品をもらう場合は、遺品の価値、税金申告、届出に注意が必要です。
お葬式の前や四十九日(49日)前など、遺品整理をおこなうタイミングで遺品をもらうこともあるでしょう。
基本的に、亡くなった人の遺品は形見分けとしてもらうことができます。
しかし、刀や銃などは届出が必要となるので注意してください。
刀や銃を届出なしに所有していると、銃刀法違反となる恐れがあるからです。
また、遺品の価値によっては、相続税や贈与税の申告が必要になることもあります。
さらに、受け取った遺品の価値が高い場合、親族とトラブルになる可能性も少なくありません。
どれくらいの価値があるのか把握してから、遺品を受け取りましょう。
そして、「死に支度の身辺整理で最低でもやっておくことべき2つのこと」記事では、具体的に遺品整理の際にやらなければいけないことについて紹介しています。
こちらを見ておけば、実際に遺品整理をする際に慌てるようなことは無くなりますので、ぜひチェックしてください。
4.遺品整理で不用品が出てきたときの処分方法
遺品整理の際、不用品が大量に出てくることもありますが、どのような処分方法が最適か分からないですよね。
もし、遺品整理で不用品が大量に出てきた場合は、以下のような方法で処分しましょう。
- 不用品として捨てる
- リサイクルをする
- 寄付をする
- 業者に頼む
ここからは、どのようなものをどうやって処分すべきか具体的に解説するので、ぜひ参考にしてください。
方法1.不用品として捨てる
再利用もできない遺品は不用品として捨てましょう。
ただし、不用品としてゴミに出す場合は、自治体のルールに従ってください。
当然ですが、不用品を出す曜日は自治体ごとに決まっているからです。
ゴミを出す曜日を把握して遺品整理を始めると、不用品を効率的に捨てられるでしょう。
方法2.リサイクルをする
まだ使えそうなものは、リサイクルショップでの売却をおすすめします。
不用品を捨てるのはお金がかかりますが、リサイクルショップで買い取って貰えれば、お金が貰えるからです。
買取の際に値段がつかなくてもゴミを捨てる費用が浮くので、無料で不用品を処分できます。
実際にリサイクルショップで売れるものは、以下のとおりです。
- 古着
- 家具
- 家電
- ブランド品
- 楽器
- 雑貨
- 食器
- スポーツ用品
他にも、さまざまなものを引き取ってくれる場合もあるので、使えそうなものや売れそうなものはリサイクルショップに持っていきましょう。
方法3.寄付をする
社会貢献に興味があるなら、遺品の寄付をおこないましょう。
遺品を寄付すれば、NPO団体やNGO団体を通じて、まだ使えるものを必要な人に届けてくれます。
また、売却して得たお金をNPO団体やNGO団体に寄付するという方法もよいでしょう。
ただし、遺品を寄付をする場合、送料はこちら側で負担するケースが多いです。
方法4.業者に頼む
遺品整理に時間が取れない場合、業者に依頼しましょう。
遺品整理のプロであれば、残すものと捨てるものを短時間で整理してくれます。
また、状態の悪い部屋の原状回復まで対応しているので、故人の住居が賃貸の場合や、故人が使っていたお部屋をまだ使いたい場合でも安心です。
費用はかかってしまいますが、手間が大幅に省けるので、忙しい人は業者への依頼がおすすめと言えます。
また、以下の記事では遺品整理の費用について詳しく解説しているので、併せてチェックしてみてください。
もし、おすすめの業者を知りたいけど選び方がわからないなら、「遺品整理業者を選ぶならこんな業者がおすすめ!【失敗しない業者選び】」もご確認ください。
遺品整理業者選ぶ際のポイント・予測されるトラブルと対処法について紹介しています。
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具体的なサービスは、下記を参考にしてください。
- 遺品整理
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- 消臭
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清掃の依頼は24時間365日受け付けておりますので、いつでもお任せください。
ここからは、実際に心つむぐ遺品整理が対応させていただいた下記2つの施工事例を紹介します。
- 神奈川県川崎市2LDK物件
- 東京都葛飾区2DK物件
心つむぐ遺品整理のサービスの詳細や料金を知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
施工事例①神奈川県川崎市2LDK物件
故人が逝去されたのが賃貸物件であったため、原状回復までおこなって不動産会社に引き渡せる状態にして欲しいと依頼されたケースです。
こちらのケースでは、室内が整理されていたため、片付けの難易度は高くありませんでした。
実際には、以下の作業を実施しました。
- 家財道具の解体
- 残置物の撤去
- 貴重品の捜索
- ハウスクリーニング
お客様が探されていた貴重品を一部見つけることに成功し、作業は終了しました。
施工事例②東京都葛飾区2DK物件
亡くなった方に身寄りがいないとのことで、不動産管理会社様からご依頼をいただいた事例です。
次の入居者が決まっていたため、スピーディな作業が求められました。
こちらの現場では、以下のような作業を実施したので参考にしてください。
- 荷物の仕分け
- 消毒脱臭
- 形見分け(貴重品の捜索)
- 残置物撤去
お客様が駐車スペースの確保や周辺住民への説明などに協力していただいたので、スムーズに作業が完了しました。
まとめ
遺品整理で必ず残すべきものは、現金や通帳などの貴重品のほか、身分証明書や契約書なども含まれます。
なお、人によって残したいと考える遺品が異なる場合もあるので、親族と十分に話し合うことが大切です。
もし遺品整理が不安なら、プロの業者に任せる方法もあります。
気軽に相談ができるブルーグリーンに依頼をして、大切なものをしっかり残しておきましょう。
▶経歴
・公益社団法人日本ペストコントロール協会ペストコントロール技能師
・3,000件以上の孤独死案件に携わる
▶メディア出演
・「ABEMA 変わる報道番組 #アベプラ【公式】」ABEMA
・「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」BSスカパー
・日刊SPA!
・bizSPA!フレッシュ
・「Channel恐怖」Aamzon prime video