「部屋を片付けたいけれど、どこから手をつければよいかわからない」
「物が増え続けてしまい、来客を呼べない」
このように、片付けや暮らしに関する悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
片付けられない状態が続くと、転倒やけが、健康被害、災害時の避難リスクなどにつながる可能性があります。また近年は、高齢化や単身世帯の増加を背景に、セルフネグレクト(生活の維持や健康管理を放棄してしまう状態)や孤独死との関連も指摘されるようになっています。
そこで今回は、全国の一般生活者3,000人と、片付け・暮らしに課題を抱える600人を対象に、「部屋の片付け・暮らしに関するアンケート」を実施しました。
本記事では、調査結果をもとに、片付けに関する実態や不安、支援ニーズについて詳しく解説します。
| 調査名 | 部屋の片付け・暮らしに関するアンケート |
|---|---|
| 調査期間 | 2026年06月10日~06月10日 |
| 調査方法 | Freeasyを用いたWeb調査 |
| 調査対象① | 全国30歳以上80歳以下の男女 |
| 有効回答数① | 3,000人 |
| 調査対象② | 全国30歳以上80歳以下の男女 |
| 有効回答数② | 600人 |
一般生活者の約4割が、自宅の状態について何らかの悩みを抱えている

最初に、全国3,000人を対象に現在の部屋の状態について調査したところ、「いずれも当てはまらない」と回答した人は59.83%でした。
一方で、裏を返すと約4割の人が、自宅の状態について何らかの悩みや課題を抱えていることになります。
この結果から見えてくるのは、片付けや住環境の問題は一部の特殊なケースだけに起こるものではなく、一般家庭にも広く存在している課題であるという点です。
テレビやインターネットでは、いわゆる「ゴミ屋敷」が注目されることもありますが、実際にはそこまで深刻な状態ではなくても、「物が多い」「整理整頓できていない」「生活しづらい」といった悩みを抱えている人が少なくないことがうかがえます。
近年は共働き世帯の増加や高齢化なども進んでおり、片付けや掃除に十分な時間や体力を確保することが難しい人も増えているのかもしれません。
「来客を部屋に入れたくない」が21.4%|片付けの悩みは身近な問題に

自宅の状態について詳しく調査したところ、最も多かったのは「来客を部屋に入れたくないと感じる(21.4%)」でした。
次いで、
- 物が多く、どこに何があるか把握できていない(15.8%)
- 床に物が置かれ、歩くスペースが限られている(15.37%)
が続いています。
また、
- 水回りが使いにくい状態(7%)
- 悪臭や害虫が気になることがある(5.7%)
- 1週間以上ゴミを出せていない・ゴミ袋が溜まっている(3.43%)
- 自分でもゴミ屋敷と呼べる状態だと思う(3.37%)
と回答した人も一定数存在していました。
この結果から見えてくるのは、片付けの悩みは決して一部の人だけの問題ではないという点です。
特に「来客を部屋に入れたくない」と感じている人が5人に1人を超えていることからも、住環境への不満やコンプレックスを抱えている人は少なくないと考えられます。
生活に大きな支障が出ているわけではなくても、「人を呼べない」「見られたくない」と感じる状態は、日常生活の満足度や精神的な負担にも影響している可能性があるのではないでしょうか。
片付けに課題を抱える人の89%が「片付けたい」と回答

次に、片付け・暮らしに課題を抱える600人に対して、「現在、お部屋を片付けたいという気持ちはありますか」と質問したところ、「強く思っている」が39.67%、「ある程度思っている」が49.33%となりました。
両者を合わせると、89%が「片付けたい」と考えていることになります。
この結果から見えてくるのは、片付けに悩んでいる人の多くは、決して「片付けたくない人」ではないという点です。
一般的には、「片付けられない人=だらしない人」といったイメージで語られることもあります。しかし実際には、多くの人が現状を改善したいと思いながらも、何らかの理由によって行動へ移せていない可能性があることがわかります。
そのため、片付け問題を単純な性格や意識の問題として捉えるのではなく、「なぜ片付けられないのか」という背景に目を向けることも重要だといえるでしょう。
片付けられない理由は「物を捨てられない」「どこから始めればいいかわからない」が上位

続いて、片付けや掃除が難しいと感じる理由について調査したところ、最も多かったのは「物を捨てられない(37.33%)」でした。
次いで、
- どこから始めればいいかわからない(31.83%)
- 忙しく時間がない(29.17%)
- 片付けてもすぐ元に戻ってしまう(23.33%)
- 体力的に厳しい(21.67%)
が続いています。
この結果から見えてくるのは、片付け問題は単なる怠慢ではなく、判断の難しさや生活環境、体力面など複数の要因が関係している可能性があるという点です。
また、年代別にみると、40〜50代では「忙しく時間がない」「どこから始めればいいかわからない」が比較的多くなっています。一方で60代以上では、「物を捨てられない(41.6%)」「体力的に厳しい(25.57%)」「一人では片付けられない(18.7%)」が目立つ結果となりました。
つまり、現役世代では仕事や家事、育児などによる時間不足が課題となりやすい一方、高齢世代では体力低下や長年蓄積した物への対応が大きな課題になっていると考えられます。
実際の現場でも、高齢者の場合は腰痛や体力低下によって片付けが難しくなるケースが少なくありません。また、若い頃に購入した物や思い出の品を長年捨てられずに蓄積し、「モノ屋敷」と呼ばれる状態へ発展するケースも見られます。
一方で、現役世代では仕事や子育てなどによって片付ける時間を確保できず、「汚部屋化」が進んでしまうケースが多い傾向があります。
現状に対する不安は「物の崩落」「転倒・けが」「健康被害」が中心

続いて、現在の住環境についてどのような不安を感じているかを調査したところ、最も多かったのは「積み上がった物が崩れてくる(25%)」でした。
次いで、
- つまずいて転倒・けがをする(23.83%)
- カビや悪臭による健康への影響(21.5%)
- 害虫・ネズミの発生(14.33%)
- 家族や周囲に迷惑をかけること(11.5%)
が続いています。
また、
- 火災が起きやすい・気づきにくい(10.67%)
- すぐに避難できない(8.83%)
- 水回りが使えなくなる(7.33%)
といった回答も一定数存在していました。
この結果から見えてくるのは、片付け問題は見た目や印象だけの問題ではないという点です。
部屋に物があふれた状態になると、転倒事故や健康被害だけでなく、火災発生時の避難の遅れや災害時の逃げ遅れなど、安全面にも大きな影響を及ぼす可能性があります。
特に高齢者の場合は、転倒による骨折や入院をきっかけに生活機能が大きく低下するケースもあります。そのため、片付けの問題は単なる生活習慣の問題ではなく、安全や健康を維持するうえでも重要な課題になっているといえるでしょう。
孤独死やセルフネグレクトを「自分にも関係ある」と感じる人は54.7%

次に、片付けに課題を抱える人に対して、「孤独死やセルフネグレクト(生活の維持や健康管理を放棄してしまう状態)は、ご自身にも関係のある問題だと感じますか」と質問したところ、「強く感じる」が12.67%、「ある程度感じる」が42%となりました。
両者を合わせると、54.67%が孤独死やセルフネグレクトを自分にも関係のある問題だと感じていることになります。
さらに年代別にみると、
- 30代:71.43%
- 40代:63.16%
- 50代:58.8%
- 60代以上:45.42%
という結果になりました。
興味深いことに、孤独死やセルフネグレクトを自分ごととして捉える割合は、60代以上よりも30〜40代の方が高い結果となっています。
この背景には、単身世帯の増加や将来への不安、地域とのつながりの希薄化などが影響している可能性があります。
また、今回の調査では片付けに課題を抱える人の多くが、「片付けたいのに片付けられない」という状況にあることも明らかになりました。
そのため、自宅環境の悪化や生活機能の低下が進んだ先にあるセルフネグレクトや孤独死について、不安を感じている人も少なくないのかもしれません。
半数以上が「自分に万が一があった後の部屋」について考えたことがある

続いて、「ご自身に万が一のことがあった際の、自宅の片付けや清掃について考えたことがありますか」と質問したところ、「よくある」が12.83%、「少しある」が41.83%となりました。
両者を合わせると、54.66%が自分の死後や万が一の際の自宅の片付けについて考えた経験があることになります。
この結果から見えてくるのは、片付け問題は日常生活だけでなく、終活や死後整理への不安とも深く結びついているという点です。
近年は、「自分に何かあったとき、家族へ迷惑をかけたくない」「部屋をそのまま残したくない」と考える人も増えているといわれています。
また、物が多い状態が続くほど、遺品整理や原状回復、清掃などの負担は大きくなる可能性があります。
そのため、生前から少しずつ住環境を整えておくことは、自分自身の生活の質を高めるだけでなく、将来的な家族の負担軽減にもつながるのではないでしょうか。
なお、ブルークリーンが以前実施した「賃貸物件の孤独死に関する調査」では、賃貸オーナー・管理者の22.64%が「管理物件で入居者の孤独死を経験したことがある」と回答しています。
こうした背景からも、住環境の悪化や社会的孤立を早期に発見し、支援につなげることの重要性が高まっていると考えられます。
【関連ページ】【1,069人調査】賃貸オーナー・管理者の約5人に1人が「入居者の孤独死」を経験|6割超が入居者の孤独死に不安
片付けたいのにサービス利用意向は27.8%にとどまる

次に、片付け・清掃サービスの利用意向について調査したところ、「利用したい」と回答した人は27.83%にとどまりました。
一方で、前述の調査では89%が「片付けたい」と回答しています。
つまり、多くの人が現状を改善したいと考えているにもかかわらず、実際に支援サービスを利用しようと考えている人は3割未満だったことになります。
また、年代別にみると、
- 30代:42.86%
- 40代:38.60%
- 50代:26.92%
- 60代以上:21.37%
となっており、年齢が上がるほど利用意向が低下する傾向も見られました。
今回の調査で特に注目すべきなのは、「片付けたい」と「支援を利用したい」の間に大きなギャップが存在している点です。
実際には片付けへの意欲があるにもかかわらず、多くの人が何らかの理由によってサービス利用をためらっている可能性があります。
また、高齢世代では体力面の課題が大きくなっているにもかかわらず、利用意向は低下する傾向が見られました。
この結果からは、支援が必要な人ほど支援につながりにくいという課題も見えてきます。
サービス利用をためらう理由は「費用不安」が66.3%で最多

続いて、片付け・清掃サービスの利用をためらう理由について調査したところ、「費用が不安(66.33%)」が突出して多い結果となりました。
次いで、
- 他人を家に入れたくない(39%)
- 信頼できる業者がわからない(30.17%)
- まだ自分で何とかしたい(28.83%)
- 恥ずかしい(21.67%)
が続いています。
この結果から見えてくるのは、片付けサービスへのニーズがないわけではないという点です。
むしろ、「利用したい気持ちはあるものの、不安が大きく一歩を踏み出せない」という人が多いと考えられます。
特に費用面への不安は圧倒的に高く、「いくらかかるかわからない」「想定以上の費用を請求されるのではないか」といった懸念を抱いている人も少なくないのではないでしょうか。
また、「他人を家に入れたくない」「恥ずかしい」といった回答も一定数存在していることから、片付け問題には心理的なハードルも大きく関係していることがうかがえます。
実際の現場でも、「費用が高そう」「本当に信頼できる業者かわからない」といった理由から相談をためらう方は少なくありません。
こうした点について、ブルークリーンでは業界全体として利用者からの信頼が十分に醸成されていないことも一つの課題だと考えています。
そこでブルークリーンでは、作業状況を遠隔で確認できるリアルタイムライブカメラの導入など、作業の透明化にも取り組んでいます。
求められるのは「費用の見える化」|利用したいサービスの最多は事前見積もり

それでは、どのようなサービスであれば利用したいと考えているのでしょうか。
調査したところ、最も多かったのは「費用が明確・事前に見積もりがわかる(38.33%)」でした。
次いで、
- ゴミ出し・分別を代行してくれる(20.83%)
- 女性スタッフが対応してくれる(16%)
- 一緒に片付けを手伝ってくれる(16%)
- 即日・スピード対応(15.33%)
が続いています。
この結果から見えてくるのは、利用者が求めているのは単なる作業代行だけではないという点です。
特に「費用が明確であること」が最多だったことからも、利用者はまず安心して相談できる環境を求めていると考えられます。
また、「一緒に片付けを手伝うサービス」や「女性スタッフ対応」へのニーズが一定数存在していることから、利用者の心理的負担を軽減する支援も重要になっていることがうかがえます。
「特殊清掃」を知らない人は38.7%|支援サービスの認知不足もうかがえる

最後に、「特殊清掃」というサービスの認知度について調査したところ、「知らなかった」と回答した人は38.67%でした。
また、「内容まで知っている」は26.5%にとどまっています。
さらに年代別にみると、「知らなかった」と回答した割合は、
- 30代:26.19%
- 40代:31.58%
- 50代:39.56%
- 60代以上:43.13%
となっており、高齢層ほど認知率が低い傾向が見られました。
特殊清掃は、孤独死やゴミ屋敷、事故現場などの原状回復を行う専門サービスですが、今回の結果からは、必要になる可能性がある人ほど十分に認知していない実態もうかがえます。
また、片付けや住環境の問題に関する支援サービス全般についても、まだ十分に知られていない可能性があります。
そのため、支援を必要とする人が適切なサービスへたどり着けるよう、情報発信や認知向上の取り組みも今後重要になっていくと考えられます。
片付け問題は「やる気の問題」ではなく、支援が必要な生活課題になりつつある

今回の調査では、片付けや暮らしに課題を抱える人の89%が「片付けたい」と回答していることが明らかになりました。
一方で、実際に片付け・清掃サービスを利用したいと考えている人は27.83%にとどまっています。
また、片付けられない理由としては、
- 物を捨てられない
- どこから始めればいいかわからない
- 忙しく時間がない
- 体力的に厳しい
などが上位となりました。
さらに、孤独死やセルフネグレクトを自分ごととして捉える人も54.67%に達しています。
これらの結果から見えてくるのは、片付け問題は単なる「やる気の問題」ではないという点です。
実際には、仕事や家事、育児による時間不足、加齢による体力低下、判断の難しさ、精神的な負担など、さまざまな要因が複雑に絡み合っています。
そのため、「片付けられない人=怠慢」と捉えるのではなく、生活上の課題として社会全体で考えていく必要があるでしょう。
また、支援を必要としている人が適切な相談先につながりやすい環境づくりも、今後ますます重要になっていくと考えられます。
高齢化によって「片付けたいのに片付けられない問題」はさらに増える可能性も
今回の調査では、年代を問わず多くの人が片付けたいと考えている一方で、高齢になるにつれて体力的な課題が大きくなっていることがわかりました。
実際に60代以上では、
- 物を捨てられない(41.6%)
- 体力的に厳しい(25.57%)
- 一人では片付けられない(18.7%)
といった回答が目立っています。
その一方で、片付け・清掃サービスの利用意向は21.37%にとどまり、全年代の中で最も低い結果となりました。
つまり、支援が必要になる可能性が高まる一方で、支援サービスへつながりにくくなるという課題も見えてきます。
また、内閣府「令和6年版高齢社会白書」によると、高齢単身世帯は今後も増加が見込まれています。
こうした背景を考えると、「片付けたいのに片付けられない問題」は、今後さらに身近な社会課題になっていく可能性があるでしょう。
また、住環境の悪化はセルフネグレクトや社会的孤立のサインとして現れる場合もあります。
そのため、片付けを単なる掃除や整理整頓の問題として捉えるのではなく、健康や安全、地域での見守りなどとも関連する課題として考えていくことが求められているといえます。
片付け・暮らしに関する調査まとめ
本記事では、全国の一般生活者3,000人と、片付け・暮らしに課題を抱える600人を対象に実施した「部屋の片付け・暮らしに関するアンケート」の結果を紹介しました。
今回の調査結果をまとめると、以下のとおりです。
- 一般生活者の約4割が住環境に何らかの悩みを抱えている
- 「来客を部屋に入れたくない」が21.4%で最多
- 片付けに課題を抱える人の89%が片付けたいと回答
- 片付けられない理由は「物を捨てられない」が最多
- 不安は「物の崩落」「転倒・けが」「健康被害」が中心
- 54.67%が孤独死やセルフネグレクトを自分ごとと感じている
- 54.66%が死後の部屋の片付けについて考えた経験がある
- サービス利用意向は27.83%にとどまる
- 利用をためらう最大の理由は「費用不安(66.33%)」
- 特殊清掃を知らない人は38.67%存在する
これらの結果から、片付け問題は一部の特殊なケースだけではなく、多くの人が抱える身近な課題であることがわかりました。
また、「片付けたいのに片付けられない」「支援を受けたいのに利用できない」という人も少なくありません。
今後は、高齢化や単身世帯の増加が進む中で、片付けを個人だけの問題として捉えるのではなく、社会全体で支援していく視点もより重要になっていくといえるでしょう。
お部屋の片付け・ゴミ屋敷清掃ならブルークリーンへ

今回の調査では、多くの人が片付けたいと思いながらも、
- 物を捨てられない
- どこから始めればいいかわからない
- 体力的に難しい
- 一人では片付けられない
といった悩みを抱えていることがわかりました。
また、費用への不安や、知らない業者へ依頼することへの抵抗感から、支援サービスの利用をためらっている人も少なくありません。
ブルークリーンでは、ゴミ屋敷清掃や汚部屋の片付けをはじめ、特殊清掃、消臭除菌、残置物撤去まで一括で対応しています。
また、「何から始めればよいかわからない」「予算に不安がある」といった相談にも対応しており、一人ひとりの状況に応じたサポートを行っています。
片付けや住環境に関するお悩みがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。



