親の家を片付ける方法|上手な進め方や費用を徹底解説

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親の家を久しぶりに訪れたとき、「物が増えていて驚いた」「このままで大丈夫なのだろうか」と不安を感じたことはありませんか。

いざ片付けようと思っても、親が協力的でなかったり、どこから手をつければよいのかわからなかったりして、行動に移せず悩んでいる方も多いでしょう。

親の家が片付かないのは、決して親の性格や怠慢が原因とは限りません。長年の価値観や思い出、年齢による体力・判断力の変化など、さまざまな背景が影響しています。

そのため、やみくもに片付けを進めると、親子関係が悪化してしまうケースもあります。

本記事では、親の家が片付かない理由を整理したうえで、片付けるメリットや具体的な進め方、親が協力的でない場合の対処法までをわかりやすく解説します。

親にとっても、自分にとっても後悔のない形で片付けを進めるために、ぜひ参考にしてください。

親の家が片付かない2つの理由

親の家が片付かない2つの理由

親の家がなかなか片付かない背景には、「片付ける意思がないから」という単純な理由ではなく、年齢や人生経験に根ざした事情があります。

多くの場合、以下の2つが重なり合っていることが原因です。

ひとつは、物に対する価値観や思い入れの違いです。親世代にとって、家の中にある物は長年の生活の積み重ねそのものであり、思い出や安心感と強く結びついています。

子ども世代から見れば不要に感じる物でも、「まだ使える」「捨てる理由がない」と考え、手放すことに抵抗を感じやすい傾向があるのです。

もうひとつは、片付けに必要な気力や体力が以前よりも落ちていることです。

重い物を動かす、かがんで作業する、高い場所に手を伸ばすといった動作は、加齢とともに大きな負担になります。

さらに、何から始めればよいのかわからず、考えるだけで疲れてしまい、結果として片付けを後回しにしてしまうケースも少なくありません。

このように、親の家が片付かないのは怠慢や性格の問題ではなく、価値観と身体的な変化が影響している場合が多いのです。

まずはその背景を理解することが、親の家の片付けを進める第一歩になります。

親の家を片付ける4つのメリット

親の家を片付けることで得られる安心や家族関係の改善、将来の相続準備など4つのメリットを紹介するバナー画像

親の家を片付けることには、見た目がすっきりする以上の大きなメリットがあります。

ここでは、親の家を片付けることで得られる主なメリットとして、以下4つを紹介します。

親の家を片付けるメリット
  • 親が安心して健康的に暮らせるようになる
  • 家庭内のストレスや喧嘩を減らせる
  • 将来の相続や手続きをスムーズに進められる
  • 親が元気なうちに生前整理につなげられる

それぞれのメリットについて、順番に見ていきましょう。

親が安心して健康的に暮らせるようになる

親の家を片付けることで、親の健康的な生活を取り戻すことができます。

なぜなら、散らかった家で生活をしていると、不健康になりやすい環境を作ってしまうからです。

例えば、物が散乱しているとつまずいたり、物が落ちてきたりして骨を折るリスクがあります。

また、物が多くて掃除がしづらくなると不潔になりやすいです。

散らかったままだと、家の中にウイルスや雑菌がたまりやすくなり、感染症を引き起こすかもしれません。

少しでも健康に長生きしてもらうためにも、一緒に家を片付けていきましょう。

家庭内のストレスや喧嘩を減らせる

親の家を片付けると、家庭内での喧嘩を減らすことにもつながります。

散らかっているとものを探すのに手間取ったり、家が汚いことにイライラしてしまうからです。

例えば、両親同士でこんなやりとりを見たこと・聞いたことはありませんか?

  • 「あれはお父さんがどこかにやってしまった」
  • 「最後に使ったのはお母さんだ」

こうしたストレスが、日々溜まっていくことで喧嘩のきっかけとなってしまいます。

若い人であっても、使いたいものがすぐに見つからないだけでイライラしてしまうものです。

将来の相続や手続きをスムーズに進められる

親の家を片付けておくと、将来の相続に備えやすくなる点も大きなメリットです。

家の中を整理する過程で、財産や貴重品の有無を把握できるため、相続発生後の確認作業に時間を取られにくくなります。

相続には申告期限があるため、家財や書類の把握に時間がかかると、手続きが大きな負担になることもあります。

早い段階で不要な物を減らしておけば、相続後の片付けや手続きも落ち着いて進められるでしょう。

親が元気なうちに生前整理につなげられる

親の家の片付けは、生前整理を進める良いきっかけにもなります。

親が元気なうちであれば、本人の意思を確認しながら「何を残したいのか」「何を処分してよいのか」を話し合うことが可能です。

片付けの中で、

  • 貴重品や重要書類をまとめて保管する
  • 亡くなったあとに処分してほしい物を整理する
  • 使っていない物を早めに手放す

といった工夫をしておくことで、将来的な家族の負担を大きく減らせます。

親の家を片付けることは、単なる掃除ではなく、これからの生活と将来を見据えた準備でもあるのです。

【関連記事】生前整理で実家を片付けたい!親を説得する方法と片付けのコツ

親が家の片付けに協力的でないときの対処法

親が家の片付けに協力的でない場合に、気持ちを尊重しながら無理なく進める対処法を解説するバナー画像

親が家の片付けに消極的な場合、無理に進めようとすると反発を招き、親子関係が悪化するおそれがあります。

まずは「なぜ片付けたくないのか」という親の気持ちを理解する姿勢が大切です。

物には思い出や安心感が結びついていることが多く、頭ごなしに否定すると不信感につながります。

また、片付けの目的は「捨てること」ではなく、「安全に暮らすため」「探し物を減らして楽に過ごすため」と伝えるようにしましょう。

家全体を一気に片付けようとせず、玄関や通路など危険になりやすい場所から少しずつ進めるのがポイントです。

さらに、処分するかどうかの判断は親に委ね、迷う物は一時的に保留にすることで心理的な負担を減らせます。

それでも難しい場合は、第三者の助言や専門業者の力を借りることも検討すると、無理なく片付けを進めやすくなるでしょう。

親の家を片付けるための3つの準備

親の家を片付けるための3つの準備

親の家を片付ける際は、以下の3つの準備をしておくと、当日スムーズに片付けを進められます。

親の家を片付けるための準備
  • 残すもの・処分するものを決める
  • 片付けの日時を決める
  • ゴミの処分方法や場所を確認する

それぞれの準備のポイントについて、詳しく見ていきましょう。

残すもの・処分するものを決める

親の家に行く前に、ある程度残すものと処分するものを決めておきましょう。

なぜなら、基準を決めておかなければ物を捨てるかどうかで悩んで時間がかかったり、結局物が減らなかったりするからです。

例えば、以下のように考えてみてください。

  • 日用品のストックは、3つまでなら残す
  • 1年以上着ていない服は捨てる
  • 開けていない贈物は捨てる
  • 趣味の切手のコレクションは残す

このように、子どもだからこそわかることもあるはずです。

親の家の中を思い出し、何を残して何を捨てるかを決めましょう。

片付けの日時を決める

続いて、片付けの日時を決めましょう。

片付けの日時を決めることで、先延ばしすることを避けることができます。

親が片付けを嫌がるようであれば「自分が置いている荷物を引き取りに行きたい」と言ってみてください。

実際、あなたが実家に置いたままのものがあるなら、あなたの荷物から片付け始めるべきです。

何も1日で片付けを終わらせる必要はありません。

まずは自分の荷物を片付けることをきっかけに、親の物についても片付ける日を決めてみてください。

ゴミの処分方法や場所を確認する

最後に、ゴミの処分方法や場所を確認しておきましょう。

特に粗大ゴミや家電を捨てる場合は、事前の予約が必要なケースがほとんどです。

また、地域ごとに細かいゴミの処分方法は異なります

親の住んでいる市町村役場に問い合わせ、どんな風に処理するのが良いか相談してみましょう。

親の家を片付ける3つの方法

親の家を片付ける3つの方法

いざ親の家を片付けようと思っても、「どこから片付ければ良いの?」と悩む人もいるかもしれません。

そこで、親の家を片付けるための方法を確認しておきましょう。

親の家を片付けるには、以下の3つの方法を実践してください。

親の家を片付ける方法
  • 実家に残っている自分のものを捨てる
  • 部屋ごとに片付けを進める
  • 収納場所を増やす

順番に確認し、着実に片付けを進めていきましょう。

実家に残っている自分のものを捨てる

もし、あなたが実家に何か残しているのであれば捨ててしまいましょう。

思い出の物もあるかもしれませんが、あなたが「自分の家にはいらない」と思っている物の出番は今後もない可能性が高いです。

当然、親もあなたのものを使うことはありませんので親にとっても「不用品」なのです。

どうしても残しておきたいのであれば、自宅へ持ち帰ってください。

自分のものを片付けている姿を見せ、「ついでにお父さんの部屋も片付けようか?」と片付けの流れを作っていきましょう。

部屋ごとに片付けを進める

親の家を片付ける際は、一部屋ごとに片付けを進めていきましょう。

おすすめは、洗面所・風呂場から片付け始めることです。

洗面所には、洗剤などのストックが置いてあることが多く「これって使ってるの?」と聞くことから片付けを開始できます。

洗面所・風呂場が終われば、キッチン・リビングとみんなが使う部屋を掃除していきます

また、1つの部屋だけでも綺麗になれば成果が目に見えて、親も喜んでくれるかもしれません

収納場所を増やす

片付けをしながら、収納場所を増やしていきましょう。

昔の人は「捨てることはもったいない」と、不用品であっても残しておくクセがあります。

それらを無理やり子どもが捨ててしまうと、二度と片付けをさせてもらえなくなるでしょう。

捨てたい気持ちをグッと抑え、快適に暮らせるよう収納場所を増やしてあげるのです。

例えば、以下のように収納場所を増やします。

  • 押し入れに引き出しを設置してあげる
  • 棚の中を有効活用できるように仕切りを作ってあげる
  • 庭に収納スペースを作ってあげる

このように工夫すれば、収納場所が増えて生活空間がスッキリします。

親の家を片付けたいときに知るべき4つの注意点

親の家を片付けたいときに知るべき4つの注意点

ここまで親の家を片付ける方法を紹介しました。

しかし、親の家を片付けたいと思っていても注意点を知っておかなければ、親とのトラブルに発展する可能性があります。

親の家を片付けるときには、以下の4つの注意点に気をつけましょう。

親の家を片付けるために心がけるべき注意点
  • あくまでも親の意思を尊重する
  • 完璧を目指さない
  • 思い切って捨てる
  • 気長に実施する

それぞれの注意点について、詳しく解説します。

あくまでも親の意思を尊重する

親の家を片付ける際は、あくまでも住人である親の意思を尊重しましょう。

無理やり捨てたり、配置を変えたりすると親の不満がたまってしまい、最悪の場合、家に入れさせてもらえなくなることもあります。

片付けを進める際は、親にとって何が最善なのかを考えてあげることが大切です。

それでも片付けさせてくれない場合は、防災のため「安全のため」と伝えてみてください。

近年、地震が続いており災害に敏感になっているお年寄りが多いです。

「これが地震で落ちてきたら危ないから、こっちに置いておくね」

「ベランダからでも助けが呼べるように使ってないものは捨てようよ」

このように、防災と関連づけて片付けを促しましょう。

完璧を目指さない

親の家を片付ける際は、”完璧”を目指す必要はありません。

一番重要なことは親の安全や健康を守り、家の中で快適に過ごしてもらうことです。

また、自分は「捨ててしまいたい」と思っても、親にとっては思い出のある大切なものかもしれません。

家の中のものの価値は親にしかわからないものです。

自分が思う完璧を目指すのではなく、あくまでも「親の過ごしやすい部屋作り」を目指しましょう。

思い切って捨てることを心がける

親の家を片付けるときは、ときには思い切って捨てることも重要です。

家が散らかってしまう人の多くが、「もったいなくて捨てられない」「いつか使うかもしれないから」といった感情から、ものを捨てるのが苦手です。

そのため、親の家を片付ける際は「3秒以上悩んだら捨てる」などのルールを作ったうえで、思い切って捨てることが重要です。

片付けを行う前に親とルールを決めておくことで、片付けを効率良く進めましょう。

気長に実施する

親の家を片付ける際は、焦らず気長に片付けていきましょう。

例えば、片付け1日目は1つの部屋を片付けられただけでもOKとしましょう。

片付けを始めたら隔週・月1回などペースを決めて、親の家を訪れてください。

そうすることで少しずつ片付けを進めることができます。

しかし、遠方に住んでいるとなかなか親の家を片付けられない人もいるでしょう。

また、仕事が忙しくてまとまった時間が取れない人もいるかもしれません。

そんな人は、業者に依頼することも検討してください。

親の家の片付けは業者に依頼するのもおすすめ

親の家の片付けは業者に依頼するのもおすすめ

「親の片付けをしたいけど、なかなか時間が取れない」という人も中にはいるかもしれません。

親の家を片付けたいのであれば、業者に依頼するのもおすすめです。

当然お金はかかりますが、片付けのプロに頼むことで効率よく片付けができます

例えば、以下のような人は業者に依頼すると良いでしょう。

親の家の片付けを業者に依頼すべき人
  • 親の家が遠くてなかなか片付けに行けない
  • 仕事が忙しくてまとまった時間が取れない
  • 親が施設に入るなどの理由で期限が決まっている
  • 家が散らかりすぎてどこから手をつけて良いか分からない

このように、「親の家を片付けたいのに自分でできない」という人は片付け業者に任せましょう。

(1)片付け業者のサービス内容

「親の家の片付けを業者に依頼したいけど、どんなことが依頼できるの?

このような疑問を抱えている人もいるでしょう。

片付け業者が対応しているサービスは、以下のとおりです。

片付け業者のサービス内容
  • 不用品・必要品の仕分け
  • 不用品の処理・買取
  • 家財の搬出
  • 庭・倉庫の手入れ
  • ハウスクリーニング
  • 整理・整頓のアドバイス
  • 遺品整理

依頼者が遠方の場合でも、連絡を密に取りながら片付けを進めてくれるので安心して任せましょう。

(2)片付け業者の費用相場

親の家の片付けを業者に依頼する際の費用は、部屋の間取りやゴミの量などによって異なります。

具体的な費用相場は、以下のとおりです。

間取り 汚れ具合 費用合計の目安
1R / 1K 仕分け不要で、すぐに撤去が可能 3万円〜15万円
足元が見えないほど汚れている 6万円〜20万円
腰高までゴミで埋まっている 10万円〜25万円
1DK / 1LDK 仕分け不要で、すぐに撤去が可能 10万円〜30万円
足元が見えないほど汚れている 20万円〜55万円
腰高までゴミで埋まっている 40万円〜90万円
2DK / 2LDK 仕分け不要で、すぐに撤去が可能 20万円〜60万円
足元が見えないほど汚れている 40万円〜120万円
1腰高までゴミで埋まっている 80万円〜200万円
3LDK以上 仕分け不要で、すぐに撤去が可能 40万円〜120万円
足元が見えないほど汚れている 80万円〜250万円
腰高までゴミで埋まっている 150万円〜450万円

相場より安く済ませたいのであれば、事前に処分するものを分けておきましょう。

作業量が少なければ少ないほど、安い価格で見積もりが取れます。

また、親の家には年代物の美術品や家具、食器など、専門業者に依頼すれば買い取ってもらえるようなものもあるでしょう。

片付けを業者に依頼する前に、売れるものがないか確認しておくことで、片付け費用の足しにできるかもしれません。

【関連記事】実家の片付けで売れるもの15選!売り方や意外なお宝の見分け方を解説

親の家の片付けはブルークリーンにお任せ!

残置物撤去の相談に対し、ブルークリーンの女性スタッフが現地で見積もり対応をしている様子

お部屋の掃除は、思ったより時間と労力がかかるものです。

もし、お部屋のお掃除を業者に依頼するならブルークリーンへお任せください

以下の写真は、親の家を片付けてほしいという依頼があったときの事例です。

親の家を片付けてほしいという依頼があったときの事例

間取り 1DK
作業時間 7時間
作業人数 5名
作業費用 293,000円

上記の例はご家族が施設に入るため、退去のための片付けをしたものです。

不用品を仕分けたり、撤去したり、生ゴミを捨てたりしたうえで仕上げの清掃を行いました。

ブルークリーンでは整理整頓のアドバイスも行っているので、親の家が綺麗になったあとも散らかってしまわないような対策もできます

また、探し物や整理、不用品の回収までまとめてご依頼可能なので、通常片付けるのに時間がかかるものでもご相談ください。

365日24時間いつでもお問い合わせをお待ちしております。

まとめ

親の家が片付かない背景には、物に対する価値観の違いや、加齢による気力・体力の低下といった、親なりの事情があります。

そのため、単に「片付けない=だらしない」と捉えるのではなく、まずは理由を理解し、寄り添う姿勢が大切です。

親の家を片付けることは、親が安心して健康的に暮らせる環境を整えるだけでなく、家庭内のストレス軽減や、将来の相続・生前整理の負担を減らすことにもつながります。

早めに取り組むことで、親子双方にとってメリットの大きい行動といえるでしょう。

片付けを進める際は、事前準備を行い、無理のない範囲から少しずつ進めることがポイントです。

また、親の意思を尊重し、完璧を求めすぎず、長期的な視点で取り組むことが成功のコツです。

もし時間や体力の面で難しさを感じる場合や、家の状態が深刻な場合は、無理をせず片付け業者に依頼するのも一つの選択肢です。

親の家の片付けは、親のためだけでなく、将来の自分自身の負担を減らすための大切な準備でもあります。できることから、少しずつ始めてみましょう。

記事監修・解説

鈴木 亮太(すーさん)

ブルークリーン株式会社 取締役 / 環境復旧対策部部長

🏆 現場施工4,400件超 / ABEMA・日刊SPA! 出演

▼ 保有資格・専門技術(IICRC/CDC準拠)

  • 国際ライセンス:IICRC認定技術者(CCMT/OCT)
  • 専門技術:カビ除去(Goldmorr認定)/ ペストコントロール技能師
  • 災害支援:災害復旧技術者(JRES認定)
  • 自治体講師:横浜市栄区「ごみ屋敷解消と再発防止支援」

▼ メディア出演・活動実績