「何度掃除しても黒カビが消えない」
「洗剤を使ったのに、またすぐ再発する」
このように、カビ掃除で悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
カビは見た目が不快なだけでなく、ニオイや健康面への影響も気になる存在です。
しかし、やみくもにこすったり、強い洗剤を使ったりすると、素材を傷めたり、かえってカビが広がったりすることもあります。
そのため、素材や場所ごとに正しいカビ掃除の方法を理解することが何よりも大切です。
本記事では、カビが生える原因から、素材別の正しい掃除方法、失敗を防ぐコツ、再発対策までをわかりやすく解説します。
自己流の掃除でカビを悪化させないために、ぜひ最後まで参考にしてください。
- カビの正しい掃除方法
- カビの掃除に使う薬剤の種類と違い
- カビ掃除の際の注意点
カビが生える原因と条件

正しいカビ掃除の方法を知る前に、まず理解しておきたいのが「なぜカビが生えるのか」という基本です。
カビが発生する主な条件は、次の3つです。
- 湿度が高い(目安は60%以上)
- 気温が20〜30℃前後
- ホコリや皮脂、石けんカスなどの栄養源がある
カビは湿気を好み、特に湿度が高い状態が続くと急速に増殖します。
梅雨や夏場はもちろん、冬場でも結露が発生すると局所的に湿度が上がり、繁殖しやすい環境になります。
また、目に見えないホコリや汚れもカビが発生する原因のひとつです。
つまり、湿気・温度・汚れがそろえば、どの家庭でもカビは発生し得るということです。
まずはこれらの原因や条件を理解したうえで、正しい掃除方法を見ていきましょう。
表面のカビと内部に入り込んだカビは性質が違う
カビには大きく分けて、「表面に付着しているだけのもの」と「素材の内部まで浸透しているもの」があります。実はこの違いによって、適切な掃除方法も変わります。
軽度で表面にとどまっているカビであれば、適切な洗剤を使い、正しい手順で処理すれば除去できるケースが多いです。拭き取りや薬剤の塗布で対応できることもあります。
一方、ゴムパッキン・シリコン・目地・木材などに根(菌糸)を張り、内部に入り込んでいるカビは厄介です。この状態で表面だけを強くこすっても、見た目が一時的に薄くなるだけで、内部の菌糸が残り再発しやすくなります。
このように、カビ掃除では「どこまで入り込んでいるか」を見極めることが重要です。場所や素材ごとに方法を変えることが、失敗しないカビ対策の基本といえるでしょう。
素材ごとのカビの掃除方法【場所・素材別】
ここからは、場所・素材ごとに分けて、カビ掃除の正しい手順と注意点を解説します
「どの洗剤を選ぶべきか」「どこまで自分で対応できるのか」という判断基準もあわせて確認していきましょう。
浴槽のゴムパッキン・シリコンのカビ掃除
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浴室のゴムパッキンやシリコン部分に生えたカビは、軽度であれば、塩素系のカビ取り剤を使った方法が有効です。
塩素系は漂白と殺菌の作用があり、内部に入り込んだカビにもアプローチできます。
- 必ず換気をする
- 水気を軽く拭き取る
- カビ部分に薬剤を密着させる
- 表示時間(10〜30分目安)放置する
- こすらず洗い流す
- しっかり乾燥させる
ポイントは「こすりすぎないこと」と「カビ除去剤をカビにしっかり密着させること」です。
ラップやキッチンペーパーを使って覆うと、薬剤が流れ落ちにくくなり、浸透効果が高まります。
なお、カビの色が深く入り込んでいる場合はカビ除去剤だけでは完全に除去できないケースもあります。
この場合、無理に削るとパッキンが傷み、かえってカビが再発しやすくなるため注意しましょう。
タイル・目地のカビ掃除

浴室のタイルや目地に生えたカビは、ゴムパッキンとは少し性質が異なります。
タイル自体は水を吸いにくい素材ですが、目地は多孔質で水分を含みやすく、カビが入り込みやすい構造です。
カビが軽度であれば、まずは中性洗剤+ブラシで掃除をしてみましょう。表面付着型のカビであれば、この段階で十分対応できるケースも少なくありません。
落ちない場合は、以下の手順に沿って塩素系カビ取り剤を使用します。
- 必ず換気をする
- 水気を軽く拭き取る
- カビ部分に薬剤を密着させる
- 表示時間(10〜30分目安)放置する
- こすらず洗い流す
- しっかり乾燥させる
ポイントは、タイルや目地を強くこすりすぎないことです。
目地を強くブラシで削ると、凹凸が広がり、かえって水分が残りやすくなります。また、タイルのデザインに傷がつくおそれもあるでしょう。
壁紙(クロス)・天井のカビ掃除

壁紙や天井にカビが生えたときの掃除方法は、カビの状態によって異なります。
表面に黒い点が出始めた初期段階や、触ってもベタつきや浮きがない場合などでは、消毒用エタノール(70〜80%)や薄めた中性洗剤を使い、以下のように掃除をしましょう。
- 換気をする
- 乾いた布でホコリを取る
- エタノールを布に含ませる
- 軽く押さえながら、一方向に向かって拭き取る
- しっかり乾燥させる
ただし、強くこすると色移りや表面の破れにつながるので注意が必要です。
また、アルコールによる変色リスクもあるため、まずは目立たないところで試し、問題がないことを確認してから作業しましょう。
なお、壁紙が波打っている、下地まで黒く変色している場合は、カビが壁紙の内部にまで浸透している可能性があります。
その場合、自力で対応するのではなく、専門業者へ依頼を検討したり、壁紙を張り替えたりする必要があるでしょう。
【関連記事】壁紙のカビは何で落ちる?正しい落とし方やカビがひどいときの対処法を解説
木材・柱・家具に生えたカビの掃除

木材にカビが生えた場合は、水分を最低限に抑え、乾燥させることを最優先に掃除をするのがポイントです。
まず、カビが軽度の場合は、消毒用エタノール(エチルアルコール系)で拭き取る方法を試しましょう。
エタノールは揮発性が高く木材に水分が残りにくいため、素材へのダメージを抑えながらカビの殺菌と除去が同時にできます。
- 換気をしっかり行う
- 乾いた布やブラシで表面のカビ・ホコリをやさしく取り除く
- 消毒用エタノールを布に含ませ、押さえるように拭き取る
- しっかりと乾燥させる
黒ずみが強く見た目も気になる場合は、エタノールで落ちない部分に次亜塩素酸水系のカビ取り剤を使うのもひとつの方法です。
ただし、薬剤を木材に使う際は少量にし、布やキッチンペーパーに染み込ませてピンポイントで塗布してください。
広範囲に液剤を噴霧すると、木材内部に水分が入り込み、余計にカビが広がることがあるので気をつけましょう。
また、表面をきれいにしても色素が残る場合や、カビが内部まで入り込んでいる場合はサンドペーパーで慎重に削る方法もありますが、素材を傷める可能性がある点に注意が必要です。
窓・サッシ・結露まわりのカビ掃除

窓まわりにカビが生えた場合は、以下の方法での掃除が有効です。
- 必ず換気をする
- 歯ブラシなどで溝にたまったホコリを取り除く
- 軽度なら消毒用エタノールで一方向に拭き取る
- 黒カビが残る場合は塩素系カビ取り剤を使用
- 薬剤を拭き取ったあとはしっかり乾燥させる
サッシのレール部分は凹凸が多く、カビやホコリが溜まりやすい場所です。歯ブラシや細めのブラシを使い、やさしくかき出すように掃除しましょう。
また、ゴムパッキン部分に黒カビが入り込んでいる場合は、浴室と同様に塩素系カビ取り剤を密着させる方法が有効です。
ただし、金属部分に長時間付着すると変色することがあるため、放置時間は守りましょう。
また、窓まわりのカビの原因のほとんどは「結露」です。
そのため、掃除をしたあと水分を残さないことが大切です。掃除後に結露を放置すると、短期間で再発することもあるので気をつけましょう。
【関連記事】窓枠のカビはどうやって取る?正しい掃除方法や予防法を解説
エアコン・家電まわりのカビ掃除

エアコンなどの家電の内部は複雑で、無理に分解すると故障や感電のリスクがあります。そのため、カビが生えた場合は無理に掃除せず、まずは自分で対応できる範囲を見極めることが大切です。
- エアコンの外装カバー
- フィルター
- 吹き出し口の見える部分
自分で対応できる場所の場合は、以下の手順に沿って掃除を行いましょう。
- 必ず電源プラグを抜く
- フィルターを取り外し、ゴミ袋の中でホコリを払う
- お風呂場などで残った汚れを洗い流す
- 水洗い後は完全に乾燥させる
- 吹き出し口は消毒用エタノールでやさしく拭き取る
黒い斑点が内部の奥に見える場合や、カビ臭さが強い場合は、内部の熱交換器や送風ファンにカビが広がっている可能性があります。
このレベルになると分解洗浄が必要になるため、無理に自力で掃除するのはおすすめできません。専門業者への依頼や買い替えも検討するようにしましょう。
カビ掃除で知っておきたい薬剤の種類と違い

カビ掃除では、「どの薬剤を使うか」によって効果が大きく異なります。
強い薬剤を使えば必ず落ちるわけではなく、素材・カビの状態・目的(殺菌か漂白か)に応じて使い分けることが重要です。
以下では、代表的な薬剤とその特徴などを整理しました。用途や掃除する場所に応じて、適切な薬剤を選べるように、ぜひ参考にしてください。
| 薬剤の種類 | 主な作用 | 向いている場所・ケース | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 中性洗剤 | 汚れ除去(栄養源を落とす) | 軽度の表面カビ、タイル表面、初期段階 | 素材へのダメージが少ない | 強い殺菌力はなく、あくまでも汚れを落とすだけ |
| 塩素系カビ取り剤 | 漂白+強力殺菌 | ゴムパッキン、目地、浴室の黒カビ | 黒ずみを分解しやすい | 刺激臭あり、金属腐食・変色リスク、酸性洗剤と混合厳禁 |
| 消毒用エタノール(70〜80%) | 殺菌(漂白力は弱い) | 軽度の表面カビ(特に木材・壁紙・家電まわり) | 揮発性が高く水分が残りにくい | 黒ずみは落ちにくい、火気厳禁 |
| 酸素系漂白剤 | やや穏やかな漂白作用 | 色柄物、素材を傷めたくない場所 | 刺激が比較的少ない | 黒カビへの即効性は弱い |
カビを掃除する際の注意点【失敗・危険を防ぐ】

ここでは、カビ掃除で起こりがちな失敗や危険を防ぐために、事前に押さえておきたいポイントを整理します。作業を始める前に、ぜひ確認しておきましょう。
換気をせずに掃除するのは危険カビ掃除で最も見落とされがちなのが「換気」です。
窓を閉め切ったまま作業をすると、カビの胞子や薬剤の成分を吸い込み、体調不良を引き起こすおそれがあります。
特に塩素系カビ取り剤は刺激臭が強く、目やのどへの刺激、頭痛や吐き気の原因になることもあります。
狭い浴室や洗面所では濃度が高まりやすいため注意が必要です。
また、乾いたカビをこすったり、掃除機でいきなり吸い込んだりすると、胞子が空気中に舞い上がります。これを吸い込むことで、アレルギー症状や咳が出ることもあるので気をつけましょう。
「短時間だから大丈夫」と油断せず、必ず空気を動かしながら作業することが、安全なカビ掃除の基本です。
洗剤の混合は絶対に避ける
カビを早く落としたい一心で、複数の洗剤を混ぜて使うのは非常に危険です。
特に注意したいのが、塩素系洗剤と酸性タイプの洗剤の混合です。この組み合わせは有毒な塩素ガスを発生させ、強い刺激や呼吸困難を引き起こすおそれがあります。
各パッケージには「混ぜるな危険」と表示されているため、他の薬剤と混ぜて使うのは絶対にやめましょう。
また、異なる洗剤を時間差で使用する場合も注意が必要です。前の薬剤が残ったまま別の洗剤を使うと、思わぬ化学反応が起こることがあります。
「自己流で強くすれば落ちる」という発想が、最も危険です。
使用する洗剤は必ず1種類に絞り、表示された用法・用量を守ることが、安全なカビ掃除の基本です。
強くこすれば落ちるわけではない
カビが落ちないと、つい力を入れてこすりたくなります。しかし、「強くこする=きれいになる」というわけではありません。
素材によっては、こすりすぎることで表面に細かな傷がつき、かえってカビが再発しやすくなることがあります。
たとえば、ゴムパッキンや目地を硬いブラシで削ると、表面が荒れて水分が溜まりやすくなります。
また、壁紙や木材では、色落ちや剥がれの原因にもなるでしょう。カビは「削って落とす」のではなく、「薬剤で殺菌し、やさしく除去する」のが基本です。
素材を守りながら掃除することが、結果的に再発防止につながります。
無理だと感じたら途中でやめる
判断も必要カビ掃除は、自分で対応できる範囲を見極めることも大切です。
広範囲に広がっている場合や、壁の内部まで黒ずみが侵入している場合は、無理に掃除を続けることでかえって悪化するおそれがあります。
「自分では限界かもしれない」と感じたら、早めに専門業者へ相談することも検討しましょう。
カビを再発させないための予防法・対策【最低限でOK】

ここまで、カビの掃除方法について解説してきましたが、カビは「掃除で落とす」ことよりも「生えにくい環境をつくる」ことのほうが重要です。
どれだけ丁寧に除去しても、湿気や汚れが残っていれば再発してしまうからです。
とはいえ、カビの予防には特別な設備や高価な道具が必要なわけではありません。まずは最低限、次のポイントを意識してみましょう。
- 室内湿度を50〜60%以下に保つ
- 1日1回は換気をする
- 入浴後は浴室をしっかり乾燥させる
- 結露はその日のうちに拭き取る
- 家具を壁に密着させない
- ホコリをためないよう定期的に掃除する
特に重要なのは、「水分を長時間残さないこと」です。
換気扇やサーキュレーターを使って空気を動かすだけでも、湿気の滞留を防ぎやすくなります。
部屋全体のカビ対策については、以下の記事でも解説していますので、あわせて参考にしてください。
【関連記事】部屋のカビ対策は何から始める?原因からわかる正しい予防・対処法
自分での掃除が難しいカビは業者への依頼がおすすめ

カビ掃除は軽度であれば自分で対応できますが、すべてを自己処理できるわけではありません。
内部まで浸透しているカビや、広範囲に広がったケースでは、表面の掃除だけでは根本的な解決にならないことがあります。
特に次のような状況では、専門業者への相談を検討するタイミングです。
- 何度掃除しても短期間で再発する
- 壁や天井の下地まで黒く変色している
- 部屋全体がカビ臭い
- エアコン内部までカビが広がっている
- 健康への影響が心配
専門業者は、目に見えるカビの除去だけでなく、湿度や含水率の測定、内部の状態確認まで行います。
必要に応じて素材を傷めにくい専用薬剤や機器を使い、再発しにくい環境づくりまでサポート可能です。
なお、費用は、部分的な除去であれば数万円程度から、広範囲や内部処理が必要な場合は数十万円になることもあります。
被害の広がりや施工範囲によって大きく変わるため、まずは見積もりを取ることが大切です。
部屋のカビの清掃ならブルークリーンへご相談を部屋のカビ掃除にお困りなら、清掃の専門業者であるブルークリーンへご相談ください。
ブルークリーンでは、現地調査で湿度や含水率を測定し、原因を特定したうえで施工方針を決定。
一般的な家庭用洗剤ではなく、カビ専用に開発された業務用薬剤「Goldmorr」を使用し、素材を傷めにくい方法で内部までアプローチします。
また、施工内容は状況に応じて、以下を組み合わせて実施します。
- 表面のカビ除去
- 専用薬剤による空間噴霧
- 乾燥および再発防止処理
これにより、目に見える部分だけでなく、空気環境まで整えることが特徴です。
また、当社では無料相談、最短即日のカビ掃除にも対応しています。「自分での掃除に限界を感じた」「何度もカビが生えてきてしまう」という場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
カビの除去はもちろん再発防止対策によって、快適な住まいを取り戻すサポートをさせていただきます。
まとめ
カビの掃除方法で大切なのは、やみくもに落とそうとすることではありません。
まずは「なぜ生えたのか」という原因を理解し、そのうえで素材や場所に合った方法を選ぶことが重要です。
ゴムパッキンや目地、壁紙、木材、エアコンなど、それぞれ適切な薬剤と手順は異なります。また、強くこするのではなく、殺菌してやさしく除去することが基本です。
そして、仕上げにしっかり乾燥させることで、はじめて再発防止につながります。なお、何度もカビが再発している場合は、方法が間違っているか、湿気環境に原因がある可能性もあります。
正しい掃除方法を押さえ、必要に応じて専門業者への相談も検討しながら、快適な住環境を取り戻していきましょう。
▼ 保有資格・専門技術(IICRC/CDC準拠)
- 国際ライセンス:IICRC認定技術者(CCMT/OCT)
- 専門技術:カビ除去(Goldmorr認定)/ ペストコントロール技能師
- 災害支援:災害復旧技術者(JRES認定)
- 自治体講師:横浜市栄区「ごみ屋敷解消と再発防止支援」
▼ メディア出演・活動実績
- YouTube登録者5.3万人:「特殊清掃ch|すーさん」メイン出演
- TV出演:ABEMA Prime #アベプラ【公式】
- 連載コラム:日刊SPA! / bizSPA!フレッシュ
- インタビュー:スタジオパーソル(キャリア特集)







