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【神奈川県横須賀市】火災復旧の施工事例。ボヤのはずが室内半焼…黒焦げの天井を清掃・解体で再生

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神奈川県横須賀市での火災復旧施工事例を紹介するアイキャッチ画像(煤清掃・解体対応)

1.火災復旧のご依頼背景は?

今回ご相談をいただいたのは、神奈川県横須賀市にある集合住宅の一室で発生した火災による復旧対応でした。

当初、お問い合わせの段階では「軽いボヤだった」とのことで、室内の清掃のみを想定したご相談でしたが、実際に現地を確認すると、天井や壁面には黒焦げの痕が広がり、照明器具は焼損。

室内の大部分が煤で覆われた、いわば「半焼」状態となっていました

ご依頼主であるご家族は海外在住で、オーナー様(お母様)は日本に滞在中。

限られた滞在期間の中で火災復旧の目処を立てたいという強いご要望がありました。

特に、「帰国までに室内をどうにかしたい」という状況のなかで、保険の利用も含めて検討したいが、平日の対応が難しく、まずは現実的に何ができるかを相談しながら進めていきたいというご意向でした。

当社では、被害状況を正確に把握するための現地調査を迅速に行い、「清掃」「解体」を含めた柔軟な対応を検討。

そのうえで、限られた時間の中でも安心を届けられるよう、火災復旧の専門業者として最善のご提案を進めることとなりました。

関連記事:火災ごみの処分は自力NG?業者に任せるべき理由と費用の全相場【2025年最新版】

2.火災復旧する箇所は?部屋の状況について

火災復旧作業前の様子。煤の付着や構造材の変形などが確認出来る現場写真

実際に現地を確認したところ、室内の被害は想像以上に深刻なものでした。

天井の一部は焦げて大きく破け、照明器具は炭化して溶け落ち、内部の配線がむき出しになっている状態。壁や家具、収納棚の上には厚く煤(すす)が積もり、部屋全体が真っ黒に染まっていました

とくに天井は、火元に近かったとみられる箇所を中心に、建材が焼け焦げて剥がれ落ちており、煙と熱による損傷が広範囲に及んでいることが分かりました。

天井材の裏側まで煙が回り込んでいたため、表面清掃では不十分であり、部分的な解体・撤去も必要と判断されました

また、煤は空気の流れに沿って壁面や天井全体に広がっており、視認できる部分だけでなく、目に見えない微粒子が室内に滞留している状態。

臭気の問題も重なり、単なる表面洗浄ではなく、構造材へのアプローチを含めた専門的な復旧作業が求められる状況でした。

このような環境では、仮に内装リフォームを進めても、後々の臭気や衛生問題が再発する可能性が高く、「見た目を戻すだけでは不十分」というのが我々の判断でした。

火災復旧は、見えない被害にこそ、本質的な対応が必要となるのです。

3.ご提案した火災復旧の内容について

火災復旧作業前の様子。浴槽への煤の付着などが確認出来る現場写真

現地調査の結果、今回の火災現場は「表面的な清掃」では到底対応できない深刻な状況であることが明らかになりました。

天井の焼損、照明器具の炭化、室内に蔓延する煤と臭気。こうしたダメージを正しく処理しないまま内装リフォームを進めてしまえば、後々のトラブル(再臭、工事やり直し、健康被害)にも繋がりかねません。

そこで私たちブルークリーンは、火災復旧の専門業者として、「将来的に内装工事を安全・確実に行える状態にまで整えること」をゴールとした施工プランをご提案しました。

清掃・解体・消臭・環境整備までを一気通貫で設計した内容は以下の通りです。

ご提案した火災復旧の主な内容
罹災物(焼損した家具・家財等)の選別・撤去 火災物は汚染源かつ臭気源となるため、安全管理のもとで搬出・処分。
焼損部分(天井・壁面)の下地解体 炭化・脆弱化した建材を撤去し、原状回復工事の支障を事前に排除。
全面煤清掃(天井・壁・床) 乾式・湿式の清掃手法を組み合わせ、煤を可視・不可視の両面から徹底除去。
消臭処理(臭気除去) 表層洗浄だけでなく、構造材レベルに染み込んだ臭気への対策を実施(必要に応じて薬剤・機械処理も導入)。
環境整備(内装施工が可能な状態に) 建材の乾燥・臭気測定・衛生レベル管理など、再施工を安全に行うための前提環境を整備。
近隣住戸への工事説明と調整 音・臭気・作業時間に配慮し、トラブルを未然に防ぐ体制を構築。

 

このように、私たちの提案は「清掃にとどまらない、火災からのリスタート設計」です。

限られた時間のなかでオーナー様・ご家族の不安を取り除き、“次の工事が安心して始められる状態”をつくること。

それこそが、ブルークリーンが火災復旧で目指す本質的な価値提供です。

関連記事:火事に遭った家の解体費用はどれくらい?費用を安くする方法や補助金についても紹介

4.なぜブルークリーンが選ばれたのか?~火災復旧における“信頼と技術”の総合力~

火災復旧作業後の様子。煤が除去され、原状回復工事に移行可能な状態に整えられた寝室の様子

今回の火災復旧では、煤の除去や下地の解体にとどまらず、その後の原状回復工事フェーズへのスムーズな移行まで一括して対応できる体制が、ご依頼者様から高い評価をいただきました。

清掃・解体・臭気処理・近隣配慮、そして再建のための施工環境整備まですべてを「一社完結」で任せられる安心感こそが、ブルークリーンの最大の強みです。

さらにブルークリーンでは2023年11月、国際的な清掃認証機関「IICRC(Institute of Inspection Cleaning and Restoration Certification)」が認定する「Fire and Smoke Restoration Technician(火災・煙損復旧技術者)」資格取得のため技術者をアメリカに派遣しました。

これは、火災によって発生する煙・煤・有害残留物の除去技術や、臭気分解・建材保護のための復旧理論を国際水準で学ぶ専門資格であり、単なる経験則ではなく、科学的根拠と作業標準に基づいた施工を可能にします

火災復旧に関するIICRC研修を受講中のブルークリーン技術者(藤原未波・永井宏)とRSRトレーナー

※写真:IICRC「Fire and Smoke Restoration Technician」研修時の様子。当時のブルークリーン技術者(左:藤原未波、右:永井宏)、中央は現地職員。

私たちは、火災という予期せぬ出来事からの“安心の再構築”を支える専門集団として、今後も技術と信頼を両輪に歩みを進めてまいります。

火災復旧のことでお悩みの方は、ぜひ一度ブルークリーンにご相談ください。

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