親の家を片付ける方法やコツとは?うまく進めるための注意点まで

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「親の家を片付けたいけど、なかなかできない」とお悩みですね。

親の家の片付けるには、重い腰をあげなければなりません。

しかし子どもであるあなたが片付けなければ、テレビで見るようなゴミ屋敷になってしまうかもしれません。

今回は親の家を片付ける方法や、自分では片付けができない時に使いたいおすすめの方法をご紹介

早めに親の家を片付けて、快適な暮らしを提供してあげましょう。

監修者 鈴木亮太(すーさん)

ブルークリーン株式会社

カスタマーサービス部所属

▶経歴
・公益社団法人日本ペストコントロール協会ペストコントロール技能師
・3,000件以上の孤独死案件に携わる

▶メディア出演
・「ABEMA 変わる報道番組 #アベプラ【公式】」ABEMA
・「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」BSスカパー
日刊SPA!
bizSPA!フレッシュ
・「Channel恐怖」Aamzon prime video

1.どうして?親の家が片付かない2つの理由

親の家が片付かない2つの理由

親の家が片付かない理由は大きく次の2つが考えられます。

  • もったいなくて捨てられない
  • 身体能力や記憶力の低下

親が戦後を経験している人の場合、物が少なかった時代を生きていたことから物を捨てることがもったいなくてできない可能性があります。

またご高齢の親で身体能力や記憶力が低下していることも、物が捨てられない要因のひとつ。

かがむのが大変だったり、あるいはバランスを崩しそうで高い場所にある物に手が届かなかったりします。

視力が下がって汚れに気づかない、味覚が低下したことで食べ物が腐っているのがわからないなんてことも。

そのほか自治体ごとの分別ルールが覚えられず、ゴミを捨てるのを諦めてしまっている可能性もあります。

2.できるだけ早く親の家を片付けるべき4つの理由

2.できるだけ早く親の家を片付けるべき4つの理由

まずは、できるだけ早く親の家片付けるべき理由を見ていきましょう。

理由を確認することで、早く片付けてあげようという気になるはずです。

できるだけ早く親の家を片付けるべき理由は、4つあります。

できるだけ早く親の家を片付けるべき理由

  1. 健康的な生活を取り戻すため
  2. 喧嘩を減らすため
  3. スムーズに相続するため
  4. 健康なうちに生前整理を行うため

順番に見ていきましょう。

理由1.健康的な生活を取り戻すため

親の家を片付けてあげることで、親の健康的な生活を取り戻すことができます。

なぜなら、散らかった家で生活をしていると、不健康になる要因を作ってしまうからです。

例えば、物が散乱しているとつまずいたり、物が落ちてきたりして骨を折るリスクがあります。

また、物が多くて掃除がしづらくなると不潔になりやすいです。

散らかったままだと、家の中にウイルスや雑菌がたまりやすくなり、感染症を引き起こすかもしれません。

1つの怪我や病気がきっかけで、寝たきりになってしまうお年寄りは多いです。

そうすると、長期間の安静によって筋力の低下や精神状態に悪影響を与えてしまいます。

少しでも健康に長生きしてもらうためにも、一緒に家を片付けていきましょう。

理由2.喧嘩を減らすため

親の家を片付けると、喧嘩を減らすことができます。

散らかっているとモノを探すのに手間取り、イライラしてしまうことで喧嘩の原因となるからです。

例えば、両親同士でこんなやりとりを見たこと・聞いたことがありませんか?

「あれはお父さんがどこかにやってしまった」

「最後に使ったのはお母さんだ」

こうしたストレスは、溜まっていくことで喧嘩のきっかけとなってしまいます。

使いたい物がすぐに見つからないだけでもイライラしてしまうものです。

また、ベランダや庭にゴミを溜めていると、ご近所トラブルを引き起こしかねません。

親の家を片付けることで、さまざまな喧嘩の原因をなくすことができるのです。

理由3.スムーズに相続するため

まだ先の話かもしれませんが、親の家を片付けることでスムーズな相続ができます。

なぜなら、生前に家財に何があるかを把握できるからです。

相続をするとき、相続税の申告には期限があります。

ゴミ屋敷のようになっていれば、相続財産を把握するだけでも時間がかかってしまうでしょう。

また、不用品を早くから捨てることができ、両親の死後の掃除も楽になります。

できることだけでも早めにやっておくことで、後々手続きが簡単になるのでおすすめです。

理由4.健康なうちに生前整理を行うため

実家の片付けでは、生前整理を意識し親がどんな財産を持っているか明確にするのがおすすめです。

親が亡くなる前に生前整理を済ませておかなければ、どの程度の財産が実家にあるのかがわからず、実家の片付け・財産の把握までもが子供の負担になってしまいます。

片付けを行う中で、以下の工夫があると親が亡くなった後の片付けも楽になるのでおすすめです。

生前整理のポイント

  1. 貴重品を一箇所にまとめる
  2. 死後処分してほしいものをリストアップする
  3. 不要なものはできるだけ早く処分する

親が健康なうちに家の片付けを行うことで、生前整理につながります。

詳しくは以下の記事を参考にしてください。

生前整理で実家を片付けたい!親を説得する方法と片付けのコツ

3.親の家を片付けるための3つの準備

親の家を片付けるための準備

親の家を片付ける前に以下の3つの準備をしておくと、当日スムーズに片付けを進められます。

親の家を片付けるための準備

  1. 残すもの・処分するものを決める
  2. 片付けの日時を決める
  3. ゴミの処分方法や場所を確認する

「片付けよう!」と思い立ったら、3つの準備から始めていきましょう

準備1.残すもの・処分するものを決める

親の家に行く前に、ある程度残すものと処分するものを決めておきましょう。

なぜなら、基準を決めておかなければ物を捨てる悩んで時間がかかったり、結局物が減らなかったりするからです。

例えば、以下のように考えてみてください。

  • 日用品のストックは、3つまでなら残す
  • 1年以上着ていない服は捨てる
  • 開けていない贈物は捨てる
  • 趣味の切手のコレクションは残す

このように、子どもだからこそ分かることもあるはずです。

親の家の中を思い出し、何を残して何を捨てるかを決めましょう。

準備2.片付けの日時を決める

続いて片付けの日時を決めましょう。

片付けの日時を決めることで、先延ばしすることを避けることができます。

親が片付けを嫌がるようであれば「自分が置いている荷物を引き取りに行きたい」と言ってみてください。

実際、あなたが実家に置いたままものがあるなら、あなたの荷物から片付け始めるべきです。

何も1日で片付けを終わらせる必要はありません。

まずは着手日から決めてしまいましょう。

準備3.ゴミの処分方法や場所を確認する

最後に、ゴミの処分方法や場所を確認しておきましょう。

特に粗大ゴミや家電を捨てるのであれば、ゴミ収集所に出すことはできません。

地域ごとにゴミの処分方法は異なります。

親の住んでいる市町村役場に問い合わせ、どこで処分できるか聞いてみましょう。

自治体で処分できなくても、リサイクルショップを教えてくれることもあります。

ここまで準備できたら、早速親の家に行き片付けを始めていきましょう。

4.どこからすれば良い?親の家を片付ける3つの方法

親の家を片付ける方法

いざ親の家を片付けようと思っても、「どこから片付ければ良いの?」と悩む人もいるかもしれません。

そこで、親の家を片付けるための方法を確認しておきましょう。

親の家を片付けるには、以下の3つの方法を実践してください。

親の家を片付ける方法

  1. 実家に残っている自分のものを捨てる
  2. 部屋ごとに片付けを進める
  3. 収納場所を増やす

順番に確認し、着実に片付けを進めていきましょう。

方法1.実家に残っている自分のものを捨てる

もし、あなたが実家に何か残しているのであれば捨ててしまいましょう。

思い出の物かもしれませんが、あなたが「家にはいらない」と思っている物の出番は今後もない可能性が高いです

当然、親もあなたのものを使うことはありませんので親にとっても「不用品」なのです

どうしても残しておきたいのであれば、自宅へ持ち帰ってください。

自分のものを片付けている姿を見せ、「ついでにお父さんの部屋も片付けようか?」と片付けの流れを作っていきましょう。

方法2.部屋ごとに片付けを進める

一部屋ごとに片付けを進めていきましょう。

おすすめは、洗面所・風呂場から片付け始めることです。

洗面所には、洗剤などのストックが置いてあることが多く「これって使ってるの?」と聞くことから片付けを開始できます。

洗面所・風呂場が終われば、キッチン・リビングとみんなが使う部屋を掃除していきます。

家のすべてを一度に掃除することは、大変難しいです。

1つの部屋だけでも綺麗になれば成果が目に見えて、親も喜んでくれます

方法3.収納場所を増やす

片付けをしながら、収納場所を増やしていきましょう。

昔の人は「捨てることはもったいない」と不用品であっても残しておくクセがあります。

それらを無理やり子どもが捨ててしまうと、二度と片付けをさせてもらえなくなるでしょう。

捨てたい気持ちをグッと抑え、快適に暮らせるよう収納場所を増やしてあげるのです。

例えば、以下のように収納場所を増やします。

  • 押し入れに引き出しを設置してあげる
  • 棚の中を有効活用できるように仕切りを作ってあげる
  • 庭に収納スペースを作ってあげる

このように工夫すれば、収納場所が増えて生活空間がスッキリします。

5.親の家を片付けたいときに知るべき4つの注意点

6.親の家を片付けたいときに知るべき4つの注意点

ここまで親の家を片付ける方法をご紹介しました。

しかし、親の家を片付けたいと思っていても注意点を知っておかなければ、親とのトラブルに発展する可能性があります。

親の家を片付けるときには、以下の4つの注意点に気をつけましょう。

親の家を片付けるために心がけるべき注意点

  1. あくまでも親の意思を尊重する
  2. 完璧を目指さない
  3. 思い切って捨てる
  4. 気長に実施する

3つの注意点を確認し、親の家の片付けをスムーズに進めましょう

注意点1.あくまでも親の意思を尊重する

あくまでも住人である親の意思を尊重しましょう。

無理やり捨てたり、配置を変えたりすると親の不満がたまるからです。

最悪の場合、家に入れさせてもらえなくなることも。

親にとって何が最善なのかを考えてあげることが大切です。

もし、片付けさせてくれない場合は「防災のため」と伝えてみてください。

近年、地震が続いており災害に敏感になっているお年寄りが多いです。

「これが地震で落ちてきたら危ないから、こっちに置いておくね」

「ベランダからでも助けが呼べるように使ってないものは捨てようよ」

このように、防災と関連づけて片付けを促しましょう。

注意点2.完璧を目指さない

完璧な片付けを目指す必要はありません。

つい、「要らないものは捨て、誰が来ても大丈夫なように綺麗にしておきたい」と考えてしまうものです。

しかし、一番重要なことは親の安全や健康を守り、家の中で快適に過ごしてもらうこと。

自分は「捨ててしまいたい」と思っても、親にとっては思い出のある大切なものかもしれません。

家の中のものの価値は親にしか分からないものです。

自分が思う完璧を目指すのではなく、あくまでも「親の過ごしやすい部屋作り」を目指しましょう。

注意点3.思い切って捨てることを心掛ける

親の家を片付けるときは思い切って捨てることが重要です。

家が散らかってしまう人の多くが、「もったいなくて捨てられない」「いつか使うかもしれないから」といった感情から、ものを捨てるのが苦手です。

そのため、親の家を片付ける際は「3秒以上悩んだら捨てる」などのルールを作ったうえで、思い切って捨てることが重要です。

片付けを行う前に親とルールを決めておくことで、片付けを効率良くに進めましょう。

注意点4.気長に実施する

焦らず気長に片付けていきましょう。

1日目は1つの部屋を片付けられただけでもOKとしましょう。

片付けを始めたら隔週・月1回などペースを決めて、親の家を訪れてください。

そうすることで少しずつ片付けを進めることができます。

しかし、遠方に住んでいるとなかなか親の家を片付けられない人もいるでしょう。

また、仕事が忙しくてまとまった時間が取れない人もいるかもしれません。

そんな人は、業者に依頼することも検討してみてはいかがでしょうか。

次の章で片付け業者についてみていきましょう。

以下の記事でも、親の家を片付ける際における説得のコツを紹介しているので、併せてご確認ください。

関連:実家のゴミ屋敷を何とかしたい!説得のコツと片付けのポイント

6.親の家の片付けは業者に依頼するのもアリ

片付けたいなら業者を呼ぶのもあり「親の片付けをしたいけど、なかなか時間が取れない!」という人はも中にはいるかもしれません。

親の家を片付けたいのであれば、業者に依頼するのもアリです。

当然お金はかかりますが、片付けのプロに頼むことで効率よく片付けができます。

例えば、以下のような人は業者に依頼すると良いでしょう。

業者を呼んだ方が楽な人

  • 親の家が遠くてなかなか片付けに行けない
  • 仕事が忙しくてまとまった時間が取れない
  • 親が施設に入るなどの理由で期限が決まっている
  • 家が散らかりすぎてどこから手をつけて良いか分からない

このように、「親の家を片付けたいのに自分でできない」という人は片付け業者に任せましょう。

(1)片付け業者のサービス内容

業者に依頼したいけど、どんなことが依頼できるの?

と疑問に思う人もいるでしょう。

片付け業者のやってくれるサービスは多岐に渡ります

具体的には、以下のようなサービスです。

片付け業者のサービス内容

  • 不用品・必要品の仕分け
  • 不用品の処理・買取り
  • 家財の搬出
  • 庭・倉庫の手入れ
  • ハウスクリーニング
  • 整理・整頓のアドバイス
  • 遺品整理

依頼者が遠方の場合でも、連絡を密に取りながら片付けを進めてくれるので安心して任せましょう。

(2)片付け業者の見積もり相場

清掃費用の相場と内訳

片付けの業者の見積もり相場は、ブルークリーンを例にすると78,000円~です。

片付けする家の間取りや部屋の広さ、家財や処分する量、運搬量などによって料金は大きく変動します。

相場より安く済ませたいのであれば、事前に処分するものを分けておきましょう。

その他、ブルークリーンを例とした費用目安は以下の通りです。

間取り 費用の目安
1K〜1R(9㎡〜28㎡) 78,000〜280,400円
1DK〜3LDK(25㎡〜70㎡) 135,000〜482,000円
4DK〜(71㎡~) 245,000〜690,000円
物量過多の部屋(ゴミ屋敷) 要見積もり

作業量が少なければ少ないほど、安い価格で見積もりが取れます。

また、実家を片付けるのに業者を使う必要があるのだろうか?と悩む方もいると思います。

結論から言うと、家の指定した箇所のみの掃除だとしても、業者に依頼するのはOKです。

詳しくは、以下の記事で紹介していますので、併せてご確認ください。

参考:部屋の片付け業者って気軽に頼んで良いの?料金相場や気をつける点を解説!

7.親の家の片付けはブルークリーンにお任せ!

ブルークリーンへお任せください

お部屋の掃除は、思ったより時間と労力がかかるものです。

もし、お部屋のお掃除を業者に依頼するならブルークリーンへお任せください

以下の写真は、親の家を片付けてほしいという依頼があったときの事例です。 親の家を片付けた事例

間取り 1DK
作業時間 7時間
作業人数 5名
作業費用 293,000円

上記の例はご家族が施設に入るため、退去のための片付けをしたものです。

不用品を仕分けたり撤去したり、生ゴミを捨てたりしたうえで仕上げの清掃を行いました。

ブルークリーンでは整理整頓のアドバイスも行っているので、親の家が綺麗になったあとも散らかってしまわないような対策もできます

また、探しものや整理、不用品の回収までまとめてご依頼可能なので、通常片付けるのに時間がかかるものでもご相談ください。

365日24時間いつでもお問い合わせいただけるため、お気軽なご相談をお待ちしております。

まとめ

親の家を片付けることで、快適で健康的な生活を取り戻すことができます。

なかなか重い腰が上がらない人は、片付けの日にちを決めることから始めてみましょう。

気長に少しずつ行っていくことが、親の家を上手に片付けるコツです。

もし、なかなか片付けられないのであれば、片付け業者に依頼することも手です。

早めに片付けを始め、親に健康的な生活を送ってもらいましょう。

よくある質問のまとめ

最後に、よくある質問についてまとめました。

親の家が片付かないのは何故?

親の家が片付かない理由は主に以下の2つです。

  • もったいなくて捨てられない
  • 身体能力や記憶力の低下

親が戦後を経験している人の場合、物が少なかった時代を生きていたことから物を捨てることがもったいなくてできない可能性があります。

出来るだけ早く親の家を片付けるべき理由とは?

出来るだけ早く親を家を片付けるべき理由は以下の通りです。

  1. 健康的な生活を取り戻すため
  2. 喧嘩を減らすため
  3. スムーズに相続するため
  4. 健康なうちに生前整理を行うため

親の家を片付ける前に知っておくべきことはある?

親の家を片付けるときは以下の点に注意してください。

  1. あくまでも親の意思を尊重する
  2. 完璧を目指さない
  3. 思い切って捨てる
  4. 気長に実施する