亡くなった人の部屋を片付けることは、遺族にとって非常に大きな負担となります。
感情的な面だけでなく、法的な問題も考慮しなければならず、遺品整理や不用品回収、清掃や消毒、リフォームや売却など、多岐にわたる作業が必要です。
そのため、多くの方が遺族として、どのようにすれば亡くなった人の部屋を適切に片付けることができるか悩んでいるのではないでしょうか。
本記事では、亡くなった人の部屋の片付けを専門に行う業者の種類や選び方、費用相場、遺品整理の有無などを詳しく解説しています。
適切な業者を選ぶことで、亡くなった人の部屋を適切に片付けることができるでしょう。
▶経歴
・公益社団法人日本ペストコントロール協会ペストコントロール技能師
・3,000件以上の孤独死案件に携わる
▶メディア出演
・「ABEMA 変わる報道番組 #アベプラ【公式】」ABEMA
・「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」BSスカパー
・日刊SPA!
・bizSPA!フレッシュ
・「Channel恐怖」Aamzon prime video
1.亡くなった人の部屋の片付け業者の種類とは?
亡くなった人の部屋の片付けを専門に行う業者には以下のような種類があります。
- 遺品整理業者
- 不用品回収業者
- 特殊清掃業者
1つずつ見ていきましょう。
(1)遺品整理業者
遺品整理業者は、亡くなった人の遺品を整理・処分する専門業者です。
彼らは遺族の要望に基づいて遺品を整理し、必要な物品を遺族に引き渡すか、処分を行います。
遺品整理業者のメリットは、遺品の価値や感情的な意味を尊重してくれることです。
なぜなら、彼らは遺品に関する知識や経験を持っており、遺族の気持ちに寄り添って対応してくれるからです。
たとえば、亡くなった人が大切にしていたコレクションや思い出の品などは、遺族に相談して保存や買取を提案してくれることがあります。
(2)不用品回収業者
不用品回収業者は、亡くなった人の部屋にある不要な家具や雑貨、家電製品などの回収・処分を行います。
彼らは遺族から指示を受けて、不要な物品を処分する役割を果たします。
不用品回収業者のメリットは、手早く、安価に片付けてくれることです。
なぜなら、彼らは不用品の量や種類に応じて料金を設定し、迅速に作業を進めてくれるからです。
たとえば、亡くなった人の部屋が狭い場合や物量が多い場合でも、不用品回収業者は効率的に対応してくれます。
(3)特殊清掃業者
特殊清掃業者は、亡くなった人の部屋の清掃や衛生管理を専門としています。
彼らは部屋の掃除や消臭、衛生的な状態の回復などを行い、遺族に清潔な環境を提供します。
特殊清掃業者のメリットは、専門的な技術や機材を使って清掃してくれることです。
なぜなら、彼らは亡くなった人の部屋に残された汚れや臭い、菌や虫などに対処する方法や道具を持っており、安全かつ確実に作業を行ってくれるからです。
たとえば、亡くなった人が孤独死した場合や長期間放置された場合でも、特殊清掃業者はプロとして対応してくれます。
2.亡くなった人の部屋の片付け業者選びは遺品整理の有無で決まる!
亡くなった人の部屋の片付け業者選びは、遺品整理の有無によって決まります。
遺品整理が必要な場合は遺品整理業者を、不要な場合は不用品回収業者や特殊清掃業者を検討します。
その際は、遺族の要望と状況に基づいて、最適な業者を選ぶことが重要です。
亡くなった人の部屋の片付け業者を選ぶ際には、まず遺品整理が必要かどうか判断する必要があります。
遺品整理が必要かどうか判断する方法は以下の通りです。
- 故人が大切にしていたものや思い出深いものが多いかどうか
- 故人が形見として残したいものや供養したいものがあるかどうか
- 故人の遺族や親族が遺品に対する希望や意見があるかどうか
- 故人の部屋が汚れていないかどうか
- 故人の部屋にあるものがすべて不要かどうか
これらの質問に「はい」と答えた場合は、遺品整理業者に依頼することをおすすめします。
逆に「いいえ」と答えた場合は、不用品回収業者や特殊清掃業者に依頼することをおすすめします。
3.亡くなった人の部屋の片付けを遺品整理業者に依頼した際の費用相場
遺品整理業者に依頼する際の費用相場は、部屋の間取りと荷物の量によって大きく変わります。
一般的には、部屋が広くて荷物が多いほど高くなります。
以下は、部屋の間取りと作業人数・時間・相場の目安です。
間取り | 作業人数 | 作業時間 | 相場 |
---|---|---|---|
1K〜1R | 2〜5名 | 2〜8時間 | 約78,000~284,000円 |
1DK〜3LDK | 3~7名 | 5時間 | 約135,000~482,000円 |
4LDK | 5~8名 | 12~20時間 | 約245,000~690,000円 |
この表はあくまで目安であり、実際の費用は現場の状況や業者によって異なります。
また、この表には不用品回収やハウスクリーニングなどのサービス料金や消費税などは含まれていません。
そのため、実際に依頼する前には必ず見積もりをもらって確認しましょう。
遺品整理業者に依頼する際の費用相場は、作業内容や時間によっても変わります。
一般的には、作業内容が複雑で時間がかかるほど高くなります。
以下は、作業内容や時間による費用相場の目安です。
作業内容 | 作業時間 | 相場 |
---|---|---|
不用品回収 | 1時間 | 約10,000~20,000円 |
ハウスクリーニング | 1時間 | 約10,000~20,000円 |
特殊清掃 | 1時間 | 約20,000~40,000円 |
遺品供養 | 1回 | 約10,000~30,000円 |
この表はあくまで目安であり、実際の費用は現場の状況や業者によって異なります。
また、この表には出張料や消費税などは含まれていません。
そのため、実際に依頼する前には必ず見積もりをもらって確認しましょう。
以下の記事では、遺品整理の費用相場についてさらに詳しく解説しています。
費用を安く抑える方法についても紹介しているので、併せてご確認ください。
4.亡くなった人の部屋の片付け業者を選ぶ際の3つのコツ!
ここからは、亡くなった人の部屋の片付け業者を選ぶ際の3つのコツを紹介します。
以下の3つのコツを知ることで、コストパフォーマンスの高い業者を選ぶことができます。
- 見積もり金額が相場とかけ離れていないかチェックする
- 片付け以外のサービスにも注目する
- できるだけ早い段階で依頼するようにする
特に、専門的な遺品整理業者に依頼する場合は、見積もり金額が相場に合っているか確認することが重要です。
また、部屋全体をケアしてくれる業者を選ぶために、片付け以外のサービスにも注目することができます。
早めに依頼することで、スムーズに片付けてくれる業者を選ぶことができます。
詳しい解説は以下のとおりです。
コツ1.見積もり金額が相場とかけ離れていないかチェックする
亡くなった人の部屋の片付け業者を選ぶ際には、見積もり金額が相場とかけ離れていないかチェックすることが重要です。
なぜなら、見積もり金額が高すぎると無駄な出費になり、安すぎると品質や安全性に問題がある可能性があるからです。
たとえば、間取りが1K〜1Rの部屋の場合、作業人数が2〜5名で作業時間が2〜8時間かかるという知見に基づいて、相場は約78,000〜284,000円です。
この範囲内であれば、適正な価格と言えますが、それ以上やそれ以下であれば、注意が必要です。
結果として、見積もり金額が相場とかけ離れていないかチェックすることで、コストパフォーマンスの高い片付け業者を選ぶことができます。
コツ2.片付け以外のサービスにも注目する
亡くなった人の部屋の片付け業者を選ぶ際には、片付け以外のサービスにも注目することが重要です。
なぜなら、片付けだけではなく、遺品整理や不用品回収、清掃や消毒、リフォームや売却など、さまざまなサービスを提供している業者もいるからです。
たとえば、遺品整理は亡くなった人の思い出や価値観を尊重しながら行う必要があります。
また、不用品回収では処分方法や費用に気をつける必要があります。
清掃や消毒は衛生面や臭気対策にも欠かせませんし、リフォームや売却は部屋の再利用や資産価値にも関わる問題です。
結果として、片付け以外のサービスにも注目することで、亡くなった人の部屋をトータルでケアしてくれる片付け業者を選ぶことができます。
コツ3.できるだけ早い段階で依頼するようにする
亡くなった人の部屋の片付け業者を選ぶ際には、できるだけ早い段階で依頼するようにすることが重要です。
なぜなら、亡くなった人の部屋は放置すると悪化する可能性が高く、その分費用や時間がかかるからです。
たとえば、亡くなった人の部屋は、遺体や血液などの汚れや臭いが残っている場合がありますし、カビや虫などの発生や増殖もあり得ます。
また、急な対応に追加料金がかかったり、家賃や管理費などの支払いが続いたりするため、経済的な負担も大きくなるでしょう。
結果として、できるだけ早い段階で依頼するようにすることで作業の予定も組みやすく、亡くなった人の部屋をスムーズに片付けてくれる片付け業者を選ぶことができます。
5.亡くなった人の部屋の片付けを業者に依頼する際の注意点!
亡くなった人の部屋の片付けは、遺族にとって大変な作業です。
感情的な面だけでなく、法的な面も考慮しなければなりません。
そこで、業者に依頼する際には以下の注意点に留意しましょう。
- 相続放棄をする場合は一切遺品に触らない
- 必要な許可を取得している業者か確認する
1つずつ、見ていきましょう。
注意点1.相続放棄をする場合は一切遺品に触らない
相続放棄をする場合は、遺品に一切触れず、専門家の指示に従うべきです。
なぜなら、遺品に触れることは相続権を行使したことになり、相続放棄が無効になる可能性があるからです。
たとえば、遺品の中に貴重品や現金があった場合、それを取り出すことは遺産分割の一部とみなされることがあります。
その結果、相続放棄したはずの借金や税金も負担しなければならなくなるかもしれません。
相続放棄の手続きを行う場合は、遺品の整理や処分は遺族ではなく業者が行うべきです。
専門家の助言を仰ぎながら、適切な手続きを遵守しましょう。
注意点2.必要な許可を取得している業者か確認する
亡くなった人の部屋の片付けを業者に依頼する際は、業者が必要な許可を取得しているか確認しましょう。
なぜなら、許可を取得している業者は信頼性が高く、適切な方法で片付けを行ってくれるからです。
たとえば、一般廃棄物収集運搬業許可や産業廃棄物収集運搬業許可は、廃棄物の処理方法や安全性に関する基準を満たしていることを示す許可です。
古物商許可は、遺品の中にある貴重品や骨董品を正当に取引することを示す許可です。
違法な行為に関与する業者を選ばないためにも、許可の有無を確認することが重要です。
安心して依頼するためにも、許可についての情報を確認しましょう。
6.亡くなった人の部屋の片付けなら心つむぐ遺品整理にご相談ください!
亡くなった人の部屋の片付けなら心つむぐ遺品整理にご相談ください!
遺品整理・不用品回収・特殊清掃・リフォーム・新築後の清掃など、お客様のニーズに合わせて対応いたします。
スタッフは遺品に関する知識や経験を持っており、遺族の要望に合わせた丁寧な作業を提供しています。
また、適正価格での見積もりや追加サービスにも対応し、特殊清掃業務の許可も保有しています。
24時間365日対応が可能で、実績は2,000件以上あります。
LINEでの相談も可能ですので、お気軽にご相談ください。
亡くなった人の部屋は業者に片付けを依頼しよう
遺族にとって大きな負担となる亡くなった人の部屋の片付けを、経験豊富な遺品整理業者に依頼することで、信頼性と適切な対応を受けることができます。
亡くなった人の部屋の片付けを業者に依頼する際には、以下の3つのコツを知っておきましょう。
- 見積もり金額が相場とかけ離れていないかチェックする
- 片付け以外のサービスにも注目する
- できるだけ早い段階で依頼するようにする
ただし、業者に依頼する際には、相続放棄をする場合は一切遺品に触れないことや、必要な許可を取得している業者を選ぶことが重要です。
心つむぐ遺品整理は、遺品整理・不用品回収・特殊清掃・リフォーム・新築後の清掃など、お客様のニーズに合わせて対応しています。
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