孤独死の特殊清掃にかかる費用を解説!値段の要因や負担者・業者を選ぶポイントも紹介

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孤独死の特殊清掃にかかる費用を解説!値段が変わる要因や負担者、業者を選ぶポイントも紹介

特殊清掃とは、孤独死や事故死などで遺体が長期間放置された場合に発生する、悪臭や汚染物質の除去を行う清掃のことです。

特殊清掃には専門的な技術や知識が必要であり、一般的な清掃業者では対応できない場合が多いです。

そのため、特殊清掃にかかる費用は高額になることがあります。

しかし、特殊清掃の費用は一概に言えません。

費用は現場の状況や作業内容によって大きく変わります。

そこで、この記事では、特殊清掃にかかる費用の相場や内訳、負担方法などを詳しく解説します。

特殊清掃を必要とする方はぜひ参考にしてください。

監修者 鈴木亮太(すーさん)

ブルークリーン株式会社

カスタマーサービス部所属

▶経歴
・公益社団法人日本ペストコントロール協会ペストコントロール技能師
・3,000件以上の孤独死案件に携わる

▶メディア出演
・「ABEMA 変わる報道番組 #アベプラ【公式】」ABEMA
・「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」BSスカパー
日刊SPA!
bizSPA!フレッシュ
・「Channel恐怖」Aamzon prime video

1.【最新版】特殊清掃にかかる費用はどれくらい?

【最新版】特殊清掃にかかる費用はどれくらい?

特殊清掃にかかる費用を、下記の2つにわけて解説します。

  • 間取り別に見る費用相場の目安
  • 作業別に見る費用相場の目安

1つずつ見ていきましょう。

(1)間取り別に見る費用相場の目安

まず、間取り別に見た特殊清掃の費用相場の目安を以下の表にまとめました。

間取り 費用の目安
1K〜1R(9㎡〜28㎡) 78,000〜280,400円
1DK〜3LDK(25㎡〜70㎡) 135,000〜482,000円
4DK〜(71㎡~) 245,000〜690,000円
物量過多の部屋(ゴミ屋敷) 要見積もり

この表からわかるように、間取りが広くなるほど費用が高くなります。

また、物量過多の部屋(ゴミ屋敷)は、ゴミの量や種類によって費用が大きく異なるため、見積もりが必要です。

ただし、この表はあくまで目安です。

実際の費用は現場の状態や作業内容によって変動します。

例えば、遺体が長期間放置されていた場合や、体液や血液が床や壁に染み込んでいた場合は、通常よりも高額になる可能性があります。

そのため、正確な費用を知るには、現場を見てもらって見積もりを出してもらう必要があります。

【関連記事】特殊清掃の料金はクレジットカードで払える?相場やカードが使える業者も紹介

(2)作業別に見る費用相場の目安

次に、作業別に見た特殊清掃の費用相場の目安を以下の表にまとめました。

作業内容 料金
体液や血液の清掃 49,960〜98,000円
基本消臭処理(例:1K) 16,700〜24,500円
消毒・除菌(例:1K) 19,120〜22,470円
畳撤去(体液血液付着) 5,000〜9,000円/枚
建具撤去 (体液血液付着) 4,000〜8,000円/枚
オゾン脱臭 49,800円/h

この表からわかるように、特殊清掃には様々な作業が含まれます。

これらの作業は、現場の状況によって必要になります。

例えば、遺体が長期間放置されていた場合や、体液や血液が多く付着していた場合は、追加の消臭処理も必要になることがあります。

畳や建具が汚染されていない場合は、撤去は必要ありません。

作業内容は現場によって異なります。

ただし、表はあくまで目安です。

実際の費用は現場の状況や作業内容によって変動します。

例えば、体液や血液の清掃は、汚れの範囲や程度によって費用が異なります。

また、オゾン脱臭は、部屋の広さや消臭時間によって費用が変わります。

正確な費用を知るには、現場を見てもらって見積もりを出してもらう必要があります。

そして、特殊清掃について、聞き慣れないという方に向けて、下記で紹介した記事もありますので、詳しく知りたい方はこちらもチェックしてみてください。

特殊清掃とは?現場の事例や費用・業者の選び方を解説

2.孤独死の特殊清掃費用が上下する要因とは?

孤独死の特殊清掃費用が上下する要因とは?

孤独死の特殊清掃費用は、いくつかの要因によって変動します。

ここでは、遺体の放置状態、現場の広さ、発見場所という3つの要因について詳しく説明します。

  • 遺体が放置されるほど費用は高くなる
  • 遺体がある現場が広いほど費用が高くなる
  • 遺体が発見された場所によって費用は変わる

1つずつ見ていきましょう。

要因1.遺体が放置されるほど費用は高くなる

遺体が長時間放置されるほど、特殊清掃にかかる費用は高くなります。

これは、遺体が腐敗して液化し、周囲に臭気や汚染物質を拡散させるためです。

このような状態では、清掃作業が非常に困難となり、消毒や除菌などの専門的な処理が必要となります。

また、遺体や汚染物質を回収するためには、専用の容器や梱包材なども必要となります。

これらの要素が特殊清掃費用を高める原因となります。

要因2.遺体がある現場が広いほど費用が高くなる

遺体がある現場の広さも特殊清掃費用に影響を及ぼします。

広い現場ほど清掃が難しくなり、作業時間や人員の増加が必要となるため費用が高くなります。

例えば、一軒家やマンションの一室ではなく、倉庫や工場などの広い空間で孤独死が発生した場合、清掃範囲や汚染度合いが大きくなります。

そのため、より多くの機材や資材を使用し、より多くの作業員を動員する必要があります。

これらの要素が特殊清掃費用を高める原因となります。

要因3.遺体が発見された場所によって費用は変わる

特殊清掃では、遺体が発見された場所によっても費用が変わります。

たとえば、遺体が浴室やトイレなどの狭い場所にある場合、清掃作業が困難になります

狭い場所では、作業スペースや通路が限られており、清掃機器や物品の搬入や搬出にも制約があります。

また、遺体がベランダや屋根裏などの難易度の高い場所にある場合も、清掃作業が困難になります。

難易度の高い場所では、安全対策や専門的な技術が必要となります。

これらの場合は、追加の手間やリソースが必要となるため、費用が増加することがあります。

3.孤独死の特殊清掃にかかる費用は誰が負担する?

孤独死の特殊清掃にかかる費用は誰が負担する?

孤独死の特殊清掃には高額な費用がかかりますが、その費用は誰が負担するのでしょうか?

一般的には、連帯保証人、法定相続人、物件所有者のいずれかが負担することになります。

しかし、それぞれの関係性や負担の原則は複雑であり、具体的なケースや留意点によっても変わってきます。

ここでは、それぞれの責任者について詳しく解説します。

(1)連帯保証人

「連帯保証人」とは、借金や契約などに関して、本人と同じくらいの責任を負う人のことです。

例えば、親がアパートを借りる際に、子供が連帯保証人として契約に加わった場合、親が孤独死してしまったら、子供が家賃や特殊清掃費用などを支払わなければなりません。

連帯保証人は、契約書に署名した時点でその義務を負うことになります。

(2)法定相続人

法定相続人とは、死んだ人の財産を受け取る権利と義務がある人のことです。

法定相続人は、死んだ人の配偶者や子供、親、兄弟姉妹などになります。

法定相続人は、死んだ人の財産を受け取ると、その財産に含まれる借金や特殊清掃費用も引き受けなければなりません。

(3)物件の持ち主

物件所有者とは、亡くなった人が住んでいた建物や土地の持ち主です。

亡くなった人が賃貸契約を結んでいる場合や、無断で居住している場合には、物件所有者が特殊清掃費用を負担することになることがあります。

4.良い特殊清掃業者を選ぶ3つのポイント

良い特殊清掃業者を選ぶ3つのポイント

特殊清掃を依頼する際には、よい業者を選ぶことが重要です。

では、どのようにしてよい業者を選ぶのでしょうか。

ここでは、よい特殊清掃業者を選ぶための3つのポイントを紹介します。

  • 見積書の内訳は明確かどうか
  • 特殊清掃の経験が豊富かどうか
  • 対応が丁寧かどうか

1つずつ見ていきましょう。

ポイント1. 見積書の内訳は明確かどうか

特殊清掃にかかる費用は、現場の状況や作業内容によって異なります。

そのため、見積書には、費用の詳細な内訳が記載されている必要があります

例えば、以下のような項目が含まれるべきです。

  • 作業時間や人数
  • 汚染物質の種類や量
  • 使用する消毒剤や除菌剤廃棄
  • 物の処分方法や費用
  • 保険料や交通費などの諸経費

見積書に明確な内訳が示されていると、費用が妥当かどうか判断しやすくなります。

また、内訳が不明確だと、後から追加料金が発生する可能性もあります。

そのため、見積書を提出してもらったら、必ず内訳を確認しましょう。

わからない点や疑問点があれば、業者に質問してください。

見積書の内訳が明確かどうかは、よい特殊清掃業者を選ぶ最初のポイントです。

ポイント2.特殊清掃の経験が豊富かどうか

特殊清掃は、一般的な清掃とは異なり、専門的な技術や知識が必要です。

例えば、以下のようなことに注意しなければなりません。

対策 内容
接触時の安全対策 適切な防護服やマスクを着用する。
除去時の安全対策 消毒剤や除菌剤を使用するが、正しい使用方法や処理方法を知っておく。
廃棄時の安全対策 法律や規制に従って行わなければならず、不適切な処分方法をとると罰則を受ける可能性がある。

これらのことを考えると、特殊清掃の経験が豊富な業者に頼むことは、安全性や信頼性の面でメリットがあります。

経験が豊富な業者は、現場の状況に応じて適切な作業方法や対応策を提案してくれるでしょう。

また、過去の実績や顧客の評価を参考にできます。

そのため、特殊清掃の経験が豊富かどうかを確認することは、よい特殊清掃業者を選ぶ重要なポイントです。

経験を確認する方法としては、以下のものがあります。

  • 業者のホームページやブログなどで、過去の事例や写真などを見る。
  • 業者に直接問い合わせて、特殊清掃の実施件数や年数などを聞く。
  • 業者に紹介してもらったり、インターネットで検索したりして、顧客の口コミや評判を調べる。

これらの方法で業者の経験を確かめましょう。

ポイント3.対応が丁寧かどうか

特殊清掃は、孤独死や事故死などで発生した遺体や血液などの汚染物質を除去する作業です。

そのため、依頼者は精神的にも肉体的にも大きな負担を抱えている場合が多いです。

そのようなときに、業者の対応が不親切だったり、無関心だったりすると、さらに不安やストレスが増します。

そのため、特殊清掃業者の対応の質は重要です。

対応が丁寧かどうかを判断する方法としては、以下のものがあります。

項目 説明
問い合わせ時の対応 電話やメールなどで問い合わせた際に、迅速かつ丁寧に回答してくれるかどうか。
見積もりの提供速度 見積もりを依頼した際に、早急に提供してくれるかどうか。
現場調査時の対応 現場調査に来た際に、依頼者の状況や要望に配慮してくれるかどうか。
作業時の対応 作業中や作業後に、依頼者に報告や説明をしてくれるかどうか。
アフターサービス 作業後に何か問題が発生した場合に、責任を持って対処してくれるかどうか。

特殊清掃業者の対応が丁寧かどうかは、よい特殊清掃業者を選ぶ最後のポイントです。

特殊清掃は一般的な清掃とは異なり、専門的な知識や技術が必要です。

また、遺体や遺品を扱うことから、感染症や法律上の問題も発生する可能性があります。

そのため、特殊清掃を依頼する際には、以上のポイントをチェックしましょう。

5.孤独死による特殊清掃の費用はブルークリーンにご相談ください!

ブルークリーン

孤独死による特殊清掃の費用は、ブルークリーンにご相談ください!

ブルークリーンは、特殊清掃サービスを提供する専門業者で、以下のような特徴があります。

  • 2,000件以上の作業実績があり、経験が豊富
  • 24時間365日、連絡を受け付けており、LINEでの相談も可能
  • 見積書の内訳は明確で適切にご提案
  • 故人や遺族への配慮した丁寧な対応

ブルークリーンにご連絡いただければ、現場の状況に応じた適切な費用の見積もりや相談を行います。

また、特殊清掃の費用を負担する方法についても、家族や遺族が負担する場合の手続きや注意点などをご案内します。

特殊清掃の費用に関するお悩みは、ぜひブルークリーンにお任せください!

6.Q&A:孤独死の特殊清掃についてよくある質問

孤独死の特殊清掃についてよくある質問へ回答します。

Q1. 遺品整理は特殊清掃と一緒に依頼するべき?

遺品整理は特殊清掃と一緒に依頼するべきです。

遺品整理とは、故人が残した物品を整理し、処分や引き取りを行う作業です。

特殊清掃とは、汚染された現場を清掃し、消臭や除菌などを行う作業になります。

遺品整理と特殊清掃は別々の作業ですが、同時に行われることが多いです。

それぞれの作業の目的や範囲は以下のとおりです。

  遺品整理 特殊清掃
目的 故人の遺志や家族の意向に沿って遺品を整理すること。 汚染された現場を清掃し、臭いや菌などの影響を除去すること。
範囲 故人が所有していた物品全般。 建物内外での汚染(血液、体液、腐敗物など)。

遺品整理と特殊清掃を一緒に依頼する場合のメリットは以下のとおりです。

  • 作業時間や費用を節約
  • 作業内容や進捗状況を一括で管理
  • 作業後のアフターフォローがスムーズ

遺品整理と特殊清掃は、それぞれ専門的な作業なため、両方に対応できる業者がおすすめです。

契約内容や費用内訳を明確に確認し、遺品整理と特殊清掃の手順や方法を事前に打ち合わせしましょう。

Q2. 孤独死が起こった後に近隣への対応はどうすれば良い?

孤独死が起こった後に近隣への対応は謝罪するべきです。

孤独死が起こった場合、近隣住民への対応が重要です。

近隣住民には、強い臭いや虫などが発生することがあるため、迷惑や不快感を覚える可能性があります。

また、孤独死を知らせずに放置すると、近隣住民の不信感や不満が高まることもあります。

まず、近隣住民に孤独死の事実を知らせます。

その際、直接訪問するか、手紙やチラシを配布するか、管理人や自治会に依頼するなど、方法は様々です。

内容には、孤独死が起こった日時や場所、特殊清掃の予定や連絡先などを伝えます。

そして、近隣住民に迷惑をかけたことを謝罪します。

謝罪方法は、通知と同時に行うか、特殊清掃後に行うか、方法は自由です。

謝罪内容には、迷惑や不快感をお詫びし、今後の対策や改善策などを伝えます。

最後に、近隣住民とのコミュニケーションを取ります。

電話やメールなどで定期的に連絡を取ったり、特殊清掃の進捗状況や結果などを報告するなど、方法は色々です。

内容には、近隣住民の意見や要望などを聞き入れ、信頼関係を築くよう心がけましょう。

Q3. 特殊清掃の消臭対策はどんなことをする?

孤独死の特殊清掃では、消臭対策は非常に重要な作業です。

孤独死が起きた場合、遺体から発生する臭いは、室内の空気や壁紙、床、家具などに染み込んでしまいます。

この臭いは一般的な掃除では取り除けず、オゾン脱臭機を使うなど、専門的な消臭方法が必要になります。

以上のように、特殊清掃業者は様々な消臭対策を行いますが、それでも完全に臭いを取り除くことは難しい場合もあります。

そのため、孤独死現場の適切な処理と清掃は時間が経つと困難になるため、即座に専門業者に連絡する必要があります。

孤独死が起きたらすぐに特殊清掃業者へ連絡しましょう

特殊清掃の費用は、作業内容や状況によって異なります。

だいたいの相場は30万円〜100万円程度です。

また、遺品整理と特殊清掃は、別々の作業ですが、同時に依頼することが多いです。

遺品整理は、故人が残した物品を整理し、処分や引き取りを行う作業です。

特殊清掃は、汚染された現場を清掃し、消臭や除菌などを行います。

この二つを同時に依頼すると、作業時間や費用を節約でき、作業内容や進捗状況を一括で管理できます。

また、作業後のアフターフォローもスムーズになります。

ブルークリーンでは、24時間365日対応しており、LINEでの相談も可能です。

孤独死現場の清掃にお困りの方は、ぜひブルークリーンにご相談ください。