「退去時にペットの臭いが残っていると、追加費用を請求されるのではないか」
「退去時にペットの臭いを消す方法は?」
このような不安を感じていませんか。
賃貸物件では、ペットの臭いが原因で原状回復費用が高額になるケースもあり、どこまで対処すべきか迷う方も多いでしょう。
とはいえ、すべての臭いを完全に消す必要があるわけではなく、原状回復の考え方や適切な対策を理解しておけば、無駄な費用やトラブルを避けることも可能です。
本記事では、退去時にペットの臭いはどこまで消す必要があるのかをはじめ、自分でできる具体的な消臭方法、業者に依頼すべきケース、費用の目安までわかりやすく解説します。
退去前にやるべきことを整理し、安心して引き渡しができるように参考にしてください。
- 退去時にペットの臭い消しは必要かどうか
- 退去時にペットの臭いを消す方法
- ペットの臭い消しを業者に依頼する場合の費用
退去時にペットの臭い消しは必要?

ペットの臭いは原状回復の対象になるケースが多いため、退去前に対策しておくことが重要です。
賃貸物件では、退去時に「原状回復義務」が発生しますが、これはすべてを新品同様に戻すという意味ではありません。賃借人に課せられるのは、あくまで「通常の生活で発生する範囲を超えた汚れや損傷」を元に戻す義務とされています。
ただし、ペットを飼育していた場合は注意が必要です。ペットの臭いは、以下の理由から通常損耗ではなく「特別損耗」と判断されやすい傾向があります。
- ペット特有の臭いは生活臭よりも強く残りやすい
- 壁紙や床に臭いが染み込みやすい
- 尿やマーキングによる臭いが発生する可能性がある
そのため、室内に入ったときに明らかにペット臭を感じる状態だと、クロス張替えや床補修などの費用を請求される可能性があります。
実際、国土交通省の資料でも、ペットによる臭いの原状回復は賃借人負担となる場合が多いことが明記されています。
【ペットによるキズ・臭い】
・ペットによりクロス等にキズが付いたり臭いが付着している場合は賃借人負担と判断される場合が多いと考えられます。
一方で、軽度な生活臭レベルであれば、必ずしも原状回復の対象になるとは限りません。重要なのは、第三者が気になるレベルかどうかです。
「自分では気にならないから大丈夫」と判断せず、客観的に見て臭いが残っていないかを確認することが、退去時のトラブルを防ぐポイントといえるでしょう。
退去時にペットの臭いを消す方法

退去時にペットの臭いを消す方法は、主に以下のとおりです。
- 部屋全体の換気と空気の入れ替えを行う
- 消臭剤・重曹・クエン酸を使って臭いを中和する
- 壁・クロスの臭いを拭き掃除で落とす
- 床・フローリングの臭いを除去する
- カーペット・布製品は洗浄・天日干しを行う
ここからは、それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
部屋全体の換気と空気の入れ替えを行う
ペットの臭いを消したいとき、まずは部屋全体の空気を入れ替えて、こもった臭いを外に逃がすことが大切です。
ペットの臭いは空気中にも広がっているため、換気だけでも体感的に臭いが軽減するケースがあります。
換気の基本は、窓を2か所以上開けて風の通り道を作ることです。
対角線上にある窓を開けると空気が循環しやすく、効率よく換気できます。窓が1つしかない場合は、換気扇やサーキュレーターを併用するとよいでしょう。
さらに、空気清浄機を活用するのも有効です。特に消臭機能付きのタイプであれば、空気中の臭い成分を吸着しやすくなります。
ただし、換気はあくまで「空気中の臭い」を軽減する対策です。壁や床に染み付いた臭いまでは除去できないため、他の対策と組み合わせて行いましょう。
消臭剤・重曹・クエン酸を使って臭いを中和する
退去時にペットの臭いを残さないためには、消臭剤や重曹、クエン酸などを活用して臭いを中和する対策もおすすめです。臭いの性質に応じて重曹とクエン酸を上手に使い分けましょう。
まず重曹は弱アルカリ性で、皮脂や汚れ由来の酸性の臭いに向いているのが特徴です。カーペットや布製品、床の軽い臭い対策に適しています。
- 水100mlに対して重曹小さじ1を溶かし、スプレーとして使用
- カーペットなどには粉のまま振りかけ、数時間後に掃除機で吸い取る
- 軽い汚れであれば、拭き掃除にも活用可能
一方、クエン酸は酸性で、アンモニアなどアルカリ性の臭い(尿臭など)に効果的です。トイレ周りやマーキング跡の対処に向いています。
- 水200mlに対してクエン酸小さじ1を溶かし、スプレーとして使用
- 尿臭が気になる箇所に吹きかけて数分置く
- その後、水拭きして成分を残さないようにする
また、市販のペット用消臭スプレーを併用することで、より効率的に臭いを軽減できます。
ただし、どちらも臭いの原因となる汚れを落としたうえで使うことが前提です。
汚れが残ったままだと十分な効果が得られないため、拭き掃除などと組み合わせて使うようにしましょう。
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壁・クロスの臭いを拭き掃除で落とす
ペットの臭いは空気中だけでなく、壁やクロスに吸着して残っているケースが多いため、拭き掃除による対処が欠かせません。
特に、ペットがよく過ごしていた場所や、体が触れやすい高さの壁は重点的に確認しておきましょう。
軽い汚れであれば、水拭きだけでもある程度の臭いは軽減できますが、臭いが気になる場合は洗剤を使い分けると効果的です。
- 軽い汚れ・日常的な臭い:中性洗剤
- 皮脂汚れや軽度の臭い:重曹水
中性洗剤は素材へのダメージが少なく、まず試しやすい方法です。水で薄めて布に含ませ、やさしく拭き取るようにしましょう。
ただし、壁紙はデリケートな素材も多いため、いきなり広範囲を掃除するのは避けるのが無難です。特にビニールクロス以外の素材や、経年劣化している壁紙は傷みやすいため注意が必要です。
なお、臭いが深く染み込んでいる場合は、拭き掃除だけでは取りきれないこともあります。
その場合は、クロスの張替えも検討しましょう。
床・フローリングの臭いを除去する
床やフローリングは、ペットの皮脂や足裏の汚れ、尿などが蓄積しやすく、臭いの原因になりやすいポイントです。
特に、ペットが同じ場所で過ごすことが多い場合は、部分的に臭いが強く残っているケースもあります。
基本的な対処手順は、以下のとおりです。
- 水拭きでホコリや表面の汚れを除去
- アルコールで拭き取り、除菌・消臭
- 必要に応じて専用クリーナーを使用
アルコールは臭いの原因となる菌の繁殖を抑える効果が期待できるため、仕上げとして取り入れるとよいでしょう。
ただし、無垢材などアルコールに弱い素材もあるため、事前に確認が必要です。
また、尿臭がある場合は通常の拭き掃除では不十分なことがあります。アンモニア臭が残っている場合は、クエン酸スプレーで中和したあとに拭き取る方法が効果的です。
なお、臭いが床材の内部まで染み込んでいる場合は、自力での除去が難しいこともあります。
その場合は無理に対応せず、専門業者への依頼も視野に入れると安心といえるでしょう。
【関連記事】フローリングについた犬のおしっこの臭いを消す方法!クエン酸・重曹の使い方をプロが解説
カーペット・布製品は洗浄・天日干しを行う
カーペットやカーテン、ソファなどの布製品は、ペットの臭いが最も蓄積しやすい場所のひとつです。
繊維の中に臭い成分が入り込むため、表面を拭くだけでは十分に除去できないケースも少なくありません。
退去時には、洗浄して汚れと臭いの原因を取り除いたうえで、しっかり乾燥させることが重要です。
- 洗濯可能なものは洗濯機で丸洗いする
- 天日干しでしっかり乾燥させる
- スチームクリーナーで繊維の奥まで洗浄する
なお、天日干しは紫外線による消臭効果も期待できるため、天気の良い日に行うと効率的です。
また、スチームクリーナーを使えば、高温の蒸気で臭いの原因となる汚れや菌を浮かせて落としやすくなります。
一方で、大型のカーペットやソファなど、自宅での洗浄が難しいものもあるでしょう。その場合は、クリーニング業者や専門の清掃業者に依頼するのも現実的な選択肢です。
無理に自分で対応しようとすると、乾燥不足によるカビや臭いの悪化につながることもあるため注意しましょう。
退去時のペットの臭い消しは専門業者への依頼がおすすめ

ペットの臭いが強く残っている場合や、時間に余裕がない場合は、専門業者に依頼するのが現実的な選択肢です。
自分である程度対処できるケースもありますが、臭いが壁紙や床の内部まで染み込んでいると、完全に取りきるのは難しいからです。
特に以下のようなケースでは、業者への依頼を検討するとよいでしょう。
- 部屋全体にペット臭が広がっている
- 尿やマーキングの臭いが残っている
- 壁紙や床に臭いが染み込んでいる
- 退去日が迫っていて時間がない
専門業者は、専用の薬剤や機材を使って消臭・除菌を行うため、自力では難しいレベルの臭いにも対応できるのが強みです。
また、消臭だけでなく、清掃や原状回復まで一括で依頼できるケースもあります。
一方で、費用がかかる点はデメリットといえます。
ただし、臭いを残したまま退去すると、高額な原状回復費用を請求される可能性もあるため、結果的にコストを抑えられる可能性もあるでしょう。
退去時のペットの臭いで悩んだら「どこまで自分で対応できるか」を見極めつつ、早めに専門業者へ相談することがトラブルを回避するポイントです。
ペットの臭い消しにかかる費用
ペットの臭い消しを業者に依頼する場合、費用は部屋の広さや臭いの強さ、作業内容によって大きく変動します。
一般的な費用の目安は以下のとおりです。
| 作業内容 | 費用相場 |
|---|---|
| 軽度な消臭(簡易清掃) | 1万円〜3万円 |
| 室内全体の消臭・除菌 | 2万円〜8万円 |
| 強い臭い(尿・染み込みあり) | 5万円〜15万円以上 |
たとえば、「空気中の臭いが気になる程度」であれば簡易的な消臭で対応できることもあります。
しかし、壁紙や床に臭いが染み込んでいる場合は、専用機材を使った作業や薬剤処理が必要になるため、費用が高額になりがちです。
また、以下のような条件でも費用は変わります。
- 部屋の広さ(1Rか3LDKか)
- 臭いの範囲(部分的か全体か)
- 作業内容(消臭のみか、清掃・補修込みか)
そのため、正確な金額を知るには、事前に見積もりを取ることが重要です。多くの業者では無料見積もりに対応しているため、複数社を比較しながら検討すると安心でしょう。
なお、参考として、ブルークリーンが対応したペット関連の消臭・清掃作業の平均費用は以下のとおりです。
| 間取り・種別 | 平均費用(消臭+清掃) |
|---|---|
| 1K | 約96,000円 |
| 1LDK | 約87,000円 |
| 1R | 約549,000円 |
| 2DK | 約490,000円 |
| 2K | 約126,000円 |
| 2LDK | 約46,000円 |
| 3DK | 約150,000円 |
| 3LDK | 約580,000円 |
| オフィス(1000㎡未満) | 約240,000円 |
| 一軒家(2階建て) | 約215,000円 |
| 一軒家(3階建て以上) | 約199,000円 |
※個別事例のため、間取りと費用は必ずしも比例しません
もちろん、臭いのレベルや作業範囲によって費用は大きく変わるため、必ずしも上記の金額になるとは限りません。
ただし、あらかじめ目安を把握しておくことで、見積もり時の判断材料になるでしょう。
退去時のペットの臭いでお悩みならブルークリーンへご相談を

「できる範囲で掃除はしたけれど、まだペットの臭いが残っている気がする」
「退去日が迫っていて、自分では対応しきれない」
このようなお悩みがある場合は、専門業者であるブルークリーンへご相談ください。
ブルークリーンでは、ペット臭の原因となる汚れの除去から、専用薬剤・機材を用いた消臭・除菌まで一括で対応しています。
表面的な消臭だけでなく、壁や床に染み込んだ臭いにもアプローチできるため、退去前の原状回復対策にもおすすめです。
また、消臭作業だけでなく、清掃や片付けまでまとめてご依頼いただけるため、「どこから手をつければいいかわからない」という状態でも大歓迎です。
- ペット臭に特化した消臭・除菌対応
- 汚れの除去から原状回復まで一括対応
- 見積もり後の追加費用が発生しにくい明朗な料金体系
退去時のペットの臭いは、放置すると高額な修繕費用につながる可能性もあります。
無理に自分で対応しようとせず、早めにプロへ相談することが結果的に費用や手間の削減につながるケースもあるでしょう。
「この状態で大丈夫か不安」という段階でも問題ありません。まずは一度、お気軽にご相談ください。
退去時にペットの臭いを残さないための予防法

ペットの臭いは、退去直前にまとめて対処するよりも、日頃から臭いを溜めない工夫をしておくことが最も効果的です。
基本的な臭い対策のポイントは、以下のとおりです。
- 定期的に換気して臭いをこもらせない
- 臭いの発生源(トイレ・寝床)を清潔に保つ
- 布製品や床の汚れを早めに対処する
ここからは、日常的にできる具体的な予防方法について解説していきます。
定期的に換気して臭いをこもらせない
ペットの臭い対策で最も大切なのは、室内に臭いを溜め込まないことです。
どれだけ清掃をしていても、換気が不十分だと臭いが空気中に滞留し、壁や家具に吸着しやすくなります。
そのため、1日に1回か2回は換気を行い、部屋の空気を入れ替えましょう。
特に、窓を閉め切りがちな季節や、日中不在が多い場合は注意が必要です。臭いは徐々に蓄積されるため、気づいたときには部屋全体に広がっていることもあります。
「臭いが気になってから対処する」のではなく、こもらせない環境をつくることが、結果的に退去時の負担を減らすポイントです。
臭いの発生源(トイレ・寝床)を清潔に保つ
ペットの臭い対策では、トイレや寝床などの臭いの発生源をこまめに管理することも大切です。
いくら部屋全体を掃除しても、トイレや寝床が汚れたままだと、すぐに臭いが広がってしまいます。
特に、尿や排泄物は強い臭いの原因になりやすく、放置すると床や壁にまで染み込む可能性があります。そのため、「臭いが出てから」ではなく、「発生させない意識」が大切です。
具体的には、以下のような対策を行いましょう。
- トイレシートはこまめに交換する
- ケージやトイレ周りは定期的に拭き掃除をする
- ペットの寝床(クッション・毛布など)は定期的に洗濯する
また、トイレ周辺の床や壁も見落としがちなポイントです。
飛び散りやマーキングによって臭いが残っていることがあるため、定期的にチェックしましょう。
原因となる場所を清潔に保つことが、最も効果的な予防策です。
布製品や床の汚れを早めに対処する
ペットの臭いは、時間が経つほど素材に染み込みやすくなるため、汚れを見つけた時点で早めに対処することが重要です。
特に注意したいのが、カーペットやソファなどの布製品、フローリングです。これらは日常的に触れる機会が多く、気づかないうちに臭いが蓄積されやすい場所といえます。
そのため、以下のように早めに対処することを習慣づけましょう。
- 粗相や汚れを見つけたらすぐに拭き取る
- 布製品は定期的に洗濯・乾燥する
- フローリングは水拭き+消臭で清潔に保つ
「あとでまとめて掃除すればいい」と後回しにすると、臭いを完全に消すのが難しくなるケースも少なくありません。
日常的に臭いを処理しておくことが、退去時の負担軽減にもつながるでしょう。
まとめ
ペットの臭いは、退去時の原状回復トラブルにつながりやすく、事前に適切な対策をしておくことが重要です。
特に、通常の生活臭を超えるレベルの臭いは、クロス張替えや床補修などの費用を請求される可能性があります。
退去前は、換気や消臭剤の活用、壁や床の拭き掃除、布製品の洗浄など、臭いの原因ごとに段階的に対処しましょう。
また、自力で対応が難しい場合や時間がない場合は、専門業者への依頼も有効です。
退去時にペットの臭い消しで悩んだときは、無理にすべてを自分で解決しようとせず、状況に応じて適切な方法を選びましょう。
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