孤独死清掃の現場とは?清掃の流れや業者を選ぶポイントまで

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自分が管理している部屋で孤独死が起きたら、どのように清掃をすべきかお悩みですね。

孤独死の清掃現場は、悪臭が漂う悲しい現場です。

もし、身近に孤独死が起きてしまった場合、すぐに清掃を依頼しなければなりません。

今回は孤独死の清掃現場の目を背けたくなる事実や孤独死清掃を依頼する時のポイント、相場を解説します。

依頼できる業者も紹介しているので参考にしてください。

孤独死の清掃について理解を深め、身の回りで孤独死が起きても慌てず対応できるようになりましょう。

監修者 鈴木亮太(すーさん)

ブルークリーン株式会社

カスタマーサービス部所属

▶経歴
・公益社団法人日本ペストコントロール協会ペストコントロール技能師
・3,000件以上の孤独死案件に携わる

▶メディア出演
・「ABEMA 変わる報道番組 #アベプラ【公式】」ABEMA
・「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」BSスカパー
日刊SPA!
bizSPA!フレッシュ
・「Channel恐怖」Aamzon prime video

1.孤独死の清掃は必ず遺体処理業者に依頼しよう

孤独死の清掃は業者に依頼しよう結論から言うと、孤独死の清掃を自分で行うことはできません。

必ず特殊清掃を行う業者に頼むようにしましょう。

なぜなら、孤独死は発見が遅いことが多いからです。

死体が腐敗して骨が見えてしまったり、カーペットや畳に体液が染みついたりしています。

もし、見た目を綺麗にできたとしても、強い悪臭が取れないケースがほとんどです。

そのため、特殊清掃業者に依頼し綺麗な部屋にしてもらいましょう。

孤独死によって腐敗した死体や部屋に染みついた悪臭を、綺麗に取り除いてくれる業者を特殊清掃業者と言います。

以下の記事では、特殊清掃業者の選び方について紹介していますので、依頼を考えている方は併せてご覧ください。

特殊清掃とは?現場の事例や費用・業者の選び方を解説

特殊清掃業者に依頼し、孤独死の現場を清掃するステップを次の章で見ていきましょう。

2.孤独死の現場を清掃するときの5つのステップ

孤独死が起きても慌てないように、清掃の流れを知っておく必要があります。

孤独死の現場を清掃するとき、以下の5つのステップで清掃を行いましょう。

5ステップ

順番に確認していきましょう。

実際の現場によって変わるため、参考としてご覧ください。

ステップ1.警察による現場検証

孤独死を発見したら、まずは警察に通報しましょう。

かけつけた警察によって現場検証が行われます。

孤独死の場合は悪臭がきっかけで住民が連絡し、駆けつけた管理人によって発見されるケースが多いです。

もし、第一発見者となったら警察に通報をしましょう。

警察に通報後も、無闇に部屋の中へ入るのは控えるべきです。

なぜなら、殺人事件である可能性も0ではないからです。

また、警察の指示に従ってご家族に連絡をすることもあります。

家族であっても、現場検証中は部屋の中に入れないので注意が必要です。

「事故死」「自殺」「衰弱死」など、死因が分かるまでは入れないと考えておきましょう。

ステップ2.現地の見積もり

警察による現場検証後、警察の入室許可が出たら特殊清掃業者へ見積もり依頼をしましょう。

悪臭によって近所に迷惑をかけ続けることになるため、できるだけ早く見積もりを出してもらうよう手配します。

特殊清掃業者とは、孤独死特有の体液の汚れや悪臭を取り除き、除菌・殺菌までしてくれる業者のことです。

もし、費用が心配であれば入室許可前でも間取りを伝えることである程度の費用感を教えてもらえる可能性があります。

正確には現場見積もりが必要ですが、予算を掴みたいのであれば早めに相談しておきましょう。

ステップ3.特殊清掃の実施

見積もり内容を確認したら、できるだけ早い日程で特殊清掃の実施を依頼しましょう。

即日対応している特殊清掃業者も多いため、「今日来て欲しい」とお願いしてみるべきです。

清掃当日は、特殊清掃業者の来る時間に合わせて鍵の受け渡しを行いましょう。

もし、ご家族がいるのなら、残しておかなければならない遺品を確認しておく必要があります。

また、現金や預金通帳、印鑑などの貴重品の捜索も依頼できるケースがあるので事前に行っておきましょう。

ステップ4.遺品整理

特殊清掃を終えた後、遺品整理を行います。

遺品整理をするときは、マスク・手袋が必須です。

あらかじめ準備しておきましょう。

通常であればすぐにでも遺品整理を行いたいものです。

しかし、孤独死の場合は、先に清掃を行い、消毒・消臭を行った上でご家族に入室してもらいます

腐敗した死体によって虫が沸いたり、雑菌によって家財が腐敗しているケースも少なくありません。

そのため、あまり現場に残っている遺品に期待はできないでしょう。

ステップ5.消毒・消臭

室内での作業が終わったら、改めて消毒・消臭を徹底的に行います。

特殊な消毒・消臭をしなければ、悪臭が残ってしまい近所迷惑の原因になることも少なくありません。

そのため、孤独死の現場となって部屋以外の全ての部屋を消毒・消臭を行っていくのです。

最後に、実際に悪臭が消えているかを確認し、清掃は終了となります。

このとき、回収した遺品や部屋の鍵の受け取りを忘れないようにしましょう。

ステップ6.リフォーム

孤独死が発生してから清掃までが空いた場合、床や壁に体液や悪臭が染み付いてリフォームが必要になる場合もあります。

リフォーム作業ではフローリングや壁紙の張替え、備品の交換などを行います。

業者によってはリフォームができない場合がありますが、依頼費用を抑えるなら清掃からリフォームまで一緒に依頼できる業者がおすすめです

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3.孤独死清掃を依頼するときのポイント

孤独死清掃を依頼するときのポイント

孤独死清掃は、基本的に業者にすべてお任せしてOKです。

しかし、不動産の管理者であれば押さえておきたいポイントがあります。

孤独死の清掃を依頼するとき、以下のような2つのポイントを押さえておきましょう。

孤独死清掃を依頼するときのポイント

  1. できるだけ早く清掃を依頼する
  2. 依頼する特殊清掃業者を決めておく

順番に確認し、良い業者に依頼できる準備をしておきましょう。

ポイント1.できるだけ早く清掃を依頼する

できるだけ早く清掃を行い、腐敗臭をなくすようにしましょう。

というのも、孤独死の現場には体液や血液、体の腐敗によって酷い悪臭が漂っているからです。

腐敗臭は部屋や家の外まで臭ってしまいます。

そのため、なるべく早く清掃を行い腐敗臭の元を断たなければなりません。

なるべく安い価格で清掃を依頼したい

と考えるのは自然なことです。

しかし、いくつもの業者に見積もりを取って料金比較をすることよりも、早く臭いの元となっている体液や腐敗した死体の一部を取り除くことが大切です。

現場では、腐敗臭は窓やドアを開けていても漂ってきます。

ご近所の迷惑とならないよう、一刻も早く清掃をしてもらうべきです。

【関連記事】急ぎで特殊清掃をしたいあなたへ!すぐに対応できる業者や費用について解説します

ポイント2.依頼する特殊清掃業者を決めておく

もし、あなたが不動産管理を行っているのであれば、信頼できる特殊清掃業者との繋がりを作っておきましょう。

東京都監察医務院の『東京都監察医務院で取り扱った自宅住居で亡くなった単身世帯の者の統計』によると、平成30年に東京都23区内で起きた孤独死の件数は8,000件を超えます。

孤独死は意外と身近なもので、珍しくないものになってきました。

そのため、すぐに特殊清掃を依頼できる体制を整えておきましょう。

また、先ほど説明したように、孤独死が発生した場合できるだけ早く清掃を行ってもらわなければなりません。

実際に孤独死が起きてから業者探しをしていては、いつまでも悪臭を住民に撒き散らすことになってしまいます。

実際、孤独死は不動産管理人が発見するケースが多いです。

発見して警察に通報したあと、すぐに特殊清掃業者へ相談できるように準備しておきましょう。

4.孤独死の清掃を業者に依頼したときの費用相場

孤独死の清掃費用の相場

孤独死が発生した際には、特殊清掃業者を呼ばなければなりません。

しかし、「どれくらいの費用がかかるの?」と不安になる人もいるでしょう。

孤独死の清掃相場は、約10万円〜70万円です。

特殊清掃の費用は、清掃する部屋の大きさや間取りによって大きく異なります。

さらに、孤独死の発見が遅れるとそれだけ汚れや悪臭は酷いです。

そのため、リフォームやオゾン脱臭が必要となって料金が高くなることもあります。

例えば、ブルークリーンなら以下のような費用相場です。

3つの例と、その他清掃料金の目安の参考にしてみてください。

【清掃範囲】1K(23㎡)和室
(発見まで1ヶ月)
308,000円(税込)
【清掃範囲】2LDK(40㎡)
(発見まで3日)
649,000円(税込)
【清掃範囲】部分清掃(5㎡)
(発見まで2週間)
47,300円(税込)
体液や血液の清掃 49,960〜98,000円
基本消臭処理(例1K) 16,700〜24,500円
消毒・除菌(例1K) 19,120〜22,470円

※価格は状況により変動します。

孤独死発見後すぐに清掃に入ってもらえるよう、早めに特殊清掃業者へ相談しておきましょう。

5.孤独死清掃現場の事例を紹介

ここからは、特殊清掃業者である私たちブルークリーンが行った、孤独死清掃の事例をご紹介します。

間取りや料金、依頼に至った背景なども説明するので、ご参考にしてください。

事例1.ウジ虫や悪臭により隣室まで被害が及んでいたケース

孤独死清掃の事例

間取り 2DK
作業時間 1日
作業人数 4名
作業費用 550,000円

依頼者はこの物件を管理している不動産会社様です。

部屋の住人が亡くなってから1ヶ月が経過しており、ひどい悪臭やウジ虫が隣室まで湧いたために孤独死が発覚しました。

隣人が被害を受けているため迅速な対応を必要としており、依頼からすぐに清掃を開始。

ゴミ自体は少なかったものの、畳とふすまの劣化が激しかったため撤去し、フローリングが汚染されていたため板を解体し下地のコンクリートまで除菌しました

悪臭の原因を取り除き、1日で作業は完了しました。

事例2.2階に住んでいたご家族が孤独死したケース

孤独死清掃の事例

間取り 戸建て
作業時間 2日
作業人数 3名
作業費用 605,000円

戸建ての2階部分で孤独死があり、その1階に住んでいたご家族からの依頼です。

家族と言っても引きこもっていたため普段顔を合わせなかったため発見が遅れ、廊下から腐敗臭がしたことで孤独死が発覚しました

すぐ下の階に住んでいるため早急に対処して欲しいとのことで、すぐに清掃を開始。

体液が床に染み付いていたほか、故人様はコレクターだったようで漫画や雑誌などが高く積まれていたため残置物の撤去が必要でした。

除菌や脱臭を行い、形見分けもご依頼されて無事に清掃が完了しました。

事例3.脱臭作業が2回も必要なほど腐敗臭が強かったケース

孤独死清掃の事例

間取り 1K
作業時間 1日
作業人数 2名
作業費用 275,000円

依頼人は物件を管理していた不動産会社様です。

孤独死が発覚し、遺品整理業者に相談したものの特殊清掃ができないと断られたため、ブルークリーンに相談したそうです。

玄関扉を開くとすぐに腐敗臭がし、体液が広がっていたほかウジ虫も大量に湧いていました。

腐敗物の撤去やフローリングを解体したほか、壁に染み付いた臭いを取るために部屋を脱臭した後に壁紙を一度はがして再度脱臭を行いました

5.孤独死の清掃依頼はブルークリーンにご相談を!

孤独死清掃をお願いできる業者

孤独死を発見したら特殊清掃業者の手が必要なことが分かったと思います。

しかし、孤独死の現場の清掃をお願いできる業者を知らない人もいるかもしれません。

もし、孤独死の清掃でお困りでしたら、私たちブルークリーンへご依頼ください。

ブルーグリーン

ブルークリーンは、24時間365日で無料相談が可能な清掃業者です。

初めての依頼であっても、メールやラインで気軽に依頼でき、適切なプランと料金でご満足いただける自信があります。

孤独死があった場合、清掃まで時間が空くと悪臭やウジ虫が広がり隣人や下の部屋まで被害が及ぶ可能性があります

発覚したら迅速な対応が必要です。

お急ぎのケースでも即日対応できるよう尽力しておりますので、一刻も早く取り除きたい孤独死の清掃にも対応可能です。

その他、清掃だけでなく以下のようなこともご依頼いただけます。

  • 遺品整理
  • 原状回復工事
  • 消臭・脱臭の処理
  • 孤独死やペットの死亡の特殊清掃

清掃の専門訓練を受けたスタッフが現場で作業いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

6.孤独死の清掃についてよくある質問

こちらでは、孤独死現場の清掃についてよくある質問を紹介します。

この見出しを見ておけば、孤独死についての疑問を解決することが可能です。

質問1.遺体を発見したときはどうするべき?

遺体を発見した場合は、以下の手順を取ってください

  • 警察に連絡を入れる
  • 特殊清掃ができる専門業者に連絡する
  • 葬儀と火葬の準備をする

詳しい内容については「孤独死した遺体や現場はどうなる?遺体を発見したときの対処法を解説」で紹介しています。

質問2.孤独死で警察に引き取られた際の費用は?

孤独死の遺体を警察が引き取った際に発生する費用は以下が目安になります

  • 死体検案書を発行する場合:3万円~15万円
  • 遺体搬送料:約1万2,000円~1万5,000円

費用に詳しい内容については「孤独死で警察に引き取られたときに支払う費用は?引き取り後の流れも解説」で解説しているので、併せてご確認ください。

質問3.孤独死現場の跡はどのように処理するべき?

孤独死現場に残った跡は、特殊清掃業者に処理をお願いしましょう。

特殊清掃業者には、以下の作業をお願いできます。

  1. 悪臭の除去
  2. 部屋の清掃
  3. 部屋のリフォーム
  4. 害虫駆除
  5. 遺品整理

詳しい内容については「孤独死の処理屋とは?処理屋のサービスや孤独死が起きた時の対処法」で紹介しているので、併せてご確認ください。

質問4.遺体の腐敗液はどのように処理するべき?

遺体の腐敗液処理については、必ず特殊清掃業者にお願いしましょう。

理由は以下の3点です。

  • 感染症のリスクを回避できる
  • 除菌・消臭が確実にできる
  • 遺品整理も頼める

遺体の腐敗液による危険とは?感染症のリスクと現場の清掃方法を紹介!

質問5.遺体の死臭はどのように処理するべき?

遺体の死臭を自分で取る方法は以下の手順です。

  1. 遺品整理
  2. 殺虫
  3. 消臭
  4. 拭き取り
  5. 再消臭

しかし、素人が用意する道具ではしっかり取り切れないことがほとんどでしょう。

そのため、特殊清掃業者に依頼することが一般的です。

死臭や腐敗臭を取り切る方法とは?プロの特殊清掃業者が『取れない臭い』を消臭します!」の記事で、業者がどのように死臭を処理するのか解説しています。

まとめ

孤独死の現場を自分で清掃することは、非常に大変です。

腐敗した死体や部屋に染み付いた悪臭を取り除くには、特殊な清掃が必要なケースもあるでしょう。

少しでも難しいと感じたら特殊清掃業者に依頼し、部屋を綺麗にしてもらうようにしてください。

孤独死が起きても焦らず、冷静に対処しましょう。