賃貸物件の場合は退去する際に原状回復を行わなければならないをご存知でしょうか。
原則、経年劣化による汚れや傷は貸主の負担で回復をすることが義務付けられています。
しかし、タバコのヤニによる汚れなど入居者の故意による損耗は借主が回復に関わる費用を負担しなければいけません。
今回ご紹介する神奈川県相模原市の孤独死の現場は、まさにタバコのヤニで汚れている部屋での特殊清掃でした。
１．今回の特殊清掃のご依頼背景は？
今回私たちに特殊清掃のご依頼をいただいたのは、その物件の管理会社様からでした。
入居者が孤独死の状態で警察に発見され、腐敗臭が近隣に影響を及ぼしていることから特殊清掃作業の依頼を検討していたそうです。
またお電話の段階で亡くなった入居者の死因が「肺炎」であるという情報を事前に教えて頂いたため、現地調査時に簡易的な消毒剤を持参することになりました。
２．特殊清掃箇所の状態は？現場の状況について
室内は孤独死による臭いよりも、タバコのヤニや生活臭よる悪臭が強い状態であり、全体的に不衛生な環境でした。
そして男性の一人暮らしということもあり、物量は少なかったです。
死因が肺炎ということを事前に聞いていた為、次に入室する方のために室内のドアノブや手指が触れる部分を簡易的に消毒しました。
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３．施工した特殊清掃と片付けの内容について
現地調査の結果、今回は次の作業を管理会社様へ提案いたしました。
・腐敗物の撤去
・除菌
・脱臭
・形見分け(貴重品の捜索)
・残置物撤去
・パッキング
本来であれば壁紙クロスの撤去も含めますが、私たちの施工後に作業を行う工事業者が撤去まで実施することになったため、室内を内装工事が入れる状態にまでするご提案に留まりました。
後日、管理会社様からこれらの作業を実施したいとご連絡をいただいた為、すぐに作業の段取りを組むことになりました。
４．まとめ
タバコの臭いは腐敗臭より強い場合があり、非喫煙者の作業員にストレスを与えてしまうケースがあります。
そのため現地調査の段階で臭いの種類をきちんと分類して、作業当日の工程を組まなければいけません。
それは結果として、特殊清掃作業をいち早く終えることに繋がるからです。
