1.特殊清掃のご依頼背景は?
今回ご連絡いただいたのは不動産会社様からで、管理物件内で孤独死が発生し特殊清掃と片付けをしてくれる業者を探していたところ私たちにたどり着きました。
聞くところによると異臭が外まで漏れ出ており近隣のことも考えすぐに対応してほしいとのことでした。
現地調査に立ち合うことができないため、事前に鍵をお預かりして見積もりに向かうことになりました。
2.現場の状態は?部屋の状況について
現地調査当日、現場を訪れると築20年以上は経っているであろう3階建てマンションがありました。
廊下に異臭が漂っており玄関を開けた瞬間に強烈な悪臭が漏れ出てきた為すぐに扉を閉めて調査を開始しました。
居室に敷かれた布団にまだ乾いていない血液と体液が染みつき布団をめくると大量のウジ虫とハエが集まっていました。
また体液が広範囲に流れておりクローゼットの中と扉のレール部分まで汚染されていた為、解体に時間がかかることが予想されました。
関連:[事故物件は特殊清掃業者に依頼!無視できないその理由とは?]
3.特殊清掃と片付けの内容について
現地調査の結果、今回は次の作業をお客様へ提案いたしました。
【特殊清掃】
・腐敗物の撤去
・除菌
・脱臭
・汚染箇所の解体
・クロス剥がし
【片づけ】
・残置物撤去
・形見分け(貴重品の捜索)
・パッキング
・ハウスクリーニング
後日、お客様からこれらの作業を実施したいとご連絡をいただいた為、すぐに作業の段取りを組むことになりました。
初めに部屋全体を消毒してから体液の染みついた布団などの汚染物を除去しました。
居室の除菌作業が終わったあと残置物の仕分けをはじめ、部屋が空になってから脱臭作業をおこないました。
床の解体とクロス剥がしを同時におこない、1日目の作業を終えました。
2日目に部屋全体のハウスクリーニングを丁寧におこないすぐに不動産に引き渡せる状態にいたしました。
4.まとめ
特殊清掃の作業で1番気にしていることはにおいです。
汚染箇所を表面だけ除去しても、下にしみ込んでしまっていた場合臭いが沸き上がってきます。
今回のような場合でも原因物をすべて取り除くことで臭いをほとんど無くすことが可能です。