身内が亡くなり自身が相続人になった場合、相続手続きが必要ですが、
その故人が賃貸物件に住んでいた場合は退去の手続きが併せて必要になることをご存知でしょうか。
意外と見落としがちですが相続する際には故人の資産を調べる必要があります。
遺品整理はただ単に室内の家財道具を片付けるだけでなく、相続に必要な資産や書類を調査することも目的の一つとなります。
今回ご紹介する遺品整理も相続が伴った作業でしたので、これから遺品整理を検討している方はぜひご覧ください。
1.今回の遺品整理のご依頼背景は?
今回のご依頼は神奈川県内にある葬儀社様からの紹介でお問合せいただいたお客様からでした。
病院で逝去されたお父様の部屋が賃貸物件であるため、相続に必要な書類の捜索と長年住んでいた部屋を不動産会社に引き渡せる状態にしてほしいというご相談でした。
私たちはお客様と見積りにお伺いできる日程を調整してから、現地調査の準備をしました。
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2.遺品整理をする部屋の状態は?現場の状況について
遺品整理の現地調査の当日、お客様と建物の下で待ち合わせました。
お客様はご夫婦でいらしており、私たちは会社パンフレットや名刺をお渡ししてから一緒に部屋に向かいました。
部屋の中に入り室内を調査すると大きい家財道具が何点かありましたが、全体的にきちんと整理整頓されており作業の難易度はそこまで高くありませんでした。
遺品整理や片付け作業では部屋が散らかっていることが多いため、仕分け作業を中心に工程を組み立てることが多いのが実情です。
室内の調査を終えて次に作業環境を確認するため、建物の周囲を確認したところ、敷地内に車両を駐車するスペースがなく、最寄りのコインパーキングに駐車して作業を行わなければならないことが分かりました。
さらに遺品整理を行う予定の部屋は建物の3Fにあるため、移動距離や上下運動を考慮すると決して難易度の低い現場ではないことを把握することが出来ました。
3.実際に行った遺品整理の内容について
現地調査の結果、次の作業をお客様様へ提案いたしました。
・家財道具の解体
・残置物の撤去
・貴重品の捜索
・ハウスクリーニング
現地調査の当日、お客様がご自身が相続に必要な書類を捜索されていましたが、発見できたものはほんの一部でした、
そのため、私たちが部屋の隅々まで再捜索をすることをご提案致しました。
後日、お客様からこれらの作業を実施したいとご連絡をいただいた為、速やかに遺品整理の段取り組むことになりました。
遺品整理自体は作業員5名を導入して6時間ほどで完了致しました。
お客様が探されていた書類や作業中に出てきた小銭などをまとめて引き渡し、全ての工程が終わりました。
4.まとめ
遺品整理は本来ご家族だけで実施した方がいいですが、作業環境や物量によっては危険が伴う場合もあります。
そのため無理のない範囲でご自身で作業を行い、残った部分を専門業者に任せるのも一つの手段として有効です。
これから遺品整理を検討している方はこの記事をお役立てください。