火災に遭ったあとの片付け方法についてお調べですね?
結論から言うと、火災が起きた現場の片付けを自分で行うのは危険です。
現場には大量の煤がついているため、吸ってしまうと健康被害を受けてしまう可能性があります。
今回は、火事に遭った後の片付けで取るべき行動や費用を安く抑える方法について紹介します。
本記事を見れば、火災現場の片付けを安全に行えます。
▶経歴
・公益社団法人日本ペストコントロール協会ペストコントロール技能師
・3,000件以上の孤独死案件に携わる
▶メディア出演
・「ABEMA 変わる報道番組 #アベプラ【公式】」ABEMA
・「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」BSスカパー
・日刊SPA!
・bizSPA!フレッシュ
・「Channel恐怖」Aamzon prime video
まず確認!火事に遭った後の手続きを紹介
火災に遭った後、頭が混乱してしまいがちですが、一つずつ手続きを踏まなければスムーズに片付けは進みません。
まずは、火災後に行うべき手続きを順番に解説します。
具体的には、火災に遭った後は以下の順番で手続きを進めていきましょう。
- 罹災証明書をもらう
- 保険会社に連絡する
- 現場の状況確認をする
- ライフラインを停止する
- 近隣へお詫びに回る
- 現場の解体をする
これらの手続きを適切に行うことで、火災後の問題解決がスムーズに進みます。
ぜひ参考にしてください。
(1)罹災証明書をもらう
鎮火した現場の片付けを始める際は、まず罹災証明書を入手しましょう。
罹災証明書が保険金請求や不動産の手続きなどのサポートに必要だからです。
罹災証明書には、被害の状況や所在地など、火災に関する情報が記載されており、保険会社や不動産会社との手続きに必要とされます。
マンションやアパートの住人であれば、証明書を持って不動産会社に連絡し、新たな暮らしの場所を確保する手続きを行うことができます。
また、罹災証明書をもとに、総合保険や個人用火災保険の保険金請求が可能です。
保険金を受け取ることで、生活再建のサポートが期待できます。
火災後の片付けで罹災証明書をもらうことは、保険金請求や不動産手続きなど、火災被害からの復旧を円滑に進めるために不可欠なステップです。
(2)保険会社に連絡する
火災後の片付けにおいて、保険会社への連絡が必須と言えます。
火災保険による保険金請求をスムーズに進めることで、被害の回復や修理費用の負担を軽減できるからです。
火災事故が発生した場合、まず保険会社に連絡し、損害状況を報告することが求められます。
住宅やマンションなどの不動産に関する情報を伝え、火災保険の適用範囲や補償内容を確認しましょう。
その後、保険会社は事故原因や被害状況に応じて調査を行い、適切な保険金額を査定します。
このため、保険会社との連絡を通じて、修理費用や家財の補償金額を確認し、手続きを行うことが重要です。
火災後の片付けで保険会社に連絡することは、被害の回復を迅速に進めるために欠かせないステップと言えます。
(3)現場の状況確認をする
保険会社に連絡した後は、現場の状況確認をしましょう。
被害の範囲や原因を把握し、適切な対応や修復作業を行うためです。
火災が発生した場合、まずは現場における被害状況を確認しましょう。
現場建物の構造や設備に関する情報を把握し、消防や管理会社と連携して被害の確認を行います。
火災現場の状況確認を行った後、リフォームや清掃作業に取り組むことができます。
この段階で、管理会社や消防への報告も必要となりますので、適切な情報を提供し、迅速な対応を心掛けましょう。
(4)ライフラインを停止する
次は、ライフラインの停止手続きをしましょう。
現場の安全を確保し、さらなる事故や被害の拡大を防ぎ、無駄に基本料金を払うことも無くなるからです。
まずは電気・ガス・水道といったライフラインを停止しましょう。
ライフラインの停止後に解体や撤去、清掃などの作業を行うことができます。
手続きは簡単なので、出来るだけ早く行いましょう。
(5)近隣へお詫びに回る
ライフラインの停止が終わったら、近隣住民へお詫びに回りましょう。
火災が起きたことで近隣住民に迷惑をかけたことを謝罪し、トラブルを未然に防ぐためです。
現場が鎮火して、保険会社への連絡やライフラインの停止など必要な手続きが終わった後に、近隣住民にお詫びしに行きましょう。
菓子折りや粗品を持って回り、お詫びの気持ちを伝えることが大切です。
また、火災による被害状況や今後の対応についても伝えることで、近隣住民の理解を得やすくなります。
火災後に近隣へお詫びに回ることは、コミュニケーションを円滑にし、信頼関係を築くために必要です。
火災が起きた際には、近隣住民への配慮を怠らず、適切な対応を心掛けましょう。
(6)現場の解体をする
最後に、現場の解体を行いましょう。
火災によって損壊した建物を安全かつ適切に解体することが、後の再建や周囲への影響を最小限に抑えることに繋がるからです。
まず、複数の解体業者から見積もりを取得し、費用や作業内容を比較検討しましょう。
解体業者を選ぶ際には、ポイントとして信頼性や実績、費用対効果を考慮するのがポイントです。
以上のように適切な手順を踏むことで、安心して解体工事を進めることができます。
火災が起きた現場の後片付けをする手順【火災復旧】
火災が起きた現場の後片付けは、適切な手順を踏むことが重要です。
正しい手順を踏まず、鎮火後すぐに現場内の貴重品捜索をしてしまうと、煤による健康被害や足場が脆くなっていることによる怪我に繋がる恐れがあります。
具体的な手順は、以下の通りです。
- 業者に連絡をする
- 煤の掃除をする
- 消臭作業をする
- 燃えた家具を処分する
- 貴重品を回収する
- 仮の住まいを探す
順番に見ていきましょう。
手順1.業者に連絡をする
まず、業者に連絡して、現場の清掃や必要に応じて解体まで依頼しましょう。
火災によって発生した煤や有害物質の処理には専門的な技術が必要だからです。
火災現場では、煤やゴミ、消臭・消毒作業が求められます。
これらの作業は専門的な知識と経験が必要であり、一般の人が行うことは困難です。
近隣でいくつか業者をピックアップして、複数の業者に連絡しましょう。
※ブルークリーンであれば、最短即日見積もり対応が可能だったり、24時間年中無休で対応しています。
もしすぐに火災現場の片付けを進めたいのであれば、ぜひご相談ください。
手順2.煤(すす)の掃除をする
依頼する業者が決まり、作業の当日を迎えたらまずは現場の煤を掃除してもらいます。
煤の掃除は専門的な技術と機材が必要であり、自力で行うのは困難だからです。
煤は一般的な汚れとは異なり、独特の臭いや有害物質による健康への悪影響があります。
業者に依頼すれば、適切な方法で煤を除去することができます。
手順3.消臭作業をする
続いて、現場の消臭作業に入ります。
煤の掃除と同様、火災現場の臭いを自力で消臭するのは難しく、プロの業者でなければ十分な消臭効果が得られないためです。
プロの業者は、火災現場に適した消臭剤や専用の洗浄機材を使用して、効果的な消臭対策を行います。
また、カビの発生や被害の程度を調査し、適切な復旧や処分作業を実施可能です。
プロの業者に任せることで、安心して消臭作業を行うことができます。
手順4.燃えた家具を処分する
続いて、燃えた家具の処分をします。
火災現場で発生した廃棄物は一般のゴミとは異なり、適切な処理が必要であるためです。
火災で燃えた家具は有害物質が発生している可能性があり、自分で処分しようとすると、健康や環境に悪影響を及ぼすリスクがあります。
そのため、燃えた家具の処分は適切な処理を行わなければならないのです。
手順5.貴重品を回収する
火災現場にある貴重品の回収についても、業者に行ってもらいましょう。
火災後の部屋は煤や焦げた匂いが残っており、掃除が終わる前に自分で回収すると健康被害を受けるリスクがあるからです。
火災現場では、まず業者が安全確認を行い、適切な手続きを踏んでから貴重品の回収作業に取り掛かります。
火事の影響で足場が不安定な箇所がある可能性があるため、業者の判断が出るまで自分が現場に入ることは控えましょう。
手順6.仮の住まいを探す
最後に、火災の片付けと並行して仮住まいを探しましょう。
火災で住宅が使用不可になった場合、修理や建て替えが完了するまでの期間、住まいが必要だからです。
また、火災保険の補償を利用できる場合があるため、保険会社と相談しながら進めることが望ましいです。
火災が発生した後、まず保険会社に連絡し、保険金や修理費用の申請を行います。
次に、不動産会社や市役所に相談して、仮住まいの物件を比較検討し、条件に合ったものを選びます。
火災保険の補償範囲内で費用が賄える場合もあるため、その点も確認することが大切です。
まずは火災の片付けと同時に仮住まいを探すことが、素早く生活を立て直すポイントと言えます。
適切な相談先を活用しながら、早期に安定した生活に戻るための計画を立てましょう。
火災現場の掃除を自分で対応すると被害が悪化することも
火災現場の掃除は自分で行うのは止めるべきと言えます。
なぜなら、正しい方法を知らない人が行うと被害が悪化してしまう可能性が高いからです。
実際に私達ブルークリーンが対応した現場の中に、ご自身で煤を水拭きしてしまったがために煤汚れが広がってしまった現場がありました。
また、煤の掃除を自分で行う場合、汚れの範囲によって対処法は異なります。
例えば、壁の2割程度が汚れている場合は、はたきで黒くなった箇所を叩いた後に水拭きをしましょう。
その後、市販の洗剤を使って水拭きした後、メラミンスポンジで汚れた箇所を拭けば掃除が可能です。
しかし、壁の5割程度まで汚れている場合は、業務用洗剤を用意したり、アンモニアとエタノールを混ぜた液体で拭く必要があります。
そのため、自分で煤掃除を行う難易度が高くなってしまうのです。
このように煤汚れの程度によって対応が変わります。
出来るだけ早く確実に煤汚れを落とすためにも、早急に業者へ状況を見てもらいましょう。
ブルークリーンであれば、24時間365日対応できますので、スケジュールが合えば「明日現場を見てほしい!」という要望にも応えられます。
火災現場の片付けに必要な費用はどれくらい?
火災現場の片付けに必要な費用は、現場の状況や作業内容によって異なります。
火災の被害範囲や建物の構造、廃材の処理方法など、さまざまな要素が影響するためです。
一例として、30坪2階建て・木造住宅の火災現場を片付ける費用は、およそ100万円~400万円と言われています。
また、火災現場での解体工事や清掃作業などの費用は、見積もりを取ることで金額を把握できます。
無料で現地調査を行う業者もありますので、まずは複数の業者に問い合わせて比較検討をしましょう。
火災現場の片付け費用を出来るだけ安く抑える方法
ここまで、火災現場の片付けにかかる費用について紹介してきました。
ですが、出来れば費用は安く抑えたいという人がほとんどでしょう。
実は火災現場の片付け費用を抑える方法は以下の2つがあります。
- 火災保険を利用する
- 災害見舞金制度を利用する
これらの方法を活用すれば、経済的な負担を減らすことが可能です。
一つずつ見ていきましょう。
方法1.火災保険を利用する
火災保険に加入していれば、申請して保険金を受け取ることで、片付け費用を抑えられます。
火災保険は住宅や家財の被害を補償する制度であり、適切なプランに加入している場合、修理費用や解体費用などをカバーできるためです。
火災が原因で外壁や屋根の修理が必要な場合、火災保険で補償される範囲内であれば、自己負担額を抑えることができます。
保険会社と相談し、適切な申請を行いましょう。
方法2.災害見舞金制度を利用する
お住まいの自治体によっては、災害見舞金制度を利用することで、費用の一部を補助してもらい、経済的な負担が軽減可能です。
まず、罹災証明書を取得し、該当する制度に申請を行いましょう。
制度の規定により、一定金額が支給されるため、解体工事や清掃作業の費用負担が軽減されます。
さらに、火災保険金も併用することで、費用をより抑えることができます。
お住まいの自治体に、災害見舞金制度があれば必ず利用して、費用の負担を抑えましょう。
火災現場の片付けをしてくれる業者の選び方
ここまで、火災現場の片付け費用を抑える方法について解説しました。
実際に業者に依頼しようとした時に、どんな業者に頼めば良いかわかりませんよね。
業者選びのポイントを知らないまま依頼すると、不当に高い料金を支払ったり、片付けが中途半端に終わってしまう恐れがあります。
業者の選び方は、以下の3つがあります。
- 費用が相場通りの業者を選ぶ
- 必要な資格を保有している業者を選ぶ
- 出来るだけ実績の多い業者を選ぶ
1つずつ見ていきましょう。
選び方1.費用が相場通りの業者を選ぶ
火事の片付けの費用が相場通りの業者を選ぶことが重要です。
相場通りの業者を選ぶことで、適切なサービスを受けられるだけでなく、過剰な費用を抑えられるからです。
相場通りの業者を選ぶためには、まず見積もりを複数の業者から取得し、料金や作業内容を比較検討しましょう。
また、口コミや紹介を参考にして、対応やサービスの質も確認しておくことが重要です。
費用が相場通りの業者を選んで、適正価格でサービスを受けられるようにしましょう。
選び方2.必要な資格を保有している業者を選ぶ
火災現場の片付けに必要な資格を保有している業者を選ぶことが大切です。
資格を持つ業者は適切な知識と技術を持っており、安全かつ効果的な作業が期待できるからです。
具体的には解体業や特別管理産業廃棄物収集運搬許可証を保有している業者に依頼しましょう。
これらの資格を持つ業者であれば、作業を適切に行う方法を理解しており、安全な対応ができます。
また、資格保有業者の中には片付けのみならず、原状回復工事にも対応できる業者もあります。
このように、資格保有業者を選ぶことで、安全で効果的な火災現場の片付けが実現し、被害からの回復がスムーズに進むのです。
選び方3.出来るだけ実績の多い業者を選ぶ
火災現場の片付けにおいて、実績が多い業者を選ぶことが重要です。
実績が豊富な業者は適切な知識と経験があり、安全かつ効率的な作業が期待できるからです。
火災があった現場では後片付けや消臭作業だけでなく、遺品整理や特殊清掃が必要になる場合もあります。
実績のある業者であれば、これらの作業を行うノウハウを持っており、複数の業者に頼むことなく対応可能です。
また、火災保険会社とのやりとりも対応してくれるため、保険金の受け取りもスムーズに進められます。
そのため、実績豊富な業者を選ぶことで、火災被害からの復旧が円滑に進むでしょう。
火災現場の片付けはブルークリーンにお任せください!
「すぐに火災現場の片付けをしたい!」とお考えでしたら、ぜひ私達ブルークリーンにお声がけください。
ブルークリーンはこれまで、ボヤで済んだ家から、全焼してしまった家の片付けまで、幅広い現場の片付けをしてきました。
「煤の掃除は自分で出来るから、消臭作業だけお願いしたい」という要望にも対応しています。
もちろん、見積もりは無料です。「依頼するかわからないけど、相談だけしたい」という方でも構いません。
火災現場を全て自分たちで片付けるのは難しいので、ぜひブルークリーンにご相談ください。
まとめ
本記事では、火災後の手続きや現場の後片付けについて解説しました。
手続きでは、罹災証明書の取得や保険会社への連絡が重要です。
後片付け手順では、業者と連携して煤掃除や消臭作業、家具処分などを行いましょう。
費用面では、火災保険や災害見舞金制度を活用することで節約が可能です。
最後に、業者選びでは費用相場や資格、実績を考慮して選ぶことが望ましいです。
これらのポイントを押さえて、スムーズな火災現場の復旧を目指しましょう。