「特殊清掃の正社員って、実際どれくらい稼げるの?」
そんな疑問を抱く方も多いでしょう。
孤独死や事故現場など、特殊清掃の仕事は“人の命と暮らしの最後に寄り添う”責任ある仕事です。
AIやロボットが進化する現代においても、感情や判断、そして“敬意”をもって行う対応は人間にしかできません。
実際の手取りは20万円〜25万円前後が相場となります。
これは一般的な業種と比べても高めで、年2回の賞与や手当がつく会社もあり、安定性と収入の両立が可能です。
本記事では、特殊清掃の正社員として働く際の給与・仕事内容・向いている人の特徴・キャリアアップの可能性を、実情に即して解説します。
「ただ稼ぐだけじゃない、“意味のある仕事”をしたい」
そう思っている方には、きっと新しい選択肢になるはずです。
こんな方におすすめです
- 特殊清掃に興味はあるが、「正社員として安定して働けるのか?」と不安を感じている方
- 未経験から“意味のある仕事”にチャレンジしたいと考えている方
- 「人に感謝される仕事」と「生活を支える収入」を両立したい方
- 今の職場では成長を感じられず、転職してキャリアを築き直したいと感じている方
- 家族やパートナーが特殊清掃業界に関心を持っており、実情を知っておきたい方
▶経歴
・YouTube「特殊清掃ch|すーさん」登録者5.3万人
・ペストコントロール技能師(日本ペストコントロール協会)
・IICRC認定テクニシャン(CCMT/OCT)
・Goldmorr認定テクニシャン(カビ除去スペシャリスト)
・JRES認定テクニシャン(火災水害復旧対策訓練修了)
・横浜市栄区自治体研修(「ごみ屋敷の解消と再発防止に向けた寄り添い支援」)
・これまで4,000件以上の現場(孤独死・火災・水害・ゴミ屋敷・遺品整理など)に携わる
▶メディア出演
・「ABEMA 変わる報道番組 #アベプラ【公式】」ABEMA
・「日刊SPA!」定期連載中
・「bizSPA!フレッシュ」
・「スタジオパーソル」単独取材
・「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」BSスカパー
・「Channel恐怖」Amazon prime video
1.特殊清掃とは?「正社員」という選択が注目される理由
「特殊清掃」とは、事故死・孤独死・自殺・事件現場など、通常の清掃では対応できない特殊な環境下の空間を原状回復する仕事です。
なかでも、正社員として働く場合は、清掃作業だけでなく、現場の調査・見積・遺族対応・作業完了報告など、より幅広い業務に関わることになります。
特殊清掃会社によって業務内容は異なりますが、たとえば以下のような対応があります。
主な業務 | 詳細 |
---|---|
汚染物の除去 | 血液・体液・排泄物など、人体由来の汚染を安全かつ徹底的に除去します。 |
火災・水害復旧 | 火災後の煤除去や水害時の浸水被害への対応など住環境の復旧を担います。 |
臭気の除去・空間消毒 | 死臭や悪臭、感染リスクを軽減するため、オゾン脱臭や薬剤噴霧による消毒を行います。 |
臭気調査・分析業務 | 専用機器を用いて臭気の種類や濃度を調査し、科学的根拠に基づいた対策を行います。 |
害虫駆除 | コバエやウジなどの発生源を断ち、必要に応じて再発防止策も講じます。 |
遺品整理・不用品回収 | 故人の遺品を仕分け・撤去。感情に寄り添いながら丁寧な対応が求められます。 |
遺族・関係者との連携業務 | 作業内容や見積説明、関係各所との調整を含めた対人対応も大切な役割です。 |
これらの作業には、専門的な知識・機材・衛生管理スキルが必要です。
特に正社員の場合は、「単なる作業員」ではなく、チームリーダー・専門職としての責任ある立場を任されることが多く、現場での判断力や人間性も重要視されます。
また、肉体的にも精神的にも負荷がある分野ではありますが、その分、社会的な意義ややりがいは非常に大きく、「人の役に立つ実感」や「生きる意味への気づき」を得られる職種でもあります。
さらに仕事内容について詳しく確認し、特殊清掃の理解を深めましょう。
仕事内容1.血液・体液・排泄物の除去
特殊清掃の中でも、最も基本かつ重要な作業が「血液・体液・排泄物の除去」です。
事故死・孤独死などが発生した場合、遺体から流出した体液が床材や壁にまで浸透していることが少なくありません。
放置期間が長くなると、体液は床下やカーペットの奥深くまで染み込み、目に見える汚染だけでなく、臭気や菌の拡散源にもなります。
こうした汚染物を完全に取り除くため、専用の洗浄剤や殺菌剤、高圧スチームやブラシを駆使して対応します。
また、汚染が構造材にまで及んでいる場合は、床板やクロスを部分的に剥がし、交換・補修するケースもあります。
作業には感染症リスクも伴うため、作業員はPPE(個人用防護具)を着用し、「見た目の清掃」ではなく「科学的に安全な状態」へ戻すことが求められます。
参考:特殊清掃とは?現場事例・費用・最適な業者選びのポイント【2025年最新】
仕事内容2.火災後の煤除去や水害時の浸水被害への対応
特殊清掃の現場は、孤独死や事故のあった部屋だけではありません。
火災や水害などの自然災害によって汚染された住環境の復旧作業も、重要な業務のひとつです。
たとえば火災現場では、壁や天井、床などにこびりついた煤(すす)や焼け焦げた臭いを除去します。
煤は非常に細かく、エアコン内部や天井裏など目に見えない場所にまで入り込んでいることがあるため、専用の機材や洗浄剤を使って丁寧に除去していきます。
水害時には、床下や壁内に浸み込んだ水を乾燥させるだけでなく、カビの発生や悪臭の原因となる微生物の繁殖にも注意が必要です。
目視では分からない水分残留をチェックするために、赤外線サーモグラフィーや含水率計などの機器を使い、建材の状態を診断しながら復旧作業を進めます。
さらに、床材や断熱材が劣化している場合には、一部の建材を解体・交換することもあります。
見た目の美しさだけでなく、住まいとしての安全性や衛生面まで回復させるのが、この仕事の役割です。
仕事内容3.死臭・悪臭の除去
特殊清掃の現場で、もっとも多くの人が戸惑うのが「臭い」の問題です。
特に孤独死や事故現場では、遺体の腐敗臭や体液が原因で、強烈な悪臭が部屋中に染み付いていることも珍しくありません。
布団やカーペット、床材、家具、壁紙など、臭気は目に見えない場所にまで浸透しているため、単なる消臭スプレーや換気では解決できません。
このような場合、分子レベルで臭いの原因に働きかける専用の消臭剤やオゾン発生器、高性能な脱臭機器を使用して、臭気の根本から対処します。
場合によっては、臭いの染み込んだ建材を取り外し、張り替える必要もあります。
除去には数日かかることもありますが、「もう二度と部屋に入れない」と言われた空間が、再び安心して暮らせる状態に戻る瞬間には、大きな達成感があります。
仕事内容4.臭気の種類や濃度を調査
特殊清掃の現場では、「ただ臭いを消せばいい」という単純な話ではありません。
臭気の原因が複数にわたることも多く、その正体を見極める“臭気調査”という仕事があります。
具体的には、空気中に含まれる悪臭物質の種類や濃度を専用の機器で測定し、数値化します。
人によって感じ方が異なる「臭い」を、客観的なデータで可視化することで、原因特定と最適な消臭方法の選定につなげます。
この業務では、科学的なアプローチと現場経験の両方が求められ、特殊清掃の中でも高度な知見が必要とされる分野です。
近年では飲食店や不動産管理業者からの依頼も増えており、活躍の場が広がっています。
仕事内容5.害虫の駆除
特殊清掃の現場では、腐敗にともなって発生する害虫への対処も欠かせません。
ハエやウジ虫、ゴキブリといった虫が大量発生しているケースも多く、特に夏場は腐敗の進行が早く、作業環境がより過酷になります。
遺体のあった部屋に入った瞬間、床一面に虫が広がっていたり、壁や天井にびっしりと張りついていたりする光景に直面することもあります。
こうした虫の除去には、専門的な薬剤や装備を使って行われ、作業者の健康と安全にも十分に配慮されます。
虫が苦手な人には精神的な負担も大きい作業ですが、逆に「昆虫に抵抗がない」「むしろ虫の行動や発生メカニズムに興味がある」といったタイプの人にとっては、知識を活かして活躍できる場でもあります。
仕事内容6.遺品整理・不用品回収
特殊清掃と並行してご依頼が多いのが、「遺品整理」や「不用品の撤去」です。
孤独死や自死などで亡くなった方のお部屋では、相続に必要な書類や通帳、身分証、思い出の写真や手紙といった大切な遺品を見つけ出し、清掃と同時に丁寧に取り扱うことが求められます。
また、家具・家電の運び出しや大量の生活ごみの分別・処分といった、体力を要する作業も少なくありません。
不用品はリユース(再利用)・リサイクル・産廃としての処分など、種類に応じた適切な対応が必要です。
とくにご遺族が遠方に住んでいたり、物量が膨大だったりする場合は、現場ごとに段取り力や判断力も求められます。
遺品整理についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、特殊清掃の正社員に応募する前に詳しく見たい方はぜひご覧ください。
遺品整理の見積もりで後悔する人が続出。正しい相場と業者の選び方とは?
仕事内容7.遺族・関係者との連携業務
特殊清掃の正社員には、現場作業だけでなく「人と向き合う仕事」も求められます。
特に孤独死や事故死のケースでは、ご遺族や不動産管理会社、警察・行政といった関係者とのやりとりが発生することがあります。
遺品の扱いに関するご相談、立ち会い時の説明、見積書や作業報告書の作成なども業務の一部です。
悲しみに暮れるご遺族に対して、配慮ある接し方が求められるため、技術力と同じくらい「人間力」も重要になります。
単に作業をするだけでなく、“誰かの不安を解消する存在”として信頼される場面も多く、「この仕事を選んでよかった」と思える瞬間でもあります。
2.特殊清掃の正社員は本当に稼げる?年収・昇給のリアル
特殊清掃の仕事内容はハードなため、「正社員の給料は高そう」というイメージを持っている人も多いと思います。
特殊清掃の正社員の給料は平均と同じか、少し高い程度です。
また高齢社会の現代において特殊清掃の需要は高まる一方なので、他業種と比べて初年度から安定した収入を得られるメリットがあります。
特殊清掃の正社員は、次のように勤続年数によって年収が異なります。
- 1年目
- 3年目
- 5年目
勤続年数別の正社員の給料を確認し、キャリアイメージを具体化させましょう。
※特殊清掃の年収について詳しく知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
1年目の場合
特殊清掃の会社に入社した1年目の給料は手取りで20万〜25万円、年収300万〜350万円程度です。
モデル年収 |
月給23万円×12ヶ月+ボーナス46万円=年収322万円 (ボーナスは給料2ヶ月分×年1回で計算しています。) |
特殊清掃はハードな仕事のため、離職率が高い傾向にあります。
そのため、特殊清掃業者も初年度から給料を高めに設定している会社が多いです。
3年目の場合
3年目になると、給料は23万〜27万円、年収330万〜380万円程度です。
モデル年収 |
月給25万円×12ヶ月+ボーナス50万円=年収350万円 (ボーナスは給料2ヶ月分×年1回で計算しています。) |
入社から3年経つとある程度仕事に慣れているため、学歴にかかわらず年収350万円程度を目指せます。
現場での頑張り次第によっては、年収400万円を目指すことも可能です。
5年目の場合
5年目になると、給料は25万〜30万円、年収350万〜420万円程度です。
モデル年収 |
月給28万円×12ヶ月+ボーナス56万円=年収392万円 (ボーナスは給料2ヶ月分×年1回で計算しています。) |
離職率の高い特殊清掃で5年間働けば、ベテラン社員として扱われるので会社に重宝される人材です。
年収も全国の平均年収と同程度か、それ以上を目指せます。
また、特殊清掃現場で人を動かせる立場になると、さらに高い給料をもらえる可能性が高いです。
3.勤務時間・休日は?特殊清掃の働き方とライフスタイル
特殊清掃は急な依頼が多く、固定の休みや勤務時間を設けている会社は少なく、ほとんどがシフト制です。
しかし仕事内容がハードな反面、どの会社でも年間休日は110日程度もらえるほか、長時間勤務を強いられることはほとんどありません。
ここからは特殊清掃の勤務時間や休日について詳しく見ていきましょう。
勤務時間
特殊清掃員の勤務時間は8時〜18時としている会社が多く、一般的な会社員と同じくらいの労働時間です。
ただし、勤務時間内に作業が終わらなかったり、急な依頼などで夜中に出勤したりすることもあります。
残業代を支給してくれる会社が多いですが、会社によって違うため事前に確認しましょう。
休日
休日は完全週休2日制、もしくは週休2日制を導入している会社が多いです。
年間休日も100日〜120日程度で、一般的な会社員と同じくらい休日があります。
出勤日は固定かシフト制のどちらかで、シフト制でも土日をメインに休むことも可能です。
また、ワークライフバランスの観点から年末年始の休みやリフレッシュ休暇、特別休暇が取れる会社も増えてます。
リフレッシュ休暇とは、従業員の疲労回復を目的に休みを取ってもらう休暇です。
また特別休暇とは、福利厚生として企業が自由に付与できる休暇で、結婚休暇・産前産後休暇・病気休暇などがあります。
求人内容の福利厚生に、これらの休暇があるか確認しましょう。
参考:令和6年4月より、募集時等に明示すべき事項が追加されます|厚生労働省
4.どんな人が向いてる?特殊清掃に向いている人の特徴5つ
特殊清掃に向いているのは、以下のような人です。
- 体力的に強い人
- 精神的に強い人
- 命と向き合える人
- 社会貢献が好きな人
- オカルト好きな人
社会貢献が好きな人や、精神的・体力的に強い人は特殊清掃の仕事に向いています。
自分が特殊清掃に向いているか確認しながら5つの特徴を見ていきましょう。
特徴1.体力的に強い人
現場では、遺品整理や不用品処分の時に重たい荷物を運ぶこともあり、それなりに力が必要です。
また30度を超える真夏の室内でも、近隣住民に迷惑をかけないように換気せず作業します。
特に、夏場は一日中暑いなか体を動かし続けます。
そのため、体力に自信がある人であれば仕事についていけるでしょう。
特徴2.精神的に強い人
特殊清掃の仕事は、メンタルの強さが求められます。
なぜなら、遺体があった部屋で作業をすることが多いためです。
また、ウジ虫やゴキブリなどの害虫が湧いていることもあり、凄惨な現場を見ても耐えられる精神力が必要です。
割り切って作業にあたらなければ、気分が悪くなったり精神的に苦しんだりしてしまいます。
亡くなった人と向き合う心は大切ですが、感情移入しすぎる優しい人は向いてないでしょう。
生々しい現場でも動じない精神力がある人は、特殊清掃の仕事が向いています。
特徴3.命と向き合える人
命と向き合える人は、特殊清掃に向いています。
なぜなら、特殊清掃を依頼する人は、遺族が多いからです。
家族が亡くなり悲しい思いをされているときに、特殊清掃員はお話を伺わなければなりません。
そのため、一般的な接客業よりも遺族に寄り添った丁寧な対応が求められます。
命と向き合って真剣に仕事ができる人は、特殊清掃に向いているといえるでしょう。
特徴4.社会貢献が好きな人
日頃から誰かのために行動したり、困っている人を助けたりできる人は、特殊清掃でやりがいを感じやすいです。
特殊清掃は人から敬遠されがちな仕事ですが、部屋の清掃のために誰かがやらなければいけません。
「大変な仕事をやってくれてありがとう」と遺族や大家さんから感謝される機会は多いです。
誰かのためになりたいと考えている人には向いている仕事といえるでしょう。
特徴5.オカルト好きな人
オカルトが好きな人も、特殊清掃に向いています。
幽霊や心霊現象に好奇心を掻き立てられる人は、生々しい現場でも躊躇なく作業できるでしょう。
ベテラン社員や先輩から怖い話を聞けるかもしれないので、オカルト好きな人にピッタリな仕事かもしれません。
5.未経験からでもなれる?特殊清掃の正社員になる方法
特殊清掃の正社員になるには、以下の3つの方法があります。
- 求人情報誌から応募する
- 求人サイトから応募する
- ハローワークから応募する
ここからは、それぞれの応募方法について見ていきましょう。
方法1.求人情報誌から応募する
地元のコンビニやスーパーなどに置いてある求人情報誌では、特殊清掃の求人情報が掲載されていることがあります。
求人情報誌には地域密着型の求人が多く、地元で見つけたい人におすすめです。
しかし、求人情報誌は掲載される情報が少ないので、良いと思った会社があればホームページも確認しましょう。
方法2.求人サイトから応募する
求人サイトに特殊清掃の正社員の求人が出ている場合もあります。
サイトの場合、特殊清掃の正社員に絞って検索できるため、会社ごとの条件を比較しやすいです。
また全国の求人情報が掲載されるため、地元に帰りたい人や引越しを前提とした人にもおすすめできます。
求人サイトは情報の入れ替わりが早いため、定期的に見ておくと条件に合う仕事と巡り合いやすいです。
方法3.ハローワークから応募する
ハローワークで特殊清掃の仕事を見つけることも可能です。
ハローワークは無料で求人情報を載せられるので、規模の小さい会社も掲載されています。
メリットはインターネット検索で全国の求人情報が閲覧できたり、相談員から紹介を受けられたりすることです。
書類の書きかたや面接のサポートも受けられるため、一人で就職活動をすることに不安のある人におすすめです。
一方、ハローワークにしか求人を出していない会社は、給料や待遇が良くない可能性があるので気をつけましょう。
6.特殊清掃に資格は必要?あると有利なスキルとは
「特殊清掃の正社員になるには、資格が必要なの?」
そんな疑問を持つ方もいるかもしれませんが、結論として、2025年7月時点では特殊清掃の仕事に国家資格などの必須要件はありません。
ただし、現場へ社用車で向かうことが多いため、普通自動車運転免許(AT限定可)は必須とする会社がほとんどです。
また、現場での作業をより安全・効率的に進めるために、取得していると評価されやすい資格やスキルもいくつか存在します。
以下に代表的なものをご紹介します。
- IICRC認定資格(CCT・OCT・TCSTなど)
- 清掃作業監督者
- 建築施工管理技士(1級・2級)
- 電気工事施工管理技士(1級・2級)
- 危険物取扱者(乙種第4類など)
- 衛生管理者(第一種・第二種)
- 防火管理者(甲種・乙種)
- 第2種電気工事士
- 高所作業車運転技能講習修了証
- ロープ高所作業特別教育
これらの資格を持っていることで、現場での活躍の幅が広がるだけでなく、将来的には管理職や専門ポジションへのキャリアアップにもつながります。
また、法令遵守や安全対策の理解も深まり、他業種への応用力として評価される場面も少なくありません。
さらに、企業によっては資格手当の支給や取得支援制度を設けていることもあるため、スキルアップを目指す方には大きな追い風となるでしょう。
7.ブルークリーンで働くという選択肢!“安心創造業”のキャリアへ
特殊清掃という仕事は、どの会社で働くかによって、年収・待遇・将来性すべてが変わります。
だからこそ、「どんな仕事をするか」以上に、「どんな組織で働くか」が重要です。
私たちブルークリーンは、孤独死や災害、事故といった“誰かの人生の最後”に関わる現場で、ただ汚れを清掃するのではなく、ご遺族の心や社会の不安に向き合う“安心創造業”として活動しています。
現在、ブルークリーンでは以下の職種を募集しています。
職種 | 仕事内容 |
---|---|
バイオリカバリーエンジニア | “安心”をつくる最前線。人の命に向き合う現場で、社会に必要とされる仕事です。 |
営業アシスタント | チームの司令塔。現場と顧客をつなぎ、社内の流れをコントロールするキーパーソン。 |
オフィス事務 | 静かに強く支える縁の下の力持ち。柔軟な働き方で、バックオフィスから全社を支援します。 |
勤務時間は8:30〜17:30、完全週休2日制(シフト制)で、福利厚生は充実しており、学歴不問・年4回の昇給機会があり、経験を積めば年収600万円超も現実的です。
ですが、私たちが大切にしているのは「制度」よりも「人」です。
- 家庭と両立しながら活躍するママ・パパ世代
- 現場経験からステップアップした女性管理職
- 上場企業水準のガバナンスで“声が届く”組織へ
ブルークリーンは、人生ごと受け止められる職場でありたいと本気で考えています。
「人の役に立つ仕事がしたい」
「手に職をつけて長く働きたい」
「誰かの“安心”を支えるプロフェッショナルになりたい」
そんな想いを持つあなたと、私たちは出会いたいと思っています!
8.まとめ|特殊清掃の正社員は「収入」と「意味」を両立できる仕事
特殊清掃の正社員は、収入面でもやりがいの面でも両立を目指せる仕事です。
血液や体液の除去、火災・水害への対応、臭気や害虫の対策、さらには遺品整理や関係者との連携まで、幅広い業務を担います。
正社員の月給は20万円〜30万円が目安で、初年度から安定した収入が得られるのも魅力の一つです。
さらにAIに代替されにくい「人にしかできない仕事」であることも、長期的なキャリアとしての価値を高めています。
特殊清掃の仕事に少しでも興味がある方は、まずは仕事内容をよく知り、自分の適性を見極めることが第一歩です。
私たちとブルークリーンと一緒に、「人の安心を守る」プロフェッショナルを目指してみませんか?
9.よくある質問|特殊清掃の正社員に関するQ&A
特殊清掃の正社員という仕事に興味はあっても、「実際の年収は?」「未経験でも大丈夫?」といった疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
最後に、これまでに多く寄せられた質問をまとめ、現場でのリアルな情報をもとに回答しています。
仕事内容や待遇、キャリアアップの可能性など、就職・転職を検討するうえで知っておきたいポイントを網羅していますので、ぜひ参考にしてください。
Q. 特殊清掃の正社員って、実際どれくらいの年収がもらえるんですか?
入社1年目の年収はおよそ300万〜350万円(月給20〜25万円程度)が目安です。5年目になると年収は350万〜420万円ほどに。経験と実績を積むことで着実に昇給していく職種です。
Q. 未経験からでも本当に特殊清掃の正社員になれますか?
はい、なれます。多くの人が未経験からスタートしています。技術や知識は入社後にしっかり学べるので安心してください。
Q. 正社員として働く場合、最初はどんな仕事を任されるんですか?
まずは現場研修からスタート。先輩スタッフの指導のもと、作業の流れを体験しながら基本的な技術を学びます。
Q. 特殊清掃の仕事ってどれくらい「危険」なんですか?
感染症や有害物質に接するリスクはありますが、しっかりとした企業であればPPE(個人防護具)や衛生対策が徹底されています。
Q. 感染症や有害物質への対策はどうなっていますか?
ワクチン接種、PPE装着、感染症リスク評価など、万全の対策が施されます。現場に応じた対応が義務付けられています。
Q. 勤務時間はどれくらい?夜勤や残業はありますか?
基本は8時間勤務、残業や夜勤の有無は会社や現場によります。多くの企業が労働基準法に基づいたシフト管理を行っています。
Q. 正社員は土日休めますか?休日の取りやすさが気になります
完全週休二日制を採用している企業も多く、シフト制ながらも休みの融通がきく職場もあります。
Q. 女性でも特殊清掃の正社員として活躍できますか?
もちろん可能です。実際に多くの女性が活躍しており、丁寧さや気配りを活かせる場面も多い仕事です。
Q. 異業種からの転職でも大丈夫ですか?
問題ありません。実際に多くの人が異業種から転職し、活躍しています。
Q. 入社前に必要な資格はありますか?
普通自動車運転免許があれば十分です。その他の資格は入社後に取得できます。
Q. 入社後に取得が推奨される資格はどれですか?
清掃監督者やIICRC(CCT+UFT+OCTなど)、TCST、ODR、フォークリフト技能、高所作業車などが代表的です。
Q. どんな人がこの仕事に向いていますか?逆に向いていないのは?
社会に貢献したい気持ちがある人、自走できる人は向いています。逆に、指示待ちの姿勢が強い人には不向きかもしれません。
Q. 特殊清掃の現場って、精神的にかなりキツイと聞きますが本当ですか?
向き不向きがありますが、多くは慣れで乗り越えられます。むしろやりがいや感謝を感じることも多い仕事です。
Q. 正社員として働くメリットって、バイトと何が違うんですか?
収入や安定性だけでなく、教育制度や社会保険などの福利厚生も整っており、キャリアアップの道も開けます。
Q. キャリアアップの道はありますか?現場以外の仕事にも関われますか?
あります。経験を積めば、マネジメントや教育、営業や管理部門などへのキャリアチェンジも可能です。
Q. 社会的にどんな価値のある仕事なんでしょうか?
特殊清掃は「安心を回復する仕事」。人々の暮らしを根底から支える、社会的に非常に重要な役割を担っています。
Q. 他の清掃業とどう違うんですか?
「清掃」ではなく「回復(リカバリー)」です。普通の清掃では対応できない状況に立ち向かう専門職です。
Q. 年齢制限や年齢による不利はありますか?
法的な年齢制限はありませんが、ある程度の体力や視力は必要です。年齢よりも本人の意欲と適性が重視されます。
Q. 面接ではどんなことを聞かれますか?服装や持ち物は?
経験や志望動機が主な内容です。服装は清潔感があればOK、履歴書や免許証は必須です。
Q. 体力に自信がないのですが、それでも続けられますか?
現場により負担は異なりますが、徐々に体を慣らしていくことも可能です。分業や補助作業から始めることもできます。
Q. 特殊清掃の仕事をしていることを、家族や友人にどう説明していますか?
「最後の砦」として社会を支えていること、命の跡を整える意義ある仕事だと自信を持って伝えている人が多いです。