「まさか自分が特殊清掃業者に相談する日が来るなんて思いもしなかった」
これは、実際にブルークリーンへご相談いただいた多くの方が最初に口にされる言葉です。
たとえば、普段から連絡を取っていた親戚と突然連絡がつかなくなり、心配して訪ねてみたところ、室内で孤独死されていた。こうしたケースは決して珍しくありません。
さらに、亡くなった方に配偶者や近親者がいなかった場合、行政手続きや遺品整理、特殊清掃などを、あなたが担う可能性もあります。
こうした突然の出来事は誰にでも起こり得るからこそ、事前に実例を知っておくことで、精神的にも金銭的にも負担を軽減することができます。
この記事では、東京都内で実際に対応した孤独死の特殊清掃事例をもとに、発見時の状況や作業内容、費用面までを分かりやすくご紹介します。
1.特殊清掃のご依頼背景は?
今回お問い合わせをくださったのは、孤独死が発覚したご親族様のご遺族でした。
東京都大田区にて「亡くなった方の部屋の清掃と脱臭を依頼できる業者」をインターネットで探していたところ、当社ブルークリーンの対応実績をご覧いただき、ご連絡をいただきました。
お問い合わせの時点で、判明している室内の状況や発見の経緯を丁寧にご説明いただき、早急に現地調査の日程を調整いたしました。
なお、特殊清掃ではご依頼者様と作業者双方の安全を守るために、故人様の死因や感染症の有無(例:B型肝炎、HIVなど)について、必要に応じてお伺いすることがあります。
今回も例外ではなく、ご親族様のご理解のもと、該当の感染症や持病の有無を確認させていただきました。
2.部屋の状態は?現場の状況について
現地調査当日、私たちが訪れたのは築30年以上と思われる、木造二階建ての戸建住宅でした。しっかりとした造りではあるものの、年月の経過を感じさせる佇まいでした。
お客様とは玄関先でご挨拶を済ませ、当社の会社案内を簡単にご説明した後、すぐに調査準備へ。
通常はご依頼者様と一緒に室内確認を行いますが、今回は玄関を開けた瞬間に強烈な腐敗臭が立ち込め、さらに床一面に生活ごみや雑貨が散乱していたため、足元が非常に危険な状態であることが分かりました。
そのため、ご遺族の安全を考慮し、当社スタッフのみで室内調査を行う判断となりました。
あらかじめ「ご遺体は2階の和室で発見された」とお聞きしていたため、まずはその場所を確認しました。
和室の引き戸を開けると、扉のすぐそばに血液・体液・頭皮の一部がはっきりと残っており、周囲には大量のウジ虫とハエが群がっている状態でした。
血液と体液は乾ききっておらず、腐敗が進行中であることを示しており、それが原因で家全体に強烈な異臭が広がっていました。
さらに、建物内には大量の残置物があり、その一つひとつに臭気が染み付いている可能性が高く、通常の片付けでは対応が難しいと判断される状況でした。
3.特殊清掃と片付けの内容について
現地調査を経て、私たちはお客様に以下の作業内容をご提案いたしました。
- 腐敗物の撤去
- 除菌・消毒処理
- 室内全体の脱臭
- 形見分けを兼ねた貴重品の捜索
- 家財・生活用品など残置物の撤去
- 汚染箇所のパッキング(再発防止の封じ込め処理)
お客様から「すぐにでも作業をお願いしたい」とのご連絡をいただき、私たちは早急に日程を確定し、現場作業の段取りに着手しました。
ブルークリーンではすべての特殊清掃現場において、まず初めに腐敗物の適切な除去と除菌作業を最優先で実施します。
これは、悪臭の根源を断つと同時に、作業員の感染リスクを最大限抑えるためです。
特に体液・血液の残留がある場合、感染症の二次被害を防ぐために厳重な安全対策を講じる必要があります。
当社では、IICRC(米国清掃認証機関)やABRA(米国バイオリカバリー協会)の技術基準に準拠した方法を採用しており、指定された感染症ワクチンを未接種のスタッフは、除菌処理前の汚染エリアへの立ち入りを一切行いません。
こうした国際水準の技術と安全体制により、ご遺族にも安心してご依頼いただける特殊清掃を提供しています。
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最も汚染された箇所から順に、形見分け・搬出・脱臭まで一貫対応
まずは腐敗物によって最も汚染されていたエリアの清掃・除菌作業を優先的に完了させ、その後、安全性を確保したうえで形見分け(貴重品の捜索)および残置物の撤去作業に取りかかりました。
貴重品や証券類、個人情報が含まれる書類など、事前にお客様からご要望のあった捜索物のリストをスタッフ全員で共有し、仕分け基準に基づいて一つひとつ丁寧に確認しながら作業を進行。
これにより、お客様の大切な財産を損なうことなく確実に回収できるよう万全を期しました。
作業はおおよそ3日間にわたり、3日目の昼過ぎには全ての仕分けと搬出作業が無事完了。
その後、仕上げとして専門機材を用いた脱臭・消臭処理を実施しました。
最終確認では、作業責任者が全ての施工箇所を厳しくチェックした後、お客様にご入室いただき、清掃・脱臭の仕上がりを現地で直接ご確認いただきました。
作業成功のカギは「腐敗臭対策」と「物量処理力」
今回の特殊清掃では、特に大きな課題が2つありました。
1つ目は、建物全体に広がった強烈な腐敗臭をどこまで軽減できるか。
とくに今回のような築年数の古い木造住宅では、構造上の目に見えない隙間に臭気が染み込むケースが多く、単純な薬剤や機械処理だけでは効果が出にくいという難点があります。
そのため、ブルークリーンではIICRCやABRAの基準に基づいた多層的な脱臭工程を導入しています。
2つ目は、家財道具の量が非常に多かったこと。
物量が多い現場では、作業スタッフの肉体的・精神的な負荷が高くなりやすく、どうしても作業効率に影響を与えることがあります。
今回はその点を見越して、経験豊富な複数名のチーム編成とし、効率的かつ安全に作業を遂行しました。
こうした複雑な条件下でも、工程管理・安全対策・作業品質のすべてを徹底することで、無事にお客様のご期待に応えることができました。
4.まとめ|高難度な現場でも、安心と納得の特殊清掃を
今回のように「物量が多い」「腐敗臭が強い」といった複合的な難易度が高い現場では、作業スタッフのストレス管理と現場効率をどう両立させるかが大きな課題になります。
そのためブルークリーンでは、作業責任者と現地調査担当者が密に連携を取りながら、初動から工程管理までを一貫して調整。現場ごとの特性に応じた柔軟な対応を徹底しています。
私たちが提供するのは単なる清掃作業ではありません。
お客様のご要望に応える高品質な施工はもちろんのこと、現場で働くスタッフの安全と働きやすさにも最大限の配慮を行い、持続可能なサービス品質の維持に努めています。
ブルークリーンでは、IICRC(国際基準)やABRA(米国バイオリカバリー協会)にも準拠した技術体系をベースに、どのような環境下でも高水準な特殊清掃サービスを提供しています。