壁紙のカビはどうやって落とす?正しい落とし方やカビがひどいときの対処法を解説

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壁紙のカビの正しい落とし方を解説するアイキャッチ画像。軽度なカビからひどい状態の対処法、素材を傷めないための注意点などを提示。

「壁紙に黒いポツポツが…これってカビ?」

「拭いてもなかなか落ちないけど、何を使えばいいの?」

このように、壁紙に発生したカビに悩んでいませんか。

壁紙にカビが生えていると見た目が悪いだけでなく、放置すると広がったり、健康への影響が心配になったりすることもあるでしょう。

壁紙のカビは、正しい方法で対処すれば落とせるケースも少なくありません。ただし、素材に合わない洗剤を使うと変色や傷みの原因になるため注意が必要です。

また、カビが深く根を張っている場合は、拭き掃除だけでは不十分なこともあります。

本記事では、壁紙のカビは何で落ちるのかという基本から、素材別の正しい落とし方、やってはいけないNG行動、カビがひどいときの対処法までわかりやすく解説します。再発を防ぐための予防ポイントも紹介しますので、ぜひ最後まで参考にしてください。

この記事でわかること
  • 壁紙にカビが生える原因
  • 壁紙のカビの落とし方
  • 壁紙のカビを予防する方法

壁紙にカビが生える原因

壁紙にカビが生える主な原因を解説するバナー。高湿度、結露、換気不足、ホコリなど、壁紙特有の繁殖条件を提示。

壁紙にカビが生える原因は、主に以下3つです。

  1. 湿度が高い日本の住宅環境
  2. 換気不足と空気の流れの悪さ
  3. 生活行動による水蒸気の蓄積

それぞれについて、具体的に見ていきましょう。

湿度が高い日本の住宅環境

壁紙のカビを考えるうえで、切り離せないのが日本の気候と住まいの特徴です。

そもそもカビは湿気がある環境を好みます。その点、日本は四季があり、特に梅雨から夏にかけては湿度が高い状態が続きます。

また、冬場は暖房と外気の温度差によって結露が発生しやすく、外壁側の壁紙に水分が残ることも少なくありません。

さらに、日本の住宅は気密性が高く、マンションでは特に湿気が外へ逃げにくい傾向があります。そのため、室内に湿気が溜まりやすく、カビが繁殖する環境が整いやすいのです。

「特別なことはしていないのにカビが出た」という場合、日本の住環境そのものが影響している可能性があるでしょう。

換気不足と空気の流れの悪さ

壁紙のカビは、湿度だけでなく「空気の流れ」にも大きく左右されます

いくら外の湿度が高くても、室内の空気が循環していれば、湿気はある程度逃がすことができます。

しかし、窓をほとんど開けない生活や、換気扇を十分に回さない習慣が続くと、壁面に湿気がこもりやすくなります。

特に家具を壁にぴったりと付けている場合、背面に空気が通らず、気づかないうちに黒カビが広がることもあるのです。

また、マンションは構造上、通気性が戸建てよりも劣るケースが少なくありません。そのため、意識的に換気を行わなければ、湿気が滞留しやすい環境になりやすいのです。

生活行動による水蒸気の蓄積

壁紙のカビは、気候や住宅構造だけでなく、日々の生活行動とも深く関係しています。

たとえば、洗濯物の室内干しは短時間で大量の水蒸気を発生させます。

除湿機や換気を併用しない場合、湿度が一気に上昇し、外壁側の壁紙や家具の背面に湿気がたまってしまうでしょう。

そのほか、調理中の湯気や、浴室のドアを開けたままにする習慣も、同様に室内湿度を上げる要因です。

特に浴室やキッチンに隣接する壁は、水分の影響を受けやすい場所といえます。そのため、「ある特定の部屋だけカビが出る」という場合、生活動線に原因がある可能性も考えられるでしょう。

壁紙のカビを放置するリスク

壁紙のカビを放置するリスクを解説するバナー。アレルギーなどの健康被害や、壁紙の裏側・下地までカビが浸食し、大規模なリフォームが必要になるリスクを提示。

壁紙にカビを見つけても、「掃除が面倒」と放置してしまう方は少なくありません

しかし、カビは時間とともに広がる性質があり、放置すると見た目以上のリスクを抱えることになります。

まず懸念されるのが、健康への影響です。

カビは胞子を空気中に放出するため、長時間その環境にいることで、咳やくしゃみ、アレルギー症状の悪化につながる可能性があります。

また、表面だけでなく壁紙の裏側や石膏ボードまでカビが広がると、簡単な拭き掃除では対処できなくなります。

その結果、張り替えや専門業者への依頼が必要になり、費用も大きくなってしまう可能性があるでしょう。

壁紙に発生したカビは「まだ大丈夫」と思える段階で対処することが、結果的に負担を抑えるポイントです。

【関連記事】カビだらけの部屋で寝ると起こる健康被害とは|対処法や予防法をプロが解説

壁紙のカビの落とし方|家でできる掃除手順

壁紙のカビを自宅で落とすための正しい掃除手順を解説するバナー。壁紙の素材を傷めないための注意点や、アルコールや中性洗剤などを使用した具体的なステップを提示。

壁紙のカビは、軽度であれば家庭での掃除で対応できるケースは少なくありません。

ただし、方法を誤ると変色や剥がれの原因になるため、手順を守ることが重要です。

ここでは、一般的な壁紙であるビニールクロスを例に、家庭でできる基本的なカビの掃除方法を紹介します。

必要な道具・準備

壁紙のカビ取りを始める前に、まずは安全対策と道具を整えておくことが重要です。準備を怠ると、胞子を吸い込んだり、薬剤で手肌を傷めたりする可能性があります。

最低限そろえておきたいものは、以下のとおりです。

  • マスク(できれば不織布タイプ)
  • ゴム手袋
  • 窓を開ける、または換気扇を回す環境
  • キッチンペーパーや布
  • 消毒用エタノールスプレーやカビ取り剤

準備を整えたうえで、具体的な除菌方法を確認していきましょう。

消毒用エタノール(アルコール)での基本的な除菌方法

壁紙のカビ掃除は、まずは消毒用エタノールによる除菌から試してみましょう。

具体的な手順は以下のとおりです。

  1. 窓を開ける、または換気扇を回して十分に換気する
  2. 消毒用エタノールを直接壁に吹きかけず、布やキッチンペーパーに含ませる
  3. カビ部分をやさしく押さえるように拭き取る
  4. 乾いた布で仕上げ拭きを行い、水分を残さない

ポイントは、強くこすらないことと拭き取る際に一方向に向かって手を動かすことです。

何度も往復しながら拭いたり、同じ布やキッチンペーパーで必要以上に広い範囲を拭いたりすると、カビの胞子を広げてしまう可能性もあるので注意しましょう。

なお、消毒用エタノールは除菌には有効ですが、漂白作用はありません。

そのため、拭き取ったあとも黒い色素が残ることがあります。見た目の改善が不十分な場合は次の方法を検討するとよいでしょう。

なお、色柄物の壁紙では消毒用エタノールによって変色する可能性もあるため、まずは目立たない場所で試してから作業することが重要です。

カビ取り剤を使った基本的な除菌方法

消毒用エタノールで落ちない黒カビには、市販のカビ取り剤を使用します。

ただし、薬剤は効果が高い分、壁紙への影響も考慮する必要があります。必ず目立たない場所で試してから、本格的な作業に移りましょう。

基本的な手順は次のとおりです。

  1. 窓を開け、換気扇を回して十分に換気する
  2. マスク・手袋を着用し、皮膚や目を保護する
  3. 表面にカビが付着している場合は軽く拭き取る
  4. 黒ずみ部分に薬剤を塗布する
  5. 指定の時間が経つまで放置する
  6. 薬剤を優しく拭き取る
  7. しっかり乾燥させる

薬剤を使ったあと水分を多く残すと再発につながるため、仕上げの乾拭きは丁寧に行うことが重要です。

なお、使用する薬剤については以下の「市販のカビ取り剤の種類と使い分けのポイント」を参考にしてください。

市販のカビ取り剤の種類と使い分けのポイント

壁紙のカビ掃除に使用する市販のカビ取り剤の種類と使い分けを解説するバナー。塩素系漂白剤、アルコール、乳酸系など、壁紙の素材やカビの程度に合わせた選び方を提示。

消毒用エタノールで落ちない黒カビには、市販のカビ取り剤を検討します。

ただし、薬剤には種類があり、効果やリスクが異なるため、状態に応じた使い分けが重要です。

以下では、主な薬剤の特徴をまとめましたので、選ぶ際の参考にしてください。

  • 酸素系漂白剤
    刺激が比較的少なく、安全性を重視したい場合に向いています。軽度〜中度の黒ずみに有効ですが、即効性はやや穏やかです。壁紙への使用にも向いています。
  • 塩素系漂白剤
    頑固な黒カビに効果が期待できます。一方で、色落ちや変色のリスクがあるため、目立たない場所でのテストが必須です。ただし、強い薬剤のため壁紙の変色リスクがあります。

いずれの薬剤も「長時間放置しすぎない」「使用後はしっかり拭き取る」ことがポイントです。誤った使い方は、かえってシミや剥がれの原因になるので注意しましょう。

壁紙のカビにキッチンハイターは使える?

壁紙のカビを掃除する際「家にあるキッチンハイターで代用できないか」と考える方もいるかもしれません。

キッチンハイターは塩素系漂白剤であり、黒カビに対して一定の効果が期待できます

ただし、本来は台所用品向けの製品であり、壁紙への使用を前提に作られているわけではありません。

そのため、変色や色抜け、素材の劣化が起きる可能性があります。

使用する場合は、次の点を守りましょう。

  • 必ず目立たない場所で試してから使う
  • 原液のままではなく、表示に従って適切に希釈する
  • 長時間放置せず、数分で拭き取る
  • 使用後は水拭きと乾拭きを行う

特に色柄物の壁紙では、白く色が抜けてしまうことがあります。

仕上がりを重視する場合や広範囲に広がっている場合は、壁紙用の専用製品を選ぶほうが無難です。

壁紙のカビが取れないときは業者に頼むのも手

壁紙のカビが自力で落とせない場合に専門業者へ依頼するメリットを解説するバナー。壁紙の裏側や下地に浸透したカビの根絶、素材を傷めないプロの技術について提示。

自分で掃除をしても黒ずみが消えない場合や、数週間で再発してしまう場合は、壁紙の表面だけでなく内部までカビが広がっている可能性があります。

その段階になると、家庭での除菌ではなく、専門業者による清掃が必要になります。

特に、次のようなケースでは専門業者の対応を検討するとよいでしょう。

  • カビの範囲が広く、壁一面に広がっている
  • 壁紙の継ぎ目や下地から黒ずみが浮き出ている
  • 石膏ボードや断熱材まで影響している疑いがある
  • 何度掃除しても再発を繰り返す

業者に依頼するメリットは、原因の特定と根本的な対処ができる点にあります。

必要に応じて部分張り替えや下地処理まで行うため、再発リスクを抑えられるのもメリットです。

費用は範囲や状態によって異なりますが、部分的な対応であれば数万円程度で済むケースも少なくありません。

壁紙のカビでお困りならブルークリーンへお任せください

ブルークリーンのスタッフがカビ除去に使用する薬剤「ゴールドモア」を準備している様子

壁紙のカビでお困りなら、専門業者であるブルークリーンにご相談ください。

ブルークリーンでは、単なる表面清掃ではなく、原因特定から再発防止までを一貫して行っています

対応できる内容は、次のとおりです。

  • 壁紙表面および下地のカビ除去
  • 空間全体への専用薬剤噴霧
  • 湿度測定や結露状況の確認
  • 再発防止に向けた環境改善の提案

このように、目に見える黒カビを落とすだけでなく、空気中に浮遊する胞子や設備内部の菌まで処理することで、再発リスクを抑える対策が可能です。

また、当社では現地調査や見積もりに無料で対応しており、状態を確認したうえで最適な施工内容をご提案しています。

「張り替えが必要なのかわからない」「どこまで進行しているのか不安」という段階でも、まずは相談からお気軽にご利用ください。

カビがひどいときは壁紙の張り替えも検討しよう

深刻な壁紙のカビに対して張り替えを提案するバナー。壁紙の裏側や石膏ボードなどの下地までケアすることで、カビの不安を根本から取り除き、清潔な住空間を取り戻すイメージ。

掃除や除菌を行っても黒ずみが消えない場合や、短期間で再発してしまう場合は、壁紙の内部や下地までカビが進行している可能性があります。

そのようなケースでは、部分的または全面的な張り替えを検討することも現実的な選択肢です。

張り替えにかかる費用は、施工範囲や壁紙の種類によって異なりますが、一般的なビニールクロスであれば1㎡あたり1,000円〜1,500円程度が目安とされています。

6畳の部屋全体を張り替える場合、材料費と施工費を含めて5万円〜10万円前後になることが多いです。

ただし、下地の補修が必要な場合や、カビが断熱材にまで及んでいる場合は、追加費用が発生することもあります。

そのため、見た目だけで判断せず、業者に依頼して進行状況を確認したうえで張り替えるかどうかを決めることが大切です。

張り替えは費用がかかる一方で、根本的にリセットできる方法でもあります。再発を繰り返している場合は、一度専門家に診てもらうとよいでしょう。

壁紙のカビ再発を予防する方法

壁紙のカビ再発を防ぐための予防法を解説するバナー。換気の徹底、家具を壁から離す配置の工夫、除湿対策など、カビを寄せ付けない部屋づくりのポイントを提示。

壁紙のカビの再発を防ぐためには、次の2つの視点が重要です。

  • 室内の湿度を適切に保つこと
  • 壁まわりに湿気を溜めない習慣をつくること

ここからは、具体的にどのような習慣を意識すればよいのかを解説します。

1日1回は換気して空気を入れ替える

壁紙のカビを防ぐうえで、最も基本となるのが換気です。

湿気は目に見えませんが、室内にこもることで壁面や家具の裏に蓄積していきます。そのまま放置すると、再びカビが繁殖する条件が整ってしまうでしょう。

換気の目安としては、1日1回、数分から10分程度でもよいので窓を開けて空気を入れ替えることが重要です。

対角線上の窓を同時に開けると、空気の通り道ができ、効率よく湿気を排出できます。

また、天候や花粉の影響で窓を開けにくい場合は、次の方法を併用するとよいでしょう。

  • エアコンの除湿(ドライ)機能を活用する
  • 除湿機を設置する
  • キッチンや浴室の換気扇を一定時間回す

掃除をする際に壁紙をさっと拭くのも効果的

壁紙のカビは、湿気だけでなく、ホコリや皮脂汚れを栄養源として繁殖します。

そのため、普段の掃除のついでに壁面を軽く拭く習慣をつけることも、再発防止に有効です。

特に外壁側の壁や、家具の裏になりやすい場所は、ホコリが溜まりやすい傾向があります。

乾いた布でホコリを取り除いたあと、固く絞った雑巾でさっと拭くだけでも効果があるでしょう。

さらに、必要に応じて次のような対策を取り入れるのも一つの方法です。

  • 市販のカビ防止スプレーを使用する
  • 抗菌・防カビ機能付きのクロスに張り替える
  • 家具を壁から数センチ離して設置する

まとめ

今回の記事では、以下のポイントを解説しました。

  • 日本の気候や住宅構造がカビ発生に影響していること
  • 軽度であれば消毒用エタノールやカビ取り剤で対応できること
  • 下地まで進行している場合は業者対応や張り替えが必要なこと
  • 再発防止には湿度管理と換気習慣が欠かせないこと

壁紙にカビを見つけると、不安や焦りを感じるものです。しかし、原因と状態を整理すれば、必要以上に怖がる必要はありません。

また、重要なのは、「落とすこと」だけでなく、「なぜ発生したのか」を見直すことです。表面だけをきれいにしても、湿気の環境が変わらなければ再び発生する可能性があります。

自分で対応できる範囲なのか、それとも専門家に相談すべき段階なのかを見極めながら、早めに対処することが結果的に費用や負担を抑える近道になります。

壁紙のカビは放置せず、段階に応じた対応を心がけましょう。

記事監修・解説

鈴木 亮太(すーさん)

ブルークリーン株式会社 取締役 / 環境復旧対策部部長

🏆 現場施工4,400件超 / ABEMA・日刊SPA! 出演

▼ 保有資格・専門技術(IICRC/CDC準拠)

  • 国際ライセンス:IICRC認定技術者(CCMT/OCT)
  • 専門技術:カビ除去(Goldmorr認定)/ ペストコントロール技能師
  • 災害支援:災害復旧技術者(JRES認定)
  • 自治体講師:横浜市栄区「ごみ屋敷解消と再発防止支援」

▼ メディア出演・活動実績