「カビは50度で死滅する?ドライヤーでも殺菌できるって本当?」
「カビの正しい除去方法は?」
部屋や床下のカビについて、このような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
インターネット上では「カビは50度で死滅する」「ドライヤーをあてればOK」といった情報も見かけますが、やり方を間違えるとかえって胞子を撒き散らしてしまい、別の場所までカビを広げてしまうリスクもあります。
そこで本記事では、カビが死滅する温度と正しいカビの除去手順、やってはいけないNGな掃除方法をわかりやすく解説します。
あわせて、広範囲にカビが広がっている場合に専門業者へ依頼すべき理由についても紹介。ご自宅の状況に合わせて、「どこまで自力で対応し、どのタイミングでプロに相談すべきか」を判断する材料として、ぜひ参考にしてください。
- カビが死滅する温度とドライヤーの有効性
- カビの正しい除去方法
- カビ除去を業者に依頼すべき理由と費用
カビが死滅する温度は50度?ドライヤーでも効果はある?

結論からお伝えすると、多くのカビは50度前後の熱で死滅し始めるとされています。
そのため、ドライヤーを使った加熱は一定の効果があります。ただし、熱を当てるだけで根こそぎ除去できるわけではなく、使い方を誤るとかえってカビを広げてしまうこともあるため注意が必要です。
まず知っておきたいのは、カビは表面に見えている黒い部分(胞子※分生子とも言います)だけでなく、素材の内部まで根(菌糸)を伸ばして繁殖するという点です。
そのため、50度の熱で胞子が死滅したとしても、内部の菌糸が残っていれば再びカビが成長し、元に戻ってしまう可能性があります。
また、カビに向かって直接ドライヤーをあてると、風圧で胞子が舞い上がり、壁の隙間や床下、家具の裏側など思わぬ場所に付着するおそれがあります。
そのため、ドライヤーはあくまで「カビの除去作業の最後に、念入りに乾燥させるための補助」として使うのが正しい方法です。
必要な工程を踏まずに熱だけで対処しようとすると拡散や再発につながりやすいため、以下で正しい除去方法を確認しながら、安全にカビ対策を進めていきましょう。
殺菌・死滅を実現する正しいカビの除去方法

正しいカビの除去方法は、以下のとおりです。
- まずは部屋を換気する
- 部屋を掃除する
- カビが生えている箇所に除去剤を塗布する
- 殺菌・死滅したカビを除去する
- しっかり乾かす
特に、湿度が残った状態ではカビが短期間で再繁殖してしまうため、最後の乾燥工程まで丁寧に行うことが再発防止のポイントになります。
では、それぞれの手順について、詳しく見ていきましょう。
まずは部屋を換気する
カビ除去の作業を始める前に、必ず換気を行いましょう。
除去剤を塗布する際やこすり落とす際は、カビの微細な胞子が空気中に舞いやすくなります。
そのため、窓を開けたり、換気扇をつけたりして空気の流れをつくり、室内に胞子が滞留しないようにすることが大切です。
特に浴室や押入れのような閉鎖空間では、湿気が高い状態が続きやすいため、作業前に数分間換気して湿度を下げておくと効果的です。
また、体への吸い込みを防ぐため、マスク・手袋の着用も忘れずに行いましょう。
部屋を掃除する
カビ除去剤を使う前に、部屋を掃除しましょう。
周囲のほこりや汚れを取り除いておくことで、薬剤がカビへ直接届きやすくなるほか、ゴミへ胞子が付着するのを防ぐことができます。
床・棚・窓枠まわりなど、カビ周辺に付着した汚れを乾いた布やウェットシートで軽く拭き取り、作業しやすい環境を整えましょう。
なお、周囲にカーテン・ラグ・クッションなどの布製品がある場合は、胞子の付着を防ぐために一旦別室へ移動させるのがおすすめです。
カビが生えている箇所に除去剤を塗布する
換気と清掃が終わったら、カビの種類や場所に応じて、適切なカビ除去剤を塗布します。
スプレータイプもジェルタイプも、塗布したあとに薬剤が垂れないようにキッチンペーパーやラップを使って覆うのがおすすめです。
また、塗布後はすぐに拭き取らず、記載された時間になるまで放置し、薬剤をしっかり浸透させることが重要です。
十分な反応時間を取ることで、表面の胞子だけでなく、内部へ伸びている菌糸にもアプローチできます。
カビ除去剤の種類と選び方
カビの除去を行う際は、カビが生えている場所や用途に合ったカビ除去剤を選ぶことが大切です。
以下の表では、カビの除去剤の種類ごとに特徴や用途をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
| 種類 | 特徴 | 向いているシーン |
|---|---|---|
| 塩素系 | 強力な殺菌・漂白効果がある | 浴室の黒カビ・頑固な汚れ |
| 酸素系 | 塩素系と比べると弱いものの、殺菌・漂白効果がある | 洗濯機やバス用品、食器類など |
| アルコール系(エチルアルコール) | 即効性があり軽度のカビ向け | 壁紙・家具表面・布団などの軽度カビ |
カビの発生箇所や素材に合わせて、適切な除去剤を選びましょう。
とくに壁紙や木材など傷みやすい素材は、強すぎる薬剤を使うと変色の原因になるため注意が必要です。
殺菌・死滅したカビを除去する
薬剤が十分に浸透してカビが死滅したら、次に行うのが拭き取り作業です。
キッチンペーパーや雑巾を使い、カビを押し広げないように「一方向に拭き取る」のがポイントです。往復拭きをすると胞子が広がりやすいため避けましょう。
そのほか、水洗いできるものは軽く洗剤を使って水洗いし、アルコールスプレーなどで除菌しておくのがおすすめです。
見た目がきれいになっていても、細かな胞子や菌糸が残っている場合があるため、丁寧にカビを除去してください。
また、カビの拭き取りなどで使用した布類は再利用せず、密閉袋に入れて処分するのが安心です。
しっかり乾かす
カビ除去の最終工程が「乾燥」です。
湿気が残っていると再発の原因になるため、完全に乾かすようにしてください。窓を開けて換気し、除湿機や送風機を併用すると効率よく乾燥できます。
なお、この段階で仕上げとしてドライヤーの温風を当てるのは効果的です。
ただし、カビを拭き取る前にドライヤーを使うと胞子が拡散するため、必ず「除去作業をすべて終えてから」行いましょう。
乾燥が不十分だと1〜2週間ほどで再びカビが現れることもあるため、念入りに乾燥することが大切です。
間違ったカビの除去方法|殺菌作業をする際の注意点

カビを除去する際は、やってはいけないNG行為を知っておくことも大切です。
- カビ除去剤を塗布してからすぐに拭き取ってしまう
- カビを水拭きしてしまう
- カビに直接ドライヤーをあててしまう
- カビ除去剤を拭き取らずに放置してしまう
- カビが生えている箇所に掃除機をかけてしまう
間違った方法でカビを除去しようとすると、かえって状況が悪化するおそれもあるので、ポイントを押さえておきましょう。
カビ除去剤を塗布してからすぐに拭き取ってしまう
カビ除去剤は、カビの根(菌糸)まで浸透させることで殺菌効果を発揮します。
塗布した直後にすぐ拭き取ってしまうと、表面の汚れが落ちるだけで根本のカビは残ったままになるので注意しましょう。
特に、黒カビは素材内部に深く根を張っているため、充分な浸透時間を確保することが大切です。
使用している除去剤の説明書に記載された放置時間(数分〜数十分)を守り、内部まで浸透させることで、再発を防ぐ効果が高まります。
カビを水拭きしてしまう
カビを水で拭き取る行為は、一見きれいになるように感じても、実は逆効果です。
カビは水分を好むため、単に拭き取るだけでは一見きれいになったように見えても、再びカビが増える原因になります。
カビ除去には必ず専用の薬剤を使用し、水拭きではなく「薬剤の塗布→拭き取り・洗浄→乾燥」の手順で対応しましょう。
カビに直接ドライヤーをあててしまう
ドライヤーの熱はカビの殺菌自体には有効ですが、カビが残った状態で熱風を当てると、胞子が空気中に舞い上がり、別の場所に付着するおそれがあります。
その結果、別の壁面や家具に新しいカビが生える原因になりかねません。
ドライヤーはあくまで「カビを除去したあとの乾燥工程」で使用するのが正しい使い方です。
また、ドライヤーを使う場合でも、風量を弱め、胞子が舞い散らないように全体へ優しく当てるのがポイントです。
カビ除去剤を拭き取らずに放置してしまう
カビ除去剤の成分を長時間放置すると、壁紙・木材・塗装面などの素材を傷める可能性があります。
また、塩素系薬剤の場合は変色を引き起こすこともあるため、適切なタイミングで拭き取ることが必要です。
放置する時間は製品ごとに異なりますが、「長く放置すればより効果が高い」というわけではありません。
説明書に記載された時間を守り、浸透後は必ずきれいな布で拭き取ったうえで、仕上げの乾燥まで行いましょう。
カビが生えている箇所に掃除機をかけてしまう
掃除機はカビ除去には絶対に使用してはいけません。
吸い込まれた胞子が内部に溜まり、排気とともに空気中へ広がってしまうためです。
また、掃除機内部のフィルターや部品でカビが繁殖し、機械そのものがカビの発生源になってしまうこともあります。
カビを取り除く際は、拭き取りと薬剤処理が基本です。乾いた布やペーパータオルを使い、胞子を広げないように拭き取る方法を徹底してください。
カビ除去は業者へ依頼するべき理由

自力でのカビ除去は、表面の汚れが軽い場合であれば対応できることもあります。
しかし、広範囲にカビが広がっている、床下・壁内にまで浸透している、何度掃除しても再発するといったケースでは、個人でできる対処には限界があります。
カビは「表面の汚れ」ではなく「微生物の増殖」であり、除去だけでなく、原因特定や環境改善をセットで行わなければ根本解決につながりません。
ここでは、業者へ依頼するメリットを4つの観点から紹介します
手間をかけずにカビを完全殺菌してもらえる
専門業者は、カビの性質や素材の特性に合わせて、最適な薬剤・機材を用いて処理を行います。
家庭用のカビ取り剤では届かない深い層まで殺菌し、再発しにくい状態へ仕上げてくれる点が大きなメリットです。
また、天井・床下・家具裏のような作業が難しい箇所でも、業者なら安全に作業できるため、個人では手が届かない部分のカビも漏れなく処理できます。
短時間で確実に施工できるため、生活への支障を最小限に抑えられるのもうれしいポイントです。
カビの原因から根本的に解決できる
カビの除去を業者に依頼すべき理由としては、カビ問題を根本から解決できる点も挙げられます。
カビは「殺菌して終わり」ではありません。
カビが生えているということは、湿気・結露・換気不足・断熱不良・漏水跡・素材の劣化など、必ず何らかの原因が存在します。
そこで、プロの業者は表面的なカビだけでなく、床下や壁内の湿度・結露状況、建材の含水率、空気の滞留ポイントなどを総合的にチェックし、再発の原因まで突き止めます。
原因を特定したうえで、乾燥・環境調整・必要に応じた補修まで含めて対応することで、根本的な解決が可能です。
健康被害のリスクを避けられる
カビ除去をプロに依頼することで、健康被害のリスクを避けられるのも大きなメリットです。
カビはアレルギーや喘息、皮膚症状などの原因になるリスクがあり、自力で作業中に吸い込んでしまう可能性もあります。
その点、業者であれば、防護具の着用・作業空間の密閉・陰圧管理(負圧管理) により、作業中に室内に胞子を広げず、安全に処理が可能です。
家族の健康を守る意味でも、カビの範囲や規模が大きい場合は、プロへの依頼が安心といえます。
カビの予防まで依頼できる
カビの除去が終わったあとも、湿気や温度条件が整えばカビは再発します。
その点、業者なら防カビコーティングや乾燥機器の設置、換気改善のアドバイスなど、環境面の改善まで含めてサポートが可能です。
除去だけでなく「今後生えにくい状態づくり」ができる点は、業者に依頼する大きなメリットといえるでしょう。
カビの除去でお困りならブルークリーンへご相談ください

カビの除去でお困りなら、ブルークリーンの清掃サービスがおすすめです。
ブルークリーンでは、調査・除去・乾燥・予防・効果確認までを一貫して行うことで、科学的な根拠に基づいた確実な復旧を目指すことができます。
当社で行うカビ除去サービスの流れは、以下のとおりです。
| 工程 | 内容 |
|---|---|
| ① 無料の簡易調査 | モイスチャーチェッカーで湿気滞留・カビ発生リスク箇所を特定し、目視範囲で済むか、内部処置が必要かを判断します。 |
| ②精密調査(必要なときのみ) ※個人宅では不要なことが多い |
浮遊カビの採取や表面サンプリングを行い、どのカビが、どの経路で、どの深度まで侵入しているかを数値と根拠で示します。 |
| ③ ドライ中心の除去・物理回収 | カビの発生源を物理的に除去し、養生・陰圧管理で胞子の拡散を防止します。 |
| ④ 薬剤洗浄・分解処理 | 素材とカビの種類に応じた薬剤で菌糸と栄養源を分解。再発リスクを大幅に低減します。 |
| ⑤ 乾燥・環境調整 | 建材の含水率を確認しながら徹底乾燥。湿気が残る限り再発するため、乾燥後は環境是正をセットで行います。 |
| ⑥ 防カビ仕上げ | 防カビ剤・抗菌コーティングで、再発しにくい環境へ整える。 |
| ⑦ 効果確認・報告書提出 | 必要に応じて再サンプリング。数値・写真をまとめた報告書を提出します。 |
ブルークリーンが選ばれる理由は、単なる「カビ取り業者」ではなく、科学的根拠に基づく総合的な復旧を行う点にあります。
当社では、研究機関との連携によって、カビの種類・侵入経路・深度まで正確に把握できる高度な調査を実施できるほか、世界基準の「ゴールドモアシステム」を採用しています。

そのため、カビ除去から予防・再発防止までを高い品質で提供可能です。
また、官公庁や大手法人の衛生管理・復旧案件で培ってきた高い技術を、一般家庭のカビトラブルにも応用している点も魅力のひとつ。
「何度もカビが生えてきて困っている」
「部屋中がカビ臭い」
そんなときは、ぜひ当社へご相談ください。経験豊富なスタッフが状況を丁寧に調査し、最適なプランを提案させていただきます。
カビの除去を依頼した場合にかかる費用
ブルークリーンにカビ除去をご依頼いただいた場合の費用目安は、以下のとおりです。
| エリア | 料金目安 |
|---|---|
| 浴室一式(天井・壁・床・扉周り) | 6万円〜12万円 |
| 洗面所/トイレ(小規模水回り) | 2.5万円〜5万円 |
| キッチン一式(シンク下・収納・壁面) | 3万円〜7万円 |
| 居室の壁「部分」処置(窓周り・結露帯) | 2万円〜4万円 |
| 居室の壁「1面」処置 | 5万円〜10万円 |
| 天井の「部分」処置(漏水跡など) | 3万円〜6万円 |
| 押入れ・クローゼットの1区画 | 3万円〜6万円 |
| 床下カビ除去(部分対応) | 8万円〜25万円 |
| 家具・建具のポイント処置 | 2万円〜5万円 |
なお、実際の費用は以下のような状況によって変動する可能性があります。
- カビが素材内部まで侵入しているか
- 床下・天井など作業難度の高い場所か
- 結露・漏水など原因となっている箇所の改善が必要か
- 面積・範囲が広いか
ブルークリーンでは、無料調査で「どこまで処置すべきか」を丁寧に確認したうえで、不要な作業を含めない適正な見積もりを提示しています。
それぞれのケースごとに最適なお見積りをさせていただきますので、まずは一度お気軽にご相談ください。
カビの発生を予防する方法

カビの除去が終わっても、湿度や温度、空気の流れなどの条件が揃えば再発してしまいます。そのため、除去後は「カビが生えにくい環境づくり」を心がけることが大切です。
ここでは、日常生活の中で誰でも取り入れられる予防策をわかりやすく整理しました。
カビが繁殖する条件を知る
カビは以下の条件が揃うことで急速に繁殖します。
- 湿度:60%以上(特に70%を超えると一気に増える)
- 温度:25〜30℃前後
- 栄養源:ホコリ・皮脂・石けんカス・木材など
- 停滞した空気(換気不足)
なかでも、湿度は最も重要な要因です。
結露しやすい窓周り、通気性の悪いクローゼット、風呂・洗面所、床下などはカビが発生しやすい環境なので、特に注意しましょう。
カビ予防の基本は、「湿度を下げる」「汚れをためない」「空気を動かす」の3点を徹底することです。
どれか1つでも欠けると再発しやすくなるため、複数の対策を組み合わせて行うことが効果的です。
こまめな掃除と換気、乾燥を心がける
日常的な掃除や換気は、カビ予防に非常に効果的です。
具体的には、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 換気を習慣化する
窓を2カ所以上開けて空気の通り道を作る - 家具は壁から数センチ離す
空気の通り道を作ることで背面に湿気がこもりにくくなる - 浴室は使用後すぐに換気・水滴除去
鏡・壁・床の水分をワイパーで落とすだけでも効果がある - 結露が出たらすぐに拭き取る
放置すると黒カビが一気に広がる原因にになる - エアコン・換気扇フィルターを定期的に清掃
内部湿気の蓄積を防ぎ、カビ臭の発生も予防できる
また、押入れやクローゼットは湿気が溜まりやすいため、以下のような対策が有効です。
- すのこを敷いて通気性を確保する
- 除湿剤を活用する
- 季節ごとに中身を入れ替えて換気する
日常の小さな習慣がカビ予防に直結します。再発リスクを最小限に抑えるため、できる範囲から取り入れてみましょう。
カビの殺菌・除去に関するよくある質問
最後に、カビの殺菌・除去に関するよくある質問をまとめて紹介します。正しい知識を身につけるためにも、ぜひ参考にしてください。
カビはアルコールで拭き取るだけで殺菌できる?
一般的に、アルコールはカビの殺菌・除去に効果的とされています。
使用する際は、できるだけアルコール濃度が高いもの(70%~80%)を選ぶとより効果を感じやすいでしょう。
ただし、すべてのカビにアルコールが有効とは限らない点には注意が必要です。
たとえば、根が素材の内部に入り込んだ深部カビや湿度が高い環境で繰り返し発生している場合、効果が感じられないこともあります。
また、アルコールは漂白効果がないため、黒ずんだシミや素材内部の菌を完全に取り除くことはできません。
目に見える黒カビや深部まで侵食したカビには、専用のカビ除去剤を使用するのがおすすめです。
カビが繁殖した部屋で寝るとどんなリスクがある?
カビが広がった部屋で長時間過ごすと、以下のような健康被害をもたらすおそれがあります。
- 咳・喉の痛み
- 鼻水・鼻づまり、アレルギー反応
- 気管支炎や喘息の悪化
- 目のかゆみ・肌荒れ
- 倦怠感や頭痛
- 肺真菌症
- 夏型過敏性肺炎
- シックハウス症候群
カビの胞子は空気中に漂い、呼吸を通じて体内に入り込むため、長期間の曝露は慢性的な体調不良につながる可能性があります。
特に、小さな子どもや高齢者、呼吸器疾患やアレルギーを持つ方がいる場合は、カビの影響を受けやすいため注意が必要です。
もし「部屋中がカビ臭い」といった兆候がある場合は、速やかにカビ除去や換気環境の改善を行うことが重要です。
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まとめ
カビは50度以上の加熱で死滅するため、ドライヤーを使った処理は一定の効果があります。
しかし、カビに直接熱風を当てると胞子が舞い上がり、別の場所で再び繁殖してしまうおそれがある点には注意が必要です。
カビ除去は「除去剤による殺菌 → 物理的な回収 → 十分な乾燥」という正しい手順で進めることが重要です。
また、カビが広範囲に及んでいる場合、壁の内部や床下まで侵入している場合、またはカビ臭が強い場合は、自己対応では限界があるケースが多く見られます。
その場合は、ブルークリーンをはじめとした専門業者への依頼を検討しましょう。
専門業者なら、カビの種類や侵入深度を科学的に調査し、構造内部まで含めた適切な除去・乾燥・予防処置が可能です。
▶経歴
・YouTube「特殊清掃ch|すーさん」登録者5.3万人
・ペストコントロール技能師(日本ペストコントロール協会)
・IICRC認定テクニシャン(CCMT/OCT)
・Goldmorr認定テクニシャン(カビ除去スペシャリスト)
・JRES認定テクニシャン(火災水害復旧対策訓練修了)
・横浜市栄区自治体研修(「ごみ屋敷の解消と再発防止に向けた寄り添い支援」)
・これまで8年以上4,000件以上の現場(孤独死・火災・水害・ゴミ屋敷・遺品整理など)に携わる
▶メディア出演
・「ABEMA 変わる報道番組 #アベプラ【公式】」ABEMA
・「日刊SPA!」定期連載中
・「bizSPA!フレッシュ」
・「スタジオパーソル」単独取材
・「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」BSスカパー
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