身辺整理の方法と手順|無理なく進めるコツと見直しポイントとは

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「何から始めればいいのかわからない」
「捨てて後悔しないか不安」

このように、身辺整理をしたいと思っていてもなかなか手がつけられない方も多いのではないでしょうか。

身辺整理は、終活や人生の終わりに向けた準備だけを意味するものではありません。

これからの暮らしをより身軽に、安心して過ごすために、身の回りを一度見直す前向きな行動でもあります。

とはいえ、いきなり大きな整理をしようとすると、気持ちや体力の負担が大きくなりがちです。

大切なのは、「一度にすべて終わらせようとしないこと」と、「今の自分に必要なものを見極めること」です。

本記事では、身辺整理の基本的な考え方から、具体的な方法・手順、見直しの対象になりやすいものの考え方までを、初心者の方にもわかりやすく解説します。

無理のないペースで、自分らしい身辺整理を進めるための参考にしてみてください。

身辺整理を始めるときの心構え

身辺整理と聞くと、「終活の一環」「人生の終わりに向けた準備」といった重たいイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。

しかし、身辺整理は必ずしも「死ぬ前の準備」を目的としたものではなく、これからの生活をより身軽に、安心して過ごすための前向きな行動でもあります。

大切なのは、「一度ですべて終わらせよう」と気負いすぎないことです。

身辺整理は時間をかけて少しずつ進めていくものなので、体力や気持ちに余裕があるタイミングで、できる範囲から取り組みましょう。

また、身辺整理は「捨てること」が目的ではありません。

自分にとって本当に必要なものを見極め、残すべきものを整理することが本質です。

この心構えを持っておくことで、身辺整理の方法を実践しやすくなり、途中で挫折しにくくなります。

身辺整理のやり方|何から始めるべき?

身辺整理を始めようと思っても、「何から手をつければいいのかわからない」と悩む方は少なくありません。

ここでは、初心者の方でも無理なく進められる身辺整理の方法を、以下のステップごとに解説します。

  1. まずは現状を確認し、目標を設定する
  2. 身の回りのものを整理・処分する
  3. 必要なものを保管する
  4. 遺言書やエンディングノートを作成する

それぞれのステップについて、詳しく見ていきましょう。

まずは現状を確認し、目標を設定する

身辺整理の第一歩は、自分の現状を把握することです。

持ち物の量、住まいの広さ、家族構成、今後のライフプランなどを整理し、「なぜ身辺整理をしたいのか」を明確にしましょう。

たとえば、

  • もしものときに家族へ迷惑をかけたくない
  • 引っ越しや住み替えを見据えて物を減らしたい
  • 老後の生活をシンプルにしたい

といった理由が考えられます。

目的がはっきりすれば、「どこまで整理するのか」「いつまでに終わらせたいのか」といった具体的な目標も立てやすくなります。

身辺整理の方法は人それぞれ異なるため、自分なりのゴールを設定することが大切です。

身の回りのものを整理・処分する

次に取り組みたいのが、身の回りのものの整理・処分です。

衣類、家具、家電、書類、思い出の品などを一気に片付けようとすると負担が大きいため、カテゴリーごと、部屋ごとに分けて進めるとよいでしょう。

判断に迷ったときは、以下の基準を参考にしてみてください。

  • 今後も使う予定があるか
  • 代わりになるものはないか
  • 手元に残す理由を説明できるか

「いつか使うかもしれない」と感じる物は、結局使わないまま残り続けるケースが多いものです。

身辺整理の方法としては、「必要・不要・保留」に分け、保留品は一定期間後に再判断するのがおすすめです。

なお、身辺整理で捨てるべきものについては「身辺整理で捨てるべきもの」でも解説しているので、合わせて参考にしてください。

必要なものを保管する

不要なものを処分したあとは、残すと決めたものを適切に保管しましょう。

特に、重要書類や貴重品は、保管場所を明確にしておくことが重要です。

具体的には、

  • 通帳・印鑑・保険証券
  • 年金関係の書類
  • 不動産の権利書
  • デジタル機器のID・パスワード情報

などが挙げられます。

これらを一か所にまとめ、家族にも「どこに何があるか」を伝えておくことで、万が一の際の負担を大きく減らせます。

身辺整理の方法として、「見える化」を意識した保管を心がけると安心です。

なお、身辺整理で保管しておくべきもの・捨ててはいけないものについては「身辺整理で捨ててはいけないもの」で解説しているので、こちらも参考にしてください。

遺言書やエンディングノートを作成する

身辺整理の際、物の整理とあわせて進めたいのが、遺言書やエンディングノートの作成です。

これらは財産の有無に関わらず、自分の意思を残すための大切なツールになります。

遺言書では、財産の分け方や相続に関する希望を法的に明確にできます。

一方、エンディングノートには、医療や介護の希望、連絡先、デジタル情報など、法的効力はないものの実務的に役立つ情報を記載できます。

身辺整理の方法の一環として、これらを整えておくことで、「もしものときに何をどうすればいいのか」が家族に伝わりやすくなります。

難しく考えすぎず、書けるところから少しずつ進めていきましょう。

身辺整理で見直したいもの・人間関係

身辺整理では、「必ず捨てなければならないもの」があるわけではありません。

大切なのは、今の自分にとって必要かどうかを一度立ち止まって考えてみることです。

そのために、まずは身の回りにあるものや人間関係をリストアップしてみましょう。

自分の部屋や収納、スマートフォンの中身などを見ながら、「今どんなものを持っているのか」を把握するだけでも十分です。

ここでは、身辺整理の方法として「見直しの候補になりやすいもの・関係性」を紹介します。

それぞれについて、無理のない整理の考え方を解説します。

(1)知り合い・職場仲間とのつながり

長い間連絡を取っていない知り合いや、すでに関わりがなくなった職場仲間はいませんか。

連絡先を見返してみると、「名前は覚えているけれど、ここ数年やり取りしていない」という方も多いかもしれません。

もちろん、すべての連絡先を消す必要はありません。

ただ、

  • 今後も連絡を取りたいと思えるか
  • 困ったときに自然と顔が浮かぶ相手か

といった視点で整理してみると、人間関係が少しすっきりします。

関係を完全に断つというよりも、「今後も大切にしたい人を残す」という意識で見直すことが、心の負担を減らす身辺整理の方法です。

(2)家電

家の中に、「まだ動くから」「高かったから」と思い、使わないまま置いている家電はありませんか。

無理に処分する必要はありませんが、

  • 今後使う予定があるか
  • 代わりになる家電がすでにあるか

を基準に、不要な場合は処分を検討しましょう。

状態の良い家電であれば、リサイクルショップや買取サービスを利用するという選択肢もあります。

「捨てる」ではなく、「次に使ってくれる人へつなぐ」と考えると、気持ちも楽になるでしょう。

(3)服

クローゼットの中には、長い間袖を通していない服がたまっていませんか。

特に体型や生活スタイルが変わると、自然と着なくなる服も増えていきます。

「いつか着るかもしれない」と思う気持ちは自然なものですが、

  • 今の自分が着たいと思えるか
  • 実際に外出時に選んでいるか

を基準に見直してみましょう。

手放すことに抵抗がある場合は、家族に譲ったり、寄付や買取を利用したりするのも一つの方法です。

(4)家具

物置や部屋の隅に、ほとんど使っていない家具が置かれたままになっていないでしょうか。

大型の家具ほど、後回しにしがちですが、スペースを圧迫する原因にもなります。

今後の生活を考えたときに、

  • これからも使う予定があるか
  • なくても生活に支障がないか

を基準に検討してみてください。

まだ使える家具であれば、買取や譲渡という選択肢もあります。

身辺整理は「生活動線を安全にする」という意味でも重要なので、転倒防止の観点からも見直しておくと安心です。

(5)趣味のもの・コレクション

長年集めてきた趣味のものやコレクションは、簡単に手放せるものではありません。

無理に処分する必要はありませんし、思い出として大切にしていて問題ありません。

ただし、

  • 今後も大切に保管・管理できそうか
  • 自分がいなくなったあと、どうしてほしいか

を一度考えておくことは、身辺整理としてとても大切です。

価値のあるものは、元気なうちに売却したり、信頼できる人に譲ったりすることで、安心につながる場合もあります。

「どう扱ってほしいか」を考えておくだけでも、十分な整理といえるでしょう。

(6)不動産

不動産を所有している場合は、身辺整理の中でも早めに考えておきたいポイントです。

使っていない土地や建物がある場合、将来的に家族の負担になることもあります。

必ず売却しなければならないわけではありませんが、

  • 今後利用する予定があるか
  • 誰に引き継いでほしいか

といった方向性だけでも決めておくと安心です。

相続をめぐるトラブルを防ぐためにも、家族と話し合ったり、専門家に相談したりしながら進める身辺整理の方法がおすすめです。

(7)自動車

運転する機会が減ってきた自動車についても、見直しの対象になります。

使わない車を維持するには、税金や保険、管理の手間がかかります。

状態が良ければ売却する、家族が使うのであれば譲るなど、複数の選択肢があります。

安全面を考えても、今後の生活スタイルに合っているかを基準に検討するとよいでしょう。

(8)写真データ

写真や動画といった思い出もこの機会に整理しましょう。

いらない写真や動画を消すだけでフォルダの容量は増えて、より新しい思い出が入るようになります。

またいらないデータを消すことで、見たいと思った写真や動画がすぐに出せるようになるのでおすすめです。

思い出を消すのに抵抗がある人は、DVDやUSBメモリに保存しておくことで、いつでも見れるようになります。

身辺整理で捨ててはいけないもの

身辺整理をするとき、捨ててはいけないものとしては、以下が挙げられます。

  • 定期的に必ず使うもの
  • 証明書や契約書、印鑑などの重要な物
  • 先祖から受け継いだもの
  • 非常用の備蓄

身辺整理といっても、必要なものまで捨ててしまうとあとで困ったりトラブルが起きたりするので、注意しましょう。

ここからは、それぞれのものについて詳しく解説していきます。

(1)定期的に必ず使うもの

毎日使うわけではなくても、特定の時期や場面で必ず使うものは、無理に処分する必要はありません。

たとえば、

  • 冬に使うこたつや電気毛布
  • 夏場に活躍する扇風機や冷却グッズ

といった季節家電は、使用頻度が限られていても生活に欠かせないものです。

身辺整理の方法としては、「今すぐ使っていない」だけで判断せず、一年を通して必要かどうかという視点で考えると安心です。

(2)証明書や契約書、印鑑などの重要な物

車検証や保険証券、携帯電話の契約書、通帳、印鑑などの重要書類は、身辺整理の際も必ず保管しておきたいものです。

使う機会は多くなくても、手続きが必要になったときやトラブルが起きたときに、すぐ取り出せないと大きな不便につながります。

身辺整理では、これらを処分するのではなく、保管場所をまとめて整理することが大切です。

家族にも「どこに保管しているか」を伝えておくと、より安心でしょう。

(3)先祖から受け継いだもの

先祖代々受け継がれてきた品や、家族の歴史が詰まったものは、見た目や使用頻度だけで判断しないことが大切です。

一見すると古く見えるものでも、家族にとって大切な意味を持つものや歴史的・文化的な価値がある可能性もあります。

判断に迷う場合は、すぐに手放さず、一度家族と話し合ったり、専門家に相談したりするのも一つの方法です。

身辺整理の方法として、「残す理由があるものは無理に処分しない」という考え方を大切にしましょう。

(4)非常用の備蓄

日本は地震や台風などの自然災害が多い国です。

そのため、非常用の備蓄は身辺整理の中でも減らしすぎないよう注意したいものの一つです。

特に、以下のようなものは、いざというときに役立ちます。

  • 飲料水
  • 非常食
  • 懐中電灯
  • 持ち運びできる充電用バッテリー

身辺整理の方法としては、備蓄を処分するのではなく、量や保管場所を見直すことがおすすめです。

定期的に入れ替えを行い、使える状態を保つことで安心につながります。

4.身辺整理で断捨離するのにおすすめのタイミング

身辺整理で断捨離をするのにおすすめのタイミングは以下のとおりです。

  • 思い立ったとき
  • 引越し
  • リフォーム
  • 模様替え

まず、身辺整理や断捨離は思い立ったときにするのが最もおすすめです。

あとでやろうとするとどんどん面倒になってしまうため、片付ける気があるうちに行動に起こしましょう

そのほか、引越しやリフォーム、模様替えなどの外的要因が起きたときに行うのもおすすめです。

身辺整理で断捨離する物の処分方法

捨てるものによって処分方法が異なります。以下、断捨離で出やすいものの処分方法をまとめました。

  • 新聞紙やダンボール、漫画や雑誌:古紙として回収に出す、スーパーに持っていく
  • 服や靴:古着屋やリサイクルショップ、フリマアプリなどで出品する、自治体の指定方法で捨てる
  • 家電・家具:リサイクルショップに持っていく、粗大ごみとして出す
  • その他の不燃物:自治体の指定方法で捨てる

基本的に「使えそうなものは売れる可能性がある」ことを覚えておきましょう

フリマアプリで同じようなものが出品されていないか見ると、どんなものが売れているのかを確認できます。

また、物を捨てる場合は、必ず自治体が指定する方法に従ってください。

わからないからと適当な方法で捨ててはいけません

特にスプレーや電池、モバイルバッテリーは捨て方を誤ると、火災や事故のもとになります

断捨離が面倒な人は業者に依頼するのがおすすめ

「身辺整理や断捨離をしたいけど、何を捨てればいいかわからないし、処分するのが面倒くさい…」と思っている人は、清掃業者に依頼しましょう。

親身な業者なら、捨てるものの処分を全てお任せできます。

また、断捨離で何を捨てるかを決められなければ、相談のうえでアドバイスをもらうことも可能です

そのほか、業者によっては断捨離したものを買い取ってくれるところもあります。

リサイクルショップやフリマアプリで出品する手間も省け、料金を抑えることが可能です

身辺整理後の断捨離はブルークリーンにご相談を!

身辺整理の断捨離で、家電や重いものを捨てるときは、まとめて処分できるブルークリーンにお任せください

家まで不用品の処分にお伺いし、必要であればお片付けとして清掃もご依頼いただけます。

これまで4,400件以上の清掃をお手伝いした実績があるため、安心してご相談ください

さらに、回収した不用品で買取できるものがあれば、その場で現金化または清掃費用から値引きが可能です。

自分で処分するのに困っているものがある、という人はぜひお気軽にお問い合わせください。

まとめ|身辺整理をするなら思い立った今がタイミング!

身辺整理は、「すべてを捨てること」や「急いで終わらせること」が目的ではありません。

これからの生活を安心して過ごすため、そして万が一のときに家族の負担を減らすために、今の自分に合った形で整えていくことが大切です。

身辺整理の方法としては、まず現状を把握し、無理のない目標を立てることから始めましょう。

身の回りのものや人間関係も、「手放すべきかどうか」を一つひとつ見直すことで、本当に大切なものが自然と見えてきます。

一方で、日常生活に必要なものや重要書類、先祖から受け継いだ品、非常用の備蓄などは、慎重に扱う必要があります。

身辺整理は減らす作業ではなく、「残すものを選ぶ作業」だと考えると、気持ちの負担も軽くなるでしょう。

また、身辺整理は一人で抱え込む必要はありません。

家族と話し合いながら進めたり、必要に応じて専門家や業者に相談したりすることも、安心して進めるための大切な方法です。

少しずつ、できるところからで構いません。

自分らしい身辺整理の方法を見つけ、これからの暮らしをより安心できるものにしていきましょう。

監修者 鈴木亮太(すーさん)

ブルークリーン株式会社

取締役 環境復旧対策部部長

▶経歴
・YouTube「特殊清掃ch|すーさん」登録者5.3万人
・ペストコントロール技能師(日本ペストコントロール協会)
・IICRC認定テクニシャン(CCMT/OCT)
・Goldmorr認定テクニシャン(カビ除去スペシャリスト)
・JRES認定テクニシャン(火災水害復旧対策訓練修了)
・横浜市栄区自治体研修(「ごみ屋敷の解消と再発防止に向けた寄り添い支援」
・これまで8年以上4,000件以上の現場(孤独死・火災・水害・ゴミ屋敷・遺品整理など)に携わる

▶メディア出演
・「ABEMA 変わる報道番組 #アベプラ【公式】」ABEMA
・「日刊SPA!」定期連載中
・「bizSPA!フレッシュ
・「スタジオパーソル」単独取材
・「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」BSスカパー
・「Channel恐怖」Amazon prime video