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Case Study ケーススタディ

【東京都板橋区】特殊清掃の施工事例|約2か月後に発見された孤独死現場の徹底清掃

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1.なぜ特殊清掃が必要になったのか?ご依頼の背景と経緯

今回のご依頼主は、亡くなられた方のご遺族さまで、不動産会社を通じてブルークリーンへご相談いただきました。

お話によれば、故人さまが最後に外部と連絡を取られてから発見までにおよそ2か月もの時間が経過していたとのことです。

室内ではその間に腐敗が進行し、強烈な臭気が建物の外へまで漏れ出し、同じフロアの入居者や管理会社からも苦情が寄せられていました。

ご遺族さまにとっては、故人さまの部屋を早期に原状回復させることが何よりも優先事項であり、「できる限り早く、そして確実に臭いを取り除いてほしい」という切実なご要望をいただきました。

このような経緯から、ブルークリーンによる特殊清掃の緊急対応が決定しました。

2.特殊清掃の対象となった部屋の状況とは?施工前の現場状態

現地に到着後、依頼主さまからお預かりした鍵で室内へ足を踏み入れました。

玄関扉を開けた瞬間、全身を包み込むような強烈な腐敗臭が一気に押し寄せ、長期間放置された現場特有の重苦しい空気が広がっていました。

室内の床は家具や衣類、生活雑貨で覆い尽くされ、歩くスペースを確保するのも困難なほど散乱しています

腐敗によって発生した大量の害虫が家具の隙間や壁面を動き回り、視覚的にも強い不快感を与える状態でした。

さらに、臭気は床や壁、天井、建具にまで深く染み込み、玄関から居室の隅々に至るまで空気全体が重く澱んでいます。

こうした環境は、通常のハウスクリーニングでは全く歯が立たず、特殊清掃の専門的な工程と機材を投入しなければ改善が見込めない状況でした。

関連:[孤独死清掃の現場とは?清掃の流れや業者を選ぶポイントまで]

3.ブルークリーンが実施した特殊清掃の内容と工夫点

現地調査の結果、室内の汚染状況はかなり深刻で、早急かつ多工程での対応が必要と判断しました。

そこでお客様には、以下の作業内容をご提案いたしました。

  • 腐敗物の撤去
  • 室内全域の消毒・消臭作業
  • 残置物の分別・撤去
  • 貴重品や重要書類の捜索
  • 体液が浸透した床材の部分解体
  • 臭気の吸着源となる壁紙クロスの撤去

ご説明の際には、なぜこの工程が必要なのかを一つひとつ丁寧にお伝えし、ご遺族様から即日承諾をいただきました。

作業はまず、室内全域への強力な消毒剤の散布から始まりました

腐敗によって発生した細菌や害虫を確実に抑え込むため、この工程を徹底的に行います。

その後、汚染物の回収と同時進行で貴重品捜索を行い、ご遺族様が大切にされていた写真や通帳なども無事に確保することができました。

残置物や汚染物がすべて撤去された段階で、体液が深く浸透していた床材を部分的に解体し、内部の下地までしっかりと確認。さらに壁紙クロスは臭気吸着の原因となるため全面的に剥がし、躯体表面をクリーニングしたうえで再度の消臭処理を実施しました。

最後にオゾン脱臭機を用いて、目に見えない臭気成分まで徹底的に分解し、施工は完了となりました。

今回の作業では、単なる表面清掃ではなく「構造材にまで浸透した汚染の除去」と「臭気の根本解決」にこだわり、再発のない環境を整えることを最優先にしました。

4.特殊清掃を終えて|まとめとご依頼者さまの反応

今回の特殊清掃は、ご遺族様だけでなく、建物オーナー様や不動産会社様からも全面的なご協力をいただきました。

特に、作業スペースの確保や近隣住民への事前周知などを迅速に対応していただいたことで、現場での作業がスムーズに進行しました。

その結果、腐敗臭や害虫が充満していた状態にもかかわらず、緊急出動から翌日までにすべての工程を完了することができました。

作業後、お客様からは「まるで別の部屋のように空気が変わった」「想像以上に早く終わって助かった」とのお言葉をいただき、安心されたご様子でした。

今回のケースは、迅速な連携と専門技術の両立が、ご依頼者様の不安解消に直結した好例となりました。

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before
after
間取り 1K
作業時間 2日
作業人数 4名
作業費用 356,000円