引っ越しや買い替えで処分が必要になったエアコンの取り扱いにお困りですね。
そもそも、どうやって取り外せばよいか分からないという方は多いと思います。
エアコンって普段あまり取り外す機会がないからこそ、いざ取り外すとなると分からない事だらけですよね。
今回は、エアコンを取り外す際の処分の仕方や注意すべき点などをご紹介していきます。
ぜひ自分にピッタリ合った処分の仕方を探して適切に片づけて下さいね!
▶経歴
・公益社団法人日本ペストコントロール協会ペストコントロール技能師
・YouTube「特殊清掃CH|すーさん」登録者5.3万人
・IICRC認定テクニシャン(CCT)
・Goldmorr認定テクニシャン
・JRES認定テクニシャン
・3,000件以上の孤独死案件に携わる
▶メディア出演
・「ABEMA 変わる報道番組 #アベプラ【公式】」ABEMA
・「日刊SPA!」定期連載中
・bizSPA!フレッシュ
・「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」BSスカパー
・「Channel恐怖」Amazon prime video
1.エアコンの無料処分は要注意!
「エアコンを処分するなら少しでも費用を抑えたい」
と思う人もいると思います。
確かに、エアコンを処分してくれる業者の中には無料の業者もあります。
無料で回収までしに来てくれる、とても良いサービスに見えてしまうはずです。
実は、無料業者の多くが適切な資格を持っていない違法な営業をしています。
違法な業者は、自分達が必要な備品を取りだしたら、後は不法投機してしまうことが多いです。
また、無料と言っていたのに後で高額請求を受けるトラブルも頻発しています。
さらに、エアコンは家電リサイクル法に定められたリサイクルが義務付けられている家電です。
専用の家電リサイクル券に必要事項を記入し、リサイクル料金を支払わなければなりません。
つまり、エアコンは正しく処分しなければ、罰則・罰金の危険があるわけです。
無料で処分できると安易に考えず、正しい方法で処分しましょう。
関連:[冷蔵庫の処分方法9選!処分費用と手間を減らして賢く片付ける]
2.エアコンの処分方法8選
ここまで、エアコンの処分での注意点をお話しました。
「でも、正しくエアコンを処分する方法がわからない」
という方も多いと思います。
ここでは、エアコンの処分に便利な方法を8つご紹介していきます。
これを見れば、自分に合った方法で正しく処分できるようになるはずです。
- 買い替えのときに引き取りを頼む
- 友人や知人に譲る
- ネットショップで販売する
- リサイクルショップに買い取りを依頼する
- 自治体のサービスを利用する
- 指定の場所へ持ち込む
- 引越し業者のサービスを利用する
- 不用品回収業者に依頼する
それぞれ順番に見ていきましょう!
※ここで掲載している料金はあくまでも目安です。参考程度にご覧ください。
(1)買い替えのときに引き取りを頼む
買い替えた際に古いエアコンの引き取りも頼んでしまうという方法です。
新しく購入した際はそこのお店で取り付けまで行ってもらうのが一般的です。
せっかくですから、取り付けに来た際に古いエアコンの取り外しと引き取りまで行ってもらいましょう。
お店によっては、購入するエアコンの料金を少し値引いてくれる場合もあります。
自分で取り外す手間や処分する必要も無いので、楽で簡単です。
また、設置まで頼めるのも嬉しいですよね。
ただし、それなりに費用が掛かるので、料金については事前に確認しておきましょう。
買い替える場合は、古いエアコンの引き取りも一緒にお願いするというのも1つの方法です。
料金目安 | 内訳 |
---|---|
約7,290円 | 取付工賃+回収費用(5,000~8,000円) リサイクル料金(990円) |
(2)友人や知人に譲る
友人や知人に譲るという方法もあります。
必要としている人に使って貰えるのなら、処分する手間も省けるので、楽で良いですよね。
ただ、知り合いに売るなら以下のことは確認しておきましょう。
- 取り外しはどうするのか?
- 自宅まで取りに来てくれるのか
- 持って行かなければならないのか
相手が遠方に住んでいる場合、運ぶのにも時間が掛かるはずです。
当日スムーズなやり取りが出来るように、いつまでに欲しいのかもきちんと把握しておきましょう!
(3)ネットショップで販売する
ネットショップで販売するという方法もあります。
「まだちゃんと動くのに古い型だから買取して貰えなかった」
「購入したばかりだけど不要になってしまいなるべく高値で売りたい」
ネットショップなら、自分の好きな価格で売る事が可能です。
今はスマホやパソコンがあれば、自宅に居ながら簡単に、出品する事が可能です。
具体的には、メルカリやヤフオクなどですね。
ただ、ネットショップで売る場合は以下のようなことは考えておきましょう。
- 取り外しをどうするのか考えて無かった
- 梱包や発送をどうするかまで考えて無かった
- 取り外しをどうするか
- 発送はどうするか
これらに問題がないなら、検討してみると良いでしょう。
(4)リサイクルショップに買い取りを依頼する
買い替えの予定が無く、処分したいだけということもありますよね。
そんなときには、リサイクルショップに持ち込み買い取ってもらうという方法もあります。
料金は、エアコンの状態や型にもよりますが、処分できた上にお金が手に入るのは嬉しいですよね。
購入から、5年以内のエアコンであれば、割と良い条件で売れる事が多い様です。
ただし、あまりに古いものだと、そもそも買い取って貰えないこともあります。
また、買取金額がお小遣い程度の値段にしかならなかったりする場合もあるでしょう。
そのため、事前に買い取って貰えるのか、大体どのくらいの値段になるのか、確認しておく事が大切です。
また、以下の項目についても考えておくと失敗しないで済むことが多くあります。
- 取り外しやリサイクルショップまでの持ち運び
- 自分で行わなれればならないことはなにか
- 事前にどのように取り外すのか
- 持ち運びの手段はあるのか
リサイクルショップごとに違いがあるので、自分に合っているなら試してみてください。
(5)自治体のサービスを利用する
自分でエアコンを持ち運び、処分するのが難しいこともあるでしょう。
それなら、各自治体による不要となった家電を収集するサービスを使用する方法もあります。
自治体のサービス次第ですが、自宅まで業者が取りに来てくれるので、処分する手間も時間も省けるはずです。
具体的に説明すると、自治体のサービスを利用する場合、一般的にまず郵便局に行き「リサイクル料金」を支払います。
その後自治体へ連絡し、自治体の指定する業者に回収日を予約するのです。
ただし、自治体によって細かい条件や方法に違いがあります。
例えば、エアコンの取り外しは自分でする、取り外しも頼めるが費用が必要などですね。
自分の住んでいる所はどの様なサービスをしているのか、事前に確認しておく事が大切です。
費用目安 | 内訳 |
---|---|
4,147円(東京都) | 運搬料(3,157円) リサイクル料金(990円) |
(6)指定の場所へ持ち込む
各都道府県が定めた指定の場所へ持ち込む、という処分の仕方もあります。
この場合、取り外しは自分で行わなければなりません。
ですが、自分で持ち込むので、運搬料や引き取り費用などは一切掛からないのが利点です。
また、費用な料金としては、リサイクル料の990円(税込)だけになります。
流れとしては、自治体と同じで郵便局で費用を払い、指定場所に持ち込むだけです。
(7)引っ越し業者のサービスを利用する
引っ越し業者の中には、エアコンの取り外しを行い、また処分までしてくれるサービスを行っている所もあります。
ただし、引っ越し費用がプラスになってしまったり、業者の中には、きちんとした資格の無いまま、エアコンの取り外しや処分を行っている所もあるのです。
そのため、料金も合わせて事前にきちんと確認しておきましょう。
取り外しのみ | 処分費込み |
---|---|
約5,000~8,000円 | 約12,000~15,000円 |
(8)不用品回収業者に依頼する
最後にご紹介するのが、不用品回収業者へ依頼する方法です。
この場合、業者が家へ来てエアコンの取り外しから、処分までを全て行ってくれます。
取り外しから処分まで全て任せられるので、すぐに片付いて楽なのが大きな利点です。
また、不用品回収業者は沢山あります。
価格や直ぐに取り外しに来てくれる所など、自分の状況に合わせて選ぶ事もできるでしょう。
もし、すぐに片付けて無駄な手間を省きたいと考えるなら業者がおすすめです。
一番自分の負担が少なく、何よりエアコンが比較的新しものや状態が良いと買い取りもしてもらえます。
3.エアコンの処分は回収業者に依頼が安心
ここまで、8つの処分方法をご紹介してきました。
その中でも、回収業者へ依頼するのが一番おすすめな方法です。
処分を考えると、以下のようなことを考えたことがないでしょうか?
これら全ての悩みを解消し、すぐに片付けられるのが不用品回収業者です。
- 処分の仕方がわからない
- 家電リサイクル券の書き方がわからない
- 取り外しできない
- 持ち運びできない
- 費用をできるかぎり抑えたい
自分で処分するとなると、慣れない作業も多く、正しい知識が無いため間違った取り外し方をしてしまう恐れもあります。
その点業者に依頼を行えば、きちんとした知識を持った方が安全に作業を行ってくれるので、安心です。
また、依頼するだけで業者が家へ来て取り外し作業を行い、処分までしてもらえます。
さらに、エアコンの買い取りをしてもらえれば、費用もその分だけ抑えられるわけです。
ただし、依頼する業者が「一般廃棄物収集運搬業許可」または「産業廃棄物収集運搬業許可」をきちんと持っているかという事は確認しておきましょう。
現在は、一般廃棄物収集運搬業許可を新規で取得できません。
そのため、産業廃棄物収集運搬業許可を取得。自社排出扱いとして適切な処分場で廃棄物を処分し、マニフェスト管理等を厳格に行っている業者が大半です。
誠実で、公正な不用品回収業者に依頼すれば、エアコンの処分も楽に済みます。
【参考】エアコンの処分に関する豆知識
エアコンの処分の仕方について色々とご説明してきましたが、ここからは処分する際に
知っておくと良い豆知識を紹介します。
意外と知っている様で見落としがちな事もありますので、ぜひ、参考にされてみて下さいね。
知識1.リサイクル料金がかかる
エアコンを処分するには、「リサイクル料金」がかかるという事を知っていますか?
家電はごみ処理施設等で処分するのは難しく、今まではそのまま埋め立てられていました。
ですが、廃棄物を減らす事を目的にリサイクルできるものは積極的にリサイクルすると2001年に定められたのが、「家電リサイクル法」です。
この「家電リサイクル法」により、家電の持ち主が、その家電を処分するにあたり、リサイクルに必要な料金を支払う事が義務付けられました。
それが、「リサイクル料金」です。
このリサイクル料金を支払う対象となるのが、エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機です。
逆に対象外となってしまうのが、業務用のものです。
エアコンの場合天井に埋め込み式になっているものや、壁に埋め込まれているもの等は「リサイクル料金」の対象外となります。
また、工場等に良く置かれている、冷風機。更には、除湿機や室外機の置き台、屋根等も対象外です。
エアコンの場合、「リサイクル料金」は990円(税込)です。
その他テレビ、冷蔵庫等は、大きさや種類によって多少金額に変動があります。
- テレビ:1,320円~2,970円
- 冷蔵庫:3,740円~4,730円
- 洗濯機:2,530円
リサイクル料金がかかることは覚えておきましょう!
リサイクル料金の支払い方
リサイクル料金の支払い方としては、主に2つあります。
1つ目が、郵便局に行き振り込みをする方法です。
これは、自治体のサービスを利用する場合や指定の場所へ自分で持っていく場合にこちらの方法で支払います。
郵便局に行き家電リサイクル券にメーカー名や区分コード等必要事項を記入し、振り込みを行いましょう。
書き方は「家電リサイクル券記入方法」を参考にしてみてください。
2つ目が、引き取りをお願いする家電量販店や業者に支払う方法です。
引き取りに来てもらった際に、「リサイクル料金」を業者に支払います。
処分する方法によって、支払い方も違ってくるはずです。
業者等に引き取りに来て貰う場合は、事前に「リサイクル料金」の支払いについても確認しておく事をおすすめします。
知識2.区分コードがある
家電にはそれぞれに区分コードがある事をご存じでしょうか?
先ほど「リサイクル料金」の説明をしましたが、この「リサイクル料金」は、各メーカーや種類によって料金が変わってきます。
この区分コードが正しく分かっていないと、「リサイクル料金」が正しく算出されなくなってしまいますので注意が必要です。
エアコンの場合、区分コードは10のみです。
郵便局で「リサイクル料金」を支払う場合、この区分コードを記入する所もありますので、事前に覚えておきましょう。
知識3.リサイクル券は貼る位置に注意する
リサイクル券は貼る位置にも注意しましょう。
なぜかと言うと、それぞれの家電によって貼る位置というのが、あらかじめ決まっているからです。
大体は正面からみて右の上に貼るように決めれれています。
なぜ、この「リサイクル券」の貼る位置が決められているのかというと、条件によっては、きちんとリサイクルできなくなるからです。
エアコンの場合、型式名等が書かれているラベルは冷媒フロンを回収する際に必要な情報なので、避けて貼る必要があります。
エアコンは、右側面の上部に貼っておきましょう。
エアコンの処分ならブルークリーンにお任せください
エアコンを含む、家財や生活雑貨の整理ならブルークリーンにお任せください。
室内整理から特殊清掃、除菌・除染作業まで、ご要望に合わせて幅広く対応いたします。
エアコンの処分も正しくおこなうほか「売却できる程度のエアコンなら買取」も可能です。
不用品は、まとめて片付けるほうがラクなケースも意外にあります。
もし、不用品をエアコンとまとめて処分したいと考えたときには、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
エアコンの処分の仕方について色々とご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
エアコンは普段中々処分する機会が無いからこそ、いざ処分するとなるとわからない事だらけだと思います。
そんなときは、この記事で紹介した8つの方法の中から、自分に合うものを選んでみましょう。
間違った方法で処分すると、罰則・罰金となることもあるので注意してください。
正しく、そして安心して処分するなら業者に頼むことも検討してみてくださいね。