１．特殊清掃のご依頼背景は？
今回のお客様はこの物件に住んでいた方のご友人様で、不動産管理会社から紹介を受けてお電話にてお問合せいただきました。
聞くところによると故人様はお風呂場に孤独死の状態で発見され、特殊清掃が必要な状態になっているため原状回復まで対応可能な業者を探していたところ、物件を管理している不動産会社から紹介を受けて私たちを知ったとのことでした。お電話でお話ししたところ初めてのケースでどう対処すればよいか分からないと困惑している状況でした。
また、作業に必要な範囲についてはこの物件のオーナー様と調整が必要な内容だったため、具体的な作業範囲や料金などはオーナー様を交えて見積もりを提示することになりました。お風呂場の清掃、お部屋の清掃、残置物の撤去、原状回復など、様々な作業が必要になる可能性がありますが、どこまで作業を行う必要があるかは、最終的にはオーナー様との調整で確認することになります。まずは現地を見てほしいとご要望があったため、最短で現地にお伺いすることになりました。
２．特殊清掃する箇所は？部屋の状況について
現場の建物は共用住宅でしたが、その共有部には腐敗臭による影響がほとんどありませんでしたが部屋の中に入ると、孤独死によって発生した臭いだとすぐに分かる程度に腐敗臭が発生しており、すぐに玄関を閉めなければいけない状態でした。
部屋の中は一人暮らしの生活に必要な最低限の家財や家具、服や雑貨などが残っていました。
故人様が発見されたお風呂場はユニットバスになっており、床一面には血液が広がってすでに固まっている状態だったため、この時点で血液の除去や根本的な清掃にはトイレの脱着が必要であることが分かりました。
一通り部屋の寸法を測り終わり、調査の結果次のような懸念点が浮上しました。
・ユニットバスの解体に伴う水栓の処理
特殊清掃以外に専門的な設備工事が必要となるため、ある程度の築年数が経過しているこちらの物件では古い水栓の処理に細心の注意を払う必要がありました。
私たちは物件のオーナー様に施工内容を提案するために、見積書と計画書を作成して後日、物件のオーナー様に施工内容を確認することにしました。
関連:[タワーマンションで実際に起きた浴槽事故の特殊清掃【東京都中央区】]
３．ご提案した特殊清掃の内容について
現地調査の結果、主に次の作業をお客様に提案いたしました。
・体液除去
・ハウスクリーニング
・消臭処理
・設備工事
・遺品整理
・残置物撤去
お客様からこれらの作業を実施したいとご希望をいただいた為、最短で作業の段取りを組むことになりました。
作業は現場責任者１名、作業者５名の合計６名で行い、合計３０時間以上におよぶ作業となりました。
当初懸念されていた、水栓の処理についても手作業で丁寧に行うことによる無事に成功しました。
４．まとめ
今回お客様が当社に依頼した決め手は次の通りでした。
・管理会社様からの信頼
実は私たちに問合せる前に他社様にも相談をしていたそうですが、物件を管理する管理会社から私たちに依頼するメリット、デメリットの説明を受けて信頼できそうだと思い依頼することにしたと聞きました。
私たちは原因の根本的な解決や関係者のフォロー体制、コンプライアンス管理の確立などお客様に満足していただくため、管理体制にコストをかけているため相場より少し高めの料金体系になっています。しかし、後々のトラブルを回避するための最善策をご提案できるため、お客様のことを第一に考えた総合的な提案をすることが可能です。
業者ごとに強みや弱みがあるため、特殊清掃でお困りの際はまずは気軽にご相談いただくことがおススメです。
