1.お片付けのご依頼背景は?
今回ご依頼いただいたのは、実際にこの部屋にお住まいのご本人様でした。
「引っ越しを控えているものの、長年の生活で蓄積したゴミが多すぎて手が付けられない」とご相談をいただきました。
お話を伺うと、仕事が多忙で片付けの時間が取れず、気づけば足の踏み場もない状態に。
こうした「汚部屋」の状態に悩んでいても、誰にも相談できずに一人で抱え込んでしまう方は多くいらっしゃいます。
また今回は、次の入居先の契約も決まっており「できるだけ早く片付けたい」とのご要望もあったため、見積もりと同時に最短で対応可能な日程をご案内。
お客様の不安を取り除けるよう、即日対応の体制を整えて動き出しました。
2.現場の状態は?部屋の状況について
現地調査当日、お客様と一緒に室内を確認すると、床一面に食品ゴミや生活ごみが積み上がり、明らかに衛生環境が悪化している状態でした。
ゴミの中には腐敗した生ゴミや飲料の残りが入ったペットボトルも多く、悪臭や害虫の発生が懸念される状況です。
さらに、部屋の隅にはタバコの吸い殻が詰まったペットボトルや、液体の入った容器も複数確認。
キッチン周辺には未処理の廃棄物が溜まり、排水口の詰まりやカビの繁殖も予想されました。
お客様自身も「片付けようと何度か思ったが、どこから手をつけていいかわからず、結局諦めてしまった」とのこと。
このような状況では、通常の清掃ではなく、「汚部屋清掃」として専門的なノウハウと装備が必要になります。
私たちは、部屋の全体構造や導線、ゴミの種類と量を短時間で正確に把握し、即日で最適な作業プランをご提示。
必要な作業内容を丁寧に説明したうえで、その場でお見積書を作成いたしました。
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3.片付けの内容について|施工事例 汚部屋
現地調査の結果、今回のケースでは以下の作業をご提案させていただきました。
- 残置物の撤去
- 生ごみの中身出し作業
- 床面の簡易清掃(衛生状態の初期改善)
見積書をその場でご提出し、後日お客様から「ぜひこの内容でお願いしたい」との正式なご依頼をいただいたため、最短での作業日程を確保し、即座に準備へと入りました。
今回の汚部屋では、部屋のゴミが圧迫してドアの開閉すら困難な状態にあったため、まずは通路の確保から着手。
作業チームを二手に分け、ゴミの種類に応じて仕分け作業を同時進行で進めました。
ゴミの内容は主に食品の包装容器やレジ袋などでしたが、所々に腐敗した生ごみが混在していたため、衛生リスクを考慮して手袋・マスク・消臭剤を使用しながら慎重に作業を実施しました。
中でも厄介だったのが、タバコの吸い殻が詰まったペットボトルや液体の入ったまま放置されていた飲料容器。これらは中身をキッチンで安全に排出し、内容物が流し台に詰まらないようフィルターで濾過するなど、細心の注意を払って処理しました。
室内のゴミをすべて搬出した後は、床に散乱していた細かいゴミや油分の付着を清掃。今回は「引越し前の片付け」が目的だったため、次の居住者がスムーズに内覧・入居できるレベルまで仕上げて作業を完了しました。
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4.まとめ|施工事例 汚部屋
今回は部屋全体の物量は多かったものの、段ボールや食品パッケージなど軽量かつ分類しやすいゴミが中心だったため、予定通り1日で作業を終えることができました。
お見積りと同時に作業を進めることも可能ですので、退去日が迫っているなどお急ぎの場合は、まずはその旨をご相談ください。
また、ブルークリーンでは 「IICRC(国際クリーニング・修復認証機構)」や「ABRA(米国バイオリカバリー協会)」の標準技術体系をベースに、日本の居住環境に合わせて独自の清掃メソッドを構築しています。
たとえば、今回のような食品ゴミ・タバコ・ペットボトル等が放置された汚部屋では、カビや害虫だけでなく、ダニ由来のアレルゲンやVOC(揮発性有機化合物)が高濃度で室内に残留するリスクがあります。
ABRAやIICRCの基準では、感染性病原体・微粒子・臭気などに関する「ゾーニング」「交差汚染防止」「工程管理」「PPE(個人防護具)」などの考え方が明確に体系化されており、結果としてアレルゲンの残留抑制にも高い効果が得られます。
ブルークリーンではこれらを単に真似るのではなく、現場ごとの状況・人の動線・建材の性質などを加味して、日本国内で再構成した独自の基準を運用しています。
汚部屋の片付けは、単なる「ゴミ出し」ではなく、次の生活や不動産価値にも影響する“衛生再生のプロセス”です。
見た目だけでなく、空気環境や健康面も含めて、安心できる状態を目指したい方は、ぜひブルークリーンにご相談ください。