どんなに健康に過ごしていても、突然の事故や病気によって亡くなる方がいらっしゃいます。
亡くなった方が賃貸に住んでいた場合は、予期せず親族が遺品整理をしなければなりません。
遺品整理はただ単に荷物を処分するだけでなく、故人様のプライバシーを尊重しながら「思い出」の仕分けを一つひとつ丁寧に行うため、慣れていない人からすると大変な作業になります。
今回ご紹介するのは日ごろから部屋を綺麗にしていた一人暮らしの方の遺品整理です。
遺品整理だけでなく、これから室内の整理整頓を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
1.今回の遺品整理のご依頼背景は?
今回私たちにお問合せいただいたのは病気で亡くなられた部屋の住人のお兄様からでした。
妹様が病院で逝去された後、住んでいたマンションで形見分けを済ませたそうですが、時間の都合上どうしても室内に残った家財道具や家電製品を片付けることが出来なかったため、遺品整理をしてくれる業者をインターネットで探して私たちにご連絡いただいたとのことでした。
お客様は大切な妹様が亡くなり憔悴していましたが、部屋が賃貸物件だったこともあり退去の手続きをしなければなりませんでした。
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あらかじめ管理会社と退去日について話し合いをしていたそうで引渡し日まで少し余裕があり、私たちはお客様と現地調査の日程を決めてから現地にお伺いすることになりました。
2.遺品整理箇所の状態は?現場の状況について
部屋はとても綺麗に整頓されており、故人様が日ごろから綺麗好きであったことが分かりました。
そして今回は遺品整理の現地調査ということもあり部屋に訪れた際に、お客様に次の点を確認しました。
・写真や書類をどこまで残すのか
・故人様の尊厳に関わる趣向品(アダルトグッズなど)が出てきた場合はお伝えするか
・処分する品の判断基準
これらの事項をお客様と細かくすり合わせることによって、作業後のトラブルや故人様の尊厳を最大限に保護することに繋がります。
作業日や工程、貴重品の受け渡しなどを決めて、遺品整理の現地調査を終えました。
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3.遺品整理の具体的な施工内容は?
今回ご提案した遺品整理の内容は次の通りです。
・貴重品の捜索
・残置物の撤去
・ハウスクリーニング
上記の内容や取り決めた事項を見積書や打ち合わせシートに記載して、お客様に提出致しました。
その場でお客様から正式にご依頼をいただくことになった為、鍵を預かり作業の段取りを組みました。
作業は2名で行いましたが、もともと部屋が綺麗だったこともあり3時間ほどで完了しました。
4.まとめ
遺品整理はお客様のご要望だけでなく、亡くなった方の尊厳を保護することも考えながら工程を組まなければなりません。
日程が差し迫っていたり部屋がゴミ屋敷状態になっている場合でも全く同じサービスを提供するのが本当に遺品整理だと思います。
最近は色んな遺品整理業者がいますが、自身の希望と予算をきちんと汲み取ってくれる業者に依頼するのがベストです。