「家の不用品を回収したいけどどこにお願いすればいいか分からない」
「不用品回収にはどれくらいの費用がかかるか知りたい」
遺品整理や汚部屋の片付け、引越しなどで大量の不要品が発生することは少なくありません。
自治体の基準に則って自分で処理することもできますが、業者を使えばもっと早く不用品から開放されます。
この記事では、不用品回収を行っている場所と費用相場、値段を安く抑えるポイントを解説していきます。
不用品回収のやり方を知り、不用品に囲まれた生活から少しでも早く抜け出しましょう。
▶経歴
・公益社団法人日本ペストコントロール協会ペストコントロール技能師
・YouTube「特殊清掃CH|すーさん」登録者5.3万人
・IICRC認定テクニシャン(CCT)
・Goldmorr認定テクニシャン
・JRES認定テクニシャン
・3,000件以上の孤独死案件に携わる
▶メディア出演
・「ABEMA 変わる報道番組 #アベプラ【公式】」ABEMA
・「日刊SPA!」定期連載中
・bizSPA!フレッシュ
・「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」BSスカパー
・「Channel恐怖」Amazon prime video
1.不用品回収を依頼できる場所
大量の不用品回収をする場合は、専門の業者に依頼しなければ片付けにかなりの時間がかかってしまいます。
また、大型の家具に関しては自分ひとりで処理するのが難しいので、第三者の力を借りるのが必須でしょう。
しかし、不用品回収を依頼できる場所は以下の通り限られています。
近隣でどこに依頼できるか、調べてみてください。
- 住んでいる自治体
- 引越し業者
- 不用品回収業者
それぞれの業者の特徴について、確認していきましょう。
依頼先1.住んでいる自治体
粗大ごみや不用品の回収は、住んでいる自治体にお願いするのが基本です。
自治体に回収を依頼するメリットは、比較的回収費用が安いことにあります。
一方デメリットは、個別にごみ処理券などの購入が必要なケースが多く、回収までに手間がかかることです。
しかし不用品回収の仕組や費用は、住んでいる自治体によって大きく異なるので、自治体のホームページを必ずチェックして下さい。
今回は例として、東京都(23区)の不用品回収制度を紹介します。
東京都で不用品を回収するには
東京都で不用品回収を行う流れは、以下の通りです。
大きな不用品であっても、東京都の場合は自力で外に不用品を置いておく必要があります。
- 粗大ごみ受付センターに問い合わせる
- コンビニなどで粗大ごみ処理券を購入する
- 指定日の朝に家の外に不用品を置く
荷物を自分で運ぶのが難しい場合は、業者への依頼が無難です。
依頼先2.引越し業者
自治体以外には、引越し業者へ不用品回収を依頼することもできます。
引越し業者に依頼をすれば、引越しの際に出た不用品をそのまま回収してもらえるので流れが非常にスムーズです。
一方引越し業者にとってはメインの業務は引越しであるため、不要品回収を依頼できないケースが出てくるかもしれません。
依頼する前には、対応しているのか確認するためにお問い合せをしましょう。
依頼先3.不用品回収業者
不用品回収の専門家と言えば、不用品回収業者です。
不用品回収業者は、不用品回収についての知識が豊富なので安心して回収を任せることができます。
また、不用品回収や片付けに特化しているため格安のプランも多く、大量の不用品を処理するなら一番おすすめです。
一方、回収業者の中には以下のような悪徳業者がいるので注意してください。
- 必要な許可を取らずに営業するところ
- 不当に高い料金を要求するところ
依頼をする際は必ず公式サイトでこれまでの実績や口コミをチェックし、信頼できる業者化どうか直接問い合わせて確かめましょう。
不用品回収ができる場所は、たくさんあります。
不用品の量や費用、利便性を考慮した上で自分に適したところを選びましょう。
次は、不用品回収費用の基本的な料金タイプを紹介します。
自分にあったプランを選び、回収費用を少しでもお得にしてください。
2.不用品回収費用の基本的な料金体系
不用品回収を行う際の料金は、不用品の量や業者によって大きく異なります。
しかし基本的な料金体系は大きく分けて3つとなっているので、自分に合う方を選びましょう。
ここから紹介する料金体系は、以下の通りです。
- 品目別料金のみのプラン
- 基本料金+品目別料金のプラン
- パッケージ料金のみのプラン
それぞれ見ていきましょう。
タイプ1.品目別料金のみのプラン
自治体に不用品回収を依頼する場合、人件費や運送費はかからないのが特徴です。
なので、品目別の回収費用のみが発生します。
また、業者によっては無料サービスやキャンペーンで人件費や運送費を無料にするケースも少なくありません。
品目別の回収費用の場合、例えばベッドが2,000円、ソファーが1,000円などの料金表に従い必要な金額を支払います。
ベッドを1つ、ソファを1つ回収依頼する場合、先程の例だと回収費用は合計で3,000円です。
運送費などがかからないので、少量の不用品であれば最も格安なプランと言えるでしょう。
タイプ2.基本料金+品目別料金のプラン
引越し業者、不用品回収業者に依頼する場合の基本的な料金は、「基本料金+品目別料金」のプランです。
このプランでは、品目別の回収費用に加え人件費、運送費などが発生します。
業者によっては人件費や運送費が高いこともありますが、その分品目別の回収費用を低めに設定しているところも少なくありません。
必ず見積もりを出してもらい、他のプランと比較検討しましょう。
そうすることで、安く質の良いサービスを受けることができます。
タイプ3.パッケージ料金のみのプラン
業者によってはトラック乗せ放題プランなど、品目別の料金を設定しない料金体系もあります。
人件費や運送費、品目別の費用が全て込み込みのプランなので、パック料金以外のお金は基本的にかかりません。
後に詳しく説明しますが、トラック乗せ放題プランの料金相場は低トラック1台分で1万円〜2万円ほどと、比較的安くなっています。
大量に不用品を処分したい人は、品目別の料金が設定されていないパッケージプランがおすすめです。
以上が、不用品回収料金の体系でした。
次は自治体と業者に分け、実際の費用相場を詳しく解説していきます。
3.不用品回収の費用相場
不用品の回収をする際は、自治体に依頼をする場合でも費用がかかります。
しかし実際どれくらいのお金がかかるのか、公式サイトを見ても分かりにくいケースは少なくありません。
そこでここからは、自治体と業者に分け回収費用の相場を解説していきます。
回収費用を不安に感じている人は、ぜひ参考にしてください。
(1)自治体に依頼する場合
自治体に回収をお願いする際の費用は、お住まいの場所によって異なります。
しかし自治体によって回収費用が極端に異なることはないので、今回は大阪市の回収費用を例に見ていきましょう。
大阪市の不用品回収費用
では、大阪市の品目別不用品回収費用は以下の通りです。
大阪市は自治体として不用品回収を行っているため、追加で人件費や運送費がかかることはありません。
ベッド(マットレス類を除く) | 1,000円 |
---|---|
電子レンジ | 400円 |
ストーブ | 200円 |
ソファー(二人掛け用以上) | 1,000円 |
布団・毛布(4枚まで) | 200円 |
マットレス(折り畳み含む) | 200円 |
ただし、リサイクルが必須となっている家庭用のエアコン、テレビ、冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機及び衣類乾燥機は自治体に回収してもらえません。
家電を購入したメーカーや業者に費用を支払い、リサイクルをしてもらいましょう。
リサイクル対象の品目に関して、詳しくは「不用品回収を依頼するときの注意点」で解説しているのでぜひチェックしてください。
(2)業者に依頼する場合
引越し業者や不用品回収業者に依頼する場合の大まかな費用相場は、以下の通りです。
業者に依頼する場合、費用は場所や時期によって大きく異なります。
ベッド | 3,500〜6,000円 |
---|---|
電子レンジ | 2,000〜3,000円 |
ストーブ | 1,000〜2,000円 |
ソファー(二人掛け用以上) | 5,000〜7,000円 |
布団・毛布(4枚まで) | 2,000〜4,000円 |
マットレス(折り畳み含む) | 5,000〜7,000円 |
※料金はすべて自社調べの目安です。
依頼する時期も見極めながらなるべく安い業者に依頼をしましょう。
4.不用品回収は業者に依頼して一気に片付けよう
手間をかけずスムーズに不用品を回収するには、業者に依頼しましょう。
なぜなら、業者に依頼をすれば自分で不用品を運ぶこともなく、当日の作業を全ておまかせできるからです。
値段の面だけで考えれば、人件費などがかからない自治体の方がおすすめでしょう。
しかし自治体に不用品回収を依頼する場合、以下のようなデメリットがあります。
- 不要品別に必要な費用を自分で確認しなければならない
- 不用品は自力で家の外に出さなければならない
- 不用品を出す時間が決まっている
- 不用品回収は朝のみなので昼間や夜間に作業できない
値段は安いですが、自分でしなければならないことや制約は多いです。
一方、引越し業者や不用品回収業者なら、不用品の搬出もサービスとして行ってくれます。
さらに、不用品回収の見積もりをまとめて依頼したり、昼間や夜間の作業をお願いすることも可能です。
そのため、自分の都合に合わせてスムーズに不用品回収をするなら、業者への依頼を検討しましょう。
次は、業者に依頼をする場合に不用品の回収費用を安くする方法を解説します。
値段を抑えるポイントを知り、もっとお得に不用品を処分しましょう。
片付けをしたいけど本当に業者に頼むレベルなのかと思い、迷っている人もいるはずです。
結論から言うと、少しでも業者に頼みたいという気持ちがあれば、相談だけでも良いので連絡してみるのが良いでしょう。
以下の記事で、部屋の片付け業者の相場や依頼前に知るべき注意点も紹介しているので、併せてご確認ください。
5.不用品回収費用を格安に抑えるポイント
不用品回収に費用はかかりますが、安く抑えるポイントもあります。
たとえ自分で片付けをしたとしても、大型の家電や家具には処分費用がどうしてもかかってしまうものです。
不用品の回収費用をなるべく安く抑えて、節約したお金を新しい生活に活かしましょう。
回収費用を抑える方法は、以下の通りです。
- 繁忙期を避ける
- 買取サービスをお願いしてみる
それぞれのポイントをチェックしていきましょう。
ポイント1.繁忙期を避ける
業者に依頼をする場合、不用品回収の依頼が増える繁忙期はなるべく避けましょう。
なぜなら、繁忙期の間だけ料金を高く設定する業者が意外に多いからです。
そのため、安く済ませたいのであれば繁忙期を避けて依頼してみてください。
具体的には、不用品回収業者の繁忙期と言われるのは、引越しの件数が多い3月下旬から4月上旬です。
業者によっては、繁忙期とそれ以外の時期で10万円以上も費用に差が出ることも少なくありません。
転勤などで3月下旬〜4月上旬に引越しが必要な人は、不用品回収のみ3月中旬頃に済ませておくなど工夫をしましょう。
時期を見極めるだけでも、かなりの費用を抑えることができるはずです。
ポイント2.買取サービスをお願いしてみる
買取サービスも行っている業者なら、できるかぎり不用品の買い取りもお願いしましょう。
買取サービスを利用すれば、不用品回収にかかった費用から買取価格を割り引いてもらえます。
まだ使える家電や家具、アンティーク品があれば買取価格が不用品の回収費用を上回る可能性もあるでしょう。
安くても価値が付く不用品が多かった、または高値のものがあったということなら、手元にお金が戻ってくることもあります。
不用品の処分にかかる費用を安くするため、できれば買取も行っている業者を探すのがおすすめです。
業者に回収を依頼できない家電についても紹介するので、ぜひ事前にチェックしてください。
6.不用品回収を依頼するときの注意点
不用品の量が多い場合や、買い取りもして欲しい場合は業者にお願いするのが良いでしょう。
しかし一部の家電に関しては、不用品回収業者に依頼できないこともあるので事前にチェックが必要です。
また、業者によっては、不用品回収の許可がないにも関わらず業務を行う、不当に高い料金設定にするなどトラブルを起こすことも少なくありません。
信頼できる業者を選ぶため、以下の注意点を意識して下さい。
- 一般廃棄物収集運搬業許可があるか確認する
- 料金体系が明確であるか確認する
- 特定品目はリサイクルの準備をする
それぞれ確認し、不用品回収時のトラブルを防ぎましょう。
注意点1.一般廃棄物収集運搬業許可があるか確認する
一般家庭から出る不用品(ゴミなど明らかに廃棄物と分かるもの)の処分は、一般廃棄物収集運搬業許可を持つ業者にしかできません。
しかし、現在では新たに取得することはできない許可となっており、産業廃棄物収集運搬業許可を用いておこなうのが一般的な方法となります。
ですが、「廃棄物を全て回収します」と謳っているにも関わらず一般廃棄物収集運搬業許可・産業廃棄物収集運搬業許可を持っていないケースがあることから、心配なら確認しておくようにしましょう。
「産業廃棄物収集運搬許可」は、一般家庭の不用品処分を可能にする許可ではありません。
ただし、自社排出扱いとして適切な処分場で廃棄物を処分し、マニフェスト管理等を厳格に行っている業者が大半ですので問題ないはずです。
どのように処理しているのか、許可はもっているのか、という点は確認してみてください。
注意点2.料金体系が明確であるか確認する
業者に依頼をする際は、必ず事前に料金体系を説明してもらい見積もりをチェックしましょう。
明朗な会計を行う業者もありますが、中には多額の追加料金が必要となる業者もあります。
例えば、エアコンの回収費用しか明記されていないところに頼んだとしましょう。
実際に依頼してみると、追加費用としてエアコンを取り外す費用、処分先に運搬する費用などが後で追加されているのがわかったのです。
これでは、全然安くないですよね。
「とにかく無料」をアピールしている業者もありますが、業者のサイトをそのまま信用することにはリスクが伴います。
事前に料金システムをしっかりと書面で渡してくれる業者を選ぶようにしましょう。
注意点3.特定品目はリサイクルの準備をする
引用:家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)|経済産業省
家電リサイクル法で定められた「エアコン・テレビ・冷蔵庫・冷凍庫・洗濯機・衣類乾燥機」は必ずリサイクルをしなければいけません。
該当の家電をリサイクルする方法は、以下の通りです。
- 家電を買った店に有料で回収をお願いする
- 自治体指定の販売店に有料で回収をお願いする
- 家電リサイクル券を購入し指定の業者に回収をお願いする
- 家電リサイクル券を購入し回収場所まで自分で持っていく
自治体が指定する家電販売店が近くにない場合、家電を買った店が分からない場合は家電リサイクル券を自分で購入しなければいけません。
家電リサイクル券は郵便局で購入できますので忘れず準備をしておきましょう。
7.不用品回収でお困りならブルークリーンへお任せ下さい
不用品回収にお困りでしたら、ブルークリーンにお任せ下さい。
特殊清掃に限らず、部屋のお片付けから清掃・原状回復工事まで幅広く対応しています。
当記事でご紹介した運搬業許可を持ち、明朗会計で真心を込めて綺麗にさせていただきます。
また、不用品の買取も行っておりますので、現在使われていないものや処分したいものまでまとめて依頼することも可能です。
365日24時間、お電話やWEB、またはLINEでのお問い合わせをお待ちしております。
一般的にゴミ屋敷と呼ばれるケースにも対応しています。詳しくは、以下のページをご覧ください。
[ゴミ屋敷でも依頼できる特殊清掃業者とは?不用品買取でお得に済ませよう!]
まとめ
大量の不用品を一気に回収するなら、不用品回収業者がおすすめです。
しかし費用はかかってしまうので、業者に依頼するならサービス、費用面でお得な業者を選びましょう。
また、業者によっては一般ごみの回収ができないので、可能であれば自分で少しずつ片付けを進めてゴミ出しをしてみてくださいね。