「最近、寝室がなんとなくカビ臭い」
「ベッドの近くの壁にポツポツと黒いシミがある」
そんな違和感を抱えながらも、忙しさからついそのままにしてしまっていませんか?
見た目の汚れだけなら我慢すればよいように感じるかもしれませんが、カビが増えた部屋で寝続けることは、体調面にさまざまな悪影響を及ぼすおそれがあります。
特に、子どもや赤ちゃんがいるご家庭では、カビが原因で重大な健康被害に遭う可能性もあるため、早めの対処が必要です。
この記事では、カビだらけの部屋で寝ることで起こり得る健康被害をわかりやすく整理し、その場でできる対処法と、今後カビを生やさないための予防策を解説します。
ご自宅の寝室の状態と照らし合わせながら、安心して眠れる環境づくりの参考にしてください。
- カビの部屋で寝ることによる健康被害
- 寝室にカビが生えたときの対処法
- カビの予防法
カビだらけの部屋で寝ると起こる健康被害

カビが増えた部屋で寝ると、以下のような健康被害に遭うリスクがあります。
- アレルギー症状
- 感染症
- 免疫力の低下や慢性的な体調不良
- 睡眠障害
- シックハウス症候群
- 体が臭くなる
ここでは、カビによって生じ得るそれぞれの症状やリスクについて、詳しく見ていきましょう。
アレルギー症状
カビだらけの部屋で寝ることで最も起こりやすいのが、アレルギー症状です。
空気中に漂うカビの胞子は非常に軽く、呼吸とともに体内へ入り込みやすい特徴があります。
そのため、敏感な方やアレルギー体質の方は以下のような反応が出やすくなります。
- 鼻水
- くしゃみ
- 鼻づまり
- 喉の違和感
- 咳
- 肌荒れや痒み
- 目の充血や痒み
- 花粉症に似た状態 など
さらに注意したいのが「夏型過敏性肺炎」です。
これは、トリコスポロンというカビを吸い込むことで起こるアレルギー性の肺炎で、発熱・咳・倦怠感など風邪に似た症状が続くのが特徴です。
症状が悪化すると呼吸がしづらくなることもあり、繰り返し曝露していると慢性化してしまう可能性もあります。
「寝ると咳が出る」「朝起きると喉が痛い」といったサインが続く場合は、寝室のカビが原因のひとつかもしれません。そのまま放置するとアレルギーが慢性化するおそれがあるため、早めにカビの除去と環境改善に取り組むことが大切です。
参考:Trichosporonosis|時松一成・大分大学医学部総合内科学第二講座
感染症
カビだらけの部屋で長期間過ごすと、感染症のリスクも高まります。
カビは真菌(しんきん)と呼ばれる微生物の一種で、そのなかでも特定の種類が体内へ入り込むと炎症を引き起こすことがあるのです。
代表的な感染症としては、肺に炎症を起こす肺真菌症や気管支肺アスペルギルス症、副鼻腔にカビが入り込む真菌性副鼻腔炎などが挙げられます。いずれも咳・発熱・息苦しさ・鼻づまりなどの症状を伴い、放置すると慢性化する可能性があります。
また、免疫力が低下した人に発症しやすいムコール症やクリプトコッカス症といった深刻な真菌感染のリスクも否定できません。
こうした感染症は早期に治療すれば改善しますが、カビのある環境に戻れば再発するおそれがあります。体調不良が続くときは早めに医療機関を受診しつつ、住環境からカビを減らす対策を同時に進めることが重要です。
免疫力の低下や慢性的な体調不良
カビの多い部屋で生活していると、原因がはっきりしない「なんとなく体がだるい」「朝起きても疲れが残っている」といった慢性的な不調が続きやすくなります。
これは、空気中に漂うカビの胞子を継続的に吸い込むことで、体がストレスを感じやすくなるためです。
長期間軽い炎症が続くと、免疫機能が正常に働きにくくなり、風邪をひきやすくなる・肌荒れが治りにくいなど、さまざまな不調のきっかけになります。
また、カビが放つ揮発性の物質(カビ臭の原因)が自律神経に影響を与えることもあり、頭痛や集中力の低下、気分の落ち込みを訴える方もいます。特に、寝室のカビは一晩中吸い込み続けることになるため、体への負担が蓄積しやすい点が問題です。
「ストレスや疲れのせいだと思っていたら、実はカビが原因だった」というケースも少なくありません。もし体調不良が長引いている場合は、生活習慣だけでなく、室内環境にも目を向けてみることが大切です。
カビを取り除き、空気の流れや湿度を整えるだけで、体の重さやだるさが改善する可能性もあるでしょう。
睡眠障害
カビが多い部屋で眠っていると、「寝つきが悪い」「夜中に目が覚める」といった睡眠障害に悩まされるおそれもあります。
カビが発する独特の臭いは、人によっては刺激物として感じられ、わずかな不快感でも脳が休まりにくい状態になります。また、咳や鼻づまりがあると呼吸が浅くなり、深い眠りに入りづらくなるため、結果として慢性的な睡眠不足につながりやすいのです。
さらに、カビの胞子を吸い込むことで気道が刺激され、夜間の咳込み・喉の乾燥・息苦しさが生じる場合もあります。
その結果、睡眠の質が下がり、慢性的な体調不良や「なんだか元気が出ない」「最近疲れやすい」といった症状につながる可能性もあるでしょう。
シックハウス症候群
カビだらけの部屋で日常的に寝ていると、シックハウス症候群のような症状が出ることがあります。
本来シックハウス症候群は、建材や接着剤などから発生する化学物質が原因とされていますが、カビが放つ揮発性有機化合物も同様に刺激物として作用し、目や鼻、喉に違和感を与えるケースがあるのです。
特に、カビ臭さによる頭痛・めまい・吐き気・集中力低下などは、シックハウス症候群に見られる症状と重なる部分が多く、慢性的なストレスや不快感につながりやすい点に注意が必要です。
シックハウス症候群に似た症状が出ている場合は、換気やカビ除去だけでなく、部屋全体の空気質を見直すことが重要です。原因を特定し、生活空間を改善することで、多くの症状は軽減される可能性があります。
体が臭くなる
意外に感じるかもしれませんが、カビの多い部屋で過ごしていると「体の臭いが気になるようになった」と感じるケースも少なくありません。
これは、カビが衣類や髪、寝具に付着し、本人の体臭と混ざってしまうことが原因です。カビ臭は一度染みつくと取れにくく、洗濯や入浴でも臭いが残りやすくなることがあります。
体が臭うと自分に自信が持てなくなったり、人間関係に影響したりする場合もあるため、放置はおすすめできません。
まずはカビ自体を取り除くこと、寝具をしっかり乾燥させること、部屋の通気性を改善することが大切です。
子どもや赤ちゃんがいる場合は要注意
カビだらけの部屋で寝るリスクは、大人よりも子どもや赤ちゃんのほうが高いといわれています。
乳幼児は呼吸器や免疫機能がまだ十分に発達しておらず、空気中に漂うカビの胞子やカビ臭の刺激を受けやすい状態です。鼻づまり・咳・湿疹といった症状が繰り返し起きる場合、寝室やリビングのカビが一因になっていることもあります。
また、赤ちゃんは床に近い位置で生活するため、大人よりカビの影響を受けやすい点も見逃せません。床や壁の下部にカビが生えていると、ハイハイ時に直接触れてしまったり、舞い上がった胞子を吸い込みやすくなることがあります。
さらに注意したいのが、気付かないうちに発症するアレルギー症状や「夏型過敏性肺炎」です。乳幼児は症状を言葉で伝えられないため、原因が分からないまま体調不良が長引くケースも少なくありません。
もしお子さんの咳が続く、寝るときだけ鼻が詰まる、肌荒れが治りにくいといった状態が見られる場合は、部屋のカビを疑うことが大切です。早めに環境改善を行うことで、健康リスクを大幅に減らすことができます。
参考:Mold|CDC
部屋にカビが生えたときの対処法

部屋にカビを見つけたときは、「とりあえず拭けば大丈夫」と考えてしまいがちですが、正しい手順を踏まないと胞子を広げてしまい、かえって悪化させるおそれがあります。
そのため、寝室のカビを除去する際は、以下の正しい手順で対処するようにしましょう。
- 換気を行う
窓を開けたり換気扇を使い、空気の滞留を防ぎましょう。胞子が漂い続けない状態を作るのが基本です。 - 周囲のホコリを掃除する
先に床や棚のホコリを拭き取っておくと、胞子の付着や再繁殖を防ぐことができます。 - カビ部分に適切な除去剤を塗布する
塩素系・アルコール系など、カビの場所や素材に合わせて選んだ除去剤を使いましょう。 - 塗布後は記載時間までしっかり放置する
除去剤が浸透する前に拭き取ると根(菌糸)が残りやすく、再発リスクが高まるので注意が必要です。 - 一方向にやさしく拭き取る
往復拭きは胞子の拡散につながるためNGです。 - 仕上げにしっかり乾燥させる
除湿機・送風機・ドライヤーで素材を完全に乾かすことで再発を予防します。
なお、軽度のカビであれば上記の手順で自力で対応できますが、広範囲の場合やカビ臭が強い場合は、無理に作業を続けずに専門業者への相談も検討しましょう。
【関連記事】
カビは50度で死滅・殺菌できる?正しいカビ除去の方法と業者へ依頼するメリットを解説
カビだらけの部屋の清掃ならブルークリーンへご相談を

「カビが広範囲に広がっている」「何度掃除しても再発してしまう」
このようなケースでお悩みなら、ブルークリーンへご相談ください。
ブルークリーンでは、カビの調査から除去・乾燥・予防までを一貫して行い、原因から根本的に改善する「総合的なカビ対策」を提供しています。
当社ではまず、専門機器を用いた湿気や含水率のチェック、必要に応じたカビの種類の判定により、再発を引き起こす根本原因を明確にします。
そのうえで、素材に適した薬剤・施工方法を用いて深部のカビまで除去し、仕上げには防カビ処理や乾燥工程を徹底。作業中も陰圧管理によって胞子を外へ拡散させないため、健康面のリスクも抑えられます。
さらに、防カビ仕上げを行ったうえで除去作業後の再調査によって効果を確認し、報告書を提出。単に「除去作業をして終わり」ではなく、その後の効果までしっかり数値でご確認いただけます。
「部屋全体がカビ臭い」「寝室のカビが繰り返し発生する」といったお悩みがあれば、まずはブルークリーンの無料調査をご利用ください。
お部屋の状況に合わせて、経験豊富なスタッフが最適な復旧プランをご提案させていただきます。
カビが生えやすい部屋の特徴

カビは「どの家にも生える可能性がある」ものですが、「カビが生えやすい部屋」があるのも事実です。
これは、カビが生えやすくなる条件に関係しています。まずは、どんな条件がカビの増殖につながるのかを理解しておきましょう。
| 条件 | 概要 |
|---|---|
| 湿度が60%以上 | カビが繁殖しやすい湿度。特に70%を超えると一気に増える傾向があります。 |
| 温度が25〜30℃前後 | 多くのカビが最も活動しやすい温度域です。 |
| 空気が滞留している | 空気が動かない場所は湿気やホコリが溜まりやすく、繁殖条件が整いやすいため、カビの温床となりがちです。 |
| 栄養源が多い | ホコリ・皮脂・ダニの死骸・木材など、カビのエサが残っている状態では繁殖しやすくなります。 |
| 結露が発生しやすい | 窓際・家具裏などに水滴が残ることで湿度が上昇し、増殖の温床になります。 |
では、具体的にどのような部屋が「カビが生えやすい部屋」といえるのでしょうか。以下では、その特徴について詳しく見ていきましょう。
風通しが悪い
風通しの悪い部屋は、カビが繁殖しやすい環境のひとつです。
空気が停滞すると湿気が逃げず、壁際や床、家具の裏に湿度がこもりやすくなります。例えば、ベッドやタンスなどの大型家具を壁にぴったりとつけている場合、その裏側は「風がまったく動かない」「湿気が抜けない」状態が続き、短期間でもカビが生えやすくなるでしょう。
また、荷物が多く詰め込まれた部屋もカビの温床になりがちです。段ボール、衣類、布製品などは湿気を吸いやすく、通気性が悪い空間をつくってしまいます。
押入れやクローゼットの中がカビるケースが多いのも、空気の流れがないうえに湿気をため込みやすい素材が多いためです。
湿度が高い
湿度が高い部屋は、カビが繁殖しやすい典型的な環境です。
一般的に、多くのカビは湿度60%を超えると活動が活発になり、70%以上になると一気に増殖が進むといわれています。
例えば、普段から室内干しをしている場合、洗濯物から水分が蒸発し、床や壁、家具にまで湿気が吸収されてしまいます。その結果、気づいたらカビが大量に発生していたというケースも少なくありません。
そのほか、気密性の高いマンションでは、気温差で窓ガラスやサッシに結露が起きやすく、放置するとカビの温床になります。結露がつきやすい北側の部屋や、日当たりの悪い部屋は特に対策が必要です。
日当たりが悪い
日当たりの悪い部屋も、カビが発生しやすい環境のひとつです。
カビは高温多湿の環境を好む一方で、紫外線や熱によって弱りやすい性質があります。
逆に、日光が入らず温度が上がりにくい・湿気がこもりやすい部屋では、カビが生き残りやすく、少量の胞子からでもすぐに繁殖が進んでしまうのです。
例えば、北向きの寝室、1階の角部屋、隣家との距離が近い住宅などは構造的に光が入りにくく、窓際の結露や壁紙の黒カビが発生しやすい傾向があるので注意しましょう。
また、日当たりが悪い部屋は乾燥しにくいため、一度濡れた壁紙や結露が長時間残り、カビにとって理想的な状態が続いてしまいます。特に梅雨や冬の結露シーズンは要注意です。
掃除をしていない
掃除が行き届いていない部屋は、カビが繁殖する条件が自然と整いやすくなります。
カビは湿気や温度に加えて、ホコリ・皮脂・食べこぼし・ダニの死骸などを栄養源として増殖します。
そのため、掃除を怠るだけでエサが豊富に残り、短期間でも繁殖が進んでしまうのです。
特に寝室は髪の毛やフケ、皮脂汚れが集まりやすく、布団の裏やベッド周りなどは見えにくいぶん汚れが溜まりやすい傾向にあります。
参考:作業環境中におけるカビと健康影響|労働安全衛生総合研究所
日常的にできる7つのカビ対策

カビを根本的に防ぐためには、「生えてから除去する」よりも、日常的に環境を整えて“生えにくくする”ことが重要です。
カビは湿度・温度・ホコリなど、条件がそろった部分から一気に広がりますが、逆に言えば日々のちょっとした工夫で発生リスクを大きく下げることができます。
特に寝室は長時間過ごす場所であり、カビが健康被害につながりやすいため、日常的な習慣づくりが欠かせません。
ここでは、今日から無理なく取り入れられる7つの対策を紹介します。どれも難しい作業ではないので、日々の生活の中に積極的に取り入れてみてください。
毎日部屋を換気する
カビ対策として、最も手軽で効果が高いのが毎日の換気です。
室内の湿った空気を外に逃がすだけで湿度が下がり、カビが繁殖しにくい環境をつくれます。特に寝室は、人が寝ている間に汗や呼気によって大量の水分が放出されるため、朝起きたらまず窓を開けて空気を入れ替えるのがおすすめです。
窓が1つしかない部屋の場合は、換気扇を併用したり、ドアを開けて部屋全体の空気が循環するように工夫すると効果が高まります。
なお、換気の際にやってしまいがちなNG行為は「窓を少しだけ開けて長時間放置する」ことです。これでは空気が循環せず、逆に湿気が入ってくる場合もあります。換気をする際は「短時間で大きく開ける」ことを心がけましょう。
エアコンなどで部屋を除湿する
梅雨時期や夏場は湿気がこもりやすく、換気だけでは湿度を下げきれないことがあります。
そのため、エアコンの除湿機能(ドライ運転)や除湿機を併用するのもおすすめです。
湿度を設定できるタイプであれば、50%前後に設定し、1日に数時間にわたって稼働させると効果的です。
最近ではクローゼットなどの湿気が溜まりやすい場所だけをピンポイントで乾かせるスポット除湿機も多く登場しているので、気になる方はチェックしてみましょう。
こまめに掃除する
こまめな掃除は、カビ対策の中でも非常に効果が高い方法です。
寝室は、髪の毛・フケ・汗・皮脂が多く落ちるため、表面はきれいに見えてもカビが増えやすい環境がそろっています。
カビを予防するためには、以下のような掃除習慣を心がけましょう。
- 床の掃除機がけや拭き掃除を週1回以上おこなう
- ベッド下・家具裏を月1回はチェックしてホコリを除去する
- クローゼットは衣類を詰め込みすぎず、掃除のたびに軽く風を通す
ホコリを減らすだけでもカビの栄養源を大きく減らせるため、日頃から少しずつ掃除する習慣を身につけることが大切です。
クローゼットでは乾燥材を活用する
寝室に備えつけられているクローゼットでは、乾燥材(除湿剤)を活用しましょう。
市販の「湿気取り」はもちろん、シリカゲルやクローゼット専用の吊り下げ式除湿剤も便利で、狭い空間の湿度を効率的に下げることができます。
また、収納スペースのカビを防ぐためには以下の習慣も重要です。
- 詰め込みすぎず、衣類同士に隙間を作る
- ドアや扉を少し開けて、定期的に換気する
- 衣替えのタイミングでカビチェックをする
- 濡れたもの・汗を吸った衣類は完全に乾かしてから収納
寝室のクローゼットは結露の影響を受けやすく、気づかないうちに壁紙の裏でカビが広がっているケースも少なくありません。
乾燥材は手軽にできるカビ対策として非常に効果的なので、早めの設置をおすすめします。
結露を放置しない
結露は、室内カビの発生源として最も多い原因の一つです。そのため、窓ガラスやサッシ、北側の壁などに結露が発生した場合は、放置せずに拭き取るようにしましょう。
なお、以下のような方法で結露の発生・滞留自体を防ぐのも効果的です。
- 結露防止シートや断熱フィルムを貼って温度差を軽減する
- 暖房使用時は定期的に換気をおこない湿度を調整する
- 家具を壁に密着させず5cm程度の隙間を開けて通気を確保する
寝室は睡眠中に大量の水蒸気が発生するため、朝起きると窓がびしょ濡れになることも珍しくありません。
毎日の拭き取りを習慣化するだけでもカビの発生率は大幅に下がるので、日常生活に取り入れてみましょう。
布団やマットレスは定期的に天日干しする
布団やマットレスに発生するカビを防ぐためには、定期的な天日干しが非常に効果的です。
日光に含まれる紫外線には殺菌作用があるうえ、天日干しで湿気をしっかり飛ばすことで寝具を清潔に保てます。
晴れた日は、以下のポイントを意識して布団やマットレスを干してみましょう。
- 片面だけでなく両面をまんべんなく干す
- 2〜3時間を目安にしっかり乾燥させる
- 取り込む前に表面のホコリを軽く払う
特にマットレスは厚みがあるため、底部に湿気が滞留しやすく、乾燥が不十分だとカビが再発しやすくなります。敷きっぱなしにせず、壁に立てかけて風を通すだけでも湿気対策になるので、定期的に行うとよいでしょう。
まとめ
カビだらけの部屋で寝ることは、アレルギー症状・感染症・睡眠障害・体臭の悪化など、心身にさまざまな悪影響を及ぼすおそれがあります。
特に小さな子どもや赤ちゃん、アレルギー体質の人がいる家庭では、カビが原因で慢性的な体調不良につながるケースも少なくありません。
カビは一度広がると自然には消えず、原因となる「湿気」「汚れ」「換気不足」を取り除かない限り再発を繰り返します。
そのため、部屋にカビを見つけたら、換気・清掃・除湿・乾燥を徹底し、必要に応じて専門業者に相談することが重要です。
また、日常的にできる予防策として、換気習慣・こまめな掃除・除湿機の活用・寝具の乾燥などを取り入れることで、カビの繁殖を大幅に抑えられます。
「最近部屋がかび臭い」「寝室で咳が出る」などのサインがあれば、早めに対策を始めましょう。適切な処置と環境改善で、カビのない快適な睡眠環境を取り戻すことができます。
▶経歴
・YouTube「特殊清掃ch|すーさん」登録者5.3万人
・ペストコントロール技能師(日本ペストコントロール協会)
・IICRC認定テクニシャン(CCMT/OCT)
・Goldmorr認定テクニシャン(カビ除去スペシャリスト)
・JRES認定テクニシャン(火災水害復旧対策訓練修了)
・横浜市栄区自治体研修(「ごみ屋敷の解消と再発防止に向けた寄り添い支援」)
・これまで8年以上4,000件以上の現場(孤独死・火災・水害・ゴミ屋敷・遺品整理など)に携わる
▶メディア出演
・「ABEMA 変わる報道番組 #アベプラ【公式】」ABEMA
・「日刊SPA!」定期連載中
・「bizSPA!フレッシュ」
・「スタジオパーソル」単独取材
・「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」BSスカパー
・「Channel恐怖」Amazon prime video







