1.ご依頼の背景と経緯|なぜ玄関口のカビ除去が必要だったのか?
今回対応したのは、東京都足立区にある集合住宅の一室における玄関口のカビ除去施工事例です。
ご相談いただいたのは実際に居住されているお客様で、毎年冬になると玄関周りに結露が発生し、ご自身で拭き取りや市販洗剤による清掃を続けていたそうです。
しかし次第に黒カビが点在から面状へと広がり、玄関を閉め切るとカビ臭がこもるほどに悪化したため、通常の清掃では対応しきれなくなったそうです。
今後も長く住み続ける予定があることから、クロス内部に入り込んだカビまで含めて根本的に処理し、再発を防ぎたいとのご要望でブルークリーンにご依頼いただきました。
2.施工前の玄関口の状態|結露で発生したカビの広がり
現地確認では、玄関ドアの上部から左右の壁面にかけて黒カビが帯状に発生していました。
巾木付近にも点状のカビが見られ、クロスの表面だけでなく目地やパッキン部分にまで入り込んでいる状態でした。
また、換気を止めて数分するとカビ臭がこもり、表面を拭き取っても臭いが残ることから、内部にカビの菌糸や代謝物が残存していることが推測されました。
建物の築年数に加え、外気との温度差で金属製のドア枠が冷えやすく、さらに土間に濡れた靴や傘を置くことによる湿気の滞留も重なり、結露とカビの発生しやすい環境が整っていたと考えられます。
お客様自身による清掃では一時的に薄くなるものの、すぐに再発を繰り返していたため、専用薬剤と専門的な手順による根本処理が必要と判断しました。
あわせて読みたい施工事例として、「【神奈川県川崎市】カビ除去の施工事例|ユニットバスの黒カビを交換せず清掃復旧で解決」もご紹介します。
実際の対応内容や再発防止の工夫について詳しく掲載していますので、ぜひ参考にしてください。
3.ブルークリーンの対応内容|玄関口のカビ除去と清掃復旧の手順
現地調査の結果、玄関口に発生していた黒カビは表面だけでなくクロス内部にも菌糸や代謝物が残っている可能性が高く、一般的な市販のカビ除去剤では再発リスクを防ぎきれない状態でした。
そこでブルークリーンでは、カビ専用薬剤を用いた根本的なカビ除去を行い、交換を伴わずに清掃復旧で対応できると結論づけました。
お客様のご予算の都合上、消臭作業までは実施せず、施工後には換気環境の改善や再発防止に役立つアドバイスをお伝えしています。
この結果を踏まえ、本作業は以下の工程で進めています。
①カビ除去作業
玄関ドア上部や巾木付近、左右の壁面に繁殖していたカビを、専用薬剤を用いて物理的・化学的に除去しました。
表面処理に加え、一部ではクロス内部に注射型薬剤を浸透させ、内部に残った菌糸まで死滅させる処理を実施しました。
②仕上げの清拭と乾燥
薬剤処理後は表面を丁寧に拭き上げ、十分な乾燥を確保しました。
湿度を抑えることでカビの繁殖条件を断ち、玄関口の環境をリセットすることで、施工後の再発リスクを最小限に抑える仕上げを行いました。
③使用薬剤と安全管理
作業にはカビ専用薬剤「Goldmorr」を使用し、素材を傷めず確実な除去を実施。
作業員は面体マスクやPPEを着用し、MVOC(カビ由来の揮発性有機化合物)対策も徹底しました。
費用と作業時間について
費用 | 55,000円(税込) |
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作業時間 | 2時間 |
施工面積 | 約2㎡ |
今回の施工は、約2㎡の玄関口周辺に限定して実施しました。
カビ除去から乾燥、さらに再発防止に向けたアドバイスまでを含め、総額55,000円(税込)での対応です。
もしクロス交換を選択した場合、部分施工ができないため玄関一帯の張り替えとなり、10万円前後の費用が発生するケースが一般的です。
今回のように清掃復旧で仕上げたことで、コストを抑えつつ十分な改善効果を得ることができました。
賃貸物件にお住まいの方は、退去時の費用負担も気になるところです。
あわせて、「カビが生えた賃貸の退去費用は誰が負担する?費用を抑える方法や高額請求時の対処法も紹介」 もご覧ください。
4.施工後の改善と再発防止策|玄関がどう変わったかとお客様の声
施工後、玄関口に広がっていた黒カビはすべて除去され、見た目も清潔な状態に戻りました。
玄関を閉め切った際に感じられたカビ臭もほとんどなくなり、入居者様からは「玄関を開けるときの嫌なにおいがなくなり、気持ちよく出入りできるようになった」とのお声をいただきました。
また、仕上げ段階で十分に乾燥を確保したことで、カビの再発条件を断ち切ることができました。
あわせて、日常的な再発防止策として、
- 結露が発生した際はこまめに換気すること
- 濡れた靴や傘を長時間置かないこと
- 下駄箱周辺の空気を循環させること
をご案内しました。
今回の作業により、見た目の改善だけでなく、住環境全体の安心感が取り戻された施工となりました。
5.施工を終えてのまとめ|玄関カビ対策で押さえるべき重要ポイント
今回の施工では、玄関口という限られた範囲ながらも、結露を起点に黒カビが広がり、見た目や臭いに大きな影響を与えていました。
専用薬剤を用いたカビ除去と十分な乾燥処理により、クロス内部まで対応することで環境をリセットし、安心して生活できる状態に戻すことができました。
玄関周りは外気との温度差や湿気が集まりやすく、カビが発生しやすい場所です。
表面的な拭き取りだけでは再発の原因が残ってしまうため、「根本的な除去」と「再発防止策の徹底」が重要となります。
カビ対策で押さえるべきポイントは以下の3つです。
- 結露が発生したら早めに拭き取り、湿気を残さない
- 濡れた靴や傘はそのまま放置せず、乾燥させてから収納する
- 下駄箱や玄関周辺はこまめに換気し、空気を循環させる
これらを日常的に実践いただくことで、再発リスクを大幅に下げることができます。
今回の施工はその基盤を整えた取り組みとなりました。
6.カビ除去に関するよくある質問(FAQ)|玄関・住まい管理で多いお悩み
さいごに、今回の東京都足立区でのカビ対策施工事例に関連する疑問を取り上げ、専門的な視点から回答します。
Q1. 玄関口のカビは市販の洗剤で完全に除去できますか?
一時的に見た目を落とすことは可能ですが、クロス内部や目地に入り込んだ菌糸までは取り切れません。
そのため再発を繰り返すケースが多く、専門的なカビ除去が効果的です。
Q2. 玄関のカビは放置するとどうなりますか?
放置するとカビが広がり、壁紙の変色や劣化を早めるだけでなく、カビ臭が強まり住環境全体に影響が出ます。
特に賃貸物件では退去時に原状回復費用が高額になる恐れもあります。
Q3. 玄関にカビが出やすいのはなぜですか?
外気との温度差で結露が起こりやすいこと、濡れた靴や傘を置くことで湿度が上がること、さらに下駄箱や土間の無風状態が重なり、カビが好む環境になりやすいからです。
Q4. カビ除去の施工費用はどれくらいかかりますか?
範囲や状態によって異なりますが、今回の玄関口約2㎡の施工事例では総額55,000円(税込)で対応しました。
クロス交換に比べるとコストを抑えつつ効果を得られるケースが多いです。
Q5. カビの再発を防ぐために日常的にできることはありますか?
結露が出たらすぐに拭き取ること、濡れた靴や傘をそのまま放置しないこと、玄関や下駄箱の換気を意識することが有効です。
これらを習慣化することで再発リスクを大幅に減らせます。